【私は毎日妻と一緒に食事を作って食べるのですが、過去18年近くほとんど同じメニューを作ったことがありません。年間300数十日料理をするとして、これまでに5000食の異なる料理を作ってきたことになります。http://www.trinityinc.jp/updated/?p=4985
その中でも特に美味しいレシピだけをご紹介しようと思っていたので、1月に1つ(つまり、30食に1つくらい)選りすぐりのイメージでいたのですが、今日たべた「鶏だしラーメン」があまりに美味しかったので、耐えきれずにご紹介します 笑。 料理家スズキエミさんのレシピです。

家庭で美味しいラーメンを作るのは比較的難しいという印象を持っていたのですが、今日で私の思い込みは崩れました。ラーメンで一番難しいスープも、質の良い鶏もも肉を有機長ネギと有機生姜で12分煮るだけ。鶏ガラを使うのではなく、お肉の美味しいところでダシを取る贅沢は自家製だからこそ。良いスープが取れれば、味付けはシンプルな方が美味しいですよね。純米酒、野甫の島、有機醤油、無添加ナンプラーで味をつけるだけ。

有機ネギを二人で丸々一本、有機しそ、ミョウガの千切りをたっぷり乗っけて。白髪ネギとしそみょうがの千切りを丁寧に細く仕上げると美味しくなります!

鶏・・・抗生物質、抗菌剤なしで育てられている秋川牧園の若鶏のもも肉二人で250gを使いました。https://www.akikawabokuen.com/product-chicken/
麺・・・全粒粉のラーメンを探していて見つけた、富多屋生麺のラーメン用生麺を取り寄せてみました。https://www.menya.co.jp/
キムチ・・・ご飯に乗っけているキムチはリウボウで調達。私の知る限り、サンエー、イオン、かねひでなどでは無添加のキムチを入手することができません。

私は毎日妻と一緒に食事を作って食べるのですが、過去18年近くほとんど同じメニューを作ったことがありません。年間300数十日料理をするとして、これまでに5000食の異なる料理を作ってきたことになります。http://www.trinityinc.jp/updated/?p=4985


その中でも特に美味しいものは、レシピをシェアしないとなんだか勿体無い気がするので、紹介させてくださいね。本日のおすすめのレシピは「刺身の薬味あえやっこ」です。素材次第で味わいがかなり変わると思いますので、全力で良い素材を仕入れるのがポイントです。季節の新生姜をたっぷり使うのがうれしい。和風のポキのようなイメージで、ハワイの高級ホテルでも出せるのでは? と思いました。

まぐろ・鯛・・・ちょっと奮発して本マグロと鯛をイオンモールライカムで調達。残念ながら近所のサンエーハンビータウンでは、質の良いお魚はあまり置いていないのです(涙)。

絹ごしどうふ・・・尼崎市の宮島食品の有機絹ごしどうふをビオマルシェで取り寄せました。https://www.miyazima.com/freepage_13_1.html
塩・ごま油・・・このレシピは少し強めに塩味をつけますが、それがごま油と混じって最高の味わいになります。この料理は塩次第でまったく味わいが変わってくると思います。私が日本で(世界で?)一番美味しいと思っている野甫の塩を断然おすすめします。 https://ritohaku.okinawastory.jp/15islands/8572/ ごま油はマルホンの大香を愛用しています。https://www.gomaabura.jp/item/taikou/

木曜5校時(16時20分〜17時50分) @樋口研究室 3-505
4月14日 第1回
4月21日 第2回
4月28日 第3回
5月12日 第4回
5月19日 第5回
5月26日 第6回
6月2日 第7回
6月9日 第8回
6月16日 第9回
6月30日 第10回
7月7日 第11回
7月14日 第12回
7月21日 第13回
7月28日 第14回
8月4日 第15回

履修のルールと評価基準について

本当にご無沙汰してしまいました。
お久しぶりでございますね。
あなたはお元気にお過ごしでしょうか。
2019年末の「新型コロナ発生」と騒がれた同じ頃に、
私が火傷と骨折という怪我をしてからもう1年以上が経ってしまいました。
そろそろ麗王を開けなくては…と思っていた矢先の2020年の夏、
難病に罹ってしまい、コロナの状況も悪くなり…と、
一生続けるはずだった麗王の閉店を考え始めました。
今日までの間に、もう開いているのではと麗王に足を運んでくださった方や
お電話やメールをくださった方には大変申し訳ないことをしてしまいました。
本当にごめんなさい。
今日はとても長くなってしまいますが、最後の麗王便りをお送りいたします。

昨年に引き続き今年も、私達は、これまでに経験したことのない先の見えない
不安に包まれ、本当に大変な年になってしまっています。
辛い思いをした方が多かったばかりでなく、その「辛さ」の種類が人によって
大きく異なっていたため、私達は「辛さについて語り合う」「辛さを分かち合う」
ことさえ、妨げられてしまっていたように思われます。
大切な友人に会えなくて寂しい思いを抱えておられる人、
最愛のご家族と過ごせない辛さを抱えている人、病を得て苦痛と不安に苦しんだ人、
大切な人の身体を心配して心を削った人、仕事を奪われた人、
人間関係が破壊された人、心のよりどころを失った人、過重な責任に命を削られた人、
希望や蓄積してきた努力を押し流されてしまった人、
正解のない問いの前で自問自答を繰り返した人など
本当にたくさんいらしたことでしょう。
なのに、ひとつの悩みを吐露すれば「もっと辛い人がいる」「私の方が苦しいよ」
というこだまが返されるであろうことを見越して、
多くの人がぐっと口をつぐみました。マスクの内側にうめき声は封じられ、
見えない孤独の中で多くの人が傷ついていただろうと思うのです。

でも、こうした状況だからこそ、この世界に生きる全員が「当事者」に
なったからこそ、見えてきたものもあるのではないでしょうか。
自分の暮らしに本当に大切なものや、新しい働き方、人や社会とのつながりが
いかに尊いものか。
しみじみと嬉しいと感じる大切な人との時間や、あぁ美味しいなぁと思うご飯、
安心して穏やかに眠ることができる夜、そんな豊かさがいかに大切か。
ありふれた毎日が、いかにありがたいか、愛おしいか。
いまの私達にはもう、よくわかっています。
心が不安定に揺れ動いても、自分の手と知恵を使って懸命に築く暮らしは、
生きるうえでの太い軸となる。
この季節を乗りこえたら、私達の前にはきっと、新しい地平が開けている。
そう信じます。

あなたの生活は、お気持ちは、この1年ほどでどう変化なさいましたでしょうか。

私はと申しますと、昨年の7月までは、順調に火傷のケロイドも癒えてきて、
あとは左肩骨折のリハビリにと励む毎日で、様子を見てそろそろ麗王を再開するべき
と思っていた矢先、眼が飛蚊症になったり、歯医者さんに通ったりと、
体調が少しずつおかしくなり始め、今度は手のこわばりが出てきて段々ひどくなり、
肘も痛むようになってきたので、更年期障害? それとももしやリウマチ? と
麗王でもお馴染みのめぐりん先生に琉大の専門医の先生を紹介していただき
受診したところ、
「リウマチ因子は検査結果には出てこないのですが、ほとんど間違いなく
リウマチだと思われますので はじめは非ステロイド系抗炎症剤で痛みをおさえ、
その後関節が破壊されないよう抗リウマチ薬やステロイドで治療していき寛解を
目指しましょう。」とのことでした。
そこで素直に一ヶ月半ほど痛み止めを飲みながら病院に通っていたのですが、
痛みが指先から手首、肘、肩、首、背中、足先、足首、膝、股関節と全身の関節に
及び、上腕やふくらはぎや太ももの筋肉までもが激痛に。
なんとかお風呂やトイレには一人で入れるものの、着替えや、歯磨きができない、
寝返りが痛くてできない、ベッドから起き上がれない歩くのもままならないなど、
どんどんといろいろなことが一人ではできなくなり、車椅子の一歩手前
というところまで悪くなっていくばかり…。
ここで「全身性関節リウマチとリウマチ性多発筋痛症を併発しているようです」
との先生の診断。

そこから猛烈にリウマチについて勉強し始めました。
専門書から、論文から、克服した人の手記から、多種多様の自然療法書を読みあさり、
抗がん剤を薄めた免疫抑制剤を使うことからガンの一歩手前の病気とも
言われているためガンに関するあらゆる本も読みました。

学んだことは、風邪をひいても私たちはすぐにお薬に頼りがちですが、
本来は、熱も鼻水も咳も痰も、身体に入ってきたウイルスや菌などの毒を
排出しようとして身体が闘って治そうとしているもの。
それを私達は石油から作られた薬剤でその熱を下げたり咳や鼻水を止めようとして
自然治癒力を止めてしまうわけです。安静に温かくして寝ていれば治るものなのに。
ガンでもリウマチでもアトピーでも糖尿病でも高血圧症でも
大体の病気はどんな病気でも結局は生活習慣病であり、
自分で生き方や働き方や食べ方や考え方を改め、免疫を高め、
その自然治癒力で治していかなければならいもの。
それなのに免疫を下げる抗がん剤や抗リウマチ薬を飲んで、目の前の症状だけを止める。
根本はというと全然治っていないまま。まさに西洋医学の対症療法的医療のあり方
ですよね。
ガンの3大治療は「抗がん剤」「放射線治療」「手術」で寛解する人もいますが、
再発率が高いし、リウマチは抗リウマチ薬やステロイド服用で寛解をめざしますが、
結局寛解って治っていないってこと。一生薬漬けってこと。
それどころか、薬を飲んでいる間に血流は悪くなり、身体は冷え、病気自体は
悪化していて、薬の副作用も出てくる。
そういうことを痛み止めを飲み続けた一ヶ月半で実感しました。
もちろん、西洋医学はダメだと言っているわけではありません。
救急医療などでは絶大な効果を発揮する大切な医学です。
ただ、生活習慣病においては自分で招いた病気であり、症状を緩和する対症療法では
根元での完治はほぼ望めないと思うのです。

なので、先生に
「今の対症療法的治療では私は治りませんよね?
一生免疫を下げるお薬を飲み続けるんですよね?
私は治りたいんです。なので投薬治療はひとまず待っていただいて
自分で働き方、考え方、食べ方、生活を変えて、徹底的に身体を温めて、
血液の質を変え、血流を促し、漢方医の指導のもと自然療法で完治を目指そうと
思っています。ただ、先生にも見守っていただきたいし、これでは到底無理だよ、
などチェックもしていただきたいので、定期検査はお願いしたいんです。」
と言いましたら、気持ちよく、というか、どうせすぐに痛すぎて
「やっぱりお薬飲みます~!」と泣きついてくるだろうという感じで
引き受けてくださいました。
全国に80万人いると言われるリウマチ患者の死亡原因の1位は、
リウマチではなくなんと間質性肺炎。免疫を下げる薬を飲んでいるので
感染しやすいためです。
私なんて気管支も弱いしコロナにでもかかって一発で死んでしまいます~!
ステロイドだって副作用の恐いお薬ですし、いずれ効きが悪くなり投薬量も
どんどん増えていきます。そんなお薬絶対に飲みたくないと決断した訳なんです。
それが昨年9月の中旬でした。

お薬を断つと熱はガンガン出てくるわ、全ての関節が腫れるわ、痛いのなんのって!
でも熱も腫れも痛みも自然治癒の経過なのだと理解し、
二日に一度北谷のちゅらーゆ天然温泉に通ったり、一週間に二度頭に鍼をさす
山元式頭鍼療法に通ったり、ユーグレナやノニやビタミンCを飲んだり、爪もみ療法、
つむじ療法、ひまし油を塗ったり、こんにゃく湿布をしたり、
野菜スープやジュースを毎日飲んだり、ビタミンD生成のための日光浴など
そりゃもういろいろやりました。(今もいろいろと継続中)
でも基本は、これまでの無添加オーガニックの食事に加え、玄米にし、
三白と言われる精製された白米・白砂糖・白い小麦粉や、カフェイン・
冷たいものは一切とらない、などの食事療法、
湯たんぽや、温熱マットで寝る、靴下の重ねばき、温泉などの血流のための温熱療法、
ウォーキング、軽い体操やストレッチなどの運動、
考え方、生き方の見直しなどの自分の思考の変革、これらが柱です。
この間もかなりたくさんのガンやリウマチを完治した方々の手記や、
自然療法推進のドクター達の著書などを読みましたが、
完治への道としてどれも行き着くのは、
1, 身体を徹底的に温め血流をよくして毒素を出す
2, 食事を改める
3, 考え方や生活を改め、ストレスをなくし、ポジティブに生きる
4, 運動する
5, しっかり睡眠をとる
そうすると人間は自然に治癒していくものだということでした。

さて、その一ヶ月後の検査。薬の毒の副作用もありましたし、
症状が散々出てきていたので当然悪くなっていました。

そして二ヶ月後の11月の検査。まだまだガンガン痛いままなので、
また悪化しているんだろうなと臨みましたら、意外や炎症などの数値が下がり、
免疫が少し上がっていました。痛みの方も皮が一枚剥がれたように体調が
軽くなりました。
先生も「う~ん…数値がよくなっていますね…当分これでいってみましょう」
とのこと。これで随分救われました。
なんせそれまでの二ヶ月は、体調のひどくつらい時など、
果たして自分はとんでもない間違いを犯しているのでは…
こんなに痛い毎日でどんどん悪化しているのでは…
こうしている間にも関節の破壊は進んでいて寝たきりになるのでは…
といった思いがしょっちゅう頭をよぎっていたからからなのです。
去年まで週に何度もランニングしていた自分が…と信じられない思いに
とらわれたり、街で見かける元気そうな人達がうらやましく映ったり…。
なんせあるドクターからは「自然療法?漢方医?あなたそんなことやってたら
10年後には障害者手帳持って寝たきり人生ですよ。それでいいんですか?」と
ガツンと言われてもいたので…💧

期待して12月の検査に臨むと、何故だか数字はまた悪い方向に!
ガ~~~ン!となりましたが、よく考えてみると、痛みが軽くなった分
今までよりもいろいろと動いてしまっていて、それで関節や筋肉に負担がかかり
炎症してしまったようにも思います。
先生からは「さぁ、お薬のみますか~? 楽になりますよ~」と言われたのですが、
ここまで痛みに耐えてきて、ここでのんでしまっては元の木阿弥!と、めげずに
のんびりと頑張りすぎすに自然療法に養生に励む毎日を1月も引き続き送りました。

この2月に入ってからは、痛みはまだまだひどく、炎症数値も悪くなったり
しているものの、免疫がかなり上がってきているので、ようやく治癒に向かうための
身体になりつつあるのかなと、落ち込まずに前向きに樋口に介助してもらいながらの
養生の毎日です。

今回身体がかなり不自由になったことで、「自分一人で生きねばならない」と
思い込むのは、幻想なのだと思いました。
私達は生まれてから死ぬまでずっと、人の力を借りないということがありません。
意識にはのぼらなくとも、誰かを助けているような時でさえ、
助けているその相手から、心の支えを得ています。
本当に難しいのは助けを得ることではなく、「自分が助けを必要としている」
ということを、自分で認めることなのだと思い至りました。

また、病気になって一番大きいのは心のあり方です。
なぜ自分がこの病気を招いてしまったのかは、もちろん働き方、食べ方、
生活の送り方などにもたくさん理由は挙げられますが、
ストレスも含めやはり自分の心による部分がとても大きいので、
ひたすら自分と向き合う毎日です。
思うに、冬や病気は、人が沈思黙考するために天が与えてくれる時間なのでは
ないでしょうか。
私は病気を治す気いっぱいでいますので、その前に今は内向きの気持ちを存分に
惜しんでおきたいと思います。

さて。
そんな日々のなかで、麗王はこの25年で幕を閉じようと素直に思いました。
60歳を目前に、ずっと立ち仕事、飲酒、副流煙、いろいろなストレス…もう無理が
あるなと感じています。
これからの後半の人生のために生き方をシフトする時が来たようです。
本来は40歳ぐらいで辞めるべきだったのかもしれません。
40代半ば頃から体調を崩しやすくなっていたからです。50代に入ったらもうテキメン!
いろいろなところにガタが出始め、まるでウルトラマンのカラータイマーが
ピコピコと警告しているかのようでしたから。

でも麗王を続けていたからこそのありがたい出会いが、出来事が、
たくさんありました。
麗王を終わる…そう思った途端に、あの人のお顔、この人のお顔が、どっと次々に
浮かんでまいります。
一緒に泣いた人、つい熱くなってけんかしてしまった人、旅行に行った人、
パーティーに来てくださった方々、朝まで語り合った人、怒らせてしまった人、
仲直りした長いおつきあいの人、おなかがよじれるほど一緒に笑った人、
あの人この人…。
いらしてくださった時、何か一つでもお役に立つことはできただろうか。
麗王に行ってよかったと思っていただけただろうかと、お一人お一人のお声を聞きに
お伺いしたい気持ちで一杯です。
いつものように麗王に行ってはみたものの今日はつまらなくて損をしたと
がっかりされないよう、みなさまの大切なお金を無駄にしないよう、
どんなふうに楽しく時間をお過ごしいただこうかと考えながら、
大きく反省をしながら、お一人お一人の肩にそっと手を当てるような気持ちで
人と人との繋がりを大切にと、麗王を25年の間自分なりに続けてくることが
できました。
本当にありがとうございました。

最後の麗王便りですので、この25年を通してたくさんの方々と接してきた私が
感じたことをここにお伝えしたいと思います。

「自分の人生、はたしてこれでいいのだろうか」というお話を
すごくたくさんの人からうかがいました。
やりがいを感じられない仕事、夢はあるのに実現できていない自分、
恋愛のこと、家庭のこと、職場の悩み…
突き詰めればとにかく自分が好きじゃないという内容がすごく多かったように
思います。

あなた、自分の魅力に気づいてないでしょ!
自分を平凡と思ってる人、あなた、すごくよくがんばってるよ。
唯一という言葉はあなたのためにあるんだよ。

そう伝えたい。

いつも周囲の目、世間的な物差し、外部からの評価などに心が向いていたら、
無意識のうちに、自分の基準を外部の基準に合わせてしまうものです。
その結果、「私らしさ」はどんどん遠ざかってしまいます。
もちろん、外部との関係を断ち切り、世間を無視して生きることはできません。
でも、自分を中心に据えて外部と関係を結ぶことと、外部を中心にして自分との
関係を考えることとは、まったく違います。外部の目や物差しで自分を評価し、
世間の枠に合わせて生きようとすると、本来の「自分」は歪んでしまいます。

じゃあ、どうしたらいいの?

自分ではないものをふるい落として、その核に残ったものを見つければいいのです。
そんなふうに悩んでいるのは、自分を特別な一つの存在としてみていないから。
それは自分への暴力だともいえます。
自分の生き方に点数を付けるようなことをやめて、ただあなたの生き方をまるごと
受け入れてあげましょう。
批判したりする人もいるでしょう。でも、動揺する必要はありませんよ。
私達はみな、自分の人生を生きているだけなのだから。
そして、あなたは世界に一人だけの、固有で独創的な存在なのだから。

樹に繁る葉っぱは形も大きさもまちまちで、向きも一定していない。
それが樹全体の、葉っぱの、美を醸し出しているのです。
もしあなたが人々に対してそのように感じたらどうでしょう?
全員が同じ服を着たり、同じ信念を抱いたり、同じ行動をしたりする必要が
なかったらどうでしょう?
どんな姿形をしていようと、お花のように一人一人が美しいと感じられたら
どうでしょう?

「天上天下唯我独尊」という言葉がありますよね。お釈迦さまが生まれてすぐに
発したとされる言葉で、「自分がいちばんえらい」といううぬぼれの意味で
誤用されやすいのですが、本当は自分の尊厳を表しています。
ほかの誰でもない、この世にたった一人の人間として、あるがまま、命のままに
尊いということ。
私は、みんながそれぞれ天上天下唯我独尊、世界でたった一つの存在なんだってことを、
もっと深く自覚した方がいいと思うのです。

とにかく、すべきことはできるかぎり自分らしくあること。
それこそ自分が存在している理由だから。
自分らしくあることに尻込みしていると、この世界に自分は存在しないことに
なってしまいます。あなた以外にあなたはいないし、これからもずっとそう。
もう一度、声を大にして言います。
あなた以外にあなたはいないし、これからもずっとそうなのです。
私達は誰もが、個性的で素晴らしく、そしてごちゃごちゃに見える見える状態で
完璧なのです。
自分自身を探検し、尊重し、自分の人生を生きていきましょう。
誰かのまねをするのではなく、凜々しく生きていきましょう。
どうぞ自分を愛してください。他人も愛してください。

「人生は実に儚いものだ。争いや破壊、嫉妬、責任追及などしている時間はない。
あるのは愛するための時間だけ、それも、僅かな時間だけだ。」

そう語ったアメリカを代表する作家マーク・トウェインの、百年以上前の言葉を、
私は引き継いで、あなたに手渡したいと思います。

「あるのは愛するための時間だけ、それも、僅かな時間だけだ。」

年かさの私からいえば、何にでもつまずきそうな若い人が愛らしくもなり、
いたましくもなり、励ましてあげたい気持ちによくかられたものです。
でも若い人を励ましているうちに、いつの間にか、それが自分自身の励ましに
なっているのに気がついたりしたものです。

なんで私達は出会ったのでしょう、この短い人生、小さな地球の上で。

きっと愛のために。

どうかみなさま、お元気で。
考えながら、悩みながらも、うんと愛して、上を向いて歩いていきましょう。

25年間本当にありがとうございました。

さようなら、麗王。

麗王
末金典子

* 麗王の場所は、これまで麗王にいらしてくださっていた百田さん、銘苅さん、
高良さん達によって「織瑠 おる」という人の集う場として生まれ変わります。
「麗王 れお」→「織瑠 おる」としりとりの名のようにつけてくださいました。
オープンは4月中旬頃とのこと。どうぞ麗王同様よろしくお願い申し上げます。
連絡先 百田090-7587-8538 銘苅080-1746-5264

7月4日に開講された第12回最終講義「心の経済」の全講義をノーカットでご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=WdP8uNUTccY&t=270s

【インターネット放送】

ポリタスTV 激動の県知事選から2年
変わる沖縄人の意識と貧困がなくならない本当の理由

6/17(水)19:00〜
ゲスト:樋口耕太郎

[YouTube]→ https://youtu.be/2Su1VGfevPY
[ニコ生]→ https://live2.nicovideo.jp/watch/lv326532456
https://www.pscp.tv/w/1OwxWLloLNjKQ?t=68

お元気にしていらっしゃいますでしょうか。

昨年12月の新型コロナ感染症発生と同時に、
麗王のカウンター内で熱々のおでんの大鍋を持ったまま、つんのめって転び、
おでんを頭や額や腕にかぶり、額や腕に火傷を、左肩は骨折してしまい、
治療、リハビリ、そしてコロナ自粛…と、すでにもう半年も!
お休みさせていただいております。
その間にご連絡をくださった方々、本当にありがとうございました。
わざわざ足をお運びくださった方々、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
本当にごめんなさい。

世の中はようやく通常に戻りつつあるようですが、
その名のとおりのこれまでにはなかった新型の感染症ですから、不明なことも多く、
それが不安をあおっていろいろな情報が飛び交い、
この数か月は不安で不自由な日々を過ごされたことと存じます。

私達は普段、たくさんの人との関係をご縁をいただきながら生きています。
私でしたら、麗王にいらしてくださる方々との会話、朝起きたら顔を合わせる家族、
本土に行くたびに会う友人、ランニングで会う方々との世間話、
行きつけのお店のレジでのちょっとしたやりとりでさえ。
今回は日常のありがたさにも改めて気づかされた機会となりました。

かけがえのない人々と分断され、屋内での生活が
強いられる…というあまりにも
いつもと違う状況に置かれ、また冬にも流行するかもという可能性もあったり、
アメリカやドイツではまだまだ感染者が増えていたりと、
世界中で終わりがなかなか見えません。

人類はこれまで、長い歴史の中でたくさんの新しい病気と闘ってきました。
そして、そのたびに力を尽くして乗り越え、新たな知恵を得てきました。
そのような歴史を考えると、この状況をどのように受け止めるかが
試されているような気がしてなりません。
人としての生き方や考え方、対応の仕方が真剣に問われているように
感じられるのです。

いろいろな問題が横行しましたが、こういう時は、怒りも被害者意識もいりません。
みんなで助け合い、愛情をかけあい、自分らしく生き、頑張っていこうという
前向きな気持ちが大切な、転機の時ではないかと思いました。

さて、私の状況はと申しますと…
本当に肩の骨折って厄介なものだということをつくづく実感しております!
半年も経つというのに、激しい痛みが長引き、まだまだ左手が不自由なために
自宅では毎日2時間、豊見城の整体院に週1回というリハビリに励む日々です。
パンツをあげること、かゆくなった背中をかくこと、髪の毛のシャンプーを
することなどが難しい! 服を脱いだり着たりにだっていちいち手間取っています。
左手が使えないだけで、こんなにも不自由な思いをしなければならないのかと痛感!
身体的にハンデキャップを持つ人々のことを改めて想いました。

今は毎日おうちでお料理したり、溜まっていた読みたかった本390冊ほどを
併読したり、PCのお引っ越しをしたり、スローランニングしたりと人生の夏休みを
楽しんでおります。

そんなこんなで麗王でしっかりおもてなしさせていただくにはまだ無理と判断し、
また楽しくお話しさせていただけるちょっと先の未来に想いをはせつつ
ご迷惑をおかけいたしますが、もうしばらくはリハビリに励ませていただくことに
いたします。
正直申しまして、マスクをして表情もわかりにくいまま麗王でお話させていただく
というのにも、なんだか戸惑いも感じています。もう少しコロナの感覚が
薄れてきたら…とも思ってみたり…。

新型コロナ感染症といい、怪我といい、本当に何が起こるか全く予測不可能です。
人生は、まるで航海のようであり、
その地図は、さりげなく自然の叡智が、自分の心の声が、教えてくれる…そんな風に
生きたいなあと思いつつも、ついついいろんなことに振りまわされてしまいます。
嵐もあるし、やわらかな波もあります。

でも大事なことは、船長は私ってこと。
それだけは、ゆずれません。

あなたの人生という航海の船長もまた、あなたです。

お会いして積もったいろんなお話がしたいなぁ。
あなたは今どんなお気持ちで過ごされているのでしょうか。
またお目にかかれますまで、どうぞ少しでも楽しいお気持ちで
航海を続けておられますように。

***********************************

☆お知らせ☆

麗王でおなじみ沖縄大学の准教授・樋口先生初の書籍が、とうとう光文社新書より
発売となりました!
「もう出る」「もう出る」とオオカミ少年のような状態が続いていた
この数年でしたが、修正に修正を重ねようやくのお目見えです!
本日よりジュンク堂さん那覇店などの書店でも発売されますが、Amazonなどでも
お買い求めいただけます。

「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」 990円

麗王
トリニティ株式会社
末金 典子

街にはクリスマスキャロルが流れ、もうすぐクリスマス。
あなたはお元気でしょうか?

私はと申しますと…先週の金曜日のことなのですが、
いつものようにみなさまとわいわいお話ししつつ、おでんでもお出ししようと、
6名様分ほどの熱々のおでんが入ったお鍋をカウンターに持っていく途中、床に滑り、
お鍋を持ったまま、つんのめって転び、おでんをぶちまけ、右肘から下と、額と、瞼に
火傷をおってしまいました!
みなさんがお帰りになられてからどんどん悪化し、右肘から下はほとんどが
水ぶくれ状態で、おでこもひどくなってきていました。
朝一番に、しんはま先生の病院へ。
処置中はもう地獄のような苦しさでした〜!
(火傷の痛みはかなりの痛さらしく麻薬も使う病院もあるようです。)
左腕も強く打ってしまっていたのか、あまりに痛くて動かせないので、
しんはま先生が紹介状を書いてくださり、その後すぐに中部徳州会病院へ。
(しんはま先生、適切で丁寧な処置をしていただき
本当にありがとうございました。)
結局、肩の骨を骨折しておりました!
右手はやけどで包帯ぐるぐる。左手は骨折して三角巾で固定していて動かず。
つまりは両手を使えずトイレでも一苦労。何をするのにも一苦労。
というわけで、明日から当分の間お休みさせていただくこととなりました。
新年8日から営業できればと思っております。

連日痛みとの闘いですが、
それでも治る病。
両手は使えないと言えども、小指を除き右手の4本の指は使えます。
休んでも何とかですがやっていけます。
樋口も介護してくれますし、お料理もお洗濯も病院通いも二人で頑張れます。
(私は口を出すだけですが😅)
今年は人生初めての骨折を2度も経験し、父も亡くし…といろいろありましたので
自省しつつ、内観しつつ、何が起こっているのかしっかり見つめながら
ひたすら静養しております。
火傷をした時にいらしてくだっさっていた女性陣の小嶺さん、波平さん、
宮城さん、いたわっていただき本当にありがとうございました。
あなた方のおやさしさが素直にありがたくうれしかったです。
甘え下手で、40代で樋口に出会うまでずっと生涯独り身だろうと覚悟し
生きてきていましたが、人に少し甘えたり寄りかかってみることも学んでいます。

ところで。
この15年間ずっとスローランニングを続けてきました。
それまでは「速く走ることが鍛えることだ」と思ってきた私だったので、
ランニング=きついトレーニングであり、足も痛めやすいし、
体調の悪い時など億劫になる…などというイメージで
苦手だったのですが、話をしながらでも走ることができるペースの
スローランニングに切り替えてからは、足の故障もなく、1日7キロを、
週に多い時なら4日のペースで走ることが日常となりました。

走り続けてきたことで、大切だと気づいたことがあります。
それは、続ければ続けるほど、体力がつけばつくほどに、
速くではなく、ゆっくり走ることが大事だということ。
走ろうと思えば速く走れても、あえてペースをぐっと落とし、ゆっくりと、静かに
走るのです。こうすることで私は、本当に楽で、心地よく、無理せずいつでも
走ることができるようになりました。

ペースを落として走るということは、ランニングだけではなく、
まさに今の自分の人生に置き換えても、大切なことではないかしらと
思っています。
ひたすらがむしゃらに突き進み続けるのではなく、ゆっくり長くという視点を
人生に持つ時なのではないかと。
速さが成果や実力ではなく、本当の実力とは、しっかり継続することであると
いうような。

もう50代後半。突っ走るのではなく、しっかりと体力があっても、あえて
ペースを落とすという賢さを持ち、少しでも長く続けていきたい。
心からそう思います。
だからこそ、何事も、ゆっくりと、静かに、丁寧にというのが、最近の暮らしと
仕事における私の目標となっています。

今年も残すところ少しとなってきましたね。
あなたにとってどんな一年でしたでしょうか。

この一年本当にお疲れさまでした。
あなたは今どんなお気持ちでお過ごしでしょうか。
お疲れになっていませんか。
心配事はございませんか。
夜はよく眠れていますでしょうか。
ご病気などされていませんでしょうか。
楽しいことはありましたか。
困ったことなどありませんでしょうか。……

日々麗王に立ちながら、ふと手をとめて、こんなことばかりを思った毎日でした。
あの人のお顔、この人のお顔…。
とても不安定な世の中の今、たくさんのお店の中から、麗王を選んで
いらしてくださることが、どんなにありがたいことかと考えると、
こんなふうにみなさまのことを思わずにはいられないのです。
この前いらしてくださった時、何かひとつでもお役に立つことはできただろうか。
行ってよかったと思っていただけただろうかと、一人一人のお声を聞きに
お伺いしたい気持ちで一杯です。
いつものように麗王に行ってはみたものの今日はつまらなくて損をしたと
がっかりされないよう、みなさまの大切なお金を無駄にしないよう、心を配り、
そしてみなさまにどんなふうに楽しく時間をお過ごしいただこうかと深く考えながら、
大きく反省をしながら、お一人お一人の肩にそっと手を当てるような気持ちで
人と人との繋がりを大切にと麗王を続けさせていただいて今年で24年が
過ぎました。
みなさまのおかげで、この一年も麗王を続けることができました。
本当にありがとうございました。

一年が365日で終わり、新しい年が始まるということは、
なんとすばらしいことでしょう。
あなたも数々のご心労、ご苦労があったと思いますが、
すべてのいやな思い出は2019年のことと締め括り、
快い思い出だけを心に抱いて新しい年を迎える、これは「生きる」上の
救いの一つになっていると思います。

どうぞよいお年をお迎えくださいね。
あなたが来年もどうかこの上もなくお幸せでありますように。

* 新年は8日(水)から営業させていただく予定です。
* 営業日    水曜・木曜・金曜・土曜日
* 営業時間   20:30~2:00

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

さすがの沖縄もクーラーをかけずに窓を閉めたまま眠ることができるくらいの
涼しさになってきましたが、本土ではもう冬の寒さ到来でしょうか。
あなたは体調を崩されていないでしょうか。

さて、恒例のハワイの旅から戻りました。
今年の8日間はもうハプニングだらけ(@_@;)!
お土産話満載でございます!

今回はANAが今年から飛ばしているエアバスの2階建て飛行機に乗ろうと
成田便を選択。余裕をもって空港に到着。ラウンジでお茶でもゆっくりと
すぐにチェックイン。カウンターでチケットとパスポートを提示すると…なんと!
「樋口さまはお乗りになれません。パスポート番号とアメリカ渡航用ESTAの
番号が一致しておりません。」とのこと!
確かにESTAは2年間の有効期限内ではあったものの、今回パスポートを
継続申請したので、ESTA申請時とパスポート番号が違ってしまって
いたのです! そんなこと普通わからないもんね~。
(あなたもアメリカ渡航時にはお気をつけください!)
「樋口さんは今すぐにESTA申請にトライなさって、20分後に許可が
おりなければ、次の便のエコノミークラスで追いかけられるか、
翌日のビジネスクラスに振り替えられるかいずれかになさってください。
ただし末金さんは条件が揃っているため樋口さんと同じ便に振り替えなどは
できませんので20分後に出発してください。」
と言われ、急遽、空港カウンターで、持って来ていたタブレットで
「72時間前の申請はダメ」とも記載されているESTAの申請をトライ。
やはりなかなかすぐには申請許可はおりず、もう出発まであと2分!となり、
いよいよ意を決し、
「それでは私一人で出発します!」と立ち上がると、カウンターの方が
「あっ、今樋口さんの許可がおりました!一緒にご出発いただけます!」
ひゃ~っ、セーフ!と乗り込むと、
またもや「ええっ~!?」っとびっくり!
一列後ろに麗王でもお馴染みのお友達のO社長が座っておられるでは
ありませんか!

なーどと、ドタバタで、朝ハワイに到着。
コンドミニアムのチェックインが14時なので、ハワイ一の巨大な
ショッピングモール・アラモアナで時間潰しをと、ぶらぶらしておりましたら、
広大なモールでまたもやバッタリO社長と遭遇! はぁ~すごいご縁やわ~。
(そのご縁でハワイ一の高級レストランでディナーを御馳走してくださいました。
ありがとうございました!)

因みに、2階建て飛行機の感想はと言いますと、1階席と2階席では
搭乗口から別々なので、今自分が1階に乗っているのか、
2階に乗っているのか全くわからず、
「これじゃああまり意味ないなぁ~、機内食もあまり美味しくないし…」
という感じでした。

さて、今回の旅の目的の一つは、ハワイの象徴でもある、絶大なパワーを持つ
ダイヤモンドヘッドに登ること。
カピオラニ公園からランニングで出発し、登山口に到着。
ふと看板を見ると、「登山料1ドル クレジットカード不可 現金のみ」と。
身軽でいたいため万が一を考えた時の場合のクレジットカード1枚しか
持って来ていない私達…。
「ええ~っ、ここまで来たのに~たった2ドルがない~!出直しだなんて~😢」
と呆然としていると、一人でカメラの自撮りにいそしんでおられた「ミズタさん」
という日本人男性が、
「よかったらそのお金僕が出しますよ。」とお声かけくださり、
「では必ず後でお返しいたしますので、甘えてお借りしていいでしょうか。」
と言うと、
「沖縄からいらしたとのこと。ではその2ドルは首里城復建に
寄付しておいてくださいね~。」と去って行かれました。
「はい!承知しました!」とおかげさまでトレイルに出発できたのでした。
因みに、この登山入口は普段人のほとんどいないところなんですよ~。

今回もトレイルの他に、ダイヤモンドヘッドの麓一周や、
アラワイゴルフコース一周や、アラモアナビーチなどを毎日二人で走りましたが、
それ以上に、ミシュランの星を取ったなかで一番料金が安い「ティムホーワン」
という飲茶、ノースショアの名物「ジョバンニのガーリックシュリンプ」や
「ワウワウレモネード」、ハワイアンクイジーンの「ロイズ」、
こんなにおいしいステーキがあるの!?というほどおいしい「ルースズクリス」、
サンデーブランチでピカイチのシーフードがふんだんな「ホクズ」など、
もう食べまくりの食べまくりの、食べまくり🐽!
帰りにはホールフーズオーガニックスーパーマーケットでピーナッツバターや
ハワイアンビールやオーガニック歯磨きやオーガニックコーヒー豆や
オーガニックスパイスやハワイアンソルトなどありとあらゆる物を買いまくって
物資も調達してまいりました。

締め括りのビックリは、旅ももう明日で終わりという朝、ランニングしていたら、
すごいリムジンが道路横に信号待ちで止まり、黒いガラスの窓がスーっと開いて、
「樋口さ~ん、ダイヤモンドヘッド入口でお会いしたミズタです~。お先に日本に
帰りますね~、あの2ドルは首里城によろしく~。」と去っていかれました。
ひゃー、すごいぐーぜん!

さて。
ハワイにはすごい数の高級コンドミニアムマンションが分譲されたり、
貸し出されたりしていて、不動産価格はアメリカ屈指の高さです。
中古物件の売り出し価格を見ましても億単位が当然のようにズラリ。
今回の旅でも、そういう高級マンションにお住いの、アメリカや日本で
リタイアされた、それはお幸せそうなご夫婦が、高級レストランや
オーガニックスーパーなどで、楽しそうに会話したりお買い物されている場面に
たくさん遭遇しました。
「リタイア」と言うと「老後」というイメージかもしれないのですが、アメリカでは
むしろ「アーリーリタイアできる人」が尊敬されます。
それまでにちゃんとした地位を築ききちんと貯えられてこそできることだからです。

そういう御夫婦の夫達は、いずれも「仕事こそ生きている証」と
思っていたでしょうし、
妻達も、夫の出世と子供達の志望校への進学こそが生きがいと思っていた
はずなのに、こういう方達がおっしゃるに、「リタイア」というゾーンに入った途端、
これが私達の人生だったんだ、人生ってこんなに素晴らしいんだ、
単純に言うと、「なるほど自分は、このために今まで生きてきたのだ」という
明快な気づきにあい、人生はむしろ「リタイア後」のためにあると、
価値観がまったく変わるというのです。

もしもそのように、リタイアを人生におけるメインと考えるとしたら、
「今」がまた逆に大きな意味を持ってきます。
リタイアをただの老後にしないためにこそ、そのためにいろんな経験をし、
知識を深め、知的な人間になっておく。でないと老後は何も生みません。
自分の人生ってすごいんだと心から思うためには、やっぱり終盤が大切だと
思うのです。

文字通りのアーリーリタイアで、海外数か国と日本を行き来している
大橋巨泉さんが、自伝「巨泉 人生の選択」の中で、リタイア後の人生を
成功させる決め手として四つの条件をあげておられます。
一に健康、
二に良きパートナー、
三に複数の趣味、
四にそれを支える経済的ゆとり。

逆にそれさえあれば、自分は「幸せ」なのだという手応えのある人生を送ることが
できるということですよね。
でも四つ揃えるのは簡単なようで難しい。
そのための本当の準備を今から始めないと。
特に、良きパートナーとなることを。

それには夫婦の価値観が一緒であることが大切だと思うのです。
ともかく、同じ価値観を持った二人でないと行けないところがあり、
同じ価値観を持った二人でないとできないことがあり、
同じ価値観を持った二人でないと成立しない人生がある。

そういう二人だからこそ行動的になることができるし、
そういう二人だから叶う幸せなのです。

そして、もちろん、その根底は「愛」。
愛と、恋のような情熱とはよく、混同して考えられていますが、
これはちがうものだと思うのです。
愛とは誰でもが持てるものではありません。
なぜならそれは恋の情熱のように本能的なものではなく、時には本能を抑えたり、
意志や忍耐や努力によって自分を愛する人との幸福を毎日、毎日、めだたずに
創りあげていく行為だからです。

そして、その絆は、自分の心の寂しさや、物質的な困窮を救ってもらうために
必要な関係ではありません。
むしろ絆は、自分のパートナーや周囲の人達の、悪い運命をも引き受ける覚悟を
することなのだと、私は思います。

さぁ。
木曜日にはボジョレーヌーボーが解禁されます。
あなたの大事な方と、ゆっくり今年の初物を味わって、素敵な時間をまたひとつ
重ねてくださいね。
麗王で今年御用意しているボジョレーヌーボーは、ワンランク上のヌーボーとして
有名なAOC格付けボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーです。
一般的にボジョレーヌーボーの多くは、軽い味わいと果実味を楽しむワイン
なのですが、それよりもしっかりと骨格を持ち、フレッシュさだけではない
深みのあるワインです。
無農薬・無化学肥料のぶどうを手摘みし、、風味を守るためろ過を行わず、
酸化防止剤も使用していない、 他ではほとんど味わうことのできない、
自然のままに造られた希少なワインです。
昔ながらの手作りの温かさと、ロマネ・コンティの元醸造士の哲学によって
生まれた洗練さをあ わせ持つワインを今年もぜひ麗王でお楽しみくださいね。

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPのこちらよりお読みになってください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=106

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麗王
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末金典子

来週はハロウィン。 もうすっかり秋の雰囲気ですね。

昨年の2月に母を亡くしたのですが、
10日に、父を亡くしました。
昭和8年生まれの86歳でした。

父は昨年私にこう言っていたのです。
「お母さんが逝ってしまってもお父さんは全然大丈夫だから心配しなくてもいいよ。
趣味もたくさんあるし、長男も一緒に暮らしてくれているし、一人で何でも
できるからね。」
確かにレストランを商っていた母が生きている時には、サラリーマンであった父は
お休みが違うせいもあって、ゴルフにテニスにフリーダイビングにスキーに卓球、
カラオケに映画に小説執筆と、 遊び三昧。
定年後もその生活を続けていたのですが、 男ってなんと弱いものなのでしょう。
母が昨年亡くなるやすぐに、 透析を週に3回も受けることになってしまい、
今月は道路でこけて 意識を失っていたところ 通りがかった方に通報していただき、
入院。 くも膜下出血で次の日にはあっけなく 逝ってしまいました。

でも本当に父らしい最後だったと思います。
とても厳しい人で、誰にも頼ることをせず、何も求めず、何でも一人でして、
自由に生き、 でもまた私達にも 自由を与えてくれた人でした。
高校生になった日に、私の部屋にやってきて、こう言いました。
「これからは典子ももう大人や。何をしてもいいし、どこへ行ってもいいし、
誰と付き合ってもいい。自分で全部責任を取りなさい。
ただし、責任も取れないうちに子供を産んだり、人様に迷惑を かけることだけは
しないように。後は典子の人格を信じているから。」
こう言われては、タバコを吸うとか、お酒を飲むとか、ディスコに行くとか
全然できなくなってしまうわけです。
そんな父は、死ぬその日まで私達子供に介護などの迷惑を一切かけずに、
父らしくさっさと逝ってしまったのでした。

父のもとに産まれ育ててもらって一番有り難かったのは、一度も私と周囲を
比べなかったことです。典子は典子でいいと、ずっと言われて育ちましたし、
「みんながああしているから、こうしなさい」という日本的な協調性を強いるようなことは
一切言われませんでした。なので、みんなと同じじゃなきゃいけないなんて感覚は、
ゼロでした。

平均的なのがいいのではない、それぞれにいいんだ、と。
平均化というのは、 子供を、親や社会が扱いやすい人間にするだけのことで、
父は、それが嫌だったのでしょう。
「人間は、生まれたときは皆天才。いじくり回してダメにするのは大人なんや」
「生まれっぱなしに育ってほしい」
というのが教育方針でした。
だから親戚が「女の子はお嬢さん学校に…」というのにも大反対してくれましたっけ。
なるべく自由に、生まれっぱなしに育てたいというのは、無垢でいれば、
その人が本当に必要な何かに出会ったとき、ぐんぐんと吸収し、力を発揮することが
できる、という意味なのだと思うのです。
そういう意味では、父の目論見通りというのか、 実際に私は、何の教えも、
余計な情報も耳に入れないまま、ただ生きて、 大人になった気がいたします。

だから、社会に出てからビックリすることは山ほどありましたし、世間の「常識」からいえば、
相当に変な子で、今でも変な大人ですけど、夢中になって走り続けていられるのは、
生まれっぱなしに育ててもらったおかげだなぁと思っています。

生まれたての赤ん坊は、とても弱く頼りないものに思えるけど、
そんなこと、 ないんですね。ただひたすらに、生きようとするその姿を見ると、実は一番、
たくましい。そう父の死に顔を見ながら思ったことでした。

母の時はお商売をしていたこともあり、大きな葬儀をしたのですが、父の時は、
生前父が何度も手紙をくれて、
「お父さんは思い残すこともないぐらいしたいことをした 本当に幸せな人生だった。
だからお父さんがいつ死んでも決して泣いたり悲しんだり しないように。
一粒の涙もいらん。 派手なお葬式なども一切いらん。誰かが今日死んでも
世の中は 普通に 何事もなく回っていくもんや。だから典子も毎日黒い服ばかり
着ずに、 生活を毎日うんとうんと楽しみなさい」
とありましたので、 親しいものだけの家族葬でお通夜、告別式を終え、見送りました。

そして。
沖縄に戻ろうと、関西空港へ。 なんかシ~ンとしていておかしい…。
それもそのはず「台風により全便欠航」!
「振り替え便は明日はもう満席で 明後日になります」との非情なお言葉!
猫のごはんも足りなくなるし、せめて 明日には絶対帰らねば!とかけ合うと、
「では、今から3時間かけて髙松まで 夜行バスで行かれて、髙松にお泊まりいただき、
明日の昼便の沖縄行きで 振り替えます」とのことで、急遽髙松に移動。
次の日JR高松駅のバス乗り場で、 海を泳いで来た大きなイノシシが
街中を走り抜け、JR高松駅に突進していくのをビックリ目撃した後、空港へ。
さぬきうどんをトッピングしまくってたいらげ、ようやく沖縄へ戻ってまいりました~。

そして、 来週はもうハロウィン。
ハロウィンの始まりは、古代ヨーロッパの原住民ケルト族の宗教行事。
11月1日を新年とする彼らはその前夜に死者の霊が訪れると信じ、
充分な供物がないと悪霊に呪われると恐れていました。
そのため魔よけをし、同時に秋の収穫を祝う祭りを行っていたとか。
その後、多くの聖人たち(Hallow)を祝う万聖節となり、
近年、欧米では魔女やお化けなどの仮装をした子供たちが
「Trick or treat!(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)」と家々を回ったり
仮装をしたりして楽しむ日に変化しています。
日本でも注目されるようになったのはここ20年ほどのことですが、
年々派手なイベントになり、今ではスーパーなどでもたくさんのハロウィン仕様の
お菓子が売られていますね。
私達もたまには童心に戻ってみることも大切なことかもしれません…。

…ということで、私も10月27日(日)~11月7日(木)までお休みをいただき
ハワイで 父の大好きだった美しい海を、 生まれっぱなしの気持ちで、
ゆっくり眺めてまいります。

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* 麗王便りバックナンバーは弊社HPのこちらよりお読みになってください。
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9月7日(土)午後6時30分開講、『お金の学校』〜貧困とお金と心の問題を、根元から問う。(クリックして概要をダウンロードできます)

*日程延期となっていた第12回講座(樋口耕太郎)を、7月4日に開講いたします。時間と場所はこれまでと同様、午後6時半〜沖縄大学同窓会館にて。新型コロナウィルス拡散防止のため、同窓会館の収容定員の50%(117名)までが入場可能となりますので、当日会場に参加ご希望の方は、事前に樋口までご連絡をお願いいたします。定員に達した段階で、入場をお断りせざるを得ないのですが、今回は、講義を動画撮影の上、オンデマンド配信を予定しています。大変申し訳ありませんが、そちらにて視聴くださいますようお願いいたします。

主催:社会福祉法人 沖縄県社会福祉事業団
運営:
トリニティ株式会社
期間:
約6ヶ月(9月7日~3月7日)
場所:
沖縄大学 本館103教室「同窓会館」(那覇市国場555番地)。
受講料:
12回講座3万6,000円(消費税込)
受講資格:
業界・職業など不問
お申込み:
本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス
③ご所属と簡単な担当業務・役職

*   *   *

貧困はお金の欠如によって生じるが、貧困問題はお金だけでは決して解決し得ない。なぜならば、お金は私たちの心と密接に結びついているからだ。私たちの心を見つめること、心とお金の関係を理解すること、お金が社会に及ぼす影響力を洞察することなしに、貧困と格差の問題を根源的に解決することは不可能である。

お金は処方箋のない劇薬だ。人を助けることもあるが、破滅させることもある。私たちが薬局に出かけて行って、薬剤師からこう言われたら、あなたはどう思うだろう?

「この薬はありとあらゆる症状に劇的に効きますよ。ただ、たとえ少量でも飲み方と分量を間違えると、激しい副作用が生じて、ときには命に関わる大事件を引き起こしたりしますので気をつけてくださいね。砂糖で包まれていますので、とても口当たりがよくて、服用するたびに興奮を覚えるかもしれません。ところで、この薬に処方箋はありませんので、お客様自身が工夫しながらうまく飲んでください。お大事に〜」

この劇薬を服用すると、即効性のある激しい効果と多くの場合深刻な副作用が生じる。急速に気分が高揚し、誇大妄想的な幻覚によって人生が薔薇色に見え、自分が成功者のように感じられ、人間的な成長を遂げた気持ちになる。周囲の人たちが愚かで怠惰に見えはじめ、他人を自由にコントロールできると錯覚し、人を平気で傷つけたり、望みもしないことをしてみたりする。一言で表現すれば、他人の関心に対する関心が薄れて利己的になるのだ。

薬が少なくなってくると気分が落ち込み、新たに処方されると傲慢になる。この劇薬には激しい依存性があり、どれだけ服用しても、さらに多くの薬が必要だと感じるようになる。この劇薬を服用した一定比率の患者は、副作用によって友人を失い、人生の価値を見失い、人を傷つけ、ときには命を縮める。これほど危険な薬ならば、一切関わらなければ良さそうなものだが、そうもいかない。お金が厄介なところは、自分と、自分が愛する人の生活の糧、人生の生きがいを手助けする手段、決済の利便性・・・など、人生に不可欠な成分が実際に含まれているからだ。お金は、人生に不可欠な薬用成分と幻覚成分が混在した麻薬のようなものだ。

お金には実体がなく、所詮紙にすぎない。これに価値を見いだすのは人間である。お金に関わる問題の多くは、お金に対する私たちの認識によって生み出されている。すなわち、お金を知るためには、お金を使う人間を知らなければならない。人間の心がお金によってどのような作用を受けるのか、人間の心がお金にどのような力を与えるのか、そのメカニズムを理解しなければならない。さらに、どんなモノにお金を使っても、結局お金は必ず誰かの手に渡る。つまり、お金は人間関係の一形態なのだ。お金を知るためには、人間関係を知らなければならない。

『お金の学校』は、お金と経済を、心と人間関係(社会)を含めた広い概念で捉えることで、私たちが貧困と格差の本質を学び、人間中心の真の豊かさを追求することへの一助とするものである。

* * *

講座日程と講師: 以下を参照下さい。各講座の開講時間は午後6時30分より(休憩をはさんで3時間程度)。僭越ながら、各講師について樋口がコメントをしました。

第1回 9月7日(土)  金城敏彦(沖縄県社会福祉事業団理事長)/ 樋口耕太郎(トリニティ)

金城敏彦さんが理事長を務める沖縄県社会福祉事業団(「事業団」)は、700人を超える職員を擁する沖縄県最大の福祉事業体です。金城さんは35年間介護現場から叩き上げて理事長に就任された事業団初のプロパー理事長です。福祉の現場では、人間力が何よりも大切だと実感され、昨年度の『命の学校』そして、今年度『お金の学校』の設立に力を尽くしてくださいました。

樋口は第1回、第12回(それぞれ180分)の講義を担当します。

第2回 9月21日(土)☞台風のため日程変更 2月1日(土) 慎泰俊 しん・てじゅん(五常・アンド・カンパニー社長/NPO Living in Pease代表理事)

慎泰俊さんは、乙武洋匡さんのルポ池上彰さんとの対談昨年8月のForbesの表紙とカバーストーリーなど、権威あるメディアで数多く取り上げられていますので、ご存知の方も多いと思います。昨年は、佐山展生さんとの対談イベントも開催されました。現在は一般の講演はお受けしていらっしゃらないそうですが、『お金の学校』には特別なご好意で参加くださることになりました。

慎さんは、モルガン・スタンレー証券、ユニゾン・キャピタルと金融業界の王道を進まれてきたキャリアとは裏腹に、「異色」という言葉が陳腐に感じられるくらいの個性が輝いている方です。私の言葉で表現すれば、この業界の異端児であり、資本主義経済の先を見据えるビジョナリーであり、自由を心から愛する真のリベラルであり、自分自身と戦い続ける求道者であり、弱者の心に寄り添う思いやりの人であり、同時に、自分が心を定めた目標のために、徹底してコミットするリアリストでもあります。

在日朝鮮人社会のエリートとして将来を嘱望されながら、自分の愛するコミュニティーを飛び出す決断をしたこと、日本に生まれ育ちながら帰化せず、朝鮮籍のまま(形式上無国籍)パスポートを持たずに世界中飛び回っていること、などなど、彼の生き方は、私たちの心をざわつかせ、情熱と、葛藤と、喜びと、悲しみを同時に湧き上がらせる何かがあるのです。

『働きながら社会を変える』15歳からのファイナンス理論入門』 『未来が変わる働き方』 『正しい判断は最初の3秒で決まる』ほか、多数の著書をお持ちです。

第3回 10月5日(土) 武藤北斗(パプアニューギニア海産工場長)

武藤北斗さんは、出退社自由、休みも連絡不要の工場を運営していることで全国的に知られています。この工場では、無連絡の欠勤が認められていますので、その日の朝になるまで、何人が出勤するのか分からない、という独特な経営スタイルで成功しています。

パプアニューギニア海産はオーガニックの天然エビの販売を行う大阪の会社です。私ごとですが、当社の天然エビは、我が家の食卓には欠かせない一品で、そのあまりの美味しさに感動したいちファンとして武藤さんへ直接ご連絡を差し上げたのが、おつきあいのきっかけでした。それ以来、私は、武藤さんの天然エビ以外のものを購入したことがありません。皆さんも、もしよろしければ、ぜひその迫力ある美味しさを体験してみてください

私の経験上、これだけ心に響く製品を生み出すためには、必ず経営的にも何か特別なことがあるに違いないと直感して、武藤さんの事業を調べ始めて、彼の「フリースタイル」と呼ばれる経営スタイルにたどり着きました。武藤さんの経営哲学は、「経営の常識」と「人間らしさ」が対立するときには、後者を選択するというもので、人間一人ひとりが自分らしく働ける環境を作ることが、経営の最優先課題だというものです。今後益々、最先端の経営として、大いに評価されるようになるでしょう。

自分らしく生きる際に、最も障害になることの一つが同調圧力ですが、例えば、子供が熱を出したので、会社を休みたい、しかし、同僚に申し訳ないので出社しなければ、という板挟みの苦しみは「出社することが当たり前」という価値観が作り出しています。いっそ、「出社しなくて当たり前」という環境を作ってしまえば、板挟みの苦しみは消え、心から明るい気持ちで仕事に向かうことができ、結果として労働生産性が飛躍的に向上する、という現象が生じ得るのではないでしょうか。

著書に『生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方』があります。

第4回 10月19日(土) 影山知明(クルミドコーヒー店主)

影山知明さんは、東京大学法学部卒業後、世界最強のコンサルティング・ファーム、マッキンゼー&カンパニーを経て、ベンチャーキャピタル(ソーシャルベンチャーズパートナー東京)の創業に参画するなど、いわゆるピカピカのエリート街道を進みながら、2008年にカフェを開店して、店主になる道を選びます。これが、2013年に「食べログ(カフェ部門)」で全国1位となる「クルミドコーヒー」です。・・・ちなみに、私がこの文章を書いている時点で、食べログに登録されているカフェは63,888軒です。

著書『ゆっくり、いそげ』のアマゾンのページでは、影山さんがなぜ、そのような選択をしたのかが感じられる箇所があります。

働いても働いても幸せが遠のいていくように感じるのはなぜなのか。
金銭換算しにくい価値は失われるしかないのか。
「時間との戦い」は終わることがないのか。
この生きづらさの正体は何なのか。

経済を目的にすると、人が手段になる。

影山さんは、2種類の経済が存在すると考えていらっしゃいます。お金を目的にする経済と、人間を目的にする経済です。資本主義経済は前者であり、人を手段にしてしまっているために、社会に様々な弊害が生じています。影山さんは、人間を目的にする経済を実践されている第一人者と言えるでしょう。影山さんの理論はとことん実践に基づいているために、説得力があります。影山さんの本質は、カフェの店主というよりも、人間経済の創造者であろうと思います。その延長線上に、胡桃堂喫茶店胡桃堂書店クルミド出版クルミドコーヒーファンド国分寺地域通貨「ぶんじ」などのプロジェクトが広がっています。

第5回 11月9日(土) 山本明弘(広島市信用組合理事長・全国信用協同組合連合会会長)

山本明弘さんは、今、日本で最も注目されているバンカーでしょう。これまでも様々なメディアから注目されてきましたが、昨年『NHK プロフェッショナル 仕事の流儀』で取り上げられて、山本さんの情熱と個性が広く知られるようになりました(番組はオンデマンドで視聴できますので、ぜひご覧になってみてください)。

シシンヨーの愛称で呼ばれる広島市信用組合は、地元中小・零細企業への融資に特化した地域金融機関です。金融事業の価値が、事業規模の大きさやテクノロジーで計られがちな時代に、その正反対の経営方針を貫いて、増収増益記録を16期更新中です。ご記憶にあると思いますが、この期間には、100年に一度と言われた国際金融危機(リーマンショック)や、未曾有の災害をもたらした、東北大震災がありました。

シシンヨーの本質は、何よりも人と事業と地域に意識を向けているということでしょう。私の中では「人と向き合うことを何よりも優先する」と決めた会社が、たまたま金融を扱っている、というイメージです。「金融は人なり」と、言葉で語る方は少なくありませんが、山本さんほどその言葉に全霊で向き合っている金融マンは滅多にお目にかかれないと思います。私が広島市の本社にお邪魔したとき、廊下ですれ違う行員や電話応対の職員に至るまで、社員の熱さと、元気さと、丁寧さがあまりに印象的でした。

ゼロ金利からマイナス金利へと、金融市場の環境が激変しようとしています。「金融の本質が人」であるのなら、マイナス金利で生き残る金融機関は、その事業規模に関係なく、徹底して人に向き合う金融機関であると思うのです。

著書に『足で稼ぐ「現場主義」経営 - 頼れるシシンヨーが真骨頂』がある。

第6回 11月30日(土) 西村佳哲(リビングワールド代表・働き方研究家)
*この日の教室は1号館601教室です。ご注意ください。

西村佳哲さんは、ウェブサイト、博物館、美術館の展示、公共空間のメディアづくりなど、様々なデザインプロジェクトの企画、制作、監督を行うデザイナーで、既に国内外で数々の受賞歴があります。

西村さんの特徴は、社会の形を、人が生きるということ、人が働くということ、という視点で発想されていることではないでしょうか。ご著書などには「働き方研究家」という肩書が添えられているとおり、働くことを、単に収入を得るためではなく、自分を生きるための手段として捉え、よき働き方、よき生き方を起点に社会をデザインする、次世代型の社会デザイナーとして、日本の第一人者と言えるでしょう。それは、西村さんご自身が、自分を生かす働きかたを模索してきたからでしょう。独立したときのことを、こう語っていらっしゃいます:

納得のいかない仕事をするのは難しいですが、でもそういう依頼が来たら、自分は理屈を作って正当化させて、やるだろうなと思ったんです。その自分は嫌だな、と。このままだと自分はだめになる予感を覚えて、30歳のときに独立しました。

「働き方」論の先駆としてロングセラーとなった『自分の仕事をつくる』は、柳宗理、八木保、ヨーガン・レール、パタゴニア社、ルヴァン、象設計集団など、様々な「いい仕事」をしている方々を訪れて、彼らの話に深く耳を傾けたところから生まれています。

著書には、文庫になっているロングセラー、仕事や働き方について考える三部作:『自分の仕事をつくる』 『自分をいかして生きる』 『かかわりかたの学びかた』や、奈良県立図書情報館で開催されたフォーラム「自分の仕事を考える3日間」から生まれた三部作:『自分の仕事を考える3日間』 『 みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』 『わたしのはたらき』など。『みんな、どんなふうに・・・』は、西村さんご自身がインタビューの仕事で最も好き、とおっしゃる一冊です。その他『なんのための仕事?』 『人の居場所をつくる』 『一緒に冒険をする』 『いま、地方で生きるということ』 など多数。

第7回 12月14日(土) 金城拓真(津梁貿易代表)
*この日の教室は1号館601教室です。ご注意ください。

金城拓真さんは、沖縄県北谷町出身。子供の頃から公務員に憧れていたため、普天間高校を卒業後、大学進学を志望しました。彼は冗談めかして「国立に行く頭がなく、私立に行くお金がなかった」とおしゃいますが、韓国の鮮文大学に進学したことが、彼の人生の大転機になりました。2013年のフライデーのウェブ版にその時の経緯が語られています。

「ある日、知り合いのグルジア人学生が、『俺の叔父は、韓国の中古車を大量に仕入れて、グルジアに売ってるんだ』と話していたんです。その話を聞いていたアンゴラ人の兄弟が、『俺たちの国は内戦が終わった直後で、車が全然足りない。アンゴラに輸出すれば、絶対儲かるよ!』と。これはチャンスだと思って、ボクと日本人の留学生、そしてアンゴラ人の兄弟の4人で、中古の韓国車6台を100万円で買い、コンテナに積んでアンゴラに輸出しました。一人当たり25万円出し合ったのですが、学期の初めだったので手持ちの学費を流用したんです(笑)」

この25万円が、結果的には300億円(グループ売上。現在は400億円を超えています)に化けた。3ヵ月後、その現代車は350万円で売れ、〝販路〟を見出した4人は続々とアンゴラに韓国車を輸出した。

2007年、アフリカから韓国に留学に来ていた、金谷君香と共同で津梁貿易を創業しました。彼女は、「8ヶ国語話せるような天才で、アンゴラという国では金谷が来る日は国が休日になるくらいの有名人」。「実務では叶わないから、自分ができることをする」というウチナーンチュ気質の良さが、成功をもたらしている秘訣ではないでしょうか。現在タンザニアを中心に、アフリカ9カ国で50社以上の会社を経営していらっしゃいます。

著書に 『世界へはみ出す』 『「世界」で働く。アフリカで起業し、50社を経営する僕がたいせつにしていること』 『アフリカ・ビジネスと法務』(共著)がある。石川直貴著『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』は金城さんの物語です。

第8回 1月11日(土) 尾崎友俐(オリエンタルオーナー)/ 武藤杜夫(日本こどもみらい支援機構代表)

尾崎友俐さんは、日本有数の人材輩出企業リクルートで、そのリクルート社員に向けて人材研修活動を担当した後、「1999年までに会社をつくりたい」という夢を叶えるために、その商材を探りに、タイ、インド、エジプト、オランダ、イタリア、メキシコなど40数カ国を旅しました。帰国後、資金たったの180万円で、手作りの炭火焼店をオープンさせました。

ピーク時には、12店舗を経営し、コンビニへの納品や、国際的な輸出入事業も順調に拡大しました。その最中の2001年、狂牛病が社会問題となり、主力の焼肉店が大打撃を受けて2億円の月商が800万円に激減。同時に、911のテロによって国際事業がストップし、二重の大打撃を受けてしまいます。最悪の環境の中、焼肉を諦め、3日間で焼き鳥店に業態転換を果たしたことは「伝説」となっています。

2002年から人気テレビ番組『マネーの虎』に起業家として出演、2006年には女性総合研究所、起業アカデミーを開催し、全国に非常に多くのファンがいらっしゃいます。現在は沖縄で、飲食店を多数創業されていらっしゃいます。

武藤杜夫さんは、沖縄の貧困の中心で心の活動されているキーパーソンです。

小学校では6年間皆勤賞で人気者だった武藤さんが、「中学に上がったとたん、規則でがんじがらめの狭い世界に閉じ込められたように感じて、息苦しくてしょうがなかった」とおっしゃいます。「『世の中そういうもんだ』って受け入れてる同級生が全員バカに見えて、誰にも心が開けなくなり、どこにも居場所がなかった。家も学校も地域も、刑務所みたいに感じていました」「中学校時代は教室にほとんど入らず、髪を染めて、違反制服を着て、ポケットにナイフを忍ばせて、教師たちに猛反発し、悪いことはした」といいます。

「何度も家でを繰り返し、ヒッチハイクで車を100台以上乗り継ぎ、福島、宮城、岩手、青森、山形、秋田、北海道まで行ったことも。駅や橋の下で寝ていると、知らない人に声をかけられて、ご飯を食べさせてもらったり、家に泊めてもらったり、世の中のいろいろなことを教えてもらったり・・・。旅で出会うもの全てが僕の先生でした」武藤さんの「物語」は、琉球新報スタイル「少年院を日本一の学校にする」「立ち上がれ、少年院の『卒業生』たち」をぜひご参照ください。

私(樋口)の経験では、いわゆる不良や落ちこぼれは、自分の気持ちに嘘がつけず、社会の矛盾に迎合できず、ルールに反発する、というケースが多いと思います。いじめられっ子も、意外に魅力的な子供が多い。その魅力ゆえにターゲットになって潰されるのです。武藤さんは、そんな、自分に嘘をつけない子どたちの気持ちを、心から理解できる、数少ない大人の一人です。

第9回 1月25日(土)佐山展生(スカイマーク代表取締役会長・インテグラル代表取締役パートナー・一橋大学大学院教授)

佐山展生さんは、日本におけるM&A(企業合併・買収)の第一人者として知られていますが、どんなに成功しても現状に拘泥せず、常人が夢見るような地位をいとも簡単に、何度も、捨て去ってきた異色の人物です。佐山さんはよく「人生はおもしろい。しかし、おもしろくするのは自分次第」とおっしゃいます。

日本にM&Aという用語が存在しなかった1987年、そしてまだ転職が珍しかった頃、10年以上務めた帝人での高分子化学技術職を辞し、全く畑違いの三井銀行で日本で最初のM&A業務に参画されました。ニューヨーク勤務時代、米州のM&A事業を統括する激務の合間を縫ってニューヨーク大学の夜学でMBAを取得したのが40歳。帰国後、東京工業大学で博士課程を、これも夜学で終了されたのが45歳と、学び続けるパワーは人並み外れています。

日本で初めて、いずれの金融グループにも属さない独立系バイアウトファンド(ユニゾン・キャピタル)を創業されたのが、同じく45歳。当時日本では実現不可能だと考える人が殆どでした。アスキー、東ハトなどの有名再生案件を手がけましたが、代表パートナーの地位をあっさり手放し、M&Aの独立系アドバイザリー会社GCAを立ち上げ、設立からわずか2年半で上場させてしまいます。村上ファンドから阪神電鉄・阪急を防衛した案件は有名です。これらの業務の傍ら、報道ステーションなどのコメンテーター、フォーブスのインタビューアーほかマスメディアにも多く登場し、一橋大学大学院などで教鞭を取られています。そのGCA代表の肩書きも早々に譲られ、徹底して投資先と従業員を第一に考えるファンド、インテグラルを設立されました。2015年に破綻したスカイマークの再生はその事業の一つで、支援を開始した時には、早期退職者すら募集しませんでした。佐山さんが経営を引き継いで以来、定時運行率全航空会社中1位、4期連続で増収増益、売り上げは過去最高を記録しています。

第10回 2月8日(土)松浦弥太郎(くらしのきほん主宰・エッセイスト)

松浦弥太郎さんは、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の舞台となった、伝統ある『暮しの手帖』の3代目編集長として知られています。大橋鎭子社主(とと姉ちゃん)から直接請われたとはいえ、カリスマ編集長だった花森安治の偉業を引き継ぐことは並大抵のことではなかったと思います。伝統ある会社の事業承継は、どうしても偉大な先代の影に霞んでしまいがちですが、松浦さんは、自分を活かしきることで、全く新しい『暮しの手帖』を作り上げました。「自分を活かすからこそ、伝統が引き継がれる」、見事な、そして稀な事例だと思います。

松浦さんの文章は、それはそれは温かく、優しさと思いやりに溢れていて、いつも丁寧に、紡ぐように、言葉を使われます。生き馬の目を抜く編集の世界で、目の前の、小さなことに、立ち止まり、思いをかける、そんな編集方針を貫かれた方を、私は他に知りません。

昨年出版された著書『1からはじめる』の冒頭で、松浦さんはこう語っています:

「すてきな人になるにはどうすればいいんだろう?」
「なんであの人は成功しているんだろう?」
「なりたい自分になれなくて、つらい」
すてき、成功、なりたい自分の定義はとてもむつかしくて人それぞれですが、どんな定義であろうと、多くの人にとっての願望であり、羨望であり、夢だと感じます。
そのすべてをかなえるのが、「1からはじめる」。
ただ、これだけです。

編集長を9年間務められ、当社を事業的にも再生した後、ご自分の地位をあっさり手放し、インターネットメディア「くらしのきほん」を立ち上げ、編集長を務められています。

松浦さんは、とても紹介しきれないほど、多くの著書がありますが、お金に関する本(『松浦弥太郎の新しいお金術』)も一冊出版されています。

第11回 2月22日(土) 真山仁(小説家)

真山仁さんは、「今、日本がどんな国なのか、わからなくなっている」とおっしゃいます。「バブルが弾けるまでは『がんばったら報われる国』という答えもあり得ました。それが完全に無効になった今、われわれはもう、どう生きたらいいのかわからなくなっている。そんな、行く先が見えない時代に小説を書いていることは、非常に恵まれていると私は思っているんですね。自分がこの社会をどう考えるかによって、小説のきっかけがどんどん生まれてくる」

260万部を販売したハゲタカシリーズなど、真山仁さんは経済小説家として知られていますが、そのご本人は「自分は経済が嫌いだ」とおっしゃいます。「人が作る社会なのに、すべてを数字に置き換えていく発想が、どこか経済にはある。小説としては、数字に人が挑んでいく物語を書きたいと思った」と。(ダイヤモンドオンライン参照)。

経済が人の欲望の結果だとすると、人がお金で転ぶ理由を知るためには、人を描く必要があります。「経済嫌い」の真山さんが、人を描くことで、経済を表現する。それが人気の理由なのかもしれません。

真山さんも、本当に多くの著書を出版されていらっしゃいますが、それだけにとどまらず、多数の作品が、映画化、ドラマ化されています。

第12回 3月7日(土) 樋口耕太郎(トリニティ)

樋口は第1回、第12回(それぞれ180分)の講義を担当します。

*   *   *

『お金の学校』について: 私は長い間金融業界に身を置きましたが、その間、お金を増やすことについて多くを考えてきたものの、お金が私たちの人生と社会にどのような影響を及ぼしているのか、お金を使うとはそもそもどういう意味を持つのか、人はなぜお金で失敗したり成功したりするのか、そもそもお金と成功との関連とは何なのか・・・など、お金に関する根源的な問いに向き合うことはありませんでした。私たちは、日常的にお金を扱っていながら、お金の本質を知らないのです。

そこで、お金と経済と、そしてご自分自身に深く向き合っていらっしゃる各分野の日本のスーパースターを沖縄にお呼びして、お金と心の問題を根源的に問うてみたいと思ったのです。

「人間中心にお金を考える」というテーマで沖縄から発信することには、大きな意味があります。自尊心の低さ(つまり、自分らしく生きられない、ということですが)は沖縄社会で顕著であるように思え、お金に対する深い罪悪感のようなものがこの社会には根深く存在します。そのことが、沖縄が貧困社会であることの重大な原因になっていると私は考えているからです。

たとえば、以前私が有機野菜の卸の経営支援をしていたとき、そこで働くパートの女性たちと長時間話しをしたことがありました。彼女たちが私に告白してくれたのですが、「自分がこの会社で働いていることを、自分の友だちにずっと隠している」というのです。有機農産物は生産に手間暇がかかるために当然小売価格も割高になります。だから、同じキャベツを50%も高く売る「ぼったくり」企業で働いていると思われたくない、というのです。彼女は、「私なんかは、こんなところでしか働けない」という気持ちを強く持っていて、最低時給の非正規雇用で手取り10万円足らずで働き、子供を育ているのです。

そのとき私は、貧困とは経済問題ではなく、人と心とお金の問題だと直感したのです。だから、貧困の解消と社会の再生のためには、お金と心に向き合うということへの働きかけがどうしても必要だと思うのです。

『お金の学校』はお金と経済を通じて、人を、心を、見つめる学校です。心に関心を持ち続けたプロたちの話に耳を傾け、彼らの生き方から学ぶことが、より良き人間関係、ひいてはより良き社会の実現につながることを願っています。

樋口耕太郎

お元気ですか。
連休が続くとなんだかほっとしますね。次の連休は秋分の日。
夏が終わるのって本当に早い! もう秋なのですね~。
あなたはこの夏休みはどうお過ごしでしたでしょうか。

私はと申しますと、麗王のお客さまでもあるジャーナリストの津田大介さんが
監督されて話題となった芸術祭「愛知トリエンナーレ」を観に
40年ぶりの!名古屋へ行ってまいりました。
8月の始めに行きましたもので、ちょうど元従軍慰安婦を象徴する少女像の
展示をめぐってマスコミが大騒ぎの時でした。
この少女像を含む「表現の不自由展」は展示中止となって見ることは
できなかったのですが、その他のたくさんの芸術作品はたっぷり
観て周りました。いろいろな想いも過りました。
芸術の解釈は人それぞれだと思うのですが、今日は私の思う芸術について
書いてみようと思います。

あなたはアンデルセン童話の「マッチ売りの少女」というお話を
覚えていらっしゃるでしょうか。
あらすじを簡単に紹介いたしますと、

大みそかの夜に、ひとりの少女が路上でマッチを売っていました。
すべてのマッチを売らないと父親に叱られるため寒空の下に
佇んでいますが、年末の忙しい時期のため、見向きもされません。
だんだんと夜が更け、寒さが増してきました。
耐えられらなくなった少女が少しでも暖をとろうと
マッチに火をつけると、灯かりのなかにあたたかいストーブや
ごちそうが現れます。喜びも束の間、マッチの火が消えるとともに、
その幻も消えてしまいました。
次のマッチに火をつけると、そこに少女をかわいがってくれた
唯一の存在の亡くなった祖母の幻が現れます。この火が消えてしまうと、
祖母も消えてしまう。そう恐れた少女は、持っていたすべてのマッチに
火をつけました。その火はとても明るく光り、祖母が少女を優しく
抱きよせます。そして2人は共に天国へと昇っていったのでした。
翌朝の街には、燃え尽きたマッチを抱き、幸せそうに微笑みながら
亡くなっている少女の姿があったそうです。

このマッチ売りの少女は、凍えてひもじい中で点した光の中に、どんな幻想を
見たのでしょうか。
その有り様は、どんなに贅を尽くして飾り立てた部屋よりも麗しく、
心のひだの奥までも幸せにするものであったと思います。

私は脳科学者の茂木健一郎氏の「脳と仮想」という本が好きなのですが、
幸せになる能力は、仮想を見る脳の働きの中にあるといいます。
ただ、その時に、よほどうまく美しいもの、良きものへと接続しなければなりません。
美しいもの、良きものを知らなければ、空想を膨らませることはできないからです。
そして、その手がかりは、やはり、本物の体験の中にあるのです。

私達が真なる美を求めるのは、困窮の中でも、幸福への道につないでくれる、
そんな小さな手がかりを掌に収めるためなのでしょう。
芸術は贅沢などではありません。それは、苦しい時でも私達を支えてくれる、
マッチ売りの少女の点す「炎」なのです。

私はある意味自分自身のことを芸術家だと思っています。
また、私の人生は私の最大の芸術作品だと思っています。
一瞬一瞬が創造の過程であり、無限の可能性を秘めているのです。
私達は、今までどおりの生き方を貫き通すことも、新しい生き方をはじめることも
できるのです。
人生は、一瞬一瞬、新しい機会と、新しい決断を、提供してくれているのです。
なんと素晴らしい芸術なのでしょう!

世界中で愛されているコミックの「スヌーピー」には結構哲学的なセリフが
よく出てくるのですが、ライナスの弟のリランがルーシーと塗り絵をして
遊んでいるシーンで、リランが言う私が大好きなセリフを最後にお贈りいたします。

My life is like a coloring book!
Each day I have a new page with new pictures to color…
ぼくの人生は塗り絵みたいだ!
毎日新しいページに新しい絵があって色を塗るんだ…

芸術の秋。あなたの人生に素敵な色を塗ってくださいね!

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* 麗王便りバックナンバーは弊社HPのこちらよりお読みになってください。
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* 営業時間   20:30~2:00

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麗王
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末金典子

戻ってきた梅雨も今週末にはようやく開けて、今度こそ夏本番になりそうですね!
あなたはじめじめにもめげずにお元気にお働きでしょうか。

このあいだの日曜日は七夕さまでしたね。
まだ戻り梅雨のさなかでしたので残念ながら今年は天の川も見れませんでしたが、
子供の頃には毎年笹の枝に、色紙で作った短冊や提灯を糸で下げて、
お星さまに願いをかけたものです。
織姫と彦星の、年に一度の逢瀬のお話は子供心にもロマンチックに思え、
夜の空を見上げたりもしたっけ…。

大人になってから随分前に、何十年ぶりで七夕飾りを作ってみたことがありました。
これがなかなか心躍るもので、色紙で提灯や吹き流しを作っていると
熱くなってきます。
もちろん短冊にお願いも記しました。
小さい頃は一体なにをお星さまにお願いしたのだったかしら…。
今となってはもうおぼえてもいないのですが、どうも大人になってからの方が
お願い事をするのも数倍真剣です。
もうマジ。
しかも内容があまりにも現実的。
こんな大人に誰がした~!

恋愛にしても、つい相手に多くを望んでしまいますね。
また逆に、相手のためにがんばり過ぎてしまう。
贈り物やサプライズなどで気持ちの大きさを確かめてしまう人もいます。
でも、並んで一緒にご飯を食べたり、笑い合ったり、なんでもない時間を
幸せに感じられるのが特別な人ではないでしょうか。
特別を求めない。
だから特別な人になる。
本当に大切なもの、あなたには見えていますか。

次の海の日の連休には、大切な人と一緒に星空を見上げてみては
いかがでしょうか。

*******************************

さて。
麗王でもおなじみの沖縄大学・准教授の樋口先生が昨年開催した
「いのちの学校」には、麗王からもたくさんの方々がご参加くださり、
大変好評をいただきました。ありがとうございました!

9月からは、よりグレードアップした「お金の学校」が始まります!
お金とは?ということを、いろいろな方向から、
いろいろな方面で第一線で御活躍中の講師の方々に
全12回で講義していただきます。
ちょっとあり得ない!豪華な!そしてとても個性的な講師陣です!
是非ご参加くださいね。
詳細は以下の通りです。
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梅雨でじとじととする毎日ですが、あなたはお元気にお働きでしょうか。

先月には母の日がありましたが、この週末は父の日ですね。
いつもそうなのですが、母の日にはお花屋さんもカーネーションいっぱいに
埋め尽くされ、デパートでも母の日のプレゼントのお品がたくさん並びますが、
父の日は、と言いますと、なんだか盛り上がりに欠けるような感じが
いたしますね。
子供にとってのお父さんの存在ってちょっと不憫なような…。

先月の母の日には、例年なら母への想いを麗王便りに綴るのですが、
昨年母を亡くしましたので、病気で麗王をお休みしていたこともあって、
何も書かずにおりました。
父は透析は受けているとはいえ幸いにも元気にしてくれておりますので、
今週は父の日ではありますが、書かずにいた母のことをやっぱり書いてみようと
思います…

講演会での語りかけや、音楽の演奏会や、映画鑑賞などは、
その場限り、その瞬間限りで、虚空に消えてしまいますね。
でも、語る内容に強く共感した瞬間のことや、
演奏に激しく心を揺さぶられた瞬間のことや、
映画のストーリーに涙が出るほど感動した瞬間のことは、
心にしっかりと刻まれて、いつまでも記憶に新しいものです。
そのことを、作家の柳田邦男氏は「瞬間の永遠性」という言葉でとらえ、
大事な考え方だとされています。

私も昨年母を亡くした時に、本当にその通りだなぁという気づきが生じました。
母が亡くなった直後は、ただ悶々として在りし日のことを
思い返すばかりでしたが、ある日、その回想の中でハッと気づいたのです。

確かに母は、いなくなりました。
でも、思い返している私自身の中で生きているではありませんか。
しかも漠然と思い出しているのでなく、ある日私と語り合った時の表情や語り口、
沖縄に遊びに来てくれた時に一緒に見た海の美しさに感動した母が
つぶやいた時の様子など、瞬間瞬間の情景が数限りなく生き生きと
甦ってきます。
そういうかたちで、母は私の心の中で生きているのだと、
心の底から実感することができたのです。
それこそが、「瞬間の永遠性」と言うべきものなのでしょう。

もちろん母を喪った悲しみや心の苦しみは消えるものではありません。
遠く離れて暮らし、娘として十分な親孝行もできなかった自分を
責める気持ちはいつまでも終わることがありません。

でも、自分は母の魂を容れた器であり、自分は母の喜びや悲しみや苦悩の
瞬間瞬間を消すことなく灯し続ける聖火台のような存在なのだと気づいた時、
私の心の中には、どんなに悲しく辛いことがあっても、それらのすべてを受容し、
自分の人生を肯定的に考えて生きるのだという意識が生まれていたのです。
愛する者との魂のつながりというものは、おそらくそういう自覚によって
揺るぎのないものになるのだと思います。

あなたの御両親が御健在でしたら、どうぞ今のうちにたくさんの「瞬間の永遠性」
を紡がれますように。

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長~~かったGWの休暇も終わり、令和の時代の幕が開きましたね。
あなたはいかがお過ごしでしたでしょうか?

私はと言いますと…連休前あたりからPMアレルギーが出てきて過労と重なり、
連休初日から高熱とひどい咳と鼻水でダウン!
おまけに足も痛めてしまいました。
折角の9連休なので、行ってみたかったカフェに行って、
クローゼットの整理もして、ランニングもこなして…と
計画をしっかり立てていたのにもかかわらず、なんとGWを過ぎて昨日まで
17日間、健康回復に専念することとなってしまいました😢
でも考えようによっては、不調が出てくるのは、実はとってもいいこと…と
くよくよしないようにして、からだの声にしたがい、ゆっくり休むきっかけと
なりました。
ただ、その間においでいただいた方には本当に申し訳ないことを
してしまいました。心からお詫びいたします。

今回のこともふまえ、みなさまにお知らせがございます。

2016年、2017年と2年続けて夏場に2ヶ月も病気で麗王を閉めて
しまったことで、働き方に無理があったことに気づき、2017年の病気明けから
日曜・月曜お休みの週休2日制に切り替えましたら、体調も良くなり、
みなさまに接するエネルギーがより大きくなったのを自分でも感じました。
そして今年に入り、世の中が変化してきましたので、
営業時間を20時半から2時までに変更しましたら、
早くからいらしてくださる方が増えたのはありがたいことなのですが
麗王を閉める時間は以前通り朝方ごろ…と変わらず、結局労働時間が
増えてしまい、また倒れる羽目に…。
そこで、これからも長く続けていくためにはと、
思いきって週休3日にすることにいたしました。
営業日は、水曜日~土曜日
営業時間は、20時30分~2時

となります。どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

さて。
先月から年度も変わり、今月には新しい元号となり、環境が変化することも
多い時季ですね。
異動先の職場、新しい学校、家の部屋の模様替え、同居の家族が
増えたり減ったり。
老若それぞれ、ひとつずつ歩んできている人生の、次のステージが広がります。
どこのどんな場であっても、あなたがいると世界は少し変わります。
どうぞよい風や波を生み出してくださいますように。

新しい場に置かれる人もたくさんいらっしゃることでしょうね。
何歳であっても、どんな経験があったとしても、その新しい場では「新人」
なのだと思います。
「いつまで新人みたいなミスをやってるんだ!」と叱られるかと思えば、
「あの人まだ新人のくせに、生意気~。」と言われたりもします。
どんな職業でもミスを許される新人の期間はすぐに終わるのに、
自己主張したり、人より長いお休みを取ってはいけない新人の期間は、
けっこう長く続きますよね。
それも世間が求めている「新人像」は、100%の全力投球が基本で、
決して物事に慣れきってしまわないこと。
だから、意見を言うのもひとまず恐る恐るだったり、お休みを取るのも
コワゴワだったり、よい意味でのおどおど感がいつまでも抜けないこと…。
その方が、新人のメンタリティとしてまっとうだというわけなのでしょうね。

でも、立派なキャリアをもっていて、恐いものなんかひとつも
なさそうな人に限って、じつはこうおっしゃるのです。
「堂々として見えても、心の中はいつも新人みたいに、じつは何をするのも
コワゴワ、物事に決して慣れないタチなんですよ…。」と。
ベテランの大女優がインタビューで、
「舞台の出番を待つ時、いまだに足がふるえます。」
とおっしゃるように、じつはすべてのことを新人みたいに、緊張感と
ある種の恐れを持って取り組む人でないと、前へ前へと進んでいけないのかも
しれません。
たぶんどんな仕事も、慣れきってしまって目をつぶってでもできると
思ったとたん、人の成長は止まるのでしょう。

「初心にかえる…」という言葉がありますが、もう何年も、どころか何十年も、
かえっていない初心にいきなりかえるのはけっこう難しいものですよね。
でも前へ進んでいっている人は、多分一瞬でも毎日のように初心に
かえっているのでしょう。成功する人としない人の決定的な差は、
何かそのへんにある気がします。

新人の頃、何をするのでも、誰に会うのでも本当に緊張しました。
電話1本取るのでも、バカみたいに恐かった。
それをずっともっているべきだから、
恐れをできるだけたくさん心にすり込んでおくために、新人でいる期間は
短すぎてはいけないのです。

生涯もちつづけるべき初心の練習をきっちりしてから、
自己主張を始めても遅くはないのです。
新人の心をしみつけておく…それができるのは今しかないこと、
どんな新人の方も知っておきましょう。

私もまた今日から初心にかえり、麗王で元気にあなたをお待ちしております。

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麗王
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末金典子
090-9569-3880

昨年末からまったく冬のないまま春になってしまったここ沖縄ですが、
週末からはもうゴールデンウイークが始まります!
そのゴールデンウイークの最終日は、なんともう立夏!夏の始まりですよ~!
あなたはこの長~いお休みをどのように過ごされるのでしょうか。

さて、前回の麗王便りでは、パートナーともっと会話しましょう!ということを
提案したのですが、いろいろご感想をいただいたなかで、
ある結婚して10年を超える方がこういうお話をなさっておられました。

私達夫婦は、仲は悪くないのですが、結婚当初の
たわいないことも話してよく笑っていた仲むつまじい雰囲気は
もうほとんど消え、ドライなやりとりが多いのがひっかかっています。
家での会話も、連絡事項か子どもの話題が中心。
2人で出かけることもなくなりました。
結婚して長いのに仲のいい夫婦を見ると、なんだかモヤッとします。
昔のようにラブラブな夫婦に戻りたいわけではないけれど、
このまま年を取り、「ただの同居人」どうしになるのも
少しさみしい気がします。

これって、ちょっとした倦怠期のようなものでしょうか。
でもこの方の悩みには、「もっとよりよい関係を築きたい」という愛情が
かいまみえますよね。
お二人にはやはりコミュニケーション、つまり「心と心がふれあう会話」が
不足ぎみなのかもしれませんね。

人は言葉で気持ちを伝え、共感し、分かち合う会話のキャッチボールによって
心と心がふれあい、お互いを認め合う愛情関係をはぐくみます。
つまり会話は愛情そのものなんですね。
仲のいいカップルの多くは、そんな心がふれあう会話を日常的にしています。

でも、結婚して何年もたつと、慣れや甘えが生じたり日々の忙しさにかまけて
会話がおざなりになり雑になって、心のやりとりを省きがちになるのは、
よくあることです。
「今日は飲み会」「明日は子どもとお出かけ」といった用件だけでも、
日々の会話は成り立ちますから。
ただ、用件の会話だけでは心がふれあうまでには至らず、二人の間の空気は
ドライなものになりがちです。
心と心がふれあうには、もう一段深い会話が必要なのに、
長年夫婦やカップルでいたりすると遠慮がなくなり、
無意識にそっけない話や言葉づかいをしていることもよくあるものです。

夫婦やカップルや家族との温かい関係は、コミュニケーションから生まれます。
であるならば、会話することをめんどうがらず、大事なことと、とらえなおしては
いかがでしょうか。
といっても、大げさに考えることはありません。
相手に、「◯◯したいけどどう思う?」と、意見を聞いたり同意を得るだけで
いいのです。何気ないことでも、相手は「自分を気にかけてくれているんだ」と
感じ、愛情が伝わります。
つまり、ほんのひとさじの、相手を尊重する会話をプラスしてみるのです。
そうすると会話が動きだし、キャッチボールのきっかけとなり、
心がちょっとふれあう会話が続いていくことで、心に届くやり取りが積み重なり、
気遣いのうれしさと会話の心地よさを、相手も感じ取って、
ただの同居人ではない温かな関係を築いていけるはずです。

私がおすすめするのは、パートナーに友達に話す感覚で会話してみるのも
いいですよ~。自然と相手を気遣う話し方ができますし、夫婦や家族においては、
「他人に接するときの気持ち」がよいスパイスになったりもするものです。

そもそも夫婦や家族でいることは、相手の都合を気にしたり手助けしたり、
「ちょっとめんどうくさいもの」なのだと思います。
それでも、いっしょにいると楽しい、気を許してリラックスできるといった想いが
勝るからこそ、その関係を大事に続けていきたいと思うのでしょう。
そして、心を通わせるひと手間に楽しさや幸せを見いだすことが、
夫婦や家族のよさなのかもしれません。

さぁ!この長~~~いゴールデンウィーク、あなたのパートナーと、ご家族と
ゆっくり、のんびりと楽しい会話をた~くさん楽しんでくださいね!

* 麗王も4月28日(日)~5月6日(月)まで、たくさん会話するべく
9日間のお休みをいただきます!

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPのこちらよりお読みになってくださいね。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=106

* 麗王は日曜日と月曜日が定休日です。
営業時間は20:30~2:00です。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

履修のルールと評価基準など(4/10午後1時にアップデイトしました。はじめに必ずお読み下さい)

国際観光入門 月曜4校時(14時40分〜16時10分) @3-304
▶課題図書:沢木耕太郎著『深夜特急〈第一便〉』(文庫本では1・2巻に該当します)。
レポート:提出期限 6月17日月曜日午前6時。
第1回 4月8日「イントロダクション」
第2回 4月15日
第3回 4月22日 リッツ・カールトン沖縄、ブセナ・テラスを訪れてレポートする。見方にもよるが、両ホテルは現在沖縄本島を訪れる最も高級な顧客を迎えるリゾートである。そのリゾートの施設を見、サービスを体感し、雰囲気を感じた上で、この商品(リゾート)を評価しなさい。提出は原則として5月7日。
(ゴールデンウィーク)
第4回 5月7日(火曜日) 沖縄から貧困がなくならない本当の理由(6)「貧困の本質」を読んで、意見、感想、異論、疑問などを論じる。論ずるとは、例えば、自分で疑問を呈し、その答えを論理的に導くことである。
第5回 5月20日 日本の端の沖縄から地域再生を考える を読んで、意見、感想、異論、疑問などを自分の言葉で論じる。
第6回 5月27日 沖縄から貧困がなくならない本当の理由(3)「低所得の構造」を読んで、意見、感想、異論、疑問などを自分の言葉で論じる。
第7回 6月3日
第8回 6月7日(金曜日)
第9回 6月17日 レポート提出期限 沖縄から貧困がなくならない本当の理由(7)「貧困の合理性」を読んで、意見、感想、異論、疑問などを自分の言葉で論じる。
第10回 6月24日 ポリタス「沖縄から貧困がなくならない、本当の、本当の理由」を読んで、意見、感想、異論、疑問などを自分の言葉で論じる。
第11回 7月1日
第12回 7月8日
第13回 7月11日(木曜日)「日本の観光地はなぜ『これほどお粗末』なのか」を読んで、意見、感想、異論、疑問などを自分の言葉で論じる。
第14回 7月22日
第15回 7月29日

問題発見演習I(1年次ゼミ)月曜5校時(16時20分〜17時50分)@3-307
▶課題図書:ショーン・エイカー『幸福優位7つの法則』
レポート:提出期限7月11日(月)午前6時。
第1回 4月8日
第2回 4月15日
第3回 4月22日 図書館オリエンテーションほか @3-101
(ゴールデンウィーク)
第4回 5月7日(火曜日)
第5回 5月20日
第6回 5月27日
第7回 6月3日
第8回 6月7日(月曜日)自然派生活のすすめ
第9回 6月17日
第10回 6月24日
第11回 7月1日
第12回 7月8日
第13回 7月11日
第14回 7月22日(木曜日) レポート提出期限
第15回 7月29日

幸福論 火曜4校時(14時40分〜16時10分) @3-307
▶課題図書: ヴィクトール・フランクル著『夜と霧』(新版)
レポート:6月18日(火)午前6時提出期限。
第1回 4月9日 「イントロダクション:なぜ、あなたはここにいる?」
第2回 4月16日 「幸せを選択する」
第3回  4月23日 「ところで、しあわせって何だ?」
(ゴールデンウィーク)
第4回 5月14日 「瞑想の科学・その1:瞑想の概念と意味」サム・バーンズ のVTRを見て、サムの「解釈」について、あなたの意見をまとめる。これまで、「恥」または「罪」で解釈してきた出来事を振り返り、新たな解釈をしてみる。サムのように、問題を直視した上で「できること」を行動してみる。
第5回 5月21日 「瞑想の科学・その2:瞑想の実践」
第6回 5月28日 「ポジティブ心理学・その1:概念」 TED:デヴィッド・スタインドル=ラスト「幸せになりたいなら感謝しよう」 スタインドル=ラストの考え方を、自分の日常生活に当てはめて、行動して見る。
第7回 6月4日 「ポジティブ心理学・その2:幸福の実践」Meghan Trainor “All About That Bass” スティーブ・ジョブズスピーチ 「VIA強みテスト」www.authentichappiness.org(200 国、180万人が登録しているペンシルベニア大学の公式サイト) ☞ Select Languegeで「日本語」を選択 ☞ 「測定テスト」 ☞ 「Register」をクリックして登録・ログイン(PCからでないとうまく登録ができない時があるので注意) ☞ 「短縮版強みのテスト」の質問にすべて答える ☞ 自分の一番の強みを理解する(一番のみで良い)。自分の一番の「強み」を使う行動プランを明確にまとめる。例えば、自分の強みが「創造性」の場合、詩を書くために2時間確保する、「希望/楽観性」 の場合、宇宙計画の未来についてのコラムを沖縄タイムスに投稿してみる、「自己コントロール」の場合、テレビを見る代わりにジョギングに出かけてみる、 「審美眼」の場合、通学を徒歩に切り替えて遠回りの美しい道を選んでみる、などなど。自分の強みを生かした行動の結果をまとめる。
第8回 6月11日  「習慣の科学・その1:習慣の科学」Lady Gaga “Born this way”
第9回  6月18日 「習慣の科学・その2:習慣を変える」 レポート提出期限 Queen “Bohemian Rhapsody”
第10回 6月25日 「嫌われる勇気・その1:アドラー心理学」尾崎豊「僕が僕であるために」
第11回 7月2日 「嫌われる勇気・その2:自分に向き合う」槇原敬之「どんなときも。」 ジャ・ジャン@TEDxMtHood「100日間拒絶チャレンジで学んだこと」(日本語字幕は、画面右下の「設定」から、日本語を選択できます)を観て、行動してみる。
第12回 7月9日 「つながりの科学・その1:つながりの科学」Pharrell Williams “Happy” wearehappyfrom.com
第13回 7月16日 「つながりの科学・その2:つながりの実践」荒井由実「やさしさに包まれたなら」
第14回 7月23日 「贈与的に生きる・その1:贈与型人生とは?」中島みゆき「糸」
第15回 7月30日 「贈与的に生きる・その2:贈与型人生で生産性を高める」“Seasons of Love” from Musical “RENT”

観光と食 火曜5校時(16時20分〜17時50分) @3-307
▶︎課題図書:佐藤初女『おむすびの祈り』
▶レポート①:(追って掲載)
▶︎レポート②: 7月9日(火)午前6時提出期限
第1回 4月9日 「イントロダクション:私たちは食べるものでできている」
第2回 4月16日 「食品添加物」食品の裏側を見て意見をまとめる。参考資料:「野菜ジュース」の成分は”満足感”だけ!」東洋経済オンライン
第3回 4月23日「質の事業は可能か?」キング・コーンをみて、意見、感想、異論、疑問などを論じる。論ずるとは、例えば、自分で疑問を呈し、その答えを論理的に導くことである。
(ゴールデンウィーク)
第4回 5月14日 「究極のリゾート」  フードインク を見て、意見、感想、異論、疑問など論じる(携帯画面からは見られないことがある。その場合はPCで視聴すること)。
第5回 5月21日 いのちの食べ方1/3 いのちの食べ方2/3 いのちの食べ方3/3 を見て、意見、感想、異論、疑問など論じる。
第6回 5月28日 「牛乳の真実」中洞牧場の自然牛乳を見て、意見、感想、異論、疑問などを論じる。牛乳一瓶千円!それでも売れる理由
第7回 6月4日 「慣行農業の現実」 トリニティリゾート事業計画書 8ページ(【1.食品添加物】以降)〜17ページを読んで、意見、感想、異論、疑問などをあなたの言葉で論じる。
第8回 6月11日 「農業の構造」
第9回 6月18日 「おいしい料理!」
第10回 6月25日  「食育・経皮毒」おいしいレジスタンス・自然派生活のすすめ
第11回 7月2日 「農業と社会」
第12回 7月9日 「自然農の世界」 レポート②提出期限 「農業の未来2」を読んで意見、感想、異論、疑問など論じる。りんごは愛で育てる(木村秋則)福岡正信 自然農法家持続可能な農業「自然農」(川口由一)
第13回 7月16日 「種を考える」遺伝子組み換え戦争を見て、意見、感想、異論、疑問などを論じる。
第14回 7月23日 「次世代援農プロジェクト」 次世代援農プロジェクト を読んで質問などを論じる。
第15回 7月30日 「農業の未来」佐藤初女『おむすびの祈り』 を意見、感想、異論、疑問などを論じる。

専門演習ac(3・4年次ゼミ)木曜4・5校時(14時40分〜15時50分) @3-307
▶課題図書:ショーン・エイカー『幸福優位7つの法則』
レポート:提出期限 7月18日木曜日午前6時。
第1回 4月11日
第2回 4月18日
第3回 4月25日
(ゴールデンウィーク)
5月9日 (休講)
第4・5回 5月16日
第6回 5月23日 サム・バーンズ のように、問題を直視した上で「できること」を行動してみる。
第7回 5月30日
第8回 6月6日
第9回 6月13日
第10回 6月20日
第11回 6月27日
第12回 7月4日 国際コミュニケーション学会+講演会 @同窓会館
第13回 7月18日 レポート提出期限
第14回 7月25日
第15回 8月1日

【2019年前期 樋口耕太郎】

津田大介さんのCSテレビ朝日の番組「日本にプラス マンスリースペシャル」に樋口が出演いたしました。

https://www.youtube.com/watch?v=sqLm9iFietE (1/3)
https://www.youtube.com/watch?v=YY64trZBbEQ (2/3)
https://www.youtube.com/watch?v=5qpjNAzA5FU (3/3)

私が沖縄に縁ができた経緯、サンマリーナホテルでの愛の経営と再生、顛末。沖縄大学での「心に火を灯す」授業風景やゼミ学生へのインタビュー、沖縄社会の構造、次世代への可能性・・・沖縄大学の私の研究室で90分語った内容が30分弱のVTRに編集されています。

暖冬と言えどもさすがに2月。寒くなってまいりましたね~。
…と書いてから大阪へ母の1年忌で帰ってまいりましたら、さすがに大阪の方が
寒い~!
全国的にインフルエンザも大流行しておりますが、あなたはお元気に
お暮らしでしょうか?
来週には熱いバレンタインデーがやってまいりますからせめて心だけでもホットに
いきたいものですね~。

そこで今日は夫婦のお話です。

海外に出て行くたびに思うのです。欧米諸国は、大体どこへ行っても、
カップルが基本の単位だなぁと。

そんなことは重々承知なのに、海外に行くとカップルだらけの現実に改めて
圧倒されてしまいます。どこを見ても、どんな場所でも、見事にカップルだらけ。
そして、どのカップルを見ても、当然のことながら極めて親密。見るからに仲がいい。
もう何十年も一緒にいるはずの夫婦の距離がどこまでも近いのです。

もう一つ、大切なことに気がつきました。
それぞれのカップルが、どんなふうに過ごしているかを何気なく見ていると、
あまり会話をしていないのは大体が日本人のカップル。
欧米人で黙ってお食事をしているカップルはいません。
ただ黙々とお食事をしているのは、ほぼ日本人でした。

日本には、「空気のような存在」という、一見、好ましく聞こえても、よく考えると非常に
不可解な表現がありますが、ひょっとすると、その言葉が災いしているのか、自分達は
まさしく「空気のような存在」だから特に会話などしなくても、気持ちだけは通じていると、
自らに言い聞かせることができるのも、要はそういう概念があるからで、
もともとそんな価値観がなければ、会話をしない言い訳にもできないはずなのです。
ただ、子供も独立して、再び家の中は二人だけになったような夫婦には、
お互いを空気として認めあうような関係が成立するのかもしれませんが…。

でも、たとえそうであろうと、旅先のお食事の時にまで、お互い押し黙って
食べているだけ、というのではあまりに哀しいですよね。

夫婦は、アダムとイブの昔から、人間の最も基本的な人間関係です。
そして最も自然な繋がりです。その関係がもしも成熟しないまま、人生100年と
言われる一生をともにするのはそれこそ哀しいこと。
もしも、自分はそういう夫婦かも、そういうカップルかもと思い当たる方は、
もう一度、関係を見直し、作り直す時が来ているのではないでしょうか。

見直し、作り直すといっても、大げさに考えるのではなく、とても簡単なことで、
お食事の時に話をすること。お食事の時に黙って食べないこと。
たったそれだけなのです。もちろん話すためには話題が必要です。
でも最も身近にいる人、一緒に生きている人なのですから、話題がないはずは
ないのです。単に話さないことが習慣になってしまって、今更、会話で
盛り上がれないということなのかもしれないのです。

そして一度話題を見直してみてほしいのです。
「明日家にいる?」「いや友達と飲みに行く」「あらそう。私も出かけるのよ。」
土曜日のお食事の会話がこれだけ、みたいなおうちもひょっとしたら少なくない気が
します。

そうではなくて、話題など、その辺にいくらでも転がっています。
今日会った人の話でもいい、ネットで見かけた話でもいいんです。
どちらかが話しかければ、会話になります。
どちらかが話題を提供すれば、会話になります。
どちらかが興味深いエピソードを投げかければ、会話になります。
実は会話をするなんて、その気になれば呆れるほど簡単なことなのです。
お互いに努力が足りないだけ。お互い話そうという意識が足りないだけ。
男を無口にしているのは女だし、夫を退屈な男にしているのは妻なのだと、
そう考えてみるのです。
夫といてもつまらない、それは妻が話しかけないからなのだと。

最終的に愛されるのは、
話題を提供できる妻。一緒にいて楽しい夫。一緒に旅して楽しいパートナー。
夫婦で旅をしてもつまらない、というのは決めつけ、思い込み。
変わるべきはまず自分なのかもしれません。
それが本当の意味で成熟した関係を築いていくのではないでしょうか。

もっとわかってほしい。ちゃんと認めてほしい。
思い通りにならなくて、つい苛立ってしまうこともあります。
でも相手の行動や変化を待っているより、自分が変わった方が、
愛だって仕事であったって動き出すはずです。
来週のバレンタインデー。
期待するなら、相手より自分自身に期待してみませんか。

私は、現状に対して踏み出すべく、
麗王の営業時間を変えようと思います!
近頃の社会は深夜遅くまで飲むスタイルから、お食事の後さっと飲んで帰るという
スタイルに変化してきていますし、私の体力的にも時間を早めた方がより
楽しくお仕事ができると考え、
2月6日(水)より営業時間を20時30分~2時といたします。
定休日はこれまでと同じく日曜・月曜・祝祭日です。
2月3・4・5日(日・月・火)は母の1周忌により大阪帰省のため
お休みさせていただきます。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

さぁ、新しい年が始まりました!
今年の沖縄のお正月は、それまでの夏であるかのような暖かさよりも温度が 下がり、
お正月らしい寒さでしたね。
あなたはどんな2019年の始まりをお迎えでしたでしょうか。

私はと言いますと、ごくごくオーソドックスに、大晦日は年越しそばをいただき、
紅白歌合戦を観て今やもうついていけない流行歌のお勉強をこなし、
おせち料理をゆっくり作り元旦にお雑煮・お屠蘇とともにいただき、
初詣には普天間神宮までランニングで行ってお参りをし、あとはひたすら読書と
お料理とアメリカドラマの動画配信三昧というお正月で、4日からまた始まる仕事に
向けての英気をしっかりと養いましたよ~。

その私の、麗王の、今年のモットーは、
「自分を大切にして生きることこそが、近くの誰かや、社会や、自然を
大切にすることにつながっている」
ということなんです。
自分を大切にして生きるというのは、なにも自分を甘やかすことではなくて、
一人一人が、本来の自分に戻って、安心してそのままの自分を生きるということ。
そうすれば、自分自身の心身にも、まわりの環境や人間関係にも、
本当の意味での、想像を超える調和や平和が訪れるのでは、と思うのです。

今、ますます、自分を愛することが、とても大切なことになってきているように
感じています。
誰もが本来の自分自身の輝きを感じてリラックスして生きるときにこそ、
最高最善の選択ができ、
またそうして生きてこそ、まわりの人をもおのずと幸福に導くのではないでしょうか。
がまんしたり、がんばったり、かたくなになったりすることは、もう、あたらしい世界では、
必要ないことなのかもしれませんし、「自分」を離れて生きることはもう不要なこと
なのかもしれません。

これからの社会の中で政治などの担い手が誰になるにせよ、
日本を底支えしていくのは、私たち一人一人。
その生き方をじっくりと見直していくことが、自分らしく生きていくことが、
この国の行方を真の意味で左右していくことになる、そんな気がしています。

あなたが産声をあげた時、ただ泣くことしかできなくとも、何も持っていなくとも、
存在そのままで価値がありました。
なのに人はいつからか、誰かと比べたり、誰かを羨んだり、満たされない何かを
感じ始めます。
毎朝鏡の前で、ありのままの自分と向き合っているのに、気づけば人の物差しで
自分をはかってしまう…。

あなたの価値は、あなた自身。
あなたはただあなたでいれば、それでいい。
産声をあげたあの時から変わらずに、ずっと輝き続けているのです。
だから素直に自分の強さも、弱さも、受け入れてみてくださいね。
ありのままでいられるところに本当の幸せはあるのです。

今日はぜひ鏡をまっすぐにのぞき、自分の名前を10回、はっきりと声に出して。
誇りが蘇るはずです。

今年も麗王にいらしてくださるあなたとのひとときを愛情いっぱいに
優しさや楽しさで包むことができますように。
そんな想いで今日から元気にスタートをきりたいと思います!
2019年もまたどうぞよろしくお願い申し上げます。

*******************************

* 4日(金)・5日(土)は特製オーガニックおせち料理をご用意いたしております。

* 来週の11日(金)の鏡開きの日にはオーガニックな「おぜんざい」を
ご用意いたしております。

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPからお読みください。
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* 定休日は日曜・月曜・祝祭日です。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

お元気ですか?
街にクリスマスキャロルが流れる頃。心がなにやらウキウキしてきますね。
クリスマスはだれもが幸せを感じるシーズンです。

このクリスマス、実はキリスト教よりも古い起源をもっていることを
ご存じでしたか?
クリスマスはイエス・キリストの誕生日を祝うものではありますが、もともとは
ローマで行われていた冬至の祝祭をキリスト教が取り入れたものだと
いわれているのです。
冬至の日、昼が一番短くなりますが、この日を境に光はまた徐々に
復活していきます。この光の死と再生を祝うとても大事な祝祭だったようです。
そしてクリスマスの頃に、人々の希望がもう一度復活します。
贈り物をしあうのは、そのことをお互いに歓び、わかちあうためなのだとか。
またこのころには、目には見えない世界からたくさんの妖精たちもやってくると
されています。
このクリスマスのシーズンにあなたの心にある希望にもう一度、
目を向けてみてはどうでしょう?

さて。
先月は「働く」ということについて書いてみましたが、その後ご感想をいただいたり、
改めて自分でもまたじっくりと考えてみますと、
きっと、どんなお仕事も人のお役に立っているのだと思います。
もっと言うと、生きているだけで、誰かのお役に立っている。
ちょっとずつ、持ちつ持たれつ、お互い少しだけ人のお役に立ち、迷惑もかけ合い、
煩わせ合う。それでいいのではないでしょうか…。

今年も残すところ10日ほどととなりましたね。
あなたにとってどんな一年でしたでしょうか。

この一年本当にお疲れさまでした。
今年もいろいろと御苦労があり大変でしたね。
あなたは今どんなお気持ちでお過ごしでしょうか。
お疲れになっていませんか。
心配事はございませんか。
夜はよく眠れていますでしょうか。
ご病気などされていませんでしょうか。
楽しいことはありましたか。
困ったことなどありませんでしょうか。……

日々麗王に立ちながら、ふと手をとめて、こんなことばかりを思います。
あの人のお顔、この人のお顔…。
とても不安定な世の中の今、たくさんのお店の中から、麗王を選んで
いらしてくださることが、どんなにありがたいことかと考えると、
こんなふうにみなさまのことを思わずにはいられないのです。
この前いらしてくださった時、何かひとつでもお役に立つことはできただろうか。
行ってよかったと思っていただけただろうかと、一人一人のお声を聞きに
お伺いしたい気持ちで一杯です。
いつものように麗王に行ってはみたものの今日はつまらなくて損をしたと
がっかりされないよう、みなさまの大切なお金を無駄にしないよう、心を配り、
そしてみなさまにどんなふうに楽しく時間をお過ごしいただこうかと深く考えながら、
大きく反省をしながら、お一人お一人の肩にそっと手を当てるような気持ちで
人と人との繋がりを大切にと麗王を続けさせていただいて今年で23年が
過ぎました。

昨年・今年という年は私にとっての分岐点でもありました。
これは昨年書かせていただいたことですが、2年連続で病気をし
夏場に2ヶ月も店を閉めてしまい、働き方というものを考えざるをえなくなりました。
20代30代の頃のように、昼夜働き睡眠時間4時間だなんて、50代の今
もうできるわけがないんだなと。
そこで、どうせ毎年二ヶ月も倒れてしまうならその分を年均等に割りふり
思いきって週休二日制にし、「日曜・月曜・祝祭日が定休日」に変えました。
またこれまでは長期で店を休むなんて、と我慢していた旅行に出かけることも
リフレッシュのために取り入れました。
その結果、折角みなさまがいらしてくださっても休んでいたり、
営業日が減ったりしたからでしょう、昨年までのようにいついらしてくださっても満席で…
なんてことはなくなってしまい、すいている日も増えましたが、
麗王を営み始めた23年前の頃を懐かしく想いました。
お一人お一人のお話をじっくりゆっくりとうかがう毎日。
麗王はやっぱりこうでなくてはと。
また原点に戻り、じっくりお話をうかがうためにみなさまをお迎えし、
ゆっくりと歩みを進め始めた年でした。

そうした矢先、2月に大阪の母が逝ってしまいました。
それまでしゃんしゃんしていてとても行動的だった父も、母の死にがっくりと
きてしまったのか重い腎臓病で透析、ということになってしまいました。

そんなこともあって今年はなにかと「いったん立ち止まって考える」ようなことが
多くなりました。
自分自身でも「時間がもっと欲しい」という気持ちになりましたし、
人さまからも「ちょっと待ってね」と言われたこともあります。
そうした「待つ・時間を使う」ことの効果が、この年を境にじわじわと表れてきました。
じっくり考えたからこそ言えること、落ち着いて考えてもらったからこそ出る答えを、
ひとつひとつ、投げかけて受け取っていけた年となりました。

人と和やかに交わることは、先を急いでいる時ほど、おろそかになります。
愛は、他者のために「立ち止まる」力なのだとも思いました。

みなさまのおかげで、この一年も麗王を続けることができました。
本当にありがとうございました。

また1歳を重ねてしまいましたが、
歳を重ね、経験を積んだからこそ、いろいろな人と想いを共有できるようになるのでは
ないかしらとも感じています。
そう思えば、歳を取るのも悪いことではないですね。

どうぞよいお年をお迎えください。
あなたが来年もどうかこの上もなくお幸せでありますように。

* 年内は29日(土)まで、新年は4日(金)から営業させていただきます。

* 定休日は日曜・月曜・祝祭日です。

******************************

麗王でお馴染みの沖縄大学・樋口先生が
ジャーナリスト・津田大介さんのCS朝日「日本にプラス」で特集されました。
こちらからご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UQtpJY4TbeM

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もうすぐ12月だというのに普通にビーチで人が泳いでいる温かい、いえ、まだ暑い!
ここ沖縄ですが、あなたはお元気にしておられますでしょうか。

わたくしはと申しますと8日まで恒例のハワイリフレッシュの旅に行ってまいりました。
(11月・2月は航空券が安いので(;^_^A)
しっかりと毎日のようにアラモアナパークやダイヤモンドヘッドでのランニングを8㎞ほどは
こなしたものの、まぁ食べるものが美味しすぎて、もう消化しきれません!というほど、
今日は飲茶、今日はハワイアンクイジーン料理、今日はファーマーズマーケット、
今日はステーキ、今日はシーフードビュッフェ、今日はガーリックシュリンプのワゴンで…と
きりなく食べまくってしまいました~🐷🐷‼ ハワイアン航空の機内食までが
まるでレストランかのように美味しい! 農業・漁業・酪農全部がオーガニックに
特化していて、まぁ食材の豊富なこと!
…というわけで、帰ってきてからは節制を!と思いつつも…、伸びてしまった胃袋が
元に戻りにくくて苦労している毎日でございます。

さぁ、楽しいリフレッシュの後はしっかりお仕事せねば!
そして今週の金曜日は勤労感謝の日、ということで、
ちょっと改めて「働く」ということについて、わたくしなりの考えを書いてみたいと思います。

楽しさややりがいを第一に求めてはいけない

仕事には、実は楽しさとかやりがいとか「やる気スイッチ」を求めちゃいけないと
思うんです。
やる気スイッチが入るのを待っていても、忙しいからとか体調が悪いからとか
更年期なのでとか、スイッチが入らない理由はいくらでも見つかりますよね?
楽しさを第一に求めて働いていても、そんなものはたまにしかやってきませんし、
楽しいときに浮かれていたら、そればかり求めるようになってしまいます。
だから、楽しくもなく、苦しくもなく、図太く粛々と、目の前にあることをやり続ける、
という感じでいいと思うのです。
そうすれば、少しずつでも前に進んでいくし、何かしら形になっていくものです。

楽しさ、喜び、やりがい、なりたい自分。そういったものを大人と呼ばれる世代に
なっても私達はつい求めてしまいがちです。
でも、それは「目的」ではなく、こつこつ続けたその先にある「結果」であるべき
なのではないでしょうか。

人からの評価よりも「自分ハードル」で納得することが大事

人からの評価は、いい場合も悪い場合も何だか腑に落ちないときが
あるものですよね。
大事なのは、目標に向けての自己基準をしっかりもつことだと思います。
その仕事のために、最大限の努力をしたか、自分が心から納得できてこそ、
成長できるのではないでしょうか。

仕事にはまず初めに「全人格を注ぐ覚悟」が必要

大きなプロジェクトも、日々のルーティンな業務も、この心もちで臨めば、
自分自身のやりがいと仕事の質が、確実に変わると思います。
芸術家の草間彌生さんは、
「自分の人生観を花開かせていくことが仕事であり、生きることでもある」と
語っておられます。

あなたにとって働くということはどういうことですか。

そして。
しっかりと働いた後には、美味しいワインでも楽しみにぜひ麗王に
おいでくださいね。
先週木曜日には今年のボジョレーヌーボーが解禁となっていますよ~。
麗王で今年御用意しているボジョレーヌーボーは、馬と人の手で耕す
たった3haの畑から届く優しいランボン家のヴィラージュヌーボーです。
やや紫を帯びた輝くルビー。野苺やブラックベリーの果実香に、シナモンや甘草、
湿った樹皮や石灰のようなミネラルも溶けこみ、少し土の香りも感じます。
口に含むと、まさにきのままの若々しい果実味と酸味が広がり、後に続く渋みが
余韻まで印象を残す、ヌーヴォーがやはりヴィラージュというお味です。
他ではほとんど味わうことのできない酸化防止剤の入っていない自然のままに
造られたボジョレーヌーヴォーであり、昔ながらの手作りの温かさと、造り手の哲学によって
生まれた洗練さをあわせ持つワインを今年もぜひ麗王でお楽しみください。

********************************

* 麗王でお馴染み沖縄大学・樋口先生が、
麗王にもいらしてくださっているジャーナリスト・津田大介さんのCS朝日の番組
「日本にプラス マンスリースペシャル」に出演なさいます。津田大介さんが
沖縄を熱く取材なさった2時間です。ぜひご覧になってみてくださいね。
11月25日(日) 午前10時~

https://www.tv-asahi.co.jp/ch/tsuda/

* 麗王便りのバックナンバーは弊社HPからご覧ください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=104

* 定休日は日曜・月曜・祝祭日です。

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トリニティ株式会社
末金典子

先月末には大きな台風が来て 1日半も停電し、もうこれで夏が終わったかなぁ、
なんて思っていたら、あっという間にぐーんと秋の雰囲気が漂ってきています。
季節の変わり目、あなたはお元気でしょうか。

さて、来週はハロウィンですね。
ハロウィンの始まりは、古代ヨーロッパの原住民ケルト族の宗教行事。
11月1日を新年とする彼らはその前夜に死者の霊が訪れると信じ、
充分な供物がないと悪霊に呪われると恐れていました。
そのため魔よけをし、同時に秋の収穫を祝う祭りを行っていたとか。
その後、多くの聖人たち(Hallow)を祝う万聖節となり、
近年、欧米では魔女やお化けなどの仮装をした子供たちが
「Trick or treat!(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)」と家々を回ったり
仮装をしたりして楽しむ日に変化しています。
日本でも注目されるようになったのはここ20年ほどのことですが、
年々派手なイベントになり、今ではスーパーなどでもたくさんのハロウィン仕様の
お菓子が売られていますね。
私達もたまには童心に戻ってみることも大切なことかもしれません…。

さて。
その子どもの頃に、少女の頃に、若い頃に、
あの人、素敵だなぁ、と憧れた人は、
実は今思うと、
「生き方」が素敵な人だったなぁと思うのです。

服装や振る舞い、顔の表情など、表面的なところにも「生き方」は
透けて見えたりするものですし、
また、凛としていたり、裏表がなかったり、思いやりがあったり、
その人が持つ雰囲気や人間性は、「生き方」がつくりあげていると私は思うのです。
世の中のせいにしない、自立している、人の幸福を喜ぶことができる、
心に余裕がある、いまを楽しんでいる…。

以前も書いたテーマですが、「どう生きるか」とは「自分がどういう人間になるか」
ということなのではないでしょうか。

サルトルは言いました。
「すべての答えは出ている。どう生きるかということを除いて。」と。
自分がどんな人になるかの答えはなく、どう生きたかによって決まっていくのでしょう。

あなたは、素敵な人になるために、どう生きますか。

********************************

とりあえず私は、自然体になって素直な自分になることができるハワイで
根っこの部分を見つめ直すため行って参ります!
また、麗王の床のリニューアル工事も行いますため
10月28日(日)~11月8日(木)までの12日間、
勝手ながらお休みさせていただきます。

それまでは賑やかにハロウィンの飾り付けをして、お菓子も御用意して、
あなたをお待ちしております。

「麗王に来てくれなきゃイタズラするぞ!」

********************************

* 全国で100万人以上の人々が読んで反響を呼んでいる
麗王でおなじみの沖縄大学・樋口先生が沖縄タイムス電子版の
「樋口耕太郎のオキナワ・ニューメディア」に連載中の
「沖縄から貧困が無くならない本当の理由・その7」がアップされています。
まだお読みでない方は是非!
http://www.okinawatimes.co.jp/category/tc-s-higuchi

* 麗王便りのバックナンバーは弊社HPからご覧ください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=104

* 定休日は日曜・月曜・祝祭日です。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

9月8日(土)午後7時開講、『命の学校』第1期(クリックして概要をダウンロードできます)
受講者を募集します。

主催:社会福祉法人 沖縄県社会福祉事業団
運営:トリニティ株式会社
期間: 約6ヶ月(9月8日~3月2日)

講座日程と講師: 以下を参照下さい。各講座の開講時間は午後7時より(休憩をはさんで3時間程度)。僭越ながら、各講師について樋口がコメントをしました。

第1回 9月8日(土)  金城敏彦(沖縄県社会福祉事業団理事長)/ 樋口耕太郎(トリニティ)

金城さんが理事長を務める沖縄県社会福祉事業団(「事業団」)は、700人を超える職員を擁する沖縄県最大の福祉事業体です。金城さんは35年間介護現場から叩き上げて理事長に就任された事業団初のプロパー理事長です。福祉の現場では、人間力が何よりも大切だと実感され、『命の学校』の設立に力を尽くしてくださいました。

第2回 9月22日(土) 村瀬孝生(宅老所よりあい代表)

村瀬さんは、ぼけの可笑しさ、不思議さ、怖さ、美しさ、そして人間のどうしようもない魅力を独特の優しさで語る人です。著書に「おばあちゃんが、ぼけた。」「おしっこの放物線」「看取りケアの作法」「ぼけてもいいよ」など。タイトルにもそんな優しさがにじみ出ていませんか?「宅老所よりあい」は、詩人の谷川俊太郎さんをして「わたしがボケたさいにはここに入りたい」と言わしめた施設。村瀬さんはまた、人の話を本当によく聴く人です。それも、少年のような好奇心を持って。

第3回 10月6日(土) 高山義浩(沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科医長)
*この日の教室は1号館601教室です。ご注意ください。

全国的に著名な高山先生ですが、世界の貧困と紛争地を回るフリーランスライターとしてキャリアを始めた異色の人物です。私の中の高山先生は、貧困の実態を自分の目で見た後でキューバ革命に参加したチェ・ゲバラと重なるところがあります。その後勤務した長野県の佐久総合病院は日本の地域医療の先駆病院。厚生労働省で地域医療構想の策定支援に関わり、日本一の研修病院として名高い中部病院で地域ケア科を立ち上げるなど。常に地域の中で医療を考えてきた人です。朝日新聞デジタル・アピタル

第4回 10月20日(土) 徳永進(野の花診療所院長)
*この日の教室は1号館601教室です。ご注意ください。

「死ぬのはつらいだろうなー。だったらその時、その横に立っていて、手を握ってあげる仕事をしようと思ったのが高校2年生の時でした」。そんな気持ちで徳永先生が終末期医療のための野の花診療所を鳥取市に開設したのが2001年。高名な作家(講談社ノンフィクション賞)にして名医(若月賞)。講話集はCDにもなっています。劇団民藝「野の花ものがたり」のモデルにもなりました。でも、そんな堅苦しさを一切感じさせない人間っぽさで、「この人に会いたい」「この人の話を聞きたい」と思わずにはいられません。

第5回 11月10日(土) 藤田次郎(琉球大学医学部付属病院長)/ 樋口耕太郎(トリニティ)

藤田先生は、これまでに英語・日本語合わせて1150編を超える論文を執筆されるなど、医学者として驚異的な実績を残されています。一方で、2015年に琉球大学医学部付属病院長に就任すると、病院経営と事業再生にも手腕を発揮され、病院という大組織の変革をリードされてきました。人並み外れた実績にも関わらず、ガチガチの左脳派エリートとはまったく異なる雰囲気をお持ちの方で、沖縄のスピリチュアリティを理解される一面も魅力です。

第6回 11月24日(土) 加藤忠相(あおいけあ代表)

あおいけあの介護施設は、型破りなくらい人間中心に運営されていることで知られ、全国の介護業者に衝撃を与えています。あおいけあをモデルにした映画『ケアニン』がヒットし、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』でも取り上げられました。最近では、漫画あおいけあ物語も出版されています。加藤さんは、今や介護業界のスーパースターといった存在ですが、ご本人は「あたりまえのことをしているだけ」「むしろ、社会ではなぜこれがあたりまえじゃないんだろう?」と、いたって冷静。そんなところも魅力です。

第7回 12月8日(土) 奥野修司(ノンフィクションライター)

奥野さんは、多くの受賞歴をお持ちの著名作家ですが、一つの作品をまとめるために長期間丁寧な取材を行うスタイルでも知られています。『満足死 寝たきりゼロの思想』 『看取り先生の遺言 がんで安らかな最期を迎えるために』 『「副作用のない抗がん剤」の誕生 がん治療革命』 などの取材を通じて、介護と終末医療についての知見が深く、現在介護と医療に関連する政府の立法プロセスにも深く関わっていらっしゃいます。2017年には東北大震災後の霊体験を聞き取りしたノンフィクション『魂でもいいから、そばにいて ー3・11後の霊体験を聞く』を発表して注目されました。本書はグリーフケアにも利用されているとのこと。

第8回 12月22日(土) 武元康明(半蔵門パートナーズ代表)/ 樋口耕太郎(トリニティ)

武元さんは、ヘッドハンターとして21年間のキャリアを持ち、医療業界では世界の第一人者のひとりです。1年の大半は出張で日本中を飛び回っています。年間で最も移動距離の長い日本人の一人ではないでしょうか。著書や講演も多く、最近ではテレビ東京のドラマ『ヘッドハンター』の監修もなさっています。武元さんほど、多くの医療業界のトップ人材と会い、話に耳を傾け、人を見極め続けてきた人はいないのではないでしょうか。これだけ多くの方々の話を聞き続けてきた方の話をぜひお聞きしたいと思うのです。

第9回 1月12日(土)金城隆展(学術博士・臨床倫理士)/ 名嘉地めぐみ(医学博士・琉球大学医学部)

人が死に向き合うとき、命に関わる選択を迫られたとき、私たちは何を頼りに決断するべきなのでしょう。この答えのない問題に、倫理学の観点から向き合い続けていらっしゃるのが、金城先生です。先生は、「倫理とは詰まるところ、一つひとつの選択に真摯に向き合う態度・姿勢である」とおっしゃいます。人生は小さな選択の連続です。小さな選択を大切に積み重ねる先生の生き方から学ぶことは多いと思うのです。

名嘉地先生は、琉球大学医学部の医学教育企画室で臨床実習のカリキュラムを再構築されています。とても人を惹きつける力の強い方で、善意で人に接し、人の自由な生き方のために勇気を貸す、そんな生き方をされていらっしゃる方です。

第10回 2月2日(土)小山珠美(看護師・口から食べる幸せを守る会理事長)/ 樋口耕太郎(トリニティ)

人間にとって、食べるということは、生きるということ。食べることと、生きる喜びは、切っても切り離せないもの。小山さんは「摂食嚥下障害」を抱え、食べる力を失いつつある高齢者に、食べる力を回復させるエキスパート。NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』に出演するなど、嚥下(えんげ)のプロフェッショナルとして全国的に知られるカリスマ看護師です。食の大切さが過小評価されている現代、小山さんから学ぶことの意味は計り知れません。

第11回 2月16日(土) 飯田史彦(光の学校主催・経営心理学者・カウンセラー)

飯田先生は、元福島大学で教授を務められた経営心理学者であると同時に、『生きがいの創造』など、200万部を超える「生きがい論シリーズ」のベストセラー作家としても知られています。ご自身の講演会は1000人の方々が集まるほどの人気です。しかしなんといっても、本学の件で、直接やりとりをさせていただいたときの、飯田先生の細やかさと思いやりは、感動的でした。多くの人に注目される立場でありながら、小さな人間関係にこれほど丁寧に意識を割かれる生き方から、すでに大切な学びを頂いている気がします。

第12回 3月2日(土) 樋口耕太郎(トリニティ)

『命の学校』第1期で、樋口は第1回、第5回、第8回、第10回(それぞれ90分)、第12回(180分)の講義を担当します。

場所: 沖縄大学3号館101教室(那覇市国場555番地)。 駐車場のご案内はこちらを参照ください。駐車場から教室までは少々距離があります。時間に余裕を持ってお越しください。
受講料: 12回講座3万円(消費税込)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス
③ご所属と簡単な担当業務・役職

『命の学校』について: キャリアを築きながら成長する過程で誰もが突き当たる壁は、有能な仕事人であることと、生産的なリーダーであることは、異次元の隔たりがあるということでしょう。リーダーとして成功するためには、仕事をこなす力とはまったく別の力を学ばなければならないという意味であり、それは、本質的に、仕事の能力とはまったく無関係なものです。

私は、14年前沖縄でリゾートホテルの経営に深く関わったときにこの問題に直面し、人に対する深い深い関心を注ぐことが、その本質なのだと思い至りました。もちろん、人が大切だと言わない経営者も、子供が大切だと言わない親もいませんが、問題はその深さなのです。従業員に関心を示すのではなく、従業員の見つめる先を見る。従業員がもたらした成果を褒めるだけでは、それは経営者の関心ごとに過ぎないからです。子供に関心を示すのではなく、子供の関心の関心を示す。親から見れば、興味のわかないアニメの話も、子供にとっては重大ごと。子供はその人生の重大ごとを分かち合あえる、誰かを渇望しているのです。

「純粋な意味で、人の関心に関心を注ぐ人」という視点で見ると、社会でいかにリーダーシップが不足しているかという事実に驚かされます。そして、その無関心によって、どれだけ多くの人たちが傷ついているかも・・・。

『命の学校』は人を、命を、見つめる学校です。人の関心に関心を持ち続けたプロたちの話に耳を傾け、彼らの生き方から学ぶことが、より良き人間関係、ひいてはより良き社会の実現につながることを願っています。

樋口耕太郎

今年の夏は暑かったですね~!…と、もう過去形になるほど、秋の風が何やら
吹き始めています。
あなたのこの夏はいかがでしたでしょうか。
9月になりますと、「秋分の日」「十五夜」と、もうすっかり秋の暦。
本当に季節の巡るのの早いことったら!あれよあれよという間に今年だって
もう明けてしまいますよ~。

さて。先日のこと。
麗王で私の15年程前の写真を見た方が私に向かって
「このかわいい女性は誰なの?」と冗談ではなく真顔で聞かれるんです。
「もちろん私ですよ~。」とお答えすると、
「は?ウソでしょ~?本当は誰なの?」と。
……。
昔の私を褒められて嬉しいと喜ぶべきか、
今の私は昔の写真から想像もできないほど老けているのだと知って落ち込むべきか…。

最近、仕事机に、鏡を置いてみました。
パソコンを立ち上げてにらめっこして、ふと目線をあげると自分の顔がその鏡に
映っています。最初はぎょっとして、いかに自分が険しい顔で仕事をしているかを見て、
一瞬にして目を伏せてしまいましたが、最近は、しっかり見られるようになりました。

への字になった口元の口角をあげてみたり、ほおや額を指で持ち上げてみたり、
あれこれ自分の顔を触ってみるのですが、どう頑張っても昔の自分にもどれません。
でも問うてみます。
昔のほうが好き?
答えはノー。
確かに若かった頃の顔のほうが良かったと思うけれど、好きなのは今の自分。
パートナーとも巡り会え、仕事も今まで続けることができました。
鏡に写った自分の顔をまじまじと眺め、様々なことを思いおこし、まあいいか、と
許してあげました。
実は見ているのはシミや皺ではなく、頑張った自分の瞳の奥だったのです。

昔から持っているその古い鏡に映った自分。
綺麗とはほど遠く、欠点ばかりではあるけれど、ごく簡単なお手入れを続けてきた
自分にも今は愛おしさを感じています。
なので今は鏡をのぞくたびに自分ににっこり笑うようにしています。
シミや皺を気にして、歳を取るのを嫌がらず、気にせずに、
それよりも、「心の皺」は深くしないように努めたいです。

あなたも鏡をまっすぐにのぞき、自分の名前を10回、はっきりと声に出してみて。
きっと誇りが甦ります。

「20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔はあなたの功績。」
ーココ・シャネルー

月曜日は敬老の日。
老いることを厭わずに、歳を重ねた功績にどうぞ目を向けてみてくださいね。
登った山から見える景色もまた格別なものですよ。

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麗王
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末金典子

ここ沖縄は先月にもう梅雨明けし夏真っ盛り! ひゃぁ~!暑いのなんのって!!
あなたはお元気にお働きでしょうか。

私はこの2月に母を亡くしたのですが、もう28年も沖縄と大阪で
離れて暮らしていたとはいえ、愛する人が亡くなると、生活にはいろいろと変化が
起こるものだなぁと感じています。
自然災害などでたとえ見ず知らずの人が亡くなったときにであっても、
私達の考え方には変化が生じます。
死は人生につきものであり、死を思うたびに、私達は人生を大切にしようと
考えます。
そしてそんなことを思うたびにいつもこのお話を思い出すのです…。

タイの高僧の有名な逸話なのですが、
陶器のお茶碗を手にとり高僧がお弟子さんに言われたそうです。
「これをご覧なさい! この茶碗にはひびが入っています。」
お弟子さんはそのお茶碗に近づいてみましたが、ひびなどまったく見えませんでした。
すると高僧がおっしゃるには、
「ひびは今は見えませんね。でも、ひびは現にあるのです。いつか誰かがこの茶碗を
落としたら、ひびは現れ、最後には割れてしまうのです。それが宿命なのです。」
高僧はさらに続けて、
「ですが、、もしこの茶椀がプラスチック製だったら、そういう宿命を持ちませんし、
ひびも入らないでしょう。落としたり、踏んづけたり、蹴飛ばしたりしても、
壊れることがないとなると、大切に扱う必要もなくなるでしょう。
でも、今私が持っているこの茶碗は壊れものですから、大切に扱う必要が
あるのです。」
ここで高僧は力を込められ、
「それと同じで、あなたたちの体にもひびが入っているのです。ただ、そのひびは
今は見えません。でも確実にひびはあるのです。なぜなら、あなたたちは将来
死ぬからです。いつの日か、事故に遭ったり、病気になったり、年をとったりします。
するとひびが表に出てきて、あなたたちは死ぬのです。それがあなたたちの
宿命なのです。」
そして、高僧はこう結論づけられたそうです。
「もしあなたたちの人生が永遠に続くのなら、そして、もしあなたたちの人生が
プラスチック製の茶碗のように壊れないものなら、人生を大切に生きていく必要は
ないでしょう。ですが私達の体はいわば壊れものであり、いつか死ぬ運命に
あるのです。だからこそ、私達は今を大切に生きる必要があるのです。」と。

人間関係も陶器のお茶碗と同じく壊れものですから、お互いに大切に
つきあう必要があるのですね。
「幸せの中にもひびが入っている」ことを理解すれば、日々の喜びを当然とは
思わなくなりますものね。
人生がいつか終わることを心から理解すれば、人は一瞬一瞬を大切に思うように
なるのでしょう。

あなたにも私にも、見えないひびが入っています。
形あるものは、いつか滅びます。
連休の海の日には広~い大~きな海でも眺めてう~んとリフレッシュして、
人生、終わりがあることを忘れずに今を大切に生きましょう!

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末金典子

空梅雨の今年の沖縄ですがカラッと晴れるわけでもなく妙にじとじととしていますね~。
今日からはようやく雨模様のようですのでダムに少しでも多くのお水が溜まると
いいですね。

あなたはお元気にお働きでしょうか。

母が2月に亡くなり、残された父はとても楽観的な人なので案外大丈夫でしょうと
思いきや、男性というものは繊細なものなのでしょうね。腎不全が悪化してしまい
透析治療を受けることとなってしまいました。
私は生き方としては母から強い影響を受けましたが、
父からは読書することや文章を書くことの影響が強かったように思います。
いろいろな本を父から薦められましたが、なかでも一番心に響いたのが、
80年前に書かれた本が今の時代とリンクして漫画化され今や200万部越えの
大ヒットになっている吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」という本でした。
この本は1937年に出版された、コペル君とよばれる15歳の少年が叔父さんとの対話を
通して成長していく物語です。
どのエピソードもとても素晴らしいのですが、私は特に「ニュートンの林檎と粉ミルク」の
お話がすごく心に残っています。
まだ読んだことがないという方は是非お読みになってみてくださいね。

さて。
人間は弱い生き物ですから、自分で決定することに躊躇します。
果たして、それが正解なのか、間違いなのか、状況を見極めようとします。
場合によっては、過去のデータを持ち出して確率を高めようとする者までいるでしょう。
あるいは、友達や親や兄弟や先輩に意見を求めるかもしれません。
誰もが傷つきたくないのです。だから、正解を選びたいと思います。
生き方を自分が決定することより、間違えない生き方を選ぶことを優先させようと
思っている人がたくさんいるのではないでしょうか。

コペル君の叔父さんのノートに、「ありがたい」という言葉を考えてみなさいとあります。
「ありがたい」とは、「感謝すべきことだ」とか「お礼を言うだけの価値がある」とかと
いう意味で使われていますが、この言葉のもとの意味は、「そうあることがむずかしい」
という意味であり、「めったにあることじゃあない」という意味だと書いてあります。
自分の受けている幸せが、めったにあることじゃあないと思えばこそ、わたしたちは、
それに感謝する気持ちになるのだと。

確かにそうですよね。
わたしたちは、生きているだけで「ありがたい」のです。
自分で決定して間違えようが、傷つこうが、遠回りしようが、「ありがたい」のです。
言い方を変えれば、「自分の生き方を自分で決定できること」こそが
生きるということなのです。
「自分の生き方を決定できるのは、自分だけだ」叔父さんのノートには、
そう書かれています。

この「君たちはどう生きるか」が80年経って大ベストセラーになったのは、
誰もがコペル君のように、悩みながら生きていて、心の中に「叔父さんのノート」を
求めていたからなのでしょう。
正解も間違いもありません。
結果より、「わたしはこう生きたい」と思うことが、自分の生き方を決定する
ということなのかもしれません。

「あなたはどう生きるか」

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末金典子

GWも終わりまた日常が戻ってきました。
あなたはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私はと申しますと、友人の結婚のお祝いに名護での飲茶のお食事会に行ったり、
瀬長島の台湾夜市に出かけたり、プラザハウスのインドネシア料理を食べに行ったり、
モーレツにお部屋の大掃除と模様替えをしたりと、のんびりしようと思いつつも、
結構食べること中心に(!)お出かけの毎日を過ごし、ランニングや大掃除も
したものの体重が⤴⤴⤴ (-_-;)💦

さて。
50歳を過ぎたころから、もの忘れが気になるようになりました。
よく知っている人の顔が浮かんだのに、名前が出てこない。
それまでなら、なんてことのないお店の名前や、どうでもいいケーキの名前まで
よく覚えていて、「ほら、あの」くらいの間があっても、必ず思い出せたのに、
思い出せないまま、うやむやに終わる経験が、間遠だけれども度重なり、
雪が淡く降り積もるように、脳のそこここに「見つけられない」場所が増えていく…
私の脳は、どうなっちゃうんだろう、これが進めば認知症になっちゃうんだろうかと、
そんな不安に襲われてしまったり…。

言語学の先生がおっしゃることには、「あなたが忘れるのは、まだ固有名詞でしょう?
80代に入ってくると、普通名詞を忘れるようになります。固有名詞のうちは、
もの忘れとは言いませんよ。」
そう、たしかに、私は、人の名前は忘れるけれど、「人」という普通名詞を
忘れるわけではありません。
先生は、こうもおっしゃいます。「普通名詞を忘れると、その存在意義も忘れます。
つまり、しゃもじを手にして、その呼び名が分からなくなったときは、
それが何に使うことができるものなのかも見失うんですよ。」と。

人工知能研究者の黒川伊保子さんによると、脳科学研究の所見上では、
ことばは、今を生きることに必要でなくなったものから消えていくそうです。
そして、人は、やがて、この世に別れを告げる準備に入ります。
遅かれ早かれ、人は、いくばくかのことばを失なっていくのです。
多くは、覚えた逆順に、消えていくのでしょう。
そうして、最後は、人の手のぬくもりだけを頼りに、もと来た場所へ帰っていくのです。
その人生の始めに、母の手に何もかもゆだねたように。
なので、その道のりを憂うことはないのです。今とこれからを生きるために
必要でないものを捨て去り、魂はきっと身軽になっていくのです。
誰もが行く道なのです。脳には、その行き方が最初からプログラミング
されているはず。
だって、生まれてからの育ちも、ちゃんとプログラミングされているんだもの。
この世におぎゃあと生まれたら、目でおっぱいを探して吸うことをどの脳も知っていて、
目の前の人の顔の表情筋を脳裏に映し取るようにしてことばを獲得し、
体幹を使って寝返りを打ち、歩きだす…。脳にあらかじめ仕込んであった生体の
プログラムが発動するのです。
最後の道のりもきっと同じなのでしょう。脳に抜かりはありません。

母が逝ったのは、2月でした。
最後の数日、母はまるで、私の子どものようになりました。
私が病院に顔を出すのを、幼子のように楽しみにしてくれたのです。
あるとき、「もうお父さんと暮らすのはいやや。」と母はさめざめと泣きました。
私は、「退院したら、沖縄に来たらどう? 弟ももう大人なんだから、
お母さんがいなくても大丈夫だって。今度こそ沖縄でしばらく暮らしたら?」と
言ったら、母は、幼女のように「ふふふ。」と笑いました。
随分母には支えてもらいました。「親孝行して、恩返しをする」と思っていたのに、
目の前で無垢な幼子のようになっていく母を前に、それをする時間が
残っていないことを悟りました。
もっと生きてほしかった。もっと元気なうちに無理矢理にでも沖縄に呼んでおけば
よかった。私は永久に、母に借りがあります。
母は、急いで幼子になりました。それでも、きちんと幼子になって、最後は、
もと来た場所に戻って行きました。

ところで、先ほどの脳のお話に戻りますが、
「脳の絶頂期でもあり完成期は、56歳から!」ということのようなのです。
脳は、28歳までは新しいことをインプットする入力時期、
29歳から56歳までは入から力出力に切り替わる惑いといらだちの時期、
そして、56歳以降が出力性能の最大期だそうです。
つまり、それまでの失敗・成功事例をもとに、瞬時に本質を見極められるようになる
ということ。
失敗しにくく、成功しやすい状態なのですから、今後の人生楽しくないはずがありません。
黒川伊保子さんいわく、「人の名前が出てこない? まったく問題なし!
脳にとって不要な記憶ということですから。」と嬉しいお言葉。
無駄なものを捨てていくのが、脳の最大のテーマなのですね。

幼子になった母を見送った私は気づくとその56歳になっていたのでした。
そしていつか私も、母のように、幼子になってもと来た場所へ戻って行くのでしょう。
それまでは麗王で、母への恩返しをみなさんにペイ・フォワードするべく、
がんばりたいと思っています。
この日曜日はどうぞ優しい気持ちを贈る母の日をお過ごしくださいね。

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末金典子

ゴールデンウィークが近づくと季節もすっかり春めいてなんだか気分が
ウキウキしてきますね~! さぁ、たっぷりお休みするぞ~っ、という感じ。
あなたはどんな御予定がおありでしょうか。

ところで。

あなたは何歳ですか?

いえ、実際の年齢ではなくて、御自分の感覚として、今何歳だと感じておられますか?

私なんて麗王にいらしてくださる20代・30代の女性達とキャキャーと
恋愛話などしている時には、何の違和感もなく自分は20代!という気分でいたり、
疲れた日の翌日の朝の自分の顔を見て「ひゃぁ~もうしっかり50代の顔だ~」と
どんよりしてみたり…。

年齢観が、今もめまぐるしく動いています。
昔は50代半ばなんていったらもう定年のおじさん、おばさん。
60代70代となるともうおじいさん・おばあさんというイメージでしたが、
今の60代なんてとてもおじいさんおばあさんには見えない方ばかりです。
40代はまだ「女の現役」…そういう新しい年齢観が生まれたのは、
まだほんの10年前のこと。
そして気がつけば今、話題の中心は50代。
50代60代女優の結婚と恋愛が、マスコミを騒がせています。
50代60代という年齢イメージは、やはり結婚とも恋愛とも相容れませんが、
固有名詞で「あの浅野ゆう子さんが57歳で、あの阿川佐和子さんが63歳で結婚!」
となれば、そこには何の違和感もありません。
それどころか、あの人ならばどんな立派な結婚もあり得るという認識に至るはず。
今や、個人の魅力が年齢観を凌駕する時代なのです。
つまり魅力ある女性なら、70代だって80代だって恋ができるということ。
なぜだかこの数年で、そういう意味での年齢のタガが一気に外れた気がします。

背景にあるのは、おそらく岸恵子さんが書いた小説「わりなき恋」の存在でしょう。
70歳になろうとする国際ジャーナリストの女性が、ファーストクラスで隣に乗り合わせた
男性と、文字通りのわりなき恋(どうしようもなく陥ちていく恋)に陥ちる物語。
男は妻子ある12歳も年下の会社役員。50代にしか見えない若く魅力的なヒロインに
一瞬で心を奪われます。二人の高次元の会話やメールでのやりとりは、
読み手に知性がないととてもじゃないが解読不能。
魂レベルの高さが合致した時、そこにはありえないほど崇高かつ劇的な関係が
出来上がることを描いた不思議なリアリティは、とても鮮やかに伝わってきます。
私小説と取られても構わないという割り切りの中で上梓されたこの作品が、
日本女性の恋愛適齢期を無限のものにしたと言われています。

言い換えれば、こうした恋愛は、まさしく岸恵子さんのような女性がいなければ
絶対に成立しないものであるのは確かだけれど、現実に作者のような女性が
存在すること自体、とてつもない衝撃。
そこに私達は大変な勇気をもらうのです。
つまり、今20代の方達が岸恵子さんという女性の存在を知ったとき、その後の人生は
明らかに変わるはず。

例えば、フィギュアスケートでも、楽々と4回転を飛ぶ人が現れてから、
スケートを始める子供たちは当然のように4回転を飛ぶと言いますし、
日本人がアメリカ大リーグで活躍するなんてとてもじゃないけど無理!と
思われていたのに、野茂選手が行ったとなったら、イチローや松井選手と
続々と大リーグに行って活躍したり…。
つまり誰かが既成事実を作ってしまうと、人間にはそれが可能なのだと信じるように
なるからこそ、潜在能力が最初から覚醒するのです。

だからこれからの日本人は、70代80代まで恋をするに違いないのです。
50代の結婚なんてもう当たり前になるのでしょう。

しかも50代60代は今、変革期にあります。
一般企業でもキャリアある人達が長年勤めた会社を退職、結婚や転職、独立、
大学に戻るなど、それぞれ大胆に新しい扉を開き始めたのです。
それも「人生100年」が突然見え、とすれば50代60代はまだ折り返し、
2巡目の人生を始められる年齢。
少なくとも「老後」はやってきません。だって2回目の人生を生きるのだから。

でも年齢を重ねてからの恋愛や人生を素晴らしいものにするためには
絶対必要な条件が一つあります。
ズバリ、知性と教養です。

大人の恋愛は、質の高い会話がないと全く味気なく安っぽいものになりがち。
そもそも関係が深まって行かないはず。お互い感動し合うような時間を持てなければ、
大人が恋愛する意味などないはずで、そのためには言葉と知識と哲学が不可欠。
実際50代から恋愛や結婚に至る人達は、その条件を皆クリアしておられます。
もっと言えば、人間は歳を重ねて、他者とのそういう濃厚な関わりを持つためにこそ、
知性と教養を積み重ねてきたと考えてもいいのではないでしょうか。
人生に一度の究極の出会いをするためにこそ積み重ねてきたものと言ってもいいくらい。

さぁ、あなたも80代までドキドキするべくこのゴールデンウィークには知性と教養を
うんとたっぷりと磨いてくださいね!

* GWはカレンダー通りの営業ですが、5月7日は月曜日ですので
お休みさせていただきます。

* 麗王便りのバックナンバーは弊社HPよりお読みください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=104

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麗王(日・月・祝祭日お休み)
トリニティ株式会社
末金典子

4月14日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』第35期(クリックして概要をダウンロードできます)受講者を募集します。

期間: 3ヶ月(4月14日~6月30日)

講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間は午後7時より(3時間程度)。
①4月14日(土) 愛の経営
: 事業再生のケーススタディ・サンマリーナホテルの再生実話
②4月28日(土) パラダイムシフト
: 10倍の生産性を実現する・思考実験と発想の転換
③5月12日(土) 贈与経済学
: お金と金融に向き合う・お金の本質
④5月26日(土) 幸せな社会
: 社会の生態系を理解する・ポスト資本主義を考える
⑤6月9日(土) 行動理論: 次世代戦略・行動がすべて
⑥6月30日(土) いま、愛なら何をするだろうか?
: 自分に向き合う・心のリーダーシップ
*第6回講座の日程を、6月30日に変更いたしました。ご注意ください。

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階) 那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎 http://twitter.com/trinity_inc (ツイッター) https://www.facebook.com/kotaro.higuchi(フェイスブック)
定員: 20名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座について: 既存パラダイム(世界観)を大いに刺激する沖縄で最も知的な体験、3時間があっという間に過ぎるほ ど、衝撃的で、有意義で、面白い、「理想の講義」を目指しています。具体事例を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重視していますので、 受講に際して金融知識、経済知識、経営経験など一切不要です。

一見、6つのバラバラなテーマによって構成されていますが、6回の講座はジグソーパズルのように、すべてでひとつの大きな世界観(次世代社会の生態系)をお伝えする構成になっています。次世代社会のパズルを完成するためにも、ぜひ全回の受講をお勧めします。

問題は、その問題を生み出した考え方と同じレベルの発想では解けない
(アルベルト・アインシュタイン)

資本主義、効率重視、成果主義、補助金に依存した地域振興の限界は誰もが感じており、この社会システムに持続性がないことは、既に共通認識と言えるかもしれません。しかしながら、「それでは、私たちはどうすればいいのか?」、次の社会の青写真は殆ど語られていません。・・・その理由のひとつは、水槽の中にいる金魚にとって「水」は永遠の謎であり、水槽の中にいながら「水」の本質を理解することが困難だからです。本講座の試みは、水槽の外から金融・社会・経営・沖縄社会そして私たちの生き方を考えることです。本講座は本土各都市からも多くの受講生がいらっしゃいますが、敢えて資本主義社会の中心から遠く離れた、日本の端沖縄で開講することに価値があると思うのです。

*   *   *   *   *   *   *

お金は、言ってみれば劇薬のようなもので、人を助けることもありますが、破滅させることもあります。これだけ強力な薬品でありながら、まったく処方箋なしに社会に大量に配布されているようなものです。ある意味、この劇薬を「悪者」として、社会から民間資本を取り上げることで「劇薬」を管理しようとし たのが、20世紀前半の社会主義社会の実験だったのではないでしょうか。ところが、お金をこの世の中からなくすことはできません。民間からお金を取り上げ て、国家と言う世界最大の資本家を生み出してしまったと思うのです。社会主義国家の実験は、ある意味で「お金から逃げる」ことを選んだ結果でしょう。私 は、劇薬の配布を止めるのではなく、この処方箋を書くことができないかと考えているのです。

私たちは、お金から逃げるのではなく、向き合い、それを大量に手にしながら、扱いながら、この社会を制御する方法を理解するべきで、この「劇薬取り扱い責任者」を社会のリーダーとして選別し、育て、資本と資源を任せるべきだと思うのです。そのためには、とても人間的な、こころの問題、魂の問題を理解する人材が必要であり、そのための教材が必要だと思うのです。

それが「次世代金融講座」の趣旨でもあります。

樋口耕太郎

履修のルールと評価基準など(はじめに必ずお読み下さい)

問題発見演習I(1年次ゼミ)火曜4校時(14時40分〜16時10分)@3-301
▶課題図書:岸見一郎著『嫌われる勇気』
レポート:提出期限6月26日(火)午前6時。
4月10日 第1回
4月17日 第2回
4月24日 第3回 図書館オリエンテーションほか @3-101
5月1日 第4回
(ゴールデンウィーク)
5月8日 第5回
5月15日 第6回
5月22日 第7回
5月29日 第8回
6月5日 第9回
6月12日 第10回
6月19日 第11回
6月26日 第12回
7月3日 第13回
7月10日 第14回
7月13日(金) 第15回 13:00〜14:30 本館同窓会館にて、『武藤杜夫講演会』

国際観光入門 火曜6校時(18時30分〜20時00分) @3-306
▶課題図書:沢木耕太郎著『深夜特急〈第一便〉』(文庫本では1・2巻に該当します)。
レポート:提出期限 6月19日木曜日午前6時。
4月10日 第1回「イントロダクション:学ぶということ」
4月17日 第2回「一流を考える」
4月24日 第3回「グランドホテル」リッツ・カールトン沖縄、ブセナ・テラスを訪れてレポートする。提出は原則として5月8日。日程が合わない場合は、多少遅れても構わない。
5月1日 第4回 「日本のクラシックホテル」
(ゴールデンウィーク)
5月8日 第5回「サービス業の生産性」
5月15日 第6回「フォーシーズンズホテル」
5月22日 第7回「沖縄の基地経済」
5月29日 第8回「沖縄の観光を考える 1:都市開発」
6月5日 第9回「沖縄の観光を考える 2:社会の質、観光の質」
6月12日 第10回「沖縄の観光を考える 3」
6月19日 第11回「なぜ沖縄から一流が生まれないか?」
6月26日 第12回「沖縄社会を考える」
7月3日 第13回「沖縄らしさとは何だろう?」
7月10日 第14回「ハワイ! 1:沖縄との対比」
7月24日 第15回「ハワイ! 2:食と農業」

専門演習a(3年次ゼミ)木曜4校時(14時40分〜16時10分) @3-305
▶課題図書:加藤諦三『自信と劣等感の心理学』
レポート:提出期限 7月26日木曜日午前6時。
4月12日 (休講)
4月19日 第1回
4月26日 第2回
(ゴールデンウィーク)
5月10日 第3回
5月17日 第4回
5月24日 第5回
5月31日 第6回
6月7日 第7回
6月14日 第8回
6月21日 第9回
6月28日 第10回
7月5日 第11回
7月12日 第12回
7月19日 第13回
7月26日 第14回
8月8日 第15回

専門演習c(4年次ゼミ)
▶課題図書:加藤諦三『自信と劣等感の心理学』
レポート:提出期限 7月26日木曜日午前6時。
4月12日 (休講)
4月19日 第1回
4月26日 第2回
(ゴールデンウィーク)
5月10日 第3回
5月17日 第4回
5月24日 第5回
5月31日 第6回
6月7日 第7回
6月14日 第8回
6月21日 第9回
6月28日 第10回
7月5日 第11回
7月12日 第12回
7月19日 第13回
7月26日 第14回
8月8日 第15回

沖縄観光論 木曜5校時(16時20分〜17時50時) @3-307
▶課題図書:影山知明『ゆっくり、いそげ 〜カフェからはじめる人を手段化しない経済』
レポート:提出期限 7月26日木曜日午前6時。
4月12日(休講)
4月19日 第1回 「愛の経営」
4月26日 第2回 「事業再生は人の再生である」
(ゴールデンウィーク)
5月10日 第3回 「あなたが大切」
5月17日 第4回 「愛のエネルギー」沖縄から貧困がなくならない本当の理由(1)を読んで、「対症療法」の原理を理解する。意見、反論、感想、質問などを自分の言葉でまとめる。
5月24日 第5回「パラダイムと心の杭」
5月31日 第6回 「失敗は存在するか?」
6月7日 第7回「贈与の経済」
6月14日 第8回 「人のためにお金を使う」
6月21日 第9回「経済の成長で豊かになったか?」
6月28日 第10回 「人生はどこへ行った?」
7月5日 第11回 「行動の概念」
7月12日 第12回 「ひとりで変える、ひとりが変える」
7月19日 第13回 「ペイ・フォワード」
7月26日 第14回 「人格に向き合う」
8月8日 第15回「いま、愛なら何をするだろうか?」

幸福論 金曜4校時(14時40分〜16時10分) @3-102
▶課題図書: ヴィクトール・フランクル著『夜と霧』(新版)
レポート: 6月22日(金)午前6時提出期限。
4月13日(休講)
4月20日 第1回「イントロダクション:なぜ、あなたはここにいる?」
4月27日 第2回「幸せを選択する」
(ゴールデンウィーク)
5月11日 第3回 「ところで、しあわせって何だ?」政治が社会問題を解決しない理由を読んで、あなたも、今、幸せを優先してみる。
5月18日 第4回「瞑想の科学・その1:瞑想の概念と意味」サム・バーンズ
5月25日 第5回「瞑想の科学・その2:瞑想の実践」
6月1日 第6回「ポジティブ心理学・その1:概念」
6月8日 第7回「ポジティブ心理学・その2:幸福の実践」「VIA強みテスト」www.authentichappiness.org(200 国、180万人が登録しているペンシルベニア大学の公式サイト) ☞ Select Languegeで「日本語」を選択 ☞ 「測定テスト」 ☞ 「Register」をクリックして登録・ログイン(PCからでないとうまく登録ができない時があるので注意) ☞ 「短縮版強みのテスト」の質問にすべて答える ☞ 自分の一番の強みを理解する(一番のみで良い)。自分の一番の「強み」を使う行動プランを明確にまとめる。例えば、自分の強みが「創造性」の場合、詩を書くために2時間確保する、「希望/楽観性」 の場合、宇宙計画の未来についてのコラムを沖縄タイムスに投稿してみる、「自己コントロール」の場合、テレビを見る代わりにジョギングに出かけてみる、 「審美眼」の場合、通学を徒歩に切り替えて遠回りの美しい道を選んでみる、などなど。自分の強みを生かした行動の結果をまとめる。
6月15日 第8回 「習慣の科学・その1:習慣の科学」
6月22日 第9回 「習慣の科学・その2:習慣を変える」
6月29日 第10回「嫌われる勇気・その1:アドラー心理学」
7月6日 第11回「嫌われる勇気・その2:自分に向き合う」
7月13日 第12回「つながりの科学・その1:つながりの科学」
7月20日 第13回「つながりの科学・その2:つながりの実践」
7月27日 第14回「贈与的に生きる・その1:贈与型人生とは?」
8月3日 第15回「贈与的に生きる・その2:贈与型人生で生産性を高める」

【2018年前期 樋口耕太郎】

寒かったこの冬も明日はおひな祭りとあって少し春の香りがしてきたかなぁ
という感じですが、 あなたはお元気にお過ごしでしょうか。
今回の麗王便りはそんな季節にふさわしい春めいた話題でお贈りしようと思います❀

麗王はなぜだか女性のお客様が多く、それも20代~70代までと年代も様々。
年末やお正月明け、GWやお盆の時などは、本土で働いている彼女達が
沖縄に帰省した折に立ち寄ってくださいます。
今年のお正月明けも東京から戻って来た26歳のゆかちゃんが同級生4人で
いらしてくださいました。彼女達はいつもは仲良しの同級生6人仲間。
随分以前から年に何回か組み合わせを変えて近況報告に来てださるのです。
いつも可愛い彼女達ですが、今年は可愛いというよりもすごく美しくなっていて
驚きました! 話しているうちに納得。全員が結婚を視野に入れた素敵な恋を
していたんです。
ゆかちゃんは沖縄で働いていたものの自分の可能性を広げようと決心し、
数年前から東京の不動産会社に就職。本土出身の彼との出会いはそこに
ありました。
しーちゃんは樋口の元生徒さん。どちらかというとおとなしめな雰囲気で、
しっかりものという学生時代の印象だった彼女も、キラキラ輝いて女らしく
変身していました。東京で就職して頑張っていたものの沖縄で働いている彼のために
沖縄に戻ってきてマスコミ関係で働いているとのこと。
キラキラネームのじゅえりちゃんは母子家庭で育ててくださったお母さまを支えるべく
東京でずっと頑張って働いていて優しいうちなんちゅう彼氏も東京で一緒です。
ゆいちゃんもミュージシャン仲間の彼ができ、私に言わせれば運命的!ともいえる
素晴らしい相性の人とラブラブの毎日。
みんな結婚について夢を語ってくれました。

そんなほんわか話を私も同級生であるかのようにキャーキャーと乙女になって
話していてふと我に返ると、26歳の彼女達って50代半ばの私からすると
自分の子供ともいえる歳なんですよね~。ふう。。。
でも懐かしいなぁ。自分はいったいどんな人と人生を共にするんだろう、なんて
夢見ていた20代の頃…。
どうぞ彼女達がうんと幸せになれますようにと願わずにいられません。

年かさの私からいえば、何にでもつまずきそうな若い彼女達が愛らしくもなり、
いたましくもなり、はげましてあげたい気持ちにかられます。
若い彼女達をはげましているうちに、いつの間にか、それが自分自身のはげましに
なっているのに気がついたりもするのです。

そんな彼女達に今の私が何か言葉をかけてあげるとしたら…

結婚をしたあと、そのあとの長い人生をどう生きるか、死ぬまでにどんな道を
歩いていくか、それはとても重要なこと。結婚前の独身時代より、あとから考えたら、
結婚後の生き方のほうが人生の中ではいろいろなことが起こって一筋縄では
いかない感じです。
結婚というよりも、それは30代以降の人生が、と置き換えてもいいかもしれません。
20代はすべてが新鮮で、何もアクションを起こさなくても周りにはたくさん楽しいことが
あふれています。お肌も体も何もしなくたって十分キレイだし、カッコイイものです。
でも何かしないとキレイやカッコイイをキープできなくなったとき、どう美しく生きるか、
それには哲学や感性が必要になってきます。
お金がなくても楽しかった20代と違って、30代以降なら、ある程度好きなことを
自由にするにはお金だって必要です。
だからこそ、幸せに生きるには、自分自身の幸せ感、充実感を追求することです。
恋愛にパワーを発揮しなくてすむ結婚後の人生こそ勝負!と考え、
いくつになっても若々しくみずみずしい人間でいられるよう、自分の内なるものと
向き合いましょう。飽きられない魅力的な人とは、きっとそういう人のことをいうのだと
思います。

私もそうでしたが、恋愛している時は、もっとわかってほしい、ちゃんと認めてほしいと、
思い通りにならなくて、つい苛立ってしまうこともありますよね。
でも相手の行動や変化を待っているより、自分が変わった方が、
仕事も恋も動き出すはずです。
自分はどうしたいのか。
自分は何を求めているのか。
自分の気持ちの芯はどこにあるのか。
いつも自分の心の声に耳を傾け、自分の内なるものをみつめながら、
相手より自分自身に期待してみませんか。

明日はおひな祭り。
もともとはこの日に川で手足を洗って心身の穢れを祓い、
邪気を身代わりの人形に移し、川や海に流し、家族全員の厄を祓い、
夫婦円満を願うという行事だったそうですが、後に、親が女の子の成長の節目を
祝い、年中行事に寄せて女の子の将来の幸せを祈るものとなったそうです。

明日は麗王で、白酒や、桜餅、えびと無添加いくらの手作り海鮮ちらしずし、
無添加ひなあられ、菜の花のおひたし、ハマグリの潮汁などで
古式ゆかしくお祝いしようと思っています。
あなたもぜひ御一緒くださいね。

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPからお読みください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=44

* 定休日は日曜・月曜・祝祭日です。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

本土では豪雪の所もあるなど、この沖縄でさえ厳しい寒さが続く毎日ですが
あなたはお元気でいらっしゃいますでしょうか。

4日から12日まで麗王をお休みさせていただいておりました。
その間に折角おいでくださったみなさま大変申し訳ございませんでした。
心よりお詫び申し上げます。

6日に、母を亡くしました。
1月の下旬にお医者さまより、「余命1か月ほどでしょう。」と告げられ、
2月3日にはもう、「昨日は危険な状態でした。あと3日ほどかもしれません。」
との連絡を受け、急遽次の日に大阪に帰りました。
着いた日は、危篤状態だったのが嘘のように、母は言葉にならない言葉を
ずっとしゃべり続け、お医者さまからも、
「沖縄から娘が来るまではとずっと頑張っておられましたよ。会えてうれしいんでしょうね。
今日は見ちがえてお元気です。止めていたお食事や投薬を
明日からまた再開できそうです。」と言っていただいたぐらいでした。
でもその日で力を使い果たしたのでしょう。次の日病院に行くとまたすごく弱っていて
息も苦しそうでした。肺に水が溜まりずっと溺れているかのような状態とのこと。
その日は一日中母の横で、母の娘でいられる最後の時を過ごしましたが、
母が幾度か意識を取り戻して、私に、「もう死んでもええ?」と聞くのです。
苦しかったのに頑張ってずっと待っていてくれたからなのでしょう。
でも、「もう逝ってもいいよ。」とも言えず、ただただ、「お母さん、よう頑張ったねぇ。」を
繰り返すばかりで、母は次の日の早朝、痛みと苦しみからようやく解放されて、
安らかに逝きました。満83歳でした。

今までも近親者を亡くしたことはありましたが、今回は改めて、命とは何かを
考えさせられました。もちろんわたしには答えはありません。
でも命があること、そしてそれがなくなりこの世から消えてしまうことの不思議さ、
悲しさ、寂しさの前に、ただことばなく佇むことしかできない自分がいます。

弱々しかったとはいえ、つい今しがたまで息をし、温かく、血流やリンパが循環し、
細胞のすみずみまで複雑な生化学的な機構が保たれていたもの。
その流れがある時ハタと止まり、じょじょに冷たくなっていく、この息をひきとるということ。

その時、その身体がもっていた記憶や好みや、痛みや愛おしさなど、
つまり意識と呼ばれるものはどこへいってしまうのでしょう。

わたしは、生きていた母の「いのち」は、この宇宙のどこかにいて、
その存在は空間的・時間的な隔たりなくこの宇宙のどこにでも存在することができて、
といって、わたしたちがもっているこの肉体のような存在ということではなく、
でもわたしたちのすぐ隣に「いる」のではないか、と想像しているのです。
それが、昔の人が言った、「草場の陰から」ということなのではないでしょうか。

慌ただしくお通夜、お葬式、初七日を終え、父に言われ沖縄に戻る前に
母の持ち物を整理しました。
母のタンスの隅に大事にしまわれていた二つの木箱を見た時には
涙が止まりませんでした。
わたしと弟のへその緒。
「産んでくれて本当にありがとう。」母が逝く前にそうちゃんと伝えておけばよかったと
後悔の気持ちでいっぱいになりました。

また、母の物を片付けていてわたしが直面したのは、人生とは「物」である、という
事実でした。人の一生を彩る物の、なんと多いこと。人はこうも物と寄り添い、
想いを託さないではいられないのでしょうか。

働くことが生きがいだった母が仕事を引退し、退屈だったのでしょう。認知症予防にと
毎日のようにしていた何冊もの塗り絵。そういった物たちの洪水と化した家のなかに
座って、わたしは母の弱さやかなしさに、初めてじかに触れたような気がしました。

そしてその瞬間、母をかつてなくいとおしく思いました。と同時に、自分と母とを
結んでいた紐がゆるやかにほどけていくのを感じました。

世界各国でベストセラーとなった「親の家を片づけながら」の著者、リディア・フレムは
親の死を「親と子を同時に葬る儀式」と書きました。確かに母が逝った時、
子ども時代の終焉をはっきりと自覚しました。でも、それは葬送というよりむしろ
卒業という感覚に近いように思いました。

毎週のように電話で話していたとはいえ、沖縄と大阪に離れて住んでもう30年近く。
母が亡くなったという実感はまだまだわいてこないのですが、
自分のことは全て後回しにし、慎ましく生き、いつも人に尽くし続け、人を愛し続けた
母の後ろ姿をお手本として生きていきたいと思います。

明日はバレンタインデーですね。
パートナーや恋人や大切な人に、ちゃんと相手に伝わる方法で、好きだという気持ちを
伝え続けましょう。明日だけでなく、毎日、毎日、告白しましょう。
相手を自分自身だと思って、絶対にぞんざいにしないのがコツです。
自分自身にも愛情を込めて「好きだよ」と声をかけてあげてくださいね。

* これまでの麗王便りで母への想いを綴った「母の日によせて」の回を
添えさせていただきますのでよろしければどうぞお読みになってみてくださいね。
母の人柄を偲んでいただけるかと存じます。
特に2015年と2017年のエピソードにはみなさんからたくさんメッセージをいただきました。

2012  http://www.trinityinc.jp/updated/?p=3771
2013  http://www.trinityinc.jp/updated/?p=4334
2014  http://www.trinityinc.jp/updated/?p=4678
2015  http://www.trinityinc.jp/updated/?p=6799
2016  http://www.trinityinc.jp/updated/?p=9009
2017  http://www.trinityinc.jp/updated/?p=10335

* 麗王は本日より営業させていただきます。
お目にかかれますのを楽しみに。

.。・:*:‘★、.。・:*:・‘☆、.。・:*:・‘
麗王
トリニティ株式会社
末金典子
norikosleo@ray.ocn.ne.jp

先日、ある学生からレポートを受け取った。

彼女が小学校3年生の時のエピソードが、
色鮮やかな言葉で綴られていた。
私は、彼女が絵の天才だと感じているのだが、
そんな才能を持つ人は、
文章も絵画的になるような気がする。

読んでいて、涙が溢れてきた。

彼女が大好きな美術の授業。
学校の一番好きなところをかきなさい、という課題。
多くの子どもたちは、ジャングルジムにいったり、
屋上にいったり、各自好きなところで絵を描いていた。

彼女が好きなのは、夕暮れ時の図書室の扉。
銀色の扉に夕焼けが反射して、
色々な光が変化するのが大好き。
この風景を描こうと、毎日夕焼けになるのを待って
下校時刻まで描いた。

***

遅れて提出すると、先生の顔が曇った。
どこを描いたのかを聞かれたので、
図書室の扉の話をすると、
「こんな色なはずがない、ちゃんとみてかきなさい」と、
画用紙を水道で洗い流した。

「私の好きだった黄色がかかった空も、ピンク色の雲も、
赤く染まる廊下も、水槽が反射して緑色が滲む扉も、
全部排水口に流れて行ったときに、涙がとまりませんでした」

少し色がのこった画用紙にかかされた絵は、「楽しい私」
というタイトルのつまらない絵。
自分が好きなようにかくのではなく、先生に認められる絵を
かかねばならないのだと、そのとき気づいた。

それからは、左利きじゃだめと言われたから
頑張って右利きに直したし、
箸を正しく持っていると「育ちがいいアピールか」
と言われたので、箸の持ち方も変えた。

人の型にはまろうと必死だった。
結果的に、私がつまらなくなってしまった。

でもこの話をするのも、自分がつまらないことを
人のせいにしたいだけだと思うのだ。

***

沖縄には、ぬちどぅたから(命が宝)という言葉がある。
しかし、私たち大人の、子どもたちへの接し方は、
愛情、教育、指導という名の下に、
肉体を育てながら、魂を殺しているように見える。
魂の大量虐殺は、歴史に記録されない。

問題を深くしているのは、
そこに誰も悪意を持った人はいないということだ。
彼女の告白に登場する教員も、
決して悪人ではなかったと思う。
それどころか、その教員に彼女の絵を洗わせたのは
「責任感」だったかもしれない。
ひょっとしたら、彼女の将来にも
関心があったのかもしれない。
こんな、「意味不明」の絵を描いていたら、
社会から受け入れらない、
と彼女の将来を案じたのかもしれない。

この教員は、彼女の知的、芸術的、
社会的成長には関心があったかもしれない。
しかし、彼女が心で見ていた、光と色には関心がなかった。
これが、虐殺の正体である。

最大の悲劇は、この出来事を、
彼女が、今まで、一度も、誰にも
話したことがなかったということ。

それは、彼女が見た光と色に、これまでの20年間、
誰も関心をもった人がいなかったからだ。

私たちの社会では、子どもを放置したら
ネグレクト、育児放棄だとして、大きな問題になる。
しかし、私たち大人は、子どもたちの魂を
何年も何年も放置していることを薄々感じながら、
どうしていいかわからないでいる。

「善意の虐殺」をやめて、
子どもの魂に愛を吹き込むのは、
人間に対する深い関心しかない。

2005年の公共広告優秀賞を受賞した作品で、
命の大切さを訴えたCMがある。
人に深い関心を持つということの本質が、
ここにあると思う。

「いのちは大切だ。いのちを大切に。
そんなこと何千何万回いわれるより、
あなたが大切だ。誰かがそういってくれたら、
それだけで生きていける」

私たちは、子どもたちのことを思って、
勉強が大切だという、就職が大切だという、
将来が大切だという。

しかし、子どもの関心ごとに関心を持つ大人は
意外なくらい少ない。

私たちは、従業員のことを思って、仕事が大切だという、
売り上げが大切だという、未来が大切だという。

しかし、従業員の小さな小さな、取るに足らない
関心ごとに関心を持つ経営者は、ほとんどいない。
従業員は、仕事の辛さに苦しんでいるのではない。
無関心に深く傷ついているのだ。

2月14日はバレンタインデー。
大切な人に、深い深い関心を示して見るのはどうだろう。
その人への関心ではなく、その人の関心に関心を持つ。
それはきっと、あなたにとっては、
つまらないことかもしれない。
どうでもいいことかもしれない。
批判したくなることかもしれない。

それでも、それは、あなたの愛する人が、
いま、この瞬間、とても気になっていること。
その気持ちに寄り添う一日でありますように。
そんな心に寄り添う一生でありますように。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/208549

1月もはや終わりましたね~。

意外と雨の多い沖縄の2月。寒い毎日ですがお元気ですか?
いつも麗王にいらしていただきありがとうございます。心より感謝いたします。
今月の麗王便りをあなたにお届けいたします。

明後日は節分ですね。
節分というのは、平安時代の宮中儀式「追儺(ついな)」が始まりといわれていて、
この日は立春の前日で文字通り季節を分ける境目。
旧暦でいう大晦日なんです。それで前年の悪疫邪気払いの行事として
この「追儺」が行われていました。

では、なぜ「豆」を投げるのでしょう?
実は鬼の目「魔目」に豆を投げれば「魔滅」するからだとか。

じゃあ煎った豆でないといけないのはどうしてでしょう?
生の豆は芽が出てくるため、そこから鬼が芽を出という説や、
豆(魔目)を煎ることにより鬼を退治するという説もあるそうです。
つまり豆自体が鬼なので、外に投げ「鬼は外!」、あるいは
食べてやっつけろ!というわけですね。

そして、節分が明けると立春。旧暦の新年です。
新しい年のエネルギーは一月ではなくて、二月の節分を越えたあたりに
動き始めるのだとか。つまり、節分を越えると、今年のエネルギーが非常に
はっきりしてきますので、今年の幸せに向かう目標や新しいトライは、
この頃にまっさらな気持ちで始めてみるのもいいかもしれませんね。

さて。
この世の中には、いくら頑張ったところでどうしようもないという局面があります。
そしてそれを受け入れるしかない、でも受け入れられないというときに、
「頑張って」という言葉はほとんど意味をなさないのではないでしょうか。
そういうときはなにも言わずに、側にいて、相手の顔を見て、黙って、
相手のお話を聞く。言葉が出ないときはそっと相手の心に寄り添って笑っている。
そして、少しでも、自分のほうに相手の苦しみが伝わってきますようにと
心の中で願う。
そういう感情を仏教では悲というのだそうです。

また仏教では「愛するな」と教えます。何故なら愛というのは執着に基づいていると
考えるからです。
そのかわりに「慈悲の心を持て」というのです。
仏教の古い言葉に、「与楽抜苦」という言葉があるのですが、
これは慈と悲という二つの愛情についての形容です。
慈というのは、人々を元気づけ、希望を与える、という意味で、与楽です。
また、悲のほうは、人がいま抱えている痛みや苦しみを、少しでも軽くする、
苦しみを抜くという意味で、抜苦というそうです。
こういうふうに考えてみますと、いまの時代には、悲の愛の方が
大事なのではないかと思うことがあります。

いま、私達の世界は、テロや殺人、不況や貧困・失業問題など、なんとも言えないニュースが目白押しです。こういうときには、これをどう解決するかという政策や
マニュアルを考える前に、とりあえず、「ああ、なんということだろう!」と、
思わず知らず、大きなため息をつき、心の底からのうめき声を発する。
そういう気持ちこそ、私達がいま、一番取り戻さなければならないことであり、
それこそ悲という感情なのではないでしょうか。

また、愛情という言葉を考えてみますと、
愛はともすれば、理性に傾き、差別をしてはいけない、隣人を愛さなければいけない
といった義務感めいたものもつきまとってきます。
でも、情ととなると、もっと本能的なもので、思想や信念や教条に
命じられるのではなく、そうせずにはいられないといった思いに突き動かされるもの
です。
戦後、情というものを封建時代の遺物、歌謡曲的、演歌的なものとして
私達は長く軽んじてきました。
でも、いま、現代人の心のよりどころとして必要なものは、むしろ愛よりも
一見古めかしい情のほうではないかとも思うのです。
いま、情などという感情を主張することは、まったく時代錯誤のような印象を
与えることでしょう。でも、情という言葉は、人間の心という意味なのです。
いま、情報社会などと言われていますが、本当の情報とは、情を報ずる、
つまり人間の心と心を結ぶものをきちんと伝えあうことではないでしょうか。

戦後、私達は、過去のじめじめとした古い家族制度や因習への反発から、
渇いた個人的な人間関係や社会を目指して突き進んできました。
そして、ついには、完全に乾ききって、悲という感情、あるいは湿った愛情といった、
離れた心と心を満たす情の世界を、ほとんど存在させないような社会を
作り上げたのかもしれません。

とりあえず、私達はいま、愛と情と、慈と悲と、そういう二つのものを、
両方とも一緒に大切にしていかなければならないときにさしかかっているようです。
2018年という新しい年のエネルギーが流れ始める今、
戦後70年ほどの間に、私達が投げ捨て、そしてそれをないがしろにし、
軽視してきたものをひとつひとつ拾い集めて、あらためて見つめ直す時期に
きているのだと感じています。
そして、その中から、新しい人間の感情のあり方というものを、
再び築きあげることこそ、いま私達にとって、一番大事なことなのかもしれません。

さぁ、明日はあなたも大きな声で豆をまいて。
「鬼は~外、福は~内!」
今年の運気が流れ始める明日、厄払いはしっかりとしておきたいものです。
私も邪気を払うべく、もっと元気になるべく豆を今までより少し多めに撒き、
しっかりと数え歳プラス1個のお豆をいただくことにいたします。
そして今年の恵方の南南東に向かって、幸運をおいしく呼び込む
恵方巻き寿司をガブリ!とまるかぶりするぞ~!
あなたと私の今年一年の幸せを心から願って。

麗王でも土曜日は多彩な「無添加恵方巻」を御用意いたしております!

* もうすぐ84歳になる母が余命一か月との宣告を受けてしまい、
母の娘でいられる最後の時間を一緒に過ごすべく度々帰阪しようと思い、
11日(日)~13日(火)は勝手ながらお休みさせていただきます。

* 麗王便りのバックナンバーは弊社HPよりお読みになってください 。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=104

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

新しい年が始まりましたね。
今年も沖縄のお正月はまるでここはハワイ!?とでもいうぐらい暖かい毎日でした。

さぁ、新年です!
うまくいっていることも、うまくいっていないことも、新年を機に、
一度リセットいたしましょう。
「あたらしいあなた」に潔く切り替えて、新鮮な気持ちで今日の日を迎えましょう。
「あたらしいあなた」を喜びをもって迎えてください。

私にとっての昨年という年は、前回の麗王便りでも書かせていただいた通り、
我が身に起こった事、社会で起こった事などから、「働き方」について
考えることが多い年でした。
NHK記者の過労死、違法残業で問題となった数々の企業など…社会的にも
「働き方改革」などと提唱されていましたが、
私自身も2年連続して病気で店を二ヶ月も閉めてしまったことなどもあって、
じっくり考えた結果、折角みなさまがいらしてくださった時に休んでいては
申し訳ないと、思いきって週休2日制(日曜・月曜・祝祭日休み)に
させていただくことに決めました。

そう決めて張り切っていた矢先の年末の22日にも、叔父が急逝し、
母も入院とあって、大阪へ急遽帰省したのですが、
寒い中でのお葬式の受付などの手伝いのためか、年老いた母の入院が応えたのか、
大阪・梅田のクリスマスの激込み疲れなのか、沖縄へ戻るやいなや樋口と二人揃って
インフルエンザに…。二人とも高熱が続き、まるで老老介護状態…(-_-;)
いつも頼もしく診断してくださる我らが主治医・西平医院長より
「年末いっぱいは外出禁止!」ということで、
「年末なので伺いますね~」と御予約いただいていた方々に
病気をうつすわけにはいかず、必然お断りせざるを得なくなるなど、
またもや大変な御迷惑をおかけしてしまったという羽目になってしまいました。
年末のお忙しい時に折角いらしてくださったみなさま大変申し訳ございませんでした!
心よりお詫び申し上げます。

人手不足が背景となってこの年末年始に休業する飲食店やサービス業が
大幅に増えていましたが、従業員にしっかり休んでもらうことで仕事の意欲を
高めるいい機会なのかもしれません。
昔のお正月は街は静まり返って、商店もレストランもどこもかしこもみんな
お休みしていたものでしたが、いつのまにか「24時間営業」「年中無休」といった
便利すぎる社会になりましたものね。

私達は不思議な存在で、この世の中に所属し、世の中そのものでありながら、
世の中を動かす力は「どこか別の所にある」と感じています。
大河の一滴であり、大河そのものでありながら、大河の流れを変えることはできない、
というのが生活者の実感というものなのかもしれませんが、
それでも、私達一人一人こそが大河であり、社会である、ということをより強く意識し、
どんな社会で、どう働きたいのか、どう生きたいのかを、考え変革していかなくては
ならないのではないでしょうか。

さて。
あなたはどんな2018年の始まりをお迎えでしたでしょうか。
私はと言いますと、大晦日にはインフルエンザもなんとか回復し、
ごくごくオーソドックスに、年越しそばをいただき、紅白歌合戦を観て
今やもうついていけない流行歌のお勉強をこなし、おせち料理をゆっくり作り
元旦にお雑煮・お屠蘇とともにおいしくいただき、
普天間神宮まで健康回復のためにランニングで初詣に行き、
あとはひたすら読書とお料理とDVD三昧で静養というお正月でした。

私も今回のように病気になったりするとたまに思ってしまうことがあるのです。
「自分はなんてついてないんだろう」って。
そう思うと、他人を羨ましく感じてしまうことがあります。
あなたにもそういう時がおありでしょうか。
でも、そんなあなたを羨む人だっているんだということもどうぞ忘れないでくださいね。
他人の辛さは見えにくいものなのです。

今年も麗王にいらしてくださるあなたとのひとときを愛情いっぱいに
優しさや楽しさで包むことができますように。
そんな想いで元気に今日からスタートをきりたいと思います!
2018年もまたどうぞよろしくお願い申し上げます。

*************

* 本日5日(金)・明日6日(土)は特製オーガニックおせち料理を
ご用意いたしております。
* 来週の11日(木)の鏡開きの日にはオーガニックな「おぜんざい」を
ご用意いたしております。
* 麗王便りバックナンバーは弊社HPからお読みください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=104
* 定休日は日曜・月曜・祝祭日です。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

あけましておめでとうございます!
暖かな夏かのような穏やかなお正月です。
我が家は必ず普天間神宮までランニングをした後に、さっぱりと初風呂に
入ってから、じっくりとおせち料理を作ります。

なます、黒豆、無添加かまぼこ、焼きさば、無添加いくら、
歯応えのよい、祝い肴のかずのこ、長寿の象徴である有機ごぼうや
見通しがよくなる有機れんこんなどおめでたづくしの縁起のいい素材を、
あれこれ集めたお煮しめ。そして今年はいつもの煮豚をちょっと中華風に
アレンジしまして紅豚肩ロースのボリューム角煮を作ってみました。
こっくり煮上がるので、煮汁からしみたリアルオーガニックゆで卵や
お野菜も格別のお味になるんです。

そして我が家のお雑煮は、大阪出身末金の作る関西風白みそ雑煮。
京都の御所の中で食べられていたものが一般に広まったようですが、
お肉やお魚は入れず、お餅とお野菜だけを具に仕上げます。
お寺さんの多い京都ならではでしょうか、お野菜は主に京野菜が使われ、
特に京にんじんの鮮やかな赤色は、白みその中でひときわ映え、紅白の彩りが
めでたさを感じさせます。お餅は焼かずにゆでて入れ、大根や人参も丸く
皮をむいて、「すべて物事が丸く収まるように」と縁起をかつぎます。
お屠蘇も純米酒に無添加屠蘇散を漬けたものをいただきます。

今年もいい年でありますように。


写真をクリックすると拡大します。

大阪風のお雑煮は白みそ仕立て。お肉やお魚は入れず、お餅とお野菜だけを具に精進風に仕上げます。カツオ昆布の合わせだし、有機白味噌、有機大根、有機金時にんじん、みつば、有機もち、無添加いくらが材料です。有機京にんじんの鮮やかな赤色は、白みその中でひときわ映え、紅白の彩りがめでたさを感じさせます。お餅は新潟産の有機餅を焼かずにゆでて入れます。

筑前煮は、無投薬平飼いの刀根鶏もも肉、有機ごぼう、有機れんこん、有機にんじん、原木椎茸、有機しょうゆ、タカラの有機本みりん粗糖、カツオ昆布の合わせだし汁が材料です。椎茸は原木椎茸が手に入る場合は必ずこちらを購入します。菌床栽培のものと比べて香りも味もずいぶん異なります。主役の無投薬平飼いの刀根鶏を、煮汁にコクを出すのとうまみを凝縮させるため、先に焼いて表面にこんがり焼き目をつけます。もう1つの主役、根菜は水から下ゆでしておき、雑味をなくしてやわらかく煮ることができるよう準備し、合わせだしと有機しょうゆとタカラの有機本みりんと粗糖で煮てとろみを出し素材に味をしっかりしみこませます。

私たちは料理に白糖をほとんど使いません。甘いだけで砂糖本来の風味がありませんし、料理に使うと何となく粗暴な味になるという印象です。私たちは沖縄県産の粗糖をよく使います。粗糖は精製する前のミネラルや栄養分を含んだ茶色い砂糖で(三温糖などの茶色とは違います)、料理を控えめかつふくよかに引き立てます。残念ながら沖縄県産の有機砂糖はほとんど存在しません。

これも我が家のお正月の定番、柔らかくて、甘辛い味がしっかりしみた煮豚。今年は中華風のバリエーションを楽しみました。黒富士農場のリアル・オーガニック卵、有機しょうが、純米酒、有機しょうゆ、粗糖で作ります。

かずのこは塩かずのこ以外は添加物が入っていますので、自分で塩抜きをしてから、だし汁、有機しょうゆ、純米酒、粗糖、有機唐辛子で味付けします。塩抜きしてから、だし汁、純米酒、有機醤油、粗糖、有機赤唐辛子で5時間漬け込みます。私たちはいわゆる料理酒は使いません。手頃な純米酒を使います。お酒としておいしい方が、料理に使ってもおいしいと思うからです。

他にも、紅白なます、丹波の黒煮豆、無添加のかまぼこ、さばの塩焼きなど盛りだくさんにお祝いします。いくらは無添加のいくらをオイシックス経由で取り寄せました。沖縄県内で無添加のいくらやかまぼこを入手できるところを私は知りません。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

お元気ですか?
街にクリスマスキャロルが流れるころ、北風は寒くても心はウキウキしてきますね。
クリスマスはだれもが幸せを感じるシーズンです。

このクリスマス、実はキリスト教よりも古い起源をもっていることを
ご存じでしたか?
クリスマスはイエス・キリストの誕生日を祝うものではありますが、もともとは
ローマで行われていた冬至の祝祭をキリスト教が取り入れたものだと
いわれているのです。
冬至の日、昼が一番短くなりますが、この日を境に光はまた徐々に
復活していきます。この光の死と再生を祝うとても大事な祝祭だったようです。
クリスマスのころ、人々の希望がもう一度復活します。
贈り物をしあうのは、そのことをお互いに歓び、わかちあうためなのだとか。
またこのころには、目には見えない世界からたくさんの妖精たちもやってくると
されています。
このクリスマスのシーズンにあなたの心にある希望にもう一度、
目を向けてみてはどうでしょう?

時代が大きく変わりはじめる中、ますますウソがつけない状況、
もう、正直に生きるしかない環境…がせまってきている気がしてなりません。
そんなゆれる時代に、真のよりどころとなるのは、実は「自分」、
そして、「自分のからだ」です。
自分の「頭」(脳)は誤作動しますが、からだは優秀です!!

たとえば、頭で無理矢理納得させて嫌なことをし続けストレスを溜め込んでしまうと、
からだは正直に反応して病気になったりしますよね。

また、化学的なものをからだに与えるたびに、からだは嫌がります。
からだに無理な消化という余分な仕事を押しつけるからです。
ですので、どうぞ本来の自分=自然の部分をより高く作動させるべく、
化学調味料や添加物の入ったものはなるべく口にせず、シンプルな食べもの、
地産地消のものを取り入れ、質のいいものをしっかり食べる等のセルフケアを
楽しんで取り入れていただけたらと思っています。きっと活力が湧いてくるはずです。
あなた以外の誰も、あなたの人生を変えることはできないのですから。

さて。
今年も残すところ10日ほどととなりました。
あなたにとってどんな一年でしたでしょうか。

この一年本当にお疲れさまでした。
今年もいろいろと御苦労があり大変でしたね。
あなたは今どんなお気持ちでお過ごしでしょうか。
お疲れになっていませんか。
心配事はございませんか。
夜はよく眠れていますでしょうか。
ご病気などされていませんでしょうか。
楽しいことはありましたか。
困ったことなどありませんでしょうか。……

日々麗王に立ちながら、ふと手をとめて、こんなことばかりを思います。
あの人のお顔、この人のお顔…。
とても不安定な世の中の今、たくさんのお店の中から、麗王を選んで
いらしてくださることが、どんなにありがたいことかと考えると、
こんなふうにみなさまのことを思わずにはいられないのです。
この前いらしてくださった時、何かひとつでもお役に立つことはできただろうか。
行ってよかったと思っていただけただろうかと、一人一人のお声を聞きに
お伺いしたい気持ちで一杯です。
いつものように麗王に行ってはみたものの今日はつまらなくて損をしたと
がっかりされないよう、みなさまの大切なお金を無駄にしないよう、心を配り、
そしてみなさまにどんなふうに楽しく時間をお過ごしいただこうかと深く考えながら、
大きく反省をしながら、お一人お一人の肩にそっと手を当てるような気持ちで
人と人との繋がりを大切にと麗王を続けさせていただいて今年で22年が
過ぎました。

今年という年は私にとっての分岐点でもありました。
2年連続で病気をし夏場に2ヶ月も店を閉めてしまい、働き方というものを
考えざるをえなくなりました。
20代30代の頃のように、昼夜働き睡眠時間4時間だなんて、50代の今
もうできるわけがないんだなと。
そこで。どうせ毎年二ヶ月も倒れてしまうならその分を年均等に割りふり
思いきって週休二日制にし、「日曜・月曜・祝祭日 定休日」に変えました。
またこれまでは長期で店を休むなんてと我慢していた旅行に出かけることも
リフレッシュのために取り入れました。
その結果、折角みなさまがいらしてくださっても休んでいたり、
営業日が減ったりしたからでしょう、昨年までのようにいついらしてくださっても満席で…
なんてことはなくなってしまい、すいている日が増えましたが、
麗王を営み始めた23年前の頃を懐かしく想いました。
お一人お一人のお話をじっくりゆっくりとうかがう毎日。
麗王はやっぱりこうでなくてはと。
また原点に戻り、じっくりお話をうかがうためにみなさまをお迎えし、
ゆっくりと歩みを進めたいと思っております。来年もまたどうぞよろしくお願いいたします。

みなさまのおかげで、この一年も麗王を続けることができました。
本当にありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えくださいね。
あなたが来年もどうかこの上もなくお幸せでありますように。

* 子供時代よりお世話になった叔父が急逝し、お葬式の手伝いのためと母の入院のため、帰省することになり22日(金)~25日(月)までの4日間お休みさせていただきます。

年内は30日(土)まで、新年は5日(金)から営業させていただきます。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

11月1日からお休みさせていただいて麗王に集う友人達6人でハワイに
行ってまいりました!
今回の旅では、全米一に輝くカイルアのラニカイビーチの真ん前に建つ歴史的別荘を
みんなで借りてそこを拠点とし(100年も前に建てられた家なのでゴーストにも遭遇!)
オーガニックがとても進んでいる環境で美味しいものをたくさんいただいたり、
スターシェフが集う食の祭典「フードフェスティバル」に出かけたり、
海が美しいのはもちろんのこと富士山級の山もあるハワイで、トレッキングに挑戦したり
(ハワイって実は山が素晴らしいんです!)、海沿いを走ってランニングしたりと
しっかり運動もこなし、
美しい景色の街々をドライブしたり、
スピリチュアル&パワースポットの数々を訪ねたりと盛りだくさんな旅となりました。

今回もまた感じたことですが、ハワイという所はリゾート観光地として群を抜いている
ところがたくさんあって、沖縄も同じリゾート観光地として見習いたいところが
たくさんあるなぁということ。

まず壮大な自然。それをしっかり守るように側道にいたるまで綺麗に手入れされ、
家やビル、ショッピングセンターも樹々を切らないように活かし守るように
設計されています。
また乱開発しないように開発してもよい土地の許可をできるだけ抑える行政や
政治の仕組み。
護岸工事などもほぼなくて、美しい砂浜のビーチが延々と続く海岸線。
そして、全島あげての農業、漁業、生産業などのオーガニック化への取り組み…。
つまりは、大都会でありながらも自然を大事に守っているということに尽きるんです。

また食への取り組みも素晴らしい! 多国籍の人々が住んでいることもあり、
レストランもアメリカ、日本、中国、ベトナム、タイ、フランス、イタリア、など多国籍で、
数々の食の賞を設けるなどしてレベルを高め、その食材もオーガニックでというところが
とても多い。ひと昔前のハワイは「機内食が一番おいしい」とからかわれるなど
ジャンクアメリカンフードなイメージがあったのですが、ホテルシェフやレストランオーナー達が
これでは世界中の一流の人達に来てもらうことができないと立ち上がり、
みんなで勉強会を開き、食材から料理まで研究を重ね、「ハワイアン・クイジーン」を確立。
今では「ハワイ観光の魅力は食にあり」と言わせるほどにまでなり、たくさんのレストランが
レベルを高め合い、朝7時の朝食からオープンするなど朝からどこに行こうかと
迷ってしまうほどです。
また、各ホテルもいろいろな特色を出して魅力があり、今回泊まった貸別荘なども
大変充実しています。
お買い物だってブランドものから民芸品、食材やお菓子などもう何でもあり、
ショッピングモールやお店だらけで楽しさいっぱいです。

ただ、そういう所に滞在していると、あれも欲しいこれも欲しい、
あれが食べたいこれが食べたいともうキリがありません。
人間はとても複雑な生き物です。自我や欲望にとらわれると平常心を失います。

欲望をコントロールできれば、人間としてなかなか素敵な存在としていられると
思うのです。
もちろん欲がなければ成功もできません。
でも、欲を出しすぎるとすべてを失うこともあります。不倫も手に入らぬものゆえ、
燃え上がるのかもしれません。奥さんと別れたら急に冷めたなどという話も
耳にしますから。
自分の欲望とうまく付き合うのは、本当に難しいと思います。

私も、欲はよくない!と人間の欲に対して嫌悪感のようなものを感じた時期も
ありました。
でも、お坊さんであったおじいちゃんとそのことについて話したときに、
「欲は深くではなく、高く持ちなさい。」
そう言われた時から気持ちがとても楽になりました。
生きていくためには、食欲、睡眠欲、子孫繁栄のためには性欲も必要です。
「決して欲が悪いことではないのだよ。」と…。

先ほどのようなあれも欲しいこれも欲しいという欲はどうかと思いますが、
とにかく成長していくためには欲も必要です。どんなところに欲を出すかが問題ですが、
「意欲」はとても大切ではないでしょうか。

なので。
欲は、深くではなく、高くをモットーに前に進みましょう!
そして、自分を飾ることではなく、磨くことにお金と時間をかけましょう。
(と、自分に言い聞かせました…。)

さて。
明後日は今年のボジョレーヌーボーの解禁日!
麗王で毎年御用意しているボジョレーヌーボーは、
ドメーヌ デュ クレ ド ビーヌ(シュブラン家)のワイン。
シュブラン家はボジョレー地区南西部で5世代前から続くぶどう農家。
現当主のフランソワさんは元農学校教授。2008年にビオディナミを実践する
友人のワインに感動したことからオーガニック、ビオディナミ農法への転換を
決意しました。畑には草花があふれ、みみずなどの動植物が土を耕します。
醸造は、昔ながらの製法で、潰したぶどうから出た二酸化炭素のみで
ゆっくりおいしさを引き出す、伝統的な「マセラシオン・セミ・カルボニック製法」を実践。
25℃を超えない低温でゆっくりと仕上げ時間も労力もかけて丁寧に造られています。
そんなシュブランさんのワインは花崗岩質の畑の特長を生かしたミネラル感と
きれいな酸味を楽しむことができる味わいです。
今年も夏~秋にかけて天候に恵まれ、非常に出来の良いぶどうができたことから、
シュブラン家では、保存料であるSO2(二酸化硫黄)を添加せずに仕込みを行った
とのこと。他ではほとんど味わうことのできない酸化防止剤の入っていない自然のままに
造られたボジョレーヌーヴォーであり、昔ながらの手作りの温かさと、造り手の哲学によって
生まれた洗練さをあわせ持つワインを今年もぜひ麗王でお楽しみくださいね。

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末金典子

もうすぐ11月だというのにまだまだクーラーガンガンだなぁと思っていたら
今週あたりからぐーんと秋の雰囲気が漂い始め、台風も来ちゃいそうですね。
あなたはお元気でしょうか。

さて、月末はハロウィンですね。
ハロウィンの始まりは、古代ヨーロッパの原住民ケルト族の宗教行事。
11月1日を新年とする彼らはその前夜に死者の霊が訪れると信じ、
充分な供物がないと悪霊に呪われると恐れていました。そのため魔よけをし、
同時に秋の収穫を祝う祭りを行っていたとか。
その後、多くの聖人たち(Hallow)を祝う万聖節となり、近年、欧米では
魔女やお化けなどの仮装をした子供たちが
「Trick or treat!(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)」と家々を回ったり
仮装をしたりして楽しむ日に変化しています。
日本でも注目されるようになったのはここ20年ほどのことですが、
年々派手なイベントになり、今ではスーパーなどでもたくさんのハロウィン仕様の
お菓子が売られていますね。
私達もたまには童心に戻ってみることも大切なことかもしれません…。

さて、南米アマゾンの先住民の写真を撮りためたいと思ってエクアドルに行かれた
写真家の方のお話なのですが、
その辺のジャングルにはジャガーが棲んでいて、よく出くわすこともあるのだと言って、
先住民の人から戦った時の傷跡を見せてもらったそうです。
そこで、そんな恐ろしい所で暮らしている先住民の彼に質問をしたくなったそうです。
「あなたたち部族は天国と地獄についてどんな考えを持っているのか。」と。
すると、彼はきょとんとし、この人は、何をわけのわからないことを言っているんだ!
という目で写真家の方を見て、しばらくして、
「ここが天国ではないのか?」
と逆に聞いてきたそうです。その後写真家の方は声を失ってしまったとか。
そうですよね。天国に住むか、地獄に住むか、それは自分の心次第なのです。

サバンナを生きる動物からも、学ぶことはたくさんあるそうです。
シマウマやヌーがたくさん移動していたそうなのですが、あのでっかい大地の上を、
シマウマもヌーも一列になって歩いているのだそうです。広い大地なのだから、
自由に歩けばいいですよね。でもそうではなく、自分達が食べるための草が
荒れないように、みんなで気を遣い、草を踏み潰さぬよう歩いているのだそうです。
なんという美しい光景なのでしょう。人間は自分だけよければよいと、あとのことを
考えずに、限りある地球を壊し続けています。こんなことで本当にいいのでしょうか。
人間が偉いと思っているのは、思いあがりのような気がしてなりません。

身体も頭も心も硬くしていると、ぶつかる頻度も増えます。
自分を柔軟にすることが大切だなぁと、こういうお話をうかがうとつくづくと思います。

一見、やさしくて柔らかいものは、パワーがないように思えますが、
老子の「道徳経」に、
「世の中でもっとも柔らかいものが、世の中でもっとも堅いものを突き動かす」
とあります。
世の中でもっとも柔らかいものとは、開いた心のこと。
世の中でもっとも堅いものとは、閉じて縮こまった心のこと。
そんな気がします。

さぁ、あなたも童心にかえって、子どものころに好きだった絵本や物語、漫画を
取り出し、そっと開いてみたり、懐かしい音楽や映画を楽しんだりして
自分の原点に還る時間をつくりましょう。
今の自分への驚くようなヒントが見つかるはずです。

私も賑やかにハロウィンの飾り付けをして、ハロウィンの日には魔女に扮し
お菓子も御用意して、あなたをお待ちしております!
「麗王に来てくれなきゃイタズラするぞ!」

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* 童心にかえって野生を呼び戻すべく11月1日(水)~13日(月)までの13日間
ハワイに行ってまいりますため勝手ながらお休みさせていただきます。

* 麗王便りのバックナンバーは弊社HPからご覧ください。
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麗王
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末金典子

10月から、沖縄県内のある企業の研修を担当させていただいています。以下はその概要をまとめたものです。

*   *   *   *   *

リーダー研修の目的とプログラムの基本的な考え方

外的動機付け

事業経営において最も重要なことのひとつは、従業員の力を最大限に引き出すことである。多くの経営者は、このためには、いわゆる「アメとムチ」こそが、従業員の動機を掻き立てる有効な方法だと考えており、実際、現代経営はその原理によって労務管理されている。従業員に対して「外的な動機付け」を与えてコントロールするという手法である。この考え方に基づく運用はシンプルである。①仕事の範囲と望ましい成果を明確にし、②好ましい行動と結果に対して褒賞を与える、というものだ。

しかしながら、この方法の欠点は、言葉は悪いが、オットセイに芸を仕込む方法と原理的にはまったく同じだということだ。オットセイにサカナをあげることで、ありとあらゆる芸をさせることができるが、同時に、サカナを渡さなければ、オットセイはピクリともしなくなる。経営が成果(サカナ)を強調すればするほど、従業員は成果を出さんがために近道を選ぶようになり、例えば長い時間をかけて顧客との信頼関係を築く作業など、本質的かつ重要だが地味なプロセスを省いてしまったり、場合によっては成果を形にするために不正を行ったりする。上司が見ていない場所では仕事への意欲を失い、何よりも、仕事そのものの楽しさを感じることが難しくなる。

内的動機付け

一方で、多くの研究と実証実験によって明らかになっている重要な経営科学的事実で、経営の現場においてはほぼ完全に無視されていることがある。「人間は外から動機付けられるよりも、自分で自分を動機づける方が、忍耐力、創造性、誠実さ、責任感、集中力、行動力、持続性、つまり、生産性についてのありとあらゆる観点において圧倒的に優れている」という事実である。*(注1)。このような、「内発的動機付け」は組織の生産性に極めて重要な影響をあたえる要素でありながら、経営の現場では未だにこの重要性が真剣に受け止められていない。

*(注1) 例えば、教育心理学の研究において、外的動機付けではなく、内的動機付けに促された場合の方が、学生たちは概念をより正確に理解し、テストの成績に優れ、記憶が持続し、思考力、集中力、直観力、作業の創造性や質が高まるなど、優れた学習が成立することがわかっている。そして、なによりも、外的動機付けによる学習では、学生はその学習自体を楽しむことができないのだ。

統制だらけの社会

一般的には、自律的な意識と行動が妨げられるような「統制」が存在する場合、人は内的動機付けを失ってしまう。統制とは力による強制を意味するが、そのマイナスの効果は、明確な指示や言葉や規制はもちろん、それらに寄らなくても、非常に微妙なニュアンスや見えない意図が存在するだけで生じてしまう。統制の例は、金銭報酬、うまくいかなかったときに罰すると(暗黙に)告げること、締め切りの設定、目標の押し付け、監視、評価、競争などであり、これらのすべてが内発的動機付けを低下させる。つまり、人に圧力をかける行為は、ことごとく自律性を失わせ、物事に対する興味や熱意を奪ってゆく。さらに、経営が従業員を統制することで、内的動機付けが奪われた従業員は、その部下を外的動機付けによって統制する傾向が強く、結果として組織全体の成長を大きく阻んでしまうことになる。そもそも、経営者自身が内発的動機によって毎朝出勤していないということが、根源的な問題を生み出してもいる。

さらに、私たちの日常は、内発的動機付けを低下させる事柄に溢れている。目覚まし時計、時間通りに仕事場に到着すること、成果報酬、締め切り、ペナルティや評価など、私たちは統制圧力にさらされながら生きている。さらに言えば、経営計画の進捗管理も基本的に統制的であり、経営や管理職が良かれと思って実行しているこの管理体制そのものが、企業の生産性を低下させている可能性が高い。一般的な企業で働く多くの従業員たちが内的動機付けを失い、統制され、アメとムチに追われるように働き、自分自身を生きられないのは当然のことかもしれない。

オットセイ

内発的な動機付けを失った従業員は、まさにオットセイのような状態で毎日を過ごすことになる。報酬のため、または、自分の居場所を失わないために最小限の仕事をソツなくこなすが、自発的に仕事に取り組まなくなる。失敗を恐れ、挑戦を避け、創造性を発揮することができなくなる。創造的であるためには、多くの失敗が許容されなければならないからだ。成果が思うように上がらず、イノベーションを生み出すことができなければ、やがて自分に自信を失い、自己肯定感が低下し、現状維持を目的とするようになり、やる気のある部下にやんわりブレーキをかけ、組織全体の生産性を水面下で破壊してしまう。このすべては目に見えない変化なので、一般的な経営は認識することができない。こうして組織が蝕まれ、事業は苦しみの現場となり、毎日の課題をこなすだけの連続になっていく。

このような状態の従業員を「管理」しようとする経営者は、情熱のない、やる気のない、生産性の低い従業員を働かせるために、アメとムチがなくてはならないものだと考えるようになる。実際、アメとムチがなければ、従業員は適切に機能しないように見えるのだ。

しかし現実は、この経営者の統制的な管理行為自体が、従業員の内発的動機をさらに奪い、生産性を低下させ、企業内部の数々の問題を生じさせてしまっている。売り上げが上がらないこと、営業が目標を達成できないこと、コンペで競争相手に負けること、退職率が高いこと、人が集まらないこと、などは表面的な問題に過ぎず、これらの「問題」にどれだけ対処しても、目に見えない動機付けという根源的な問題に向き合わない限り、現場の作業量は等比級数的に増加する一方である。

リーダー研修の目的

逆に考えれば、経営の生産性を飛躍的に向上させるためのカギは、現場の従業員の、そしてひいては従業員に接する数々の関係者、取引業者たちの「内発的な動機付け」を奪わないこと(回復させること)、そしてその原理を理解し、現場において、自ら従業員の内的動機付けに働きかけるリーダーを育成することである。強い言葉を使えば、従業員を、オットセイとしてではなく、人間として扱う習慣を、経営者以下、組織全体に根付かせる必要がある。本リーダー研修プログラムの最大の目的はここにある。

「鏡」のプログラム

だから、私たち現場の人間がすべきことは、新たな対策などではない。そもそも、社会科学的にも心理学的にも経営科学的にも間違った統制的な管理経営をやめるだけで良い。良薬を飲む前に、毒薬を飲むことをやめれば人は健康になるのと同じ原理である。

このとき最大の障壁となるのが、リーダー自身の自己認識である。統制しないやり方で、従業員を内的に動機づけるためには、心からの誠実さが求められるが、それがなかなか難しい。人に対して誠実であるためには、なによりもまず、人に対して深い関心を持たなければならないからだ。一般に、地位のある立場にいる人ほど、自分が普段いかに人に関心を示していないか、普段いかに人の話に耳を傾けていないか、という事実を(まったく)認識していない。

「子どもを深く愛している」、「子どもの人生にとても関心がある」と心から信じている親も、実際子どもに関心があるとはまったく限らない。「従業員の声に耳を傾けている」と胸を張る経営者も、従業員に問うてみれば、同じ答えが返ってくることの方が少ない。最も厄介なことは、リーダー自身が「自分は人に関心を持っており、誰よりも人の声に耳を傾けている」と信じていることである。

同様に、自分は統制的ではなく、従業員の自由意志を尊重していると確信しているリーダーも、実際には統制的に振舞っていることの方が多い。「人を褒めたり、例を示して導いたり、人が本当に欲しいものや必要なものを与えているだけで、決して彼らを型にはめようとなどしていない」、と考える経営者であっても、第三者が注意深く観察してみれば、実際には人々に心理的な圧力をかけるために、あの手この手の報酬と懲罰を利用しているのである。

そもそも、「動機付けが本人の中から生まれない人たちに対して、どのように動機付けたらいいのだろう」。このように問いを立てたのでは、この重要な質問に答えを導くことはできない。正しい問いは、「他者をどのように動機づけるか」ではない。「どのようにすれば他者が自ら動機づける条件を生み出せるか」と問わなければならない。

本リーダー研修では、リーダーが自分自身の姿を写す「鏡」として機能することを重視している。もしその「鏡」の中に、非効率な自分を見つけることができれば、初めて自分の行動を「内発的に」修正することができるからだ。

少~しずつ秋の風が吹き始めているここ沖縄ですが、 夏の疲れなど出てきやすい時
でもあります。あなたはお元気にしていらっしゃいますでしょうか。

わたくしはと申しますと、先月も書かせていただきましたように、
7月初旬から9月初旬にかけて体調を崩し麗王も二ヶ月もお休みしてしまい
みなさまにご迷惑をおかけしてしましまいました。大変申し訳ございませんでした。

病気静養中の時っていろいろなことを思考するのですが、
今回は、「みんな、なんでも早くすることがうれしい時代なんだなあ。」と
よく思ったものです。

調べものはインターネット検索できて、連絡手段はメールが主になり、
仕事も料理も時短、時短。そしてまた飛行機や電車の速度もさらに増しています。
それはすべて私達が忙しいから生まれたニーズによるものです。
けれど、これから先、「早いことがうれしい」を、当たり前にするのは、
ほんとうによいことなのでしょうか、と思ったりもしています。
あなたはどう思われますか?
ひとつひとつの仕事や用事が早くできるということは、うれしい半面、
それだけ一日にこなす仕事や用事の数も増えていきます。
ほんとだったら、それだけお休みを増やしたいところですよね。
でもそうはならず、さらに私達は忙しくなり疲れていくことでしょう。

本来、どんなことにも、それなりに要する「ちょうどいい時間」があり、
「ちょうどいい時間」から生まれる、よろこびや楽しさ、美しさ、クオリティというものを、
忙しさを理由に手離してしまってはいけないと私は思うのです。絶対に。

最新技術によっていくら可能だとしても、
時間を早めるということに手をつけるのはそろそろ止めて、
あらゆることの「ちょうどいい時間」とは、どのくらいなのか、
そしてそれを取り戻すことを新たに考えることこそが、これからの未来に必要なこと
ではないでしょうか。

まずそれには、何事も、プロセスを大事にすることを心がけたいものです。
「終わりよければすべてよし」ではなく、地道に、着実に取り組むことが、美しい結果を
生むということを忘れずに。

どんな物事も、ただ思い込みでできることではありません。
やはり、準備をどれだけしてきているか、それも大切なことなのです。
日々の訓練、練習をどれだけしているかは、やはり自分が一番知っていること。
自信というのは、その日頃の努力が作り出すものではないでしょうか。
自信がないという言葉の裏には、努力をしていないという意味が含まれていると
思います。

自信がないという前に、努力を惜しまないようにしましょう。
そうすれば、何事も自信を持ってできるんだと思います。

世界は広い。
すべてを知ることなんてもちろん無理です。
でも、私は自分の身の回りのことくらいは、もっと知りたい。
人は多い。
そのすべてと知り合いになることはもちろん無理です。
でも、私はできるだけ多くの人の生活を知り、何かしらのお役に立ちたい。
それが無理ならば、せめて想いたい。

普通のことですよね。でもみんな、忙しかったり、焦ったりしているうちに、
いつのまにか普通じゃなくなってしまうのです。
そして走り出す。誰かが走り、それを見て誰かも走り、
それをまた見てもっとたくさんの誰かが走り、気がつけば、みんな走ってる。
同じ方向に。脇目も振らず。

病気になって自宅で静養していると、周りの速度がすごく早く感じる毎日でした。
そのなかで気づいたことは、置いてけぼりになったような気がしても、
走る理由が分からないうちは走る必要なんてないんだ、ということ。
走る人には周囲の細かな景色が分からないものです。
足元に跳ねるバッタや葉っぱの裏にいるカタツムリに気づかない。
夜明け前の空が透明なブルーであることや、お月さまの色やかたちが毎日違うことや、
じっと空を見上げていればたくさんの星が見えてくることなどを忘れてしまうのです。

ゆっくり歩きましょう。
いろいろ悩みながら。いろいろ考えながら。
いろいろ眺めたり、発見したり、ため息をついたりしながら。
ゴールは、そんなに変わらないものなのかもしれません。

身体にやさしい秋の始まり。どうぞ焦らずに、ゆっくり、ゆったりとお過ごしください。
そして、麗王でほっこりとお話しくださいね。

* 麗王便りのバックナンバーは弊社HPよりご覧ください。
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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

ここ沖縄は昨日まで一年の中で最大の行事ともいえるお盆でしたが
あなたは夏の残りの毎日をいかがお過ごしでしょうか。
日中、外を歩くと、ここは日本なのかしらと 疑いたくなるくらいの猛暑が続いた
この夏でしたね。
でも、こんな暑さの中でも、 外でお仕事をしている方々はたくさんいらっしゃいます。
そんな方々を見ると、 ありがとうございますと心より感謝の気持ちが湧いてきます。
自分に直接の関係は なくても、基本的に仕事とは、社会のため、人のため。
いつかまわりまわって 自分のところにやってくると思うからです。
今年の夏の暑さで疲れたあなたが、 充分にお身体を休めることができていますように。
どうか御無理をなさらないように お願いします。
ほっと一息つくと必ず疲れがでてくるものです。今は世の中でいろいろと心配事が
ありますが、元気であることが一番です。どうぞお大事になさってください。

などと書いております私自身が、何故だか毎年6月の慰霊の日あたりから
終戦記念日、お盆にかけて具合が悪くなり出し、昨年もでしたが倒れてしまって
お休みが続く…ということになってしまい、今年もまたみなさまに御迷惑を
おかけしてしまいました。
その間にいらしてくださった方、御予約をいただいた方大変申し訳ございませんでした。
病状はと言いますと、7月の半ばに高熱が出て、咳が続き、 声が一か月ほど 出ず、
その風邪のような症状が治まったと思えば次は、 帯状疱疹後神経痛が ビリビリ痛み、
それが治まれば過労性アトピーで 痒いのなんので、 その間毎日 1日の半分
眠り続けるほどで、自分がこんなに 疲れていたなんて!と びっくりしました。
ただ、よく考えてみますと、麗王という店は私が35歳の時に開いたのですが、
その私ももう50代半ば。 毎年のように倒れているなんて、どうやら「働き方」に無理が
あるのかも、 と思い至りました。実際そういうアドバイスも数名の方々からいただきました。
そこで、みなさまにとっても自分にとっても良い手立てはと考え、勝手ではございますが
麗王は今月より定休日を日曜・月曜・祝祭日と させていただきます。
どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。

さて。
東京・霞が関にうなぎ料理の名店「うな兆」というお店があります。
沖縄出身の小嶺信子さんがもう40年以上も前に作られたお店です。
この小嶺さんはお店のオーナーであるだけではなく、中国にうなぎを稚魚から育てる
工場を作られ、中国との友好の架け橋となって尽力されてこられた方でもあり
素晴らしい御人脈を繋ぎながら人のために生きてこられた人でもあり
72歳とはとても信じられないほど若々しく知性とバイタリティーに溢れた女性です。
その小嶺さんが沖縄に戻って来られる度に麗王にもお寄りくださり、
たくさんの興味深いお話をうかがう機会をいただいているのですが、
7月にいらしてくださった時に印象的だったのが「人間として生きる」というお話でした。

私達は「人」という動物でもあるけれど、一人では生きていくことができない
人と人の間で生きる「人間」なのだ。だからこそ「人間」として生きるということの
意味を深く感じ、自覚して生きていかなければいけない、ということでした。

このお話をうかがいながら、僧侶であった今は亡き私のおじいちゃんを
思い出していました。

私が学生時代や社会人になりたての頃に、いろいろな事で落ち込んでいた時や
悩んでいた時、おじいちゃんは私に何も聞かずに、よく奈良の飛鳥時代の仏像を
見に連れて行ってくれました。
法隆寺の四天王像などを間近に見ていると、「いったい、今は何時代?」と、
時の感覚が麻痺してきたものです。
「飛鳥時代の仏像は生な大陸文化の影響を受けて、それ以降の仏像と比べると
より超人的に作られているんやで。」といったおじいちゃんの説明を聞きながら、
私は気の遠くなる時の流れと向き合って、
自分がどれだけちっぽけな限られた時間の中で生きているかを知らされたものです。

私達は小嶺さんがおっしゃるように人間として毎日を生きています。
時には人間関係に疲れたり、傷ついたり、悩んだりしながら。
集団の中でしか生きていけない人間に飽き飽きすることもあるでしょう。

そんな時は、さっきの私のように、遠い昔に思いを馳せることができるようなものを
見に行くのもいいかもしれません。。
大自然の海や山に抱かれるのもいい。
そして。
たまに一人の「人」に戻ればいい。
やさしくいるためにはプチ孤独が必要なのかもしれません。
次の連休などにそんなふうに過ごしてみるのもいいですね。

そして私達はまたお休み明けから「人間」に戻り、悩みながらでも生きていくのです。
それが生きるということなのでしょう。

私達の体は、もともと前向きにできています。
後ろ向きに歩くのは、とても難しいものです。
立ち止まって、後ろを向いて考えていても、仕方がありません。
また、間違った方向にやみくもに進んでいても時間の無駄です。
明るいビジョンを立て、楽しみながら、夢に向かって前向きに進みましょう。

そのためにも、どうぞ元気で楽しい毎日を!

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

お魚でもガッツリ! 揚げ時間はたったの2分です!


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材料:
さばの半身・一口大に切る(2枚・1尾分・400g)
有機にんにく(3かけ)しんを除いてごく薄切りにする。水で洗い、水けを切る(こうしてでんぷん質を除いておくと、カリッと揚がる)。
有機万能ねぎ・小口切り(3本)
片栗粉(適量)
揚げ油・オーサワの一番搾り菜種油(適量)
A〔有機しょうゆ大1、純米酒大1/2、野甫島の塩小さじ1/3〕

作り方:
①さばにAをからめて7〜8分おく。冷たい揚げ油に有機にんにくを入れて中火にかける。きつね色になったら取り出す。
②さばの汁けを切り、片栗粉を薄くまぶしつけ、中温(170℃)の揚げ油で2分ほど揚げる。油を切って器に盛り、有機にんにくと万能ねぎを散らす。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

無投薬刀根鶏チキンカレー

甘くてオリエンタル、でもどこかホッとして、昔食べたカレーを彷彿させる魅惑的な
香りです。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏もも肉(400g)
有機玉ねぎ(1個)
有機にんにく(2かけ)
有機しょうが(10g)
S&Bカレー粉(大さじ2)
有機小麦粉(大さじ2)
有機トマトペースト(15g)
無添加ブイヨン(キューブ1個+水3カップ)
りんご・すりおろし(1/4個分)
有機バナナ・小口切り(1/3個分)
野甫島の塩(小さじ3/4)
有機粗挽き黒こしょう(少々)
オーサワの一番搾り菜種油(適量)
有機パセリ・みじん切り(適量)

作り方:
①鶏肉に野甫島の塩、有機あらびきこしょう少々、有機小麦(ともに分量外)をまぶす。鍋に油を熱して強火で焼き色をつけて取り出す。
②有機玉ねぎ、有機にんにく、有機しょうが、すべてのみじん切りを入れ、中火で飴色になるまで炒める。
③②に有機小麦粉、カレー粉を入れて5分炒める。
④③に有機トマトペースト、無添加ブイヨンを入れ、①の鶏肉とりんご、有機バナナを加えて弱火で煮込む。野甫島の塩、有機あらびきこしょうで味を調える。
⑤さらにご飯を盛り、④をかけて、有機パセリをふる。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

お味の決め手はオーガニックフレンチマスタード。ほどよい酸味ですっきりしたお味に。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏手羽元(8本)
有機玉ねぎ(1個)
有機にんにく(1かけ)
A〔水1.5カップ、有機ローリエ1枚、有機ローズマリー1枝〕
B〔無添加グリーンオリーブ12粒、ディジョンマスタード(粒なしフレンチマスタード)大さじ3〕
野甫島の塩有機粗挽き黒こしょう各適量
ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ1

作り方:
①鶏手羽元は水けをふき、野甫島の塩をふっておく。有機玉ねぎはくし形に切り、有機にんにくは芽を取って半分に切って潰す。
②鍋にオリーブオイルと有機にんにくを入れて熱し、いい香りがしてきたら有機玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。手羽元も加えて炒め、Aを加えて15分煮る。
Bを加えてひと煮立ちさせ、野甫島の塩、有機あらびきこしょうで味を整える。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

まだすっきりとは梅雨が明けませんが、どんどん夏の趣のここ沖縄ですね。
あなたはお元気にお働きでしょうか。
また今月の麗王便りをお送りさせていただきます。

私は自分でも占いのようなことをやるのですが、学生の時や会社勤めをしていた頃、
幾度か同級生や同僚に誘われて当時評判の占い師に見てもらったことがあります。
恋愛から仕事まで、さまざまな「予言」を受けました。
直後はみんなと、ああ言われた、こう言われた、と盛り上がるのですが、
不思議なことに、いつも翌日には占いの内容をきれいさっぱり忘れてしまうのです。
一緒に行ったみんなは自分の結果はもちろん、占い師から私が言われたことまで
細かに覚えていて、時間が来ると答え合わせをするように「どうだった?」と
聞いてきます。その都度私は「なにが?」と首を傾げて、呆れられることを
繰り返したものです。
それでもたったひとつ私が今でもよく覚えているのは、占い師がたくさんいる
占いの館のような所で、たまたま座った占い師さんに
「あなたは今の彼氏とは自分から別れますね。しかも将来は大阪ではない所で
住んでいるでしょうね。誰よりも自由を愛す人ですから。」と言われたこと。
その時は、「絶対間違ってる~!」と思いました。私は自分から別れようなんて言う
人間じゃないし、大好きな大阪を離れるわけもないし、自由であることが
別に重要だとも思ってないもん、と。
今になって思えば実によく当たっていたわけなのですが。
ま、そんなふうに、自分でも人を占ってみたりするものの自分の人生については
あまり気にしていなかったのかもしれません。

自分に関心がないわけではない…と思います。人並みに、楽しく苦労なく生きたいと
願っているのです。ただ、楽しく苦労なく生きることなんて不可能だろうと
早々に見切っていたこともまた事実なのです。

高校までと社会人になってもハードな運動をしていたことが一因かもしれません。
一日休むと取り戻すのに三日かかる、とはよく言われることで、
実際技術を習得するには毎日休まず練習を続けることが肝要です。
近道も楽な道もありません。ひたすら地道に積み重ねるより他に道はないのです。

それだけやっても、試合の一番大事な場面でミスが出ることがあります。
練習では完璧にできていたことが、本番でできないこともあります。
このときの気持ちを何と表せばいいのでしょうか…。
それは、世界から見放されたような絶望感なのです。

沖縄大学・樋口先生が麗王でも話されているエピソードですが、
岩手県・盛岡一高の野球部時代、夏の甲子園出場をかけてのベスト8を決める
試合で、9回裏、2対2、二死満塁。バッターは、「5番バッター・樋口くん」!
この時バッターボックスに向かう彼の脳裏には、ここでホームランかヒットを打ち、
試合を勝利に導き、明日の新聞で華々しく讃えられるイメージが浮かんでいたと
言います。
そして、その結果は…!
なんと、ショートフライでアウト! 延長戦になり試合自体も負けてしまったそうです。
この試合により「将来はプロ野球選手に!」の夢もしぼんでしまったとか。
今では笑い話のようでも、当時の彼はまさしく絶望感でいっぱいだったことでしょうね。

たとえば野球選手が毎回同じ動作を経て打席に立つのも、力を発揮できるよう
心身を整えるための儀式だったりします。一流選手をしても「いつもの力」を
発揮するのはそれほど難しいことなのでしょう。だから失策をした選手に、簡単にヤジを
飛ばす観客を見ると私は「この人は一度も真剣にスポーツに取り組んだことが
ないのだな。」と思います。努力が裏切られた痛みを知らない人の、軽々しい発言に
思えるのです。これは、スポーツに限らずすべてに共通することかもしれません。

行き詰まることは誰にでもあります。
それを単に理不尽に感じるか、次への糧にできるかで、その後の人生に大きな開きが
出るように思います。挫折を知っている人が強い、と言われるのも、このあたりに
理由があるのでしょう。真剣に取り組んでしくじることは、長いスパンで見た場合、
必ずしも不幸とは言えないように思います。

私の父は昭和8年生まれですが、大のスポーツ好きで、80代の今でこそ
フリーダイビング、テニス、スキー、ゴルフ、野球などはもうできなくなりましたが
今でも毎日卓球は楽しんでいるようです。
私が子供の頃は、高校野球の大会がある時はたまに甲子園にも連れて行かれ、
夜はTVでプロ野球中継ばかり観ていた父の、今も私の心に焼き付いている言葉が
あります。
私が中学のバレーボールの大会で大きな失敗をしてチームに迷惑をかけて
負けてしまった日の夜、落ち込んでいた時に言われた言葉です。

「甲子園大会の優勝校は一校だけやろ。あとの全チームの選手は敗者なんや。
スポーツは敗れることで学ぶことが勝者の何倍もあるんやで。」

なぐさめたり褒めたりということを一切しない人なだけにとても印象に残る
思い出です。

週末は父の日。
あなたのお父さまの想い出はどんなことですか。

* 麗王の階段下にいつも置いていた、20年以上も働いてくれた赤い看板を
思い切って断捨離いたしました。
看板がなくとも2Fを見上げてくださり玄関横の灯がともっておりましたら
開いておりますのでどうぞおいでくださいませ。

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPでどうぞ。
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麗王
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末金典子

調味料と有機玉ねぎの水分で煮るから、うまみが凝縮されています。
ル・クルーゼ鍋に有機玉ねぎ、無投薬刀根鶏、調味料などを入れ、
混ぜて全体をなじませてから火にかけます。
いろんな食感を楽しめる、とろろも添えて。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏手羽元(12本)
有機玉ねぎ(2個)横に幅5㎝に切る
有機にんにく2かけ(つぶして皮としんを除く)
有機さやいんげん(16本)へたを取って長さを半分に切る。
A〔有機しょうゆ大5、内堀醸造の臨醐山黒酢大5、粗糖大2.5、マルホンの太香ごま油大1/2〕

作り方:
①鍋に有機玉ねぎ、有機にんにく、鶏肉、Aを入れ、かき混ぜる。中火にかけて、煮立ったらふたをして弱火で10分煮る。
②有機いんげんを上にのせ、ふたをして1〜2分蒸し煮にする。ふたを取り、火を強めて煮汁が少なくなるまで煮詰め、器に盛る。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

かすかに香るスパイスで食欲がアップします!


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材料:
宮﨑産の無投薬尾崎牛ひき肉(300g)
有機プチトマト・横半分に切る(1パック)
A〔おろし有機にんにく1かけ分、S&Bカレー粉小1、野甫島の塩小1/2、黒富士農場のリアル・オーガニック卵1個、岩手県産南部小麦で作った無添加パン粉1/2カップ〕
オーサワの一番搾り菜種油大2、野甫島の塩小1/2、有機白ワイン大2、有機パセリみじん切り大2

作り方:
①ボウルにAを入れて混ぜ、ひき肉を加えて粘りが出るまで練り、16等分して丸める。
②フライパンに菜種油を中火で熱して①を入れ、ころがしながら4〜5分焼く。有機プチトマト、野甫島の塩、有機白ワインを加え、2分炒める。器に盛り有機パセリをふる。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

国産レモン&ラウデミオオリーブオイルに漬け極上のお味に。
下味の材料をポリ袋に入れてもみ込むとしっかりお味がしみ、お肉もしっとり柔らかに。


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材料:
沖縄県産紅豚ロースとんかつ用(4枚)筋切りしてポリ袋に入れ、野甫島の塩小1、有機粗挽き黒こしょう適量、有機にんにく2かけ(つぶす)、国産レモンの薄切り4枚、ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル小1、イタリアンハーブミックス小1/2を入れて揉み込む。
有機プチトマト・ヘタを取る(約20個)
ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル小2+小1
有機ベビーリーフ(少々)

作り方:
①フライパンにオリーブ油小2、ポリ袋の中の有機にんにくを入れ、弱火にかける。香りが立ったら国産レモンと豚肉を加え、中火で2分30秒ずつ肉の両面を焼いて器に盛る。
②フライパンをきれいに拭き、オリーブ油小1を熱し、有機プチトマトを中火で2分炒める。①の豚肉の上に盛りつけ、有機ベビーリーフを添える。

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我が家も好きな焼き肉味。たっぷりのせん切り白菜と一緒にいただきます。


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材料:
沖縄県産紅豚肩ロース・5〜6㎝に切る(400g)
白菜(1/6株・300g)
A〔有機しょうゆ大3、純米酒、粗糖、水各大1.5、おろし有機にんにく小1、片栗粉小1〕混ぜ合わせる。
創健社有精卵マヨネーズ(適量)、マルホンの太香ごま油(小1)、七味唐辛子(適量)

作り方:
①白菜を繊維と垂直の向きにせん切りにして冷水にさらし、水けををしっかりと切って器に盛る。全体にマヨネーズを細く絞りかける。
②フライパンにごま油を中火で熱し、豚肉を色が変わるまで炒める。Aを加えて煮からめ、とろみをつける。①の白菜の上に肉をのせ、七味唐辛子をふる。

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紅豚薄切り肉でボリューム満点。葉野菜で巻いて食べるおうち焼肉です。
紅豚は少しずつ重ねた状態で巻きます。焼くと縮むので、ゆるく巻くと焼いても
柔らかいんです。


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材料:
沖縄県産紅豚肩ロース・フライパンの直径の幅に広げ、表面に野甫島の塩小1/2、有機粗挽き黒こしょう適量をふる(450g)
閔(みん)家の無添加白菜キムチ(225g)
サニーレタス・2〜3等分に切る(7枚)
有機にんにく・つぶす(2かけ弱)
有機青じそ(15枚)
オーサワの一番搾り菜種油(大3/4)

作り方:
①豚肉を手前から緩めにくるくる巻く(2本作る)。フライパンに菜種油、有機にんにくを入れ、強目の弱火で熱し、肉の巻き終わりを下にして入れ、ふたをして弱火で5〜6分焼く。肉と有機にんにくを返し、再度ふたをして3〜4分焼き、取り出す。
②フライパンの脂を軽く拭き、キムチを入れて中火で炒め、油が回ったら取り出す。①の豚肉を幅2㎝に切って皿に盛り、キムチ、サニーレタス、有機青じそを添える。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

爽やかに晴れたゴールデンウイークも過ぎ、また日常が戻ってきました。
あなたはどのように楽しまれたGWでしたでしょうか。

私はと言いますと、まとまったお休みになると必ずと言っていいほどカゼをひいたり
病気になって寝込んだりしてしまうのですが、案の定カゼをひいてしまい、
ひたすら安静にしていた休日でした。
でもそのおかげでじっくりと睡眠と栄養をとり、また元気に麗王を再開しております!

さて、週末の日曜日は母の日ですね。
毎年この月には母との思い出を書かせていただいているのですが、
今年ふと思い出した母とのエピソードは秋の季節の場面です。

私がまだ10歳ぐらいの頃だったでしょうか。
コスモスが咲き乱れる道を車で通りかかった時に、私が、
「お母さん、コスモスの花びらって何枚あるのん?」と尋ねたことがありました。
もうすでに夜遅く、帰路を急いでいたものの、母は運転していた父に車を路肩に
止めてもらい、「一緒に見てみよか。」と私と一緒にコスモスの花びらの枚数を
数えてくれました。
こんなふうに母はいつも「後でね。」「今はちょっとわからへんわ。」とは言わずに
私の好奇心を削ぐことなく、後回しにできることはすべてほったらかしても、
私につきあってくれた人でした。お料理の途中でガスの火を止めて一緒に事典を
見てくれたりというようなこともありましたっけ。
今思えば私の「なぜだろう?」にきちんと答えてくれなければ、「?」が行き場をなくし、
いずれしぼんでしまっていただろうと思います。
日曜日には母に改めて「ありがとう」を伝えようと思います。

さて。
麗王に時折いらしてくださる沖縄人財クラスタ研究会・マネージャーの前関さんは
食にとても気を配っておられる方で、まだお若いイケメン男性だというのになんと!
ぬか床までお持ちで、ぬか漬けを御自分で作っておられるということを数年前に
お話してくださっていましたが今もまだお持ちでしょうか。
御存知のようにぬか床って3日も放っておいたら駄目になってしまうもの。
毎日必ず手を入れてかき回さないといけない手間を必要とします。
私の大阪の実家にも100年以上使い続けている白和えのようにやわらかく、
ぽってりとしたきめこまやかなぬか床がありました。
ひいおばあちゃんが使っていたぬか床をおばあちゃんが受け継ぎ、さらに母へ。
毎晩、家族が食べる分だけかぶや大根やにんじん、瓜などのお野菜を入れて
仕込んでおくのです。こうして三代の食卓を支えてきたぬか床に、おばあちゃんも
母も、毎日、戦争中だって、手を入れてかき回してきたそうです。

ふいにルターの言葉が頭に浮かびました。
「たとえ明日世界が滅びようとも、今日私はリンゴの木を植える。」
この言葉を耳にしたとき、学生だった私は
「明日がないというのに、希望を育てることなんてできるはずがない」と思ったものでした。
いまの私にはリンゴの木を植える強さがあるかしら…。
ただ、どんな明日が来ようとも、私達は「今日、ぬか床をかき回す」ことは忘れないだろう、
と思うのです。お母さんやおばあちゃん達や、お台所に立つ人たちがそうしてきたように。
ぬか床にとっては100年なんてあっという間だったかもしれませんが、
ぬか床をかき回す人の世界には、さまざまなことがあったでしょう。
何もない日なんて一日もなかったはずです。それでもどんな日も、誰かがお台所の床に
膝をついて腕まくりし、ぬか床に手を入れた。家族の食べるお野菜を仕込み、
その先に私達の今日があり、明日もまた来るのだと思います。
ぬか漬けの習慣がない私がこんなふうに考えるのは、とてもおかしなことですが、
誰もが心のどこかにぬか床を据えている気がします。

久し振りに母のぬか漬けが食べたくなりました。
あなたにとってのお母さんの味って何ですか?

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* 麗王でお馴染みの若手実業家で頑張っておられる観光業・WAKON社長の
許田さんが、沖縄大学の樋口先生がコメンテーターで出演されている
QAB「ジョブアンテナ」にカタリストとして登場なさいます。
(5月27日土曜日17時~)
3ヶ月間毎土曜日出演された樋口先生の最終回でもありますので
是非ご覧になってみてくださいね。

* 麗王便りのバックナンバーは弊社HPよりどうぞ。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=103

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麗王
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末金典子

紅豚にからめたオーガニックトマトケチャップの甘酸っぱい香りが、食欲をそそります。
とろりと溶けたオーガニックチーズで、こくをプラスします。


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材料:
沖縄県産紅豚ロースとんかつ用(4枚・400g)筋切りし、麺棒でたたいて1.5倍の大きさにし、元の大きさに戻す。
有機キャベツ(1/3個・400g)一口大に切る。
Aデルモンテ有機トマトケチャップ、純米酒、タカラの有機本みりん各大2、有機しょうゆ大1、S&Bカレー粉、おろし有機にんにく各小1/2〕
ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ1+大さじ1/2
野甫島の塩有機粗挽き黒こしょう少々

作り方:
①フライパンにオリーブ油大1を強めの中火で熱し、有機キャベツを3分ほど炒め、野甫島の塩、有機こしょうをふり、皿に盛る。
②フライパンにオリーブ油大1/2を足し、豚肉を強めの中火で3〜4分焼き、裏面もさっと焼く。フライパンの脂をふき、混ぜたAを加え、とろっとするまでからめる。食べやすく切って①の皿に盛る。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

有機長いもの洋風煮物です。有機粒マスタードを添えていただきます。
紅豚を焼き、有機野菜を炒めたら、有機白ワイン、水、
ハーブを入れて煮こむだけです。


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材料:
沖縄県産紅豚ローストンカツ用肉・2等分に切り、野甫島の塩有機粗挽き黒こしょう各適量をふる
有機長いも・皮をむいて長さ5㎝、縦に4等分に切る(400g)
有機玉ねぎ・縦に薄切り(1/2個)
有機にんにく・つぶす(2かけ)
ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル(大さじ1)
〔有機無添加白ワイン(1/4カップ)、水(1.5カップ)、ドライハーブミックス(小さじ1)、
有機粗挽き黒こしょう(適量)〕
〔有機しょうゆ、野甫島の塩(各小さじ1/2)、有機粗挽き黒こしょう(適量)〕

作り方:
①鍋にオリーブ油、有機にんにくを入れて弱火で香りがたつまで炒め、豚肉を入れて中火で1分30秒ずつ両面を焼き付ける。有機玉ねぎ、有機長いもを加えて2分ほど炒め合わせる。
②①にを加え、ふたをして強火にかけ、煮立ったらアクを取り、弱めの中火でふたをして40分ほど煮込む。ふたを外してを加え、そのまま5分煮詰める。

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沖縄の桜は2月に満開でしたが、本土で今月満開だった桜も
なかなか見事だったそうです。
あなたは桜はお好きでしょうか。
私にとって、桜という国花は子供の頃にはそこまで好きなお花でもなかったのですが
大人になるにつけどんどん好きなお花として変化していきました。

人間が住み始める遥か昔から、この日本列島に自生していたといわれる古き樹木、
桜。
春が兆し満ちるころには、宿した命を産むがごとく、すさまじいエネルギーで咲き、散り、
その曼荼羅のような営みを、何千年と繰り返してきました。
永遠に繰り返す輪廻なのに、ひと春ひと春が桜にとっての全身全霊。
ここに日本人は理想の生き方を見てきたのではないでしょうか。
誰もがたったひとりこの世に生まれ、それなりに複雑な人生を歩んで死んでゆきます。
ひとりひとりに、記念日があり、記念にならない日もあり、ほかの誰とも違う人生を
歩みます。まさか来年の桜を見ることがないなどと、つゆとも考えずにお花見を
していたはずなのに、あるとき人は突然に逝ってしまいます。
人間が生きて死ぬ、というこの運命もまた連綿たる営みなのです。

若いころに「盛りだ」と騒ぎながら見た桜と、
少し成熟した今「美しい」と心から思える桜と、
そして未来には「来年の桜は見られるのだろうか」と切なく眺める桜と。
桜は誰しもの人生に響きます。なぜなら桜は「無情」を知る花だから。

先日弁護士の白先生と李さんの結婚式にお招きいただき、若く凛々しく美しい
お二人に清々しい感銘を受けました。
人間の一生の間に、大きな幸せと呼べるものは数える程しかないものです。
私も昨年結婚パーティーを開きましたが、結婚式当日の幸せは輝くばかりのもの。
でもその後に続く日々は決してその連続ではなく、ある意味平々凡々たるものです。
その中で幸せになるということは、並んで一緒にご飯を食べたり、笑い合ったり、
小さくてもいい、なんでもない時間を「ああ、幸せ」と思うことができる機会を
増やすことにかかっています。

「今の心」と書くと「念」という字になると気づいた時、「念ずれば花開く」ということばの
意味がわかるように思いました。「今」をたいせつにして生きないと、花は開きません。
「今」をなんとなく生きると、次の瞬間もなんとなくなものとなり、なんとなくな一生しか
送ることができないことになってしまうのではないでしょうか。

桜のはかなさのように、永遠に美しく輝き続けるものなんてきっと存在しません。
生きていれば、つぼみの時期もあり、枯れ木の時期もあります。
でもどっしりとした大きな幹やしっかりとした枝に支えられてこそ、また華やかなお花を
咲かすことができるのでしょう。
繊細な花びらに比べて、対照的なほど力強く堂々とした幹には、畏れを抱くぐらいの
凛々しさが感じられます。
なんだか夫婦のあるべき姿と似ていますね。人も植物も、生き物はすべて
きっとひとりではだれも輝けない。スポットを浴びるようなキラキラした時間は
永遠ではないし、だれにもいろいろな季節があります。
一生懸命吸収して成長する時期もあれば、じっと力を蓄えるべき時期もあります。
でも、どんな季節であっても、家族やパートナー、友達に支えられ、
びっくりするほどのきれいな花を咲かせることができるのではないでしょうか。
私の場合も、いつもどっしりとしたパートナーに支えられていることを感じています。
だから周りの方々のためにしっかりしたいと思うし、仕事でも頑張ることができる。
どんな季節も支え合い、お互いを輝かせる、いつまでもそんな夫婦でいるのが
理想です。
謙虚で美しく、一生懸命な凛々しい桜のように、そういう空気を放てる
思いやり深い夫婦でいたいと、若い素敵なお二人の結婚式に出席させていただいて
思ったことでした。

さぁ、週末からゴールデンウイークですね。
連続したお休みではありますが、どうぞ一日一日を大切に、御家族やパートナー、
恋人やお友達とどうぞ楽しくお過ごしください。

* GW中、麗王はカレンダー通り営業いたします。(日曜祝祭日お休み)

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人気間違いなしのほどよくマイルドなカレー風味です。スパイシーな香りが食欲を
刺激します。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏手羽元(12本・約500g)
有機ピーマン(4個)
有機パプリカ赤・黄(各1個)
下味〔無添加プレーンヨーグルト(1カップ)、有機にんにくすりおろし、有機しょうがすりおろし(各1かけ分)、有機赤唐辛子・半分に折る(1本)、S&Bカレー粉(大さじ1.5)、パプリカパウダー(大さじ1)、野甫島の塩、有機しょうゆ(各小さじ1)〕

下準備:
・有機パプリカ、有機ピーマンは縦半分に切ってへたと種を取り、有機パプリカは縦三等分、有機ピーマンは縦二等分煮切る。
・オーブンを200℃に予熱する。天板にオーブン用シートを敷く。

作り方:
①鶏肉は野甫島の塩小さじ1をふってよくすり込む。密閉できる保存袋に下味の材料を混ぜ、鶏肉を加えて外側からよくもむ。袋を平らにし、空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫に30分ほどおく。
②天板に①の鶏肉を並べる(漬け汁は取っておく)。まわりに野菜を並べ、全体に漬け汁適宜を塗る。200℃のオーブンで20〜30分焼く。途中、15分ほどで天板の前後を入れ替える。

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ホロリとくずれる紅豚とこっくり大根でご飯が進みます!
紅豚と大根を焼いてうまみを閉じこめたら、煮汁を加えことこと煮るだけです。


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材料:
沖縄県産紅豚肩ロースかたまり肉・幅2㎝に切り、野甫島の塩有機粗挽き黒こしょう各適量をふる(300g)
有機大根・幅2㎝の半月切り(1/3本・約400g)
A〔純米酒(1/4カップ)、有機はちみつ(大3)、有機しょうゆ(大2.5)、だし汁(2カップ)、有機しょうが薄切り(1かけ)、有機にんにくつぶす(1かけ)〕
マルホンの太香ごま油(小さじ2)
作り方:
①鍋にごま油を中火で熱し、豚肉と有機大根を入れ、返しながら3分ほど焼き付ける。
Aを加え、煮立ったらアクをすくい、弱めの中火で落としぶたとふたをして、40〜50分煮込む。

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個性の強い香味野菜をたっぷり使った自慢の一品です。食感のいい有機皮は
焼き方に秘密があります。
タレは有機にんにくパクチーダレで! もちろんタレにも香味野菜。
おいしさにさらなるパンチ!


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材料(40個分):
沖縄県産紅豚のひき肉(250g)
水(大さじ2)
〔有機にんにくすりおろし、有機しょうがすりおろし(各1片分)、有機万能ねぎの小口切り(1/3袋分)、有機にらの小口切り(1/2束分)、有機パクチーのみじん切り(1束分)、有機青じそのみじん切り(10枚分)〕
オーサワの一番搾り菜種油マルホンの太香ごま油(各大さじ1)、純米酒(大さじ1/2)、野甫島の塩(小さじ1/2)〕
餃子の皮(40枚)
オーサワの一番搾り菜種油
(適量)

作り方:
①ひき肉をボウルに入れ、水を加えてよく混ぜる。を加えて、さらによく混ぜる。
②餃子の皮の中央にタネをのせ、ふちに水をつけてひだを寄せながら包む。
③フライパンにオーサワの一番搾り菜種油をひき、餃子を並べる。中火にかけ、うっすらと焼き色がついたら、餃子が1/4程度ひたるまで水を加え、蓋をして中火で蒸し焼きにする。
④水分がほとんどなくなったら、蓋を取ってオーサワの一番搾り菜種油を回しかけ、強火にして皮のまわりがパリッとするまで焼き上げる。

材料と作り方(有機にんにく有機パクチーだれ):
有機しょうゆ(大さじ4)、美濃有機純米酢(大さじ2)、有機にんにくのみじんぎり(大さじ1)、有機パクチーのみじん切り(1束分)をすべて混ぜる。

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春の訪れを感じる今日この頃ですね。
新しい年度も始まりました。
あなたはお元気にお過ごしでしょうか。

いつも麗王にいらしていただきましてありがとうございます。
心より感謝いたします。
毎年この頃になりますと大切な人へ一年に一度の手紙を綴るように、
人を想う愛情という心を精一杯働かせて書かせていただいておりますこの
ごあいさつメールも今年で21年目となり麗王はおかげさまでこの3月で22年目を
迎えることができました。たくさんのご支援をこの21年間本当にありがとうございました。

新しい節目に改めて思いを巡らせてみました。
みなさまが一体どういうお気持ちの時に「今夜はちょっと麗王に寄ってみようかな」と
思ってくださるのか。
そして幾人かの方にお尋ねもしてみました。

「悩みや愚痴を聞いてほしいとき」「いいことがあったとき」「人生の転機を迎えたとき」…
など、お答えは様々でしたが、こういう御意見もいただきました。

「身辺が忙しいほど、会社での悩みがあったりするほどに家路から気持ちは遠のき、
帰る前に社会と家庭との軌道修正を試みるのか、なぜか寄り道したくなるんです。
疲れているほど誰を誘うことなく一人どこかに行きたくなるものなんです。
きっとこのワサワサした気持ちをどこかに落としたいんでしょう。
なので今日は麗王に寄りました。来るといつも典子さんがみなさんのお話を
一生懸命聞きながら一人でパタパタと働いていてなんだかとてもうれしいんです。
それは正直な気持ちです。で、そうやって働いている姿を見ていると、
ああ、ぼくも頑張ろう、なんて単純に思ってしまうんです。みんなそうなんじゃないかな。
そして、ちょっとした特別な一言、たとえば『いつも、ありがとうございます』なんて
言われれば実はとびきりにうれしかったりするのです。
それで何かがポトンと落ちるんです。きっとぼくみたいな気分で訪れている人も
いるはずです。たくさんの人の寄り道を作ってくれているんです。
時間がなくたって、ああ、麗王でちょっと飲んでいこう。笑顔に会いにいこう。
言葉にはしないけど、『いつもありがとう』って思ってます。」

わぁ、そんなふうに思っていてくださる方もいらっしゃるんだなぁと、
とてもうれしく思いました。

もし、なんのトラブルもなく、小さな悩み事さえもない日々ならば、
自分の人生について考えることなどないでしょう。
けれども、そんな人はこの世に一人もいません。
なぜなら人生は何か起こるのが当たり前で、つまづき、ときに転ぶことにこそ、
この世に生まれてきた意味があると言っても過言ではないからです。

現世はトレーニングジム。
たましいを鍛えるために、私達は現世に生まれてきたのでしょう。
それは私達がみんな未熟な魂だからなんでしょうね。
もしも完璧ならば鍛える必要もないわけですから生まれてくることはないのかも
しれません。人生におけるつまずきは、「未熟な部分はここですよ」と
教えられているようなもの。トレーニングをして筋肉痛になったり、苦しい思いを
したりするのは当然です。

もう少し踏み込んで言うなら、未熟な部分とは何度も何度も再生を繰り返してきた
たましいの歴史で、取りこぼした科目と言ってもいいでしょう。
現生でそれをクリアするべく、日々、取り組んでいるのです。
自分に起こることはすべて意味があり、自分にとって必要なこと。
仮にトレーニングがキツイからと逃げても、その科目をクリアするまでは
再びやってくるんでしょうね。

そうとはわかっていても問題が目の前に現れると本当に苦しくて時には逃げたくも
なりますよね。
そんなときにあなたの悩みをたとえ解決してあげられなくとも
一緒に考えたり聞くことで少しでもやわらかなお気持ちになることができればなぁと
思いつつ私はいつも麗王で立っているのです。

人を癒しているつもりはありません。
基本的には、人に人は癒せないのではないでしょうか。
人の心は深いものだから。
癒しとは、自らの気づきによって心を解放した時に得られるもの。
私はその人のお話を一心に受けとめて、本人が気づくのを見守るだけなのです。
人は認められたと思うことができると心底ほっとして、ふと自分を見つめ直し、
自ら解決策を見つけていくものなのだとみなさまから学びました。

どなたのお言葉だったか、「やさしさとは?」と聞かれて、人に星を教えること、
といった答えがありました。
「あれはね」と指さしても、自分の目と隣の人の目から見える星の角度は
なかなか一致しないもの。
相手の立場に立ち、なんとかわかるようにがんばる気持ちがやさしさなのだと。
麗王は、つねにそんなやさしい場所でありたいと思っています。
そしてその思いを胸にまた学び続けてゆく所存ですので
これからも長く永いおつきあいをどうぞよろしくお願いいたします。

この21年のご愛顧、ご声援に改めて感謝申し上げます。
また新しい22年目の始まり。
あなたにもいいことがたくさんありますように。

うららかな春の日にあなたへの感謝を込めて

P.S. おとりいただきましたボトルは期限なく大切に
お預かりさせていただいております。どうぞいつでも
お気軽にお寄りくださいませ。

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麗王
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末金典子

通常の1.5倍はあるジャンボコロッケ! まるごとゆでた有機いもとバターで炒めた
無投薬尾崎牛でうまみたっぷりに仕上げ、こくも風味も格段にアップした
ガツンと食べごたえの一品です!


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材料:
コロッケだね有機じゃがいも(大3個・約750g)、宮﨑産の無投薬尾崎牛切り落とし肉(90g)、有機玉ねぎ(1/2個・約60g)、カルピスバター(25g)〕
特製バターミックス黒富士農場のリアル・オーガニック卵(2個)、宮平乳業の低温殺菌牛乳(3/8カップ)、ムソーの有機薄力小麦粉(70〜100g)〕

有機強力粉(適宜)
好みの有機サラダ(有機キャベツ、有機レタス、有機プチトマトなど・各適宜)
岩手県産南部小麦で作った無添加パン粉
野甫島の塩
有機こしょう
有機とんかつソース
オーサワの一番搾り菜種油
(揚げ油)

作り方:
①有機強力粉、無添加パン粉適宜をそれぞれバットに広げて入れる。ボールにバターミックスの材料を入れ、泡立て器で混ぜる。
②牛肉は幅1㎝、有機玉ねぎは5㎜角に切る。フライパンにバターを中火で溶かし、有機玉ねぎと牛肉を入れ、肉の色が変わるまで2分ほど炒める。野甫島の塩、有機粗挽きこしょう各少々をふり、バットに広げて冷ます。
有機じゃがいもはよく洗って鍋に入れ、いもの半分の高さまで水を加える。ふたをして中火にかけ、竹串がすっと通るまで40分ほど蒸しゆでにする。熱いうちに皮をむいてざっくりとつぶし、野甫島の塩、有機粗挽きこしょう各少々をふる。①を加え、木べらで混ぜ合わせる。6等分して暑さ2㎝の小判型に整え、強力粉を薄くまぶす。
③ころっけだねをバターミックスにくぐらせ、無添加パン粉のバットに入れ、パン粉をかぶせる。押さえると余分にパン粉がつくので押さえない。揚げ油を低めの中温に熱し、たねを入れて5〜6分揚げる。取り出して油を切り、サラダ、野菜とともに器に盛り、有機ソース適量をかける。

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とうがんは時間をかけてやわらかく煮ます。無投薬刀根鶏から出たおだしと
無添加梅でじんわりおいしいお味です。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏もも肉(大2枚・約500g)
とうがん(1/2個・約1㎏)
無添加梅干し(大2個)
有機万能ネギの小口切り(適量)
有機醤油(大さじ1)
野甫島の塩

作り方:
①とうがんは一口大に切り、皮を厚めにむく。鶏肉は余分な脂肪や筋を取り除き、一口大に切る。
②鍋に水2.2ℓ、①の鶏肉、野甫島の塩小さじ1を入れて強火にかける。煮立ったら弱火にし、アクを除く。とうがんを加えて蓋をし、弱火で45〜50分、とうがんが柔らかくなるまで煮る。
③有機醤油を加え、無添加梅干しの種を除いて粗くちぎって加える。野甫島の塩で味を整える。器に盛り、有機万能ネギをちらす。

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国産レモンでマリネしたオーガニックチキンがやわらか。手でギュッとつぶした
国産レモンは、スイスダイヤモンドフライパンの中でおいしいソースに変化します。
国産レモンの酸味をきかせた禁断のお味です!


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏もも肉(大2枚・約600g)
有機ズッキーニ(3/4本)
Aラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ1.5、国産有機レモンの輪切り6枚、つぶした有機にんにく2片、有機ローズマリー6枝、野甫島の塩小さじ1強〕

作り方:
①鶏肉は筋切りをし、Aの材料で1時間〜ひと晩、冷蔵庫に入れて漬け込んでおく。国産有機レモンスライスは手で軽くつぶしてから漬け込む。有機ズッキーニは1㎝幅に切る。
②フライパンにラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル小さじ4(分量外)を熱し、①の鶏肉の皮目を下にして焼く。有機ズッキーニに野甫島の塩少々(分量外)をふり、空いているところで一緒に焼き、焼けたら取り出す。鶏肉を中火で焼き、8分ほどしたら裏返して、レモンごと、マリネ液を加えて2〜3分焼く。
③器に鶏肉とレモン、有機ズッキーニを盛り付け、有機ローズマリーを添える。

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あっという間に3月ですね。
毎年お送りしておりますバレンタインデーの麗王便りは、
今年はハワイで過ごしていたためにお送りできませんでしたので、
今日はそのハワイのことも含めて書こうと思っています。
お茶でも飲みながらゆっくりお読みいただけましたらうれしいです。

今回のハワイは「カイルア」という街の海沿いの一戸建てのお家に連泊で
滞在しました。
カイルアはハワイでも一番好きな街で、全米で一番に輝くビーチがずらりと
並んでいるかと思うと、畝々の美しい山々が街中に迫っていて、
山あり海あり緑ありのそれはそれは美しい街なんです。
ワイキキの喧騒から車でわずか30分ほどですので、オアフ島のどこに行くにも
ストレスもありません。
オーガニックの意識も高く、ファーマーズマーケットやホールフーズや
美味しいレストランやオーガニックショップなどのいろいろなお店が、
コンパクトに街の中心部に集まっているとても便利な街でもあります。

また、ハワイという所は夜空に輝く星がそれはそれは美しい所で、
ハワイ島で見たまさに空から降ってくるかのようなぎっしりの星々には
思わず「うわぁ~っ!」と叫んだほど本当に感動しました。

私は子供の頃も、星空を眺めるのが大好きで、天体観測をしに出かけたり、
毎日のように空を眺めていた時期がありました。
星の瞬きを眺めていると、なぜだか懐かしいような郷愁の思いにかられ、
吸い込まれるような不思議な感覚に誘われたものです。
あなたも、星にまつわる思い出が何か一つはありませんか?

古代の人々にとって星は特別な存在であり、農耕の時期を知る指針として、
あるいは天の予兆を知るすべとして、重要視され、時には神として崇められたり、
枚挙にいとまがないほど、多くの文献に星は記されてきました。

星との関わりは、そのように文化の起源と同じくらい古いと思われますが、
自然予知や神秘的な事柄だけでなく、星に特別な思いを抱くのは、
なぜなのでしょう?

今、この瞬間にも地球に降り注ぎ続けている星々の光。そのほとんどは、太陽系から
はるか遠い彼方の星々です。およそ150億年ほど前に、ビックバンが起こり、
無のゆらぎから宇宙は誕生したといわれています。それから、すごいスピードで宇宙は
膨張し続け、たくさんの銀河を星を誕生させていきました。でも、星には命があり、
いずれは死してチリになって、また新しい星となって生まれ変わるのです。まるで、
輪廻転生を繰り返すと言われる私たちの魂と同じように……。
今、この瞬間にも宇宙のどこかで星の命が終わりを迎え、そして宇宙のどこかでは
数えきれない数の星々が誕生しています。
私達の体を形成している物質も、元はといえば星の中で生まれたものなのです。
そう思うと、星を見ると懐かしい思いがするのも、星と文化が密接にかかわってきたのも、
体内で息づいている細胞が、宇宙の記憶を宿しているためかもしれませんね。

おとぎ話に、人はいつか星になる、そんな言葉があります。
亡くなってしまった人は夜空の星になって、いつまでも自分たちを見守ってくれている。
そう言い伝えられています。
でも、今回のハワイで幾日も夜空を見上げながら過ごした私がふと感じたのは、
星になるのは決して亡くなった人だけではないなということでした。

本当の暗やみの中で、しばらく夜空と向きあっていると、
人って結局は一人なんだなぁという怖いぐらいの孤独感が身体の中から溢れてきます。
そんな身動きのできない状態で見えるものを見ようとすると、
夜空の星に人の顔がひとつふたつと浮かんでくるのです。家族、友人、過去の人など、
一人一人の顔がくっきりと見えてくるのです。
それは自分が過去、現在、これから生きていくうえで、最も大切であり
愛している人たちです。表情もそれぞれ、笑ったり、怒ったり、何か言いたげだったり。
そして、私と見つめあっています。そこにはあたたかなやりとりがありました。
いつの間にか寂しさは消え、同時に、みんなへの感謝の気持ちが胸にどんどん
湧いてきます。みんなが自分をいつまでも見守ってくれていることを実感しました。
そのひとときはとても感情的で、何よりも真実で、かけがえのないやさしさで
いっぱいでした。

ハワイで知った自分の星。それは希望でもありました。
真新しい気持ちになった私は、いつか自分もその人たちにとっての星に
なれますようにと心から願いました。
そして、そうやってみんながみんなの星であれば、何があろうと、どこにいようと、
同じ夜空でつながっていられるのだなぁと思ったのです。

あなたは大切な人と、ちゃんとつながっていますか?
思いを分かち合えていますか?
あなたが今ここにいること。
大切な誰かに支えられて、今この瞬間があるということ。

今回のハワイの旅は、そっと、大切な人を想う、感謝の気持ちを見つめる、
そんな時間となりました。

***

さて。明日はおひな祭りですね。
もともとはこの日に川で手足を洗って心身の穢れを祓い、
邪気を身代わりの人形に移し、川や海に流し、家族全員の厄を祓い、
夫婦円満を願うという行事だったそうですが、後に、親が女の子の成長の節目を
祝い、年中行事に寄せて女の子の将来の幸せを祈るものとなったそうです。

明日は麗王で、白酒や、桜餅、えびといくらの手作り海鮮ちらしずし、
無添加ひなあられ、菜の花のおひたし、三重県産特大ハマグリの潮汁などで
古式ゆかしくお祝いしようと思っています。
あなたもぜひ御一緒くださいね。

***

麗王便りのバックナンバーは弊社HPからご覧ください。
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麗王
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末金典子

ピリッとした無添加ゆずこしょうの辛みがきいて食べ応えUPの一皿です。


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材料:
沖縄県産紅豚のロース2㎜スライスしゃぶしゃぶ用(250g)
絹ごし豆腐・1丁を6等分に切る(2本)
有機小松菜・長さ5㎝に切る(2/3わ・150g)
有機にんにく・横薄切りにして芯を除く(大ひとかけ)
Aだし汁2カップ、純米酒、タカラの有機本みりん各大2、有機しょうゆ小2、野甫島の塩小2/3〕
無添加柚子胡椒小2

作り方:
①フライパンにA、有機にんにくを入れて強火にかけ、ひと煮立ちさせる。豚肉を加えてほぐしながら火を通し、煮立ったらアクを取る。
②無添加柚子胡椒を加えて溶き、豆腐をならべ、隙間に有機小松菜を入れ、ふたをして弱めの中火で5分ほど、豆腐が温まるまで煮る(すべての材料を入れたら、ふたをして煮て、豆腐があたたまれば出来上がり)。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

つけ合わせお野菜にもお肉のうまみがしみ込みます!
お肉はお野菜の上にのせ、お野菜の蒸気で火を通せば、ふっくらジューシーに。


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材料:
沖縄県産紅豚のロース1㎝スライス(約450g)・・・室温に10分おき、筋切りし、両面に野甫島の塩(小さじ1)、有機粗挽き黒こしょう(少々)、おろし有機にんにく(小さじ2)をすり込む。
有機玉ねぎ(1個・200g)・・・縦半分、幅1㎝に切る。
スナップエンドウ(16本)・・・筋を取る。
有機プチトマト(16個)・・・ヘタを取る。
野甫島の塩有機粗挽き黒こしょう(各少々)
ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル(大さじ1/2+大さじ1/2)
純米酒(大さじ1)

作り方:
①フライパンにオリーブ油大1/2を強火で熱し、豚肉を並べ、両面がきつね色になるまで2〜3分焼き、いったん取り出す。
②①のフライパンをきれいにして、オリーブ油大さじ1/2をたし、有機玉ねぎを入れて2分ほど炒める。スナップエンドウ、有機プチトマト、野甫島の塩、有機粗挽き黒こしょうを加えて混ぜ、広げる。①の豚肉をのせて純米酒を振り、ふたをして弱火で7〜8分蒸し焼きにする。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

2月らしい寒い冬を感じるこの頃ですね。お元気ですか?
いつも麗王にいらしていただき、ありがとうございます。心より感謝いたします。
今月の麗王便りをあなたにお届けいたします。

戦後最高に暖かかったという12月&1月も早や終わり、
明後日はもう節分。
節分というのは、平安時代の宮中儀式「追儺(ついな)」が始まりといわれていて、
この日は立春の前日で文字通り季節を分ける境目。
旧暦でいう大晦日なんです。それで前年の悪疫邪気払いの行事として
この「追儺」が行われていました。

では、なぜ「豆」を投げるのでしょう?
実は鬼の目「魔目」に豆を投げれば「魔滅」するからだとか。

じゃあ煎った豆でないといけないのはどうしてでしょう?
生の豆は芽が出てくるため、そこから鬼が芽を出という説や、
豆(魔目)を煎ることにより鬼を退治するという説もあるそうです。
つまり豆自体が鬼なので、外に投げ「鬼は外!」、あるいは
食べてやっつけろ!というわけですね。

そして節分が明けると立春。旧暦の新年です。
新しい年のエネルギーは一月ではなくて、二月の節分を越えたあたりに
動き始めるのだとか。つまり、節分を越えると、今年のエネルギーが非常に
はっきりしてきますので、今年の幸せに向かう目標や新しいトライは、
この頃にまっさらな気持ちで始めてみるのもいいかもしれませんね。

さて、先月の今年初めての麗王便りに、

今年は、「一対一のパートナーシップ」が多く生まれることになり、
その過程では、何度かの真剣で積極的なぶつかり合いが必要になるだろう。
「力ある約束を結ぶためには、正面からの衝突の繰り返しは必要不可欠」。
うちなんちゅう、ひいては日本人全体が、この正面からの衝突がとても苦手で
「衝突」という言葉だけでもついつい曖昧に避けて通りがちで、
(真剣に向き合う、という言葉に置き換えた方がまだましかもしれません。)
手加減なしに思い切りぶつかることができるのは、おそらく、
潜在的な愛や信頼がある時だけなのではないか。
深い愛情や好意、積極的な姿勢がいつも含まれているからこそその先で
生産的な約束・契約を交わすことができるのだろう。
つまりは、社会のなかでも、個人においても、もはや愛情なくして
仕事をしたり、人に接したりすることは、非効率的で非生産的であり、
無意味なことであるという時代にきているのでは。

と書きました。

今月は旧暦の新年を前に、もう少し考えを深めて、自分の想いとも
向き合ってみたいと思います。
東洋文化研究者であり著述家のアレックス・カー氏がこう書かれています。

日本の国土はたしかに狭いが、日本人の心はもっと狭い。
そのことにそろそろ気がつかなければならないと私は思います。
世界の森が失われていること、温暖化で北極の氷が
少なくなっていることなどに関心を持つ日本人は世界レベルで
極めて少ない。寄付もしないし、ボランティア活動も日常にない。
最近は海外へ留学しようとする学生の数まで激減してきていると
いいます。

いったいいつから日本人は、ぬくぬくとした国内に
引きこもってしまったのでしょう。
両目両耳をふさいで、いつまでゆりかごでお寝んねをするつもりなのでしょうか。

かつて、日本は、世界で最も美しい国であったと思います。
日本人は研ぎ澄まされた感性で、自然を八百万の神と敬い畏れてもいました。
そんな日本が、ほんの40年ほどの間に外国人のほとんどを失望させる国に
なってしまったことは非常に残念なことです。
先進国なのに、電信柱を地下につくる工夫もまだまだ進んでいません。
それなのに何千億円もかけて大ホールやモニュメントをつくる矛盾。
医療や介護も不充分、1日1個のカップラーメンしか食べさせてもらえない
貧困な子供がたくさんいるというのに、子供を育てる制度も充分でないというのに、
まだまだ建物や道路に予算を割く国なのです。

新たな政権で少しは変化があったのかもしれませんが、日本と世界とを
比較すると、国家予算のうち、土木・建築が占める割合は、
ヨーロッパが6~7%、アメリカが8%ですが、日本は40~50%。
国土に占めるコンクリート面積は、日本はアメリカの33倍です。
沖縄でいえば、コンクリート事業に90%以上もの特別な国からの補助が
つくために美しい砂浜も護岸工事だらけになってしまっていて、
沖縄の島を外から見るとまるでコンクリートの要塞のようです。

私は日本を愛するがゆえ、この日本の有様に怒りを感じています。

「なにかを本当に愛するようになると怒らなければならない」と、
白洲正子さんもおっしゃっていましたが、
本当に動物を愛していれば、人を愛していれば、自然を愛していれば、
文化を愛していれば、郷土を愛していれば、怒らなければならない。
怒らないで平気で暮らしていられるということは、愛していないということ、
知らないということ。
知ることから、愛が生まれ、怒りもまた生まれる。
これは真理なのではないでしょうか。

そして、事実を知っているのに何もしないのは、
泣いている子供に「どうしたの?」と、聞いてあげないみたいで、
自分自身が辛く苦しいですよね。
そのうえでたとえ微力であっても自分でできることをする。
でも自分一人の力では無力を感じる時もあります。
一人で100歩進むより、100人で1歩進んだ100歩のほうがいい。
だってもう1歩だけ進んだら、簡単に200歩進むことができるから。
力を合わせるともっともっとステキなことに繋がっていく。
私はこれまで、一人でできることをコツコツ、という気持ちでがんばってきたことが
多かったのですが、今年からはステキなことはステキな人と輪を作って
どんどん広げていきたいなと新しい節目に思っています。
愛はGive&Giveなのですから。

さぁ、明日はあなたも大きな声で豆をまいて。
「鬼は~外、福は~内!」
複雑な課題の多い今日この頃、厄払いはしっかりとしたいものです。
私も邪気を払うべく、もっと元気になるべく豆を今までより少し多めに撒き、
しっかりと数え歳プラス1個のお豆をいただくことにいたします。
そして今年の恵方の北北西に向かって、幸運をおいしく呼び込む
恵方巻き寿司をガブリ!とまるかぶりするぞ~!
あなたと私の今年一年の幸せを心から願って。

麗王でも金曜日は多彩な「無添加恵方巻」を御用意いたしております!

* 来週10日(金)~20日(月)までバレンタインデー旅行のため勝手ながら
お休みさせていただきます!

かつお風味が効いた、さらりとしたカレー。かつおぶしと同じタイミングで、
有機しょうがのすりおろしを加えると、スパイシーなおいしさに。
かつおぶしを直接加えて、しっかりとうま味の効いた、おそば屋さん風のカレーに
仕上げます。煮込まずに、カレーソースはさらりとした仕上がりで。


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材料:
有機だいこん(400g・約1/3本)
沖縄県産紅豚のロース2㎜スライス(約400g)
有機玉ねぎ(1個)
マルホンの太香ごま油(大さじ2)
純米酒(大さじ4)
オーサワの無添加カレールウ(6片・約120g)
有機醤油(大さじ2)
かつおぶし(20g)
有機しょうがすりおろし(2かけ)
水(カップ6杯)
創健社の化学調味料・着色料無添加福神漬け (適宜)

作り方:
①有機だいこんは皮をむき、縦4等分にしてから、スライサーなどでごく薄いイチョウ切にする。有機玉ねぎは繊維に沿ってごく薄切りにする。豚肉は軽く塩・胡椒(分量外)する。
②フライパンにごま油を中火で熱し、豚肉を2分ほど炒め、次に有機玉ねぎを加えて1分ほど炒める。水、純米酒、有機だいこんを加え、煮たってから3分ほど煮る。
③いったん火を止めてルーを割り入れ、混ぜて溶かす。中火にかけ、有機醤油、かつおぶし、有機しょうがを加えて混ぜ、ひと煮立ちしたら火を止める。器によそったご飯にかけ、好みで無添加福神漬けを添える。

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甘辛の照り焼きはリアルオーガニック卵と相性抜群です!

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材料:
沖縄県産紅豚のロース2㎜スライス(24枚・約400g)
黒富士農場のリアル・オーガニック卵の卵黄(2個分)
有機いんげん(32本)
無添加焼き海苔(2枚)
オーサワの一番搾り菜種油 ムソーの有機薄力小麦粉
〈合わせ調味料〉
おろし有機しょうが大さじ1
おろし有機にんにく小さじ1/2
有機醤油、タカラの有機本みりん、純米酒各大さじ2
粗糖大さじ1/2

作り方:
①有機いんげんはふんわりとラップで包み、電子レンジで約2分加熱する。取り出して粗熱をとる。無添加焼き海苔は縦横半分に切る。
②豚肉3枚を縦長に広げ、少しずつずらして重ね、無添加海苔1切れをのせ、手前に有機いんげん4本をのせてくるくると巻く。同様にもう7セット作る。全体に有機小麦後を薄くまぶす。
③フライパンにオーサワの一番搾り菜種油大さじ2を強めの中火で熱し、②の巻き終わりを下にして並べ、巻き終わりが固まったら転がしながら3〜4分焼く。
④全体にこんがり焼き色がついたら、ペーパータオルで余分な脂を拭き、いったん火を止め、合わせ調味料を加える。再び中火にかけ、肉巻きを転がしながらからめる。
⑤斜め半分に切って器に盛り、黒富士農場の卵黄を小皿に盛って添え、つけて食べる。

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ふっくらと柔らかいハンバーグと、オーガニックトマトスープの相性が抜群!
オーブンまかせでお肉のごちそうを!


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材料:
〈たね〉
宮﨑産の無投薬尾崎牛
沖縄県産紅豚のミンチ合挽き肉(600g)
有機玉ねぎのみじん切り(1/2個分・約100g)
黒富士農場のリアル・オーガニック卵(2個)
岩手県産南部小麦で作った無添加パン粉(2/3カップ)
宮平乳業の低温殺菌牛乳(大さじ6)
野甫島の塩(小さじ1)
有機粗挽き黒こしょう、ナツメグ(各適宜)
〈有機トマトスープ〉
ホール有機トマト缶(400g入り・缶汁ごと1缶)
有機にんにくのすりおろし(1/2かけ分)
ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル(大さじ1)
ドライハーブミックス(小さじ1)
野甫島の塩(小さじ1/2)
有機粗挽き黒こしょう(適宜)
ピザ用無添加チーズ(80g)
オーサワの一番搾り菜種油
岩手県産南部小麦で作った無添加パン粉

作り方:
①大きめのボールにたねの材料を入れ、粘りが出て白っぽくなるまで手でよく練り混ぜる。手にサラダ油少々をつけ、たねをまとめて持ち上げ、ボールの底に強めに5〜6回叩きつけて空気を抜く。
②たねを2等分にして丸める。有機トマトスープの材料を混ぜ、耐熱容器に入れる。たねを加え、無添加チーズとパン粉小さじ1を順に散らす。200℃のオーブンで20分焼き、予熱せず220℃に上げてさらに20分焼く。

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紅豚肩ロースのうまみがうつった国産大豆のお豆腐が美味!
ピリッとした無添加ゆずごしょうが、お味のアクセントに。
高安さんに昨日いただいたばかりの無農薬いんげんの歯ざわりが、主菜の煮ものと相性◎。


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材料:
沖縄県産紅豚肩ロース2㎜スライス(450g)
九州産ふくゆたか木綿豆腐(2丁・700g)
有機水菜(1.5わ・約300g)
煮汁だし汁1カップ、純米酒、タカラの有機本みりん、有機醤油各大さじ3、野甫島の塩少々〕
無添加柚子胡椒(小さじ1)

作り方:
①豚肉は長さを3等分に切る。豆腐は幅1㎝に切る。有機水菜は根元を切り、長さ5㎝に切る。
②鍋に煮汁の材料を入れて中火にかけ、煮たったら肉をほぐしながら入れ、火が通ったら取り出す。続けて豆腐をを加えて1〜2分煮て、温まったら肉とともに器に盛る。煮汁を強めの中火で熱し、有機水菜を茎、葉の順に入れる。途中上下を返しながら30秒ほど煮て、器に盛り合わせる。煮汁適宜をかけ、無添加ゆず胡椒を添える。

材料と作り方(有機いんげんの無添加梅おかかあえ):
梅干し1個は種を抜き、果肉を包丁で叩く。有機さやいんげん15本(約100g)はヘタを切る。小鍋に湯3カップを沸かし、野甫島の塩小さじ1を加えて有機さやいんげんを入れる。2〜3分ゆでて冷水に取り、水けを拭いて斜め薄切りにする。ボールに有機さやいんげんと梅肉を入れ、削り節1パック(約5g)、粗糖ひとつまみを加えてあえる。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

一月七日は「七日正月」とも呼ばれ、この日に、春の七草を加えたおかゆを
食べる風習は、平安時代からあったそうです。もとは中国から伝わった習わしで、
一年の豊作や無病息災を願う行事でした。また、お正月の食べすぎで疲れた
胃を休めたり、お野菜の少ない冬場に不足しがちな青菜を食べるための、
くらしの知恵ともいえます。
青菜のさわやかな香りがなくならないように、炊き上がったおかゆに加え、
あつあつをいただきます。
北野先生からいただいた大阪神宗の無添加の塩昆布・佃煮や、
http://www.kansou.co.jp/products/quality/
無添加の梅干し・柴漬け・高菜漬けや温泉卵なども添えて。


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なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

新しい年が始まりましたね!
今年の沖縄のお正月はまるでここはハワイ!?とでもいうぐらい暖かい毎日で
石垣島ではなんと!27度近くまで温度が上がりました。

あなたはどんな2017年の始まりをお迎えでしたでしょうか。
私はと言いますと、また今年もごくごくオーソドックスに、大晦日には年越しそばを
いただき、紅白歌合戦を観て今やもうついていけない流行歌のお勉強をこなし、
おせち料理をゆっくり作り元旦にお雑煮・お屠蘇とともにおいしくいただき、
普天間神宮までランニングで初詣に行き、あとはひたすら読書とお料理と
DVD三昧というお正月でした。
改めて昨年という年を振り返ってみますと、「物事が変容していく」雰囲気に
満ちていました。
ずっと続くだろうと思われた体制やシステムが奇妙な形にばらばらと
分解していく風景を目の当たりにした気がします。
イギリスのEU離脱や、アメリカの大統領選挙、日本では今上陛下のお気持ちが
発信されるなど、象徴的な出来事もたくさん起こった年でした。
あなたの身の上にもいろいろな出来事が押し寄せませんでしたか~?
個人的にも、物事の変容、解体、地ならしといったことが起こった年となったようで
たくさんの方々からそういった出来事のお話を麗王でうかがいました。
私個人も、20周年のパーティー、ウェディング、2度の病気、友人の結婚式、
海外旅行など例年よりも大きな出来事がいろいろ続いた年となりました。

そして今年は、そうした地ならしの時間から、新しい時間へのシフトが始まりました。
新しい時間とは、いわば「起動」の時間です。季節の始まりです。
非常にフレッシュで、ゼロから物事が起ち上がっていくような初々しい勢いに
満ちているのを感じます。
昨年の地ならしの時間から、更地になった場所に、新たな建物の最初の柱を
立てるようなタイミングといえるでしょう。

思うに、物事を「ゼロから1」にするには、「1から10にする」のとは、
少し違った力が必要になるのではないでしょうか。
たとえば、知らない同士が知り合いになることは、すでに知っている相手ともっと
親しくなるよりも、はるかに勇気の要ることです。「最初に声をかける」ことが
怖いばかりに、ずっと長い間ひとりでいる、という人も少なくないのです。
おそらく、ゼロの状態から最初の一歩を踏み出すには、すでにある均衡状態や
ルールをまるで無視して、一気に見えない壁を打ち破っていく、ある種の無鉄砲な
「破壊力・突破力」が必要になるのだと思います。
つまりは、多くの人が「すでにあるもの」に惑わされず、自分自身の信じるところに
従って、荒野に道を作るべく、最初の一歩を踏み出すことになるのでは
ないでしょうか。

神道でも今年は、新たなものが生まれ、万物が始まる「一始・いちはじめ」の
年といわれています。
あなたも一歩を踏み出してくださいね。

今年はまた、世の中においても、交渉して新しい関わりの形を作る、というプロセスが
随所で展開していくのではないかと思います。
最初から大きな集団や組織を作り、圧倒的なパワーで支配しようとするのではなく
ある大きな力に立ち向かうために、一対一で共闘を約束する、といった
小さなユニットが注目されるかもしれません。どんなに大きな集団でも、
最初は一対一の関わりからスタートするものではないでしょうか。
夫婦で始めた商売がいつか大企業に成長したり、
2国間の盟約が核となって大きな同盟に育ったり、ということがありますが、
今年は、その最初の「一対一のパートナーシップ」が多く生まれることになるような
気がします。
そうした「一対一のパートナーシップ」が生まれる過程では、何度かの真剣で
積極的なぶつかり合いが必要になります。衝突しなければ交渉が起こらず、
交渉が起こらなければ約束も生まれないからです。
つまり、「力ある約束を結ぶためには、正面からの衝突の繰り返しは必要不可欠」
ということです。

うちなんちゅ、ひいては日本人全体が、この正面からの衝突がとても苦手で
「衝突」という言葉だけでついつい曖昧に避けて通りがちですが、
(真剣に向き合う、という言葉に置き換えた方がまだましかもしれませんね。)
手加減なしに思い切りぶつかることができるのは、おそらく、
潜在的な愛や信頼がある時だけなのではないかと思います。
深い愛情や好意、積極的な姿勢がいつも含まれているからこそその先で
生産的な約束・契約を交わすことができるのだろうと思うのです。
つまりは、社会のなかでも、個人においても、もはや愛情なくして
仕事をしたり、人に接したりすることは、非効率的で非生産的であり、
無意味なことであるという時代にきているのです。

今年もあなたの麗王でのひとときを愛情いっぱいに優しさや楽しさで包むことが
できますように。
私もそんな想いで今日からスタートをきりたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

*************

明日の7日は七草です。
歴史は平安時代にさかのぼります。
朝廷では一月七日に若葉を摘み、冬の寒さを打ち払おうとする習わしが
ありました。
一方、海を隔てた中国でも、この日に7種類の菜の煮物を食べれば、万病に
かからないという言い伝えがありました。
七草がゆは、この日本と中国の風習が合体し、一月七日に、一年の無病息災を
願い、七草を入れたおかゆをいただいて、冬に不足しがちな野菜を補い、
お正月の暴飲暴食で疲れた胃袋をいたわるという古人の知恵が、
現代に生き続けている行事なんです。
お休みモードからふだんの生活に切り替えるきっかけとしてはとっても
おすすめです!
麗王では今日6日はおせち料理を、7日はこの七草粥を
御用意しておりますのでぜひ召し上がってみてくださいね。

.。・:*:‘★、.。・:*:・‘☆、.。・:*:・‘
麗王
トリニティ株式会社
末金典子

あけましておめでとうございます!
暖かな夏かのような穏やかなお正月です。
我が家は必ず普天間神宮までランニングをした後に、さっぱりと初風呂に
入ってから、じっくりとおせち料理を作ります。

なます、黒豆、無添加かまぼこ、焼きさば、無添加いくら、
歯応えのよい、祝い肴のかずのこ、長寿の象徴である有機ごぼうや
見通しがよくなる有機れんこんなどおめでたづくしの縁起のいい素材を、
あれこれ集めたお煮しめ。そして今年はいつもの煮豚をちょっと沖縄風に
アレンジしまして紅豚ソーキのボリューム角煮を作ってみました。
骨からいいおだしが出るソーキ。こっくり煮上がるので、煮汁からしみた
リアルオーガニックゆで卵やお野菜も格別のお味になるんです。
そして我が家のお雑煮は、大阪出身である私の作る関西風白みそ雑煮。
京都の御所の中で食べられていたものが一般に広まったようですが、
お肉やお魚は入れず、お餅とお野菜だけを具に仕上げます。
お寺さんの多い京都ならではでしょうか、お野菜は主に京野菜が使われ、
特に京にんじんの鮮やかな赤色は、白みその中でひときわ映え、紅白の彩りが
めでたさを感じさせます。お餅は焼かずにゆでて入れ、大根や人参も丸く
皮をむいて、「すべて物事が丸く収まるように」と縁起をかつぎます。
お屠蘇も純米酒に屠蘇散を漬けたものをいただきます。

今年もいい年でありますように。


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大阪風のお雑煮は白みそ仕立て。お肉やお魚は入れず、お餅とお野菜だけを具に精進風に仕上げます。カツオ昆布の合わせだし、有機白味噌、有機大根、有機金時にんじん、みつば、有機もち、無添加イクラが材料です。有機京にんじんの鮮やかな赤色は、白みその中でひときわ映え、紅白の彩りがめでたさを感じさせます。お餅は新潟産の有機餅を焼かずにゆでて入れます。

筑前煮は、無投薬平飼いの刀根鶏もも肉、有機ごぼう、有機れんこん、有機にんじん、原木椎茸、有機しょうゆ、タカラの有機本みりん粗糖、カツオ昆布の合わせだし汁が材料です。椎茸は原木椎茸が手に入る場合は必ずこちらを購入します。菌床栽培のものと比べて香りも味もずいぶん異なります。主役の無投薬平飼いの刀根鶏を、煮汁にコクを出すのとうまみを凝縮させるため、先に焼いて表面にこんがり焼き目をつけます。もう1つの主役、根菜は水から下ゆでしておき、雑味をなくしてやわらかく煮ることができるよう準備し、合わせだしと有機しょうゆとタカラの有機本みりんと粗糖で煮てとろみを出し素材に味をしっかりしみこませます。

私たちは料理に白糖をほとんど使いません。甘いだけで砂糖本来の風味がありませんし、料理に使うと何となく粗暴な味になるという印象です。私たちは沖縄県産の粗糖をよく使います。粗糖は精製する前のミネラルや栄養分を含んだ茶色い砂糖で(三温糖などの茶色とは違います)、料理を控えめかつふくよかに引き立てます。残念ながら沖縄県産の有機砂糖はほとんど存在しません。

これも我が家のお正月の定番、柔らかくて、甘辛い味がしっかりしみた煮豚。今年はコウケンテツさんのレシピのスペアリブにしてバリエーションを楽しみました。黒富士農場のリアル・オーガニック卵、有機小松菜、有機しょうが、純米酒、有機しょうゆ、粗糖で作ります。

かずのこは塩かずのこ以外は添加物が入っていますので、自分で塩抜きをしてから、だし汁、有機しょうゆ、純米酒、粗糖、有機唐辛子で味付けします。塩抜きしてから、だし汁、純米酒、有機醤油、粗糖、有機赤唐辛子で5時間漬け込みます。私たちはいわゆる料理酒は使いません。手頃な純米酒を使います。お酒としておいしい方が、料理に使ってもおいしいと思うからです。

他にも、紅白なます、丹波の黒煮豆、無添加のいくら、無添加のかまぼこ、さばの塩焼きなど盛りだくさんにお祝いします。いくら名門北海道のカネコメ田中水産のイクラオイシックス経由で取り寄せました。沖縄県内で無添加のいくらやかまぼこを入手できるところを私は知りません。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

年越し有機そばは本格派奥出雲そば専門店本田の有機出雲そば

2016年の【今日なにたべた?】シリーズはFile315.から始まってFile589.で終わりです。私たちは同じ料理を作ることがほとんどないので、1年間で275種類の料理を作ったことになります。私たちはこれをおよそ12年間続けていますので、約3500食の異なる料理を試しながら、食の質を高めることが私たちの意識や体調や生産性や幸福度など、人 生全体にどれだけ影響を与えるものかを理解しようとしています。

私たちの確信を一言で表現すれば、食べるということの質を高めることは、人生を決定的に変えることになるということ。現代社会では、食の重要性があまりに過小評価されていて、そのことによる損失の大きさにほとんどの人が気がついていないように見えるのです。

私たちの体の100%は、私たちが食べたもので作られています。同様に、私たちの活動のすべては、食べたもの(一部呼吸)から取り入れたエネルギーに100%依るものです。体に取り込むエネルギーの質の差によって、人生の差が生じるのは当然の原理でしょう。

そうであるならば、仕事で成果をあげたいと思うとき、情熱ある人生を望むとき、人とより深いつながりを求めるとき、より豊かになりたいと考えるとき、食事の質を低下させることほど非合理な選択はないと思います。

同様に、私たちがより良い社会を目指すとき、より幸福な社会を構築しようとするとき、豊かな政治を実現しようとするとき、収益力のある事業を生み出そうとするとき、価値ある教育を広げようとするとき、豊かな食事なしにはとても難しいことだと思うのです。

私が企業を経営するなら、従業員には最高品質以外の食事をできれば取って欲しくはありませんし、私が政治家ならば国民の食の質をいかに高めるかを考えずに、国の繁栄はないと考えるでしょう。日本の教育問題も、子供たちの食を改善するだけで、その半分は解消するような気がします。

子供たちに質の高い食事を提供するのは、大人の社会的責務でしょう。そうであるならば、私たち自身が、まず、美味しい食事を毎日楽しむべきだと思うのです。


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なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

定番の有機しょうが焼きに有機キャベツや有機トマトを添えて。


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材料:
沖縄県産紅豚のロース6㎜(400g)
有機キャベツの葉(6枚・約300g)
有機トマト(1/2個)
たれ〔有機しょうがのすりおろし2かけ分、純米酒、有機醤油各大さじ3、タカラの有機本みりん大さじ2〕
オーサワの一番搾り菜種油 ムソーの有機薄力小麦粉

作り方:
①有機キャベツは固い芯の部分を取り除き、長さ5㎝の千切りにする。水にさらし、パリッとしたら水けを切る。有機トマトは半分のくし形に切り、有機キャベツとともに器に盛る。豚肉は脂肪と赤身の境目に数箇所切り込みを入れる。
②たれの材料を混ぜ合わせる。豚肉をまな板の上に並べて、有機小麦粉を茶こしを通して薄くまぶす。裏返して裏面にも同様に有機小麦粉をふる。
③フライパンにオーサワの一番搾り菜種油大さじ1を中火で熱し、1分ほど焼いて裏返し両面を焼く。
④たれを回し入れて強めの中火にし、肉の上下を返して手早くからめる。①の器に盛り、フライパンに残ったたれを豚肉にかける。(最初は肉を軽めに焼いておき、最後にたれを絡めながら完全に火を通すと、しっとりとした焼き加減に。)

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

今日はクリスマス! 無投薬刀根鶏の骨付きもも肉を使ってクリスマスらしい
メニューにしました。
外側はこんがりと香ばしく、内側はしっとり柔らかなオーガニックチキン。
高安さん家のオーガニックレモンとハーブでマリネし、さわやかな味わいに。
有機野菜もじっくり焼くことで、甘みがぐんと引き出されます。
オーガニックプチトマトやにんにくはつぶして、ソース代わりに
無投薬刀根鶏と一緒にいただきます。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏骨つきもも肉(2本・約700g)
有機玉ねぎ(1個・約200g)
有機じゃがいも(2個・約200g)
有機プチトマト(10個)
肉の下味〔国産有機レモンの輪切り2枚、有機ローズマリー2枝、つぶした有機にんにく1かけ、有機無添加白ワイン1/6カップ、ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ1.5、野甫島の塩小さじ1〕
野菜の下味〔有機無添加白ワイン1/8カップ、ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ1〕

作り方:
①有機玉ねぎは皮ごと4等分の櫛形に切る。有機じゃがいもは皮ごとよく洗い、4〜6等分の櫛形に切って水にさらし、水けを切る。鶏肉は両面を包丁またはフォークで数箇所ずつ刺す。オーブンを250℃に予熱する。天板にオーブン用シートを敷く。
②密閉できる保存袋に鶏肉を入れ、肉の下味の材料を加えて外側からよく揉む。袋を平らにし、空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫に30分ほどおく(前日から下味をつけてもよい)。大きめのボールに野菜の下味の材料を混ぜ、野菜を加えてよくあえる。
③天板に①の鶏肉を皮目を上にして、有機国産レモン、有機ローズマリー、有機にんにくとともに並べる(漬け汁はとっておく)。まわりに①の野菜を並べ、全体に漬け汁適宜を回しかける。250℃のオーブンで45〜50分焼く。途中1〜2回取り出して漬け汁適宜を全体にかけ、20分ほどで天板の前後を入れ替え、有機プチトマトを入れる。焼きあがったら庫内で15分ほど休ませる。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

無投薬刀根鶏手羽先はよく焼いて、カリッとした食感を引き出します。
有機にんじんは薄く削れば食べやすく、見た目もきれいですよ~!


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏手羽先(10本・約500g)
赤パプリカ(2個)
有機にんにく皮付き(3かけ)
野甫島の塩 有機粗挽き黒こしょう ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル

作り方:
①手羽先は洗って水けを拭き、皮の裏側に、骨にそって切り込みを入れる。パプリカはへたと種を取り除き、縦6等分に切る。ボールに手羽先、パプリカ、有機にんにくと野甫島の塩小さじ3/4、ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ1.5を入れて混ぜ、5分ほどおく。
②フライパンを中火で熱し、手羽先を皮目を下にして入れ、あいたところに有機にんにくを加える。パプリカをのせてふたをし、弱目の中火で5分ほど焼く。パプリカをまわりに寄せて、手羽先、有機にんにくを裏返し、ふたをしてさらに5分ほど焼く。ふたをとって中火にし、1分ほどして手羽先がカリッとしたら、手羽先、有機にんにくを取り出す。パプリカに野甫島の塩、有機粗挽き黒こしょう各少々をふってさっと焼き、手羽先、有機にんにくとともに器に盛る。

材料と作り方(スナップえんどうと有機にんじんの無添加明太マヨ):
❶スナップエンドウ14個はへたと筋を取る。有機にんじん1/3本はピーラーで薄い帯状に削る。蔵出しめんたい本舗の天然調味料明太子は薄皮に切り目を入れて小さじ1杯分身をこそげ、創健社有精卵マヨネーズ大さじ1、有機レモン汁小さじ1と混ぜて明太マヨネーズを作る。
❷鍋に水3カップを沸かして、野甫島の塩、粗糖各小さじ1を加え、スナップえんどうを1分30秒ほどゆでて、冷水に取る。斜め半分に切って水けを拭き、有機にんじんとともに器に盛って、明太マヨネーズをかける。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

お元気ですか?
街にクリスマスキャロルが流れるころ、北風は寒くても心はウキウキしてきますね。
クリスマスはだれもが幸せを感じるシーズンです。

このクリスマス、実はキリスト教よりも古い起源をもっていることを
ご存じでしたか?
クリスマスはイエス・キリストの誕生日を祝うものではありますが、もともとは
ローマで行われていた冬至の祝祭をキリスト教が取り入れたものだと
いわれているのです。
冬至の日、昼が一番短くなりますが、この日を境に光はまた徐々に
復活していきます。この光の死と再生を祝うとても大事な祝祭だったようです。
クリスマスのころ、人々の希望がもう一度復活します。
贈り物をしあうのは、そのことをお互いに歓び、わかちあうためなのだとか。
またこのころには、目には見えない世界からたくさんの妖精たちもやってくると
されています。
このクリスマスのシーズンにあなたの心にある希望にもう一度、
目を向けてみてはどうでしょう?

さて、私はいつも自宅の目の前のアラハビーチから北谷公園、美浜、
フィッシャリーナという7キロほどのコースをランニングしているのですが、
しばしば見かける仲睦まじくウォーキングしておられるアメリカ人御夫婦や、
黙々とビーチクリーンしておられる男性、小さなワンちゃんとおしゃべりしながら
お散歩している大きな黒人のおじさまといった方々がいます。
彼らのおうちがどこにあるのか、なんというお名前なのか、私は知りません。
ただ、いつも会う時間にその姿がないと少し心配になり、
また別の日にばったり会うと安心し、軽く会釈を交わし会ったり挨拶をして
不思議とほんわりとした気持ちになる、それだけの関係性なのです。

また、私がまだ幼かった頃、たまに銭湯に連れて行ってもらって大きなお風呂に
入るのがとてもうれしかったのですが、その銭湯にすごく粋な女性がいたんです。
なにが粋かといえば、それは洗い方。手拭いで身体の隅から隅まで
くまなく洗いきる動作に一切無駄がなく、ともかく手早いのに指先まで丹念に
お手入れしている。かかとを軽石でこする仕草がまた、とびきりかっこいい。
菖蒲湯の日には、くるくるっと束ねた髪に湯船に浮かんだ菖蒲をかんざしにして
とめたんですから、その鮮やかさのかっこいいことったら。
幼かった私は、自分もあんなふうに粋に洗うことができるようになりたいと、
彼女が洗い場にいると目を皿のようにして動きを研究したものです。
それが彼女の気に障ったんでしょう。あるとき、湯船に浸かっていた私に向かって
一喝。
「あんた、なんでいっつもあたしのこと見てんのんっ! いくら子供やからって
他人様の裸をジロジロ見るなんて、お下品やで!」
至極ごもっとも。以来私は「観察」を遠慮したのですが、
密かに彼女の軽石の使い方を真似し、母に「子供にそんなん必要ないでしょうに。」
と笑われてしまいましたが…。

人は誰しも孤独な側面を持ちます。他人に自分の深部を理解してもらうのは
簡単なことではないからです。
半面、一見接点はなくとも、見知らぬ誰かがあなたを気に掛けている、ということも
少なからずあるように思います。そうしてその誰かが励まされたり、影響を受けたり、
憧れたりしているかもしれないのです。
ただ自然に存在することが、他人の生きる糧となっているー。
人と人との繋がりというのは案外、思いがけない軌跡をたくさん描いているのでは
ないでしょうか。

さて。
今年も残すところ10日となりました。
あなたにとってどんな一年でしたでしょうか。

この一年本当にお疲れさまでした。
今年もいろいろと御苦労があり大変でしたね。
あなたは今どんなお気持ちでお過ごしでしょうか。
お疲れになっていませんか。
心配事はございませんか。
夜はよく眠れていますでしょうか。
ご病気などされていませんでしょうか。
楽しいことはありましたか。
困ったことなどありませんでしょうか。……

日々麗王に立ちながら、ふと手をとめて、こんなことばかりを思います。
あの人のお顔、この人のお顔…。
とても不安定な世の中の今、たくさんのお店の中から、麗王を選んで
いらしてくださることが、どんなにありがたいことかと考えると、
こんなふうにみなさまのことを思わずにはいられないのです。
この前いらしてくださった時、何かひとつでもお役に立つことはできただろうか。
行ってよかったと思っていただけただろうかと、一人一人のお声を聞きに
お伺いしたい気持ちで一杯です。
いつものように麗王に行ってはみたものの今日はつまらなくて損をしたと
がっかりされないよう、みなさまの大切なお金を無駄にしないよう、心を配り、
そしてみなさまにどんなふうに楽しく時間をお過ごしいただこうかと深く考えながら、
大きく反省をしながら、お一人お一人の肩にそっと手を当てるような気持ちで
人と人との繋がりを大切にと麗王を続けさせていただいて今年で21年が
過ぎました。

そしてみなさまのおかげで、この一年も麗王を続けることができました。
本当にありがとうございました。
また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

あなたがどうかこの上もなくお幸せでありますように。

* 年内は30日(金)まで、新年は6日(金)から営業させていただきます。

* 沖縄タイムスの電子版・「沖縄タイムスプラス」で麗王でお馴染みの
沖縄大学・樋口先生の、「樋口耕太郎の沖縄ニューメディア」の
コーナーが好評で全国的に拡散しています。ぜひお読みになってみてくださいね。
http://www.okinawatimes.co.jp/category/tc-s-higuchi

.。・:*:‘★、.。・:*:・‘☆、.。・:*:・‘
麗王
トリニティ株式会社
末金典子

ピーラーで薄切りにした有機大根は、口当たりの良さが自慢です。
食感が残るよう、火を通しすぎないのがポイントです。
無添ゆずこしょうの加辛みがきいた、おつまみにも向く一皿も添えて。


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材料:
有機大根(2/3本・約800g)
沖縄県産紅豚のロース2㎜スライスしゃぶしゃぶ用(400g)
有機にんじん(2本)
たれ〔めんつゆストレートタイプ(1カップ)、有機白すりごま(大さじ4)、有機しょうがのすりおろし(小さじ2)〕
純米酒

作り方:
①有機大根、有機にんじんは皮をむき、ピーラーで薄い帯状に削る。削りにくくなったら包丁で縦に薄切りにする。器にたれの材料を混ぜ合わせる。
②口径約22㎝の土鍋7〜8分目までの水2杯分を中火にかけ、煮たったら純米酒大さじ6を加える。豚肉を1枚ずつ広げて入れ、肉の色が変わったら有機大根と有機にんじんを加えてさっと煮る。たれにつけていただく。

材料と作り方(炒め有機キャベツの柚子こしょう和え):
❶有機キャベツの葉4枚(約200g)は堅い芯の部分を取り除き、3㎝四方に切る。
❷フライパンにオーサワの一番搾り菜種油大さじ1を中火で熱し、有機キャベツを入れてさっと炒める。純米酒大さじ1/2をふり、ふたをして1〜2分、しんなりするまで蒸す。無添加柚子胡椒小さじ1/4〜1/2、野甫島の塩少々を振って混ぜる。

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ジュージュー焼く音、にんにくとプリップリッのえびの香ばしさ。
殻つきのガーリックシュリンプは、焼いているときの香りからしてごちそうです。
キッチンから漂う香りで「わぁ!おいしそう」って、盛り上がることまちがいなし。
見た目も華やかです。


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材料:
パプアニューギニア海産の天然エビ(400g)
〔有機にんにく(4かけ)、野甫島の塩(小さじ1.3)、ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル(大さじ6)〕
有機無添加白ワイン(大さじ4)
カルピスバター(20g)
有機粗挽き黒こしょう(適量)
有機パセリ(適量)

作り方:
の有機にんにくはみじん切りにする。天然エビはさっと水洗いして、殻の上から包丁で背中に縦に浅く切りめを入れ、背わたを取る。余分な水気をペーパータオルでふき取る。
②ファスナー付きの保存袋に、天然エビとを入れて軽くもみ、30分ほどおく。
スイスダイヤモンドのフライパンに②をオイルごと入れ、弱めの中火で加熱する。色が変わったら無添加有機白ワインを加え、煮立ててアルコールを飛ばす。仕上げにカルピスバターを加え、味を見て足りなければ野甫島の塩(分量外)を加え、有機粗挽き黒こしょうと有機パセリをふる。

今日の夕飯は、究極の料理に近い一品でした。パプアニューギニア海産は、天然海産物にこだわり続けている会社で、最近では従業員がいつ出勤しても欠勤しても良い「フリースケジュール」という経営スタイルで全国的に話題になっている会社でもあります。私は、美味しい食品を製造するためには、社員が幸せに働くことがとても有効だと思っていますが、この会社と製品はそのことを実証していると思います。こんなに力のあるエビは、初めて食べたかもしれません。これまでも、世界最高品質といわれるニューカレドニア産の「天使の海老」などをつかっていろいろな料理を試してきましたが、正直なところパプアニューギニア海産の天然エビとは比較になりません。驚きました。世界最高品質のオリーブオイルと国産有機にんにくがエビの味を引き立てます。

最高の一品に添えたご飯は、岐阜県下呂産「龍の瞳」(有機JAS)の届いたばかりの新米を、いつものようにハリオ製フタがガラスの炊飯鍋で炊きました。新米の粒は水分をたくさん含んでいるために一回り大きく、炊き上げるとつやつやに光っています。

付け合わせのポテトサラダは、オーガニックのマカロニ(50g)、北海道産の有機じゃがいも(2個)、有機きゅうり(1本)、黒富士農場のリアル・オーガニック卵のゆで卵(2個)、粗糖(少々)、創健社有精卵マヨネーズ(大さじ4)で作りました。

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サクサクのころもに包まれた、いんげんの甘みを味わいます。


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材料:
有機いんげん(40本)
沖縄県産紅豚肩ロース2㎜スライス(16枚・約400g)
みやぎ農園のEM有精卵の溶き卵(1個分)
有機ベビーリーフ(適宜)
国産有機レモンのくし形切り(2切れ)
オーサワの一番搾り菜種油 野甫島の塩 有機粗挽き黒こしょう ムソーの有機薄力小麦粉 岩手県産南部小麦で作った無添加パン粉

作り方:
①有機いんげんは野甫島の塩少々を加えた熱湯で2分ほどゆで、水けを切る。粗熱が取れたらヘタを切る。豚肉は2枚一組にして少しずらして重ね、まな板に斜めに広げる。豚肉に野甫島の塩、有機粗挽きこしょう各少々をふり、有機いんげん5本を手前に横長に置く。有機いんげんを指先で押さえながら豚肉の手前をひと巻きし、そのまま肉が少しずつ重なるように、斜めに隙間なくくるくると巻く。残りも同様に巻く。有機小麦粉、溶き卵、パン粉の順にころもをつける。
②国産有機レモンは長さを半分に切る。フライパンにオーサワの一番搾り菜種油を高さ2㎝くらいまで入れて中温(170〜180℃)に熱する。①を油に入れ、ときどき返しながら3〜4分揚げ、カリッとしたら取り出して油をきる。食べやすく切って有機ベビーリーフとともに器に盛り、レモンを絞っていただく。

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国産大豆のお豆腐を巻くことで、薄切り肉でも食べごたえ満点のおかずに。


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材料:
沖縄県産紅豚肩ロース2㎜スライス(16枚・約400g)
もめん豆腐(2丁・約300g)
しし唐辛子(8本)
オーサワの一番搾り菜種油 ムソーの有機薄力小麦粉 粗糖 有機醤油

作り方:
①豆腐は水けを拭いて縦半分に切ってから横に4等分に切る。しし唐辛子はへたを切り、包丁の刃先で縦に1㎝ほど着込みを入れる。まな板に豚肉1枚を縦長に広げ、手前に豆腐1切れを乗せてくるくると巻く。残りも同様に巻き、表面全体に有機小麦粉を薄くまぶす。
②スイスダイヤモンドのフライパンオーサワの一番搾り菜種油小さじ4を中火で熱し、しし唐辛子を入れて色鮮やかになるまで炒め、取り出す。①を巻き終わりを下にして並べ入れ、両面を2分ずつ焼き、焼き色がついたら、側面も焼きをつける。
③粗糖大さじ3、有機醤油大さじ2強、水大さじ6を全体にふり、肉巻きの上下を返しながら、ツヤが出てとろりとするまで煮からめる。しし唐辛子とともに器に盛る。

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具材をダイス状に切って作る、カラフルでおしゃれな、一昨日とはまた違う具材で
作るコブサラダ。素材を並べてスパイスの風味豊かなドレッシングをかけるだけで、
おもてなしにもぴったりのひと皿が完成します。コクのあるアボカドと、スパイシーな
ドレッシングが相性抜群。無投薬刀根鶏とリアルオーガニックゆで卵で、
食べごたえも満足です。全体を混ぜて、めしあがれ。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏胸肉(2枚・400g)
アボカド(2個)
有機トマト(2個)
有機いんげん(15本)
有機セロリの茎(1/2本分)
黒富士農場のリアル・オーガニック卵の堅ゆで卵(4個)
野甫島の塩 有機粗挽き黒こしょう オーサワの一番搾り菜種油

コブサラダドレッシング創健社有精卵マヨネーズ(大10)、無添加ヨーグルト(大2)、デルモンテ有機トマトケチャップ(大4)、有機レモン汁(小2)、有機はちみつ(小2)、有機玉ねぎのみじん切り(小6)、野甫島の塩有機こしょう(各少々)、無添加有機粒マスタード(小2)、有機にんにく(少々)、クミン(小1/2)、カイエンペッパー(小1/4)〕

作り方:
①鶏肉はバットに入れて、野甫島の塩小さじ1/2、有機粗挽き黒こしょう少々をふり、手ですり込んで20分おく。アボカドは種を取って皮をむき1.5㎝角煮切る。セロリは筋を取り1.5㎝角煮切る。有機トマトはへたを取り1.5㎝角に切る。黒富士農場のリアル・オーガニック卵の堅ゆで卵は8等分に切る。
②有機いんげんはへたと筋を取り、野甫島の塩少々を加えた熱湯で4〜5分ゆでる。ざるにあげて水けを切り、冷めたら長さ1.5㎝に切る。スイスダイヤモンドのフライパンオーサワの一番搾り菜種油小さじ2を中火で熱し、鶏肉を皮目を下にしていれ、5〜6分焼く。裏返して6〜7分焼き、別のバットに取り出して、冷めたら1.5㎝角に切る。
③器に有機セロリ、黒富士農場のリアル・オーガニック卵の堅ゆで卵、アボカド、有機トマト、鶏肉、有機いんげんを彩りよく並べ、ドレッシングをかける。

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皮から、ピョンとはみ出した、天使のえびのしっぽがインパクト大。
パクチーのエスニック感とたっぷり肉汁でお箸が止まりません!
ピリッとした辛みがアクセントでパクチーたっぷり!の絶品エスニックダレでぜひ!


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材料:
宮﨑産の無投薬尾崎牛沖縄県産紅豚のミンチ合挽き肉(150g)
有機パクチー(2束・80g)
ニューカレドニア産天使の海老(小20尾)
片栗粉(少々)
有機しょうがのしぼり汁(大さじ1程度)
24ヶ月発酵熟成させたトラチャンの無添加ナンプラー(小さじ2)、野甫島の塩(小1/3)、無添加鶏がらスープの素(小さじ1/3)、マルホン太白ごま油、純米酒(各大さじ1)、有機粗挽き黒こしょう(少々)、花椒パウダー(好みで)〕
餃子の皮(大判20枚)
マルホンの太香ごま油(適量)

作り方:
①天使の海老は、殻をむき背わたを取る。火を入れたときに丸まらないよう、内側に切り込みを入れ、有機しょうが汁にくぐらせ、表面に片栗粉をまぶす。有機パクチーは根を切り落としてから、できるだけ細かいみじん切りに。風味の強い根は、タレに使うために取っておく。
②ボウルにひき肉とを入れ、白っぽくねばりが出るまで練るように混ぜる。有機パクチーを加えて全体をなじませるように混ぜ合わせる。
③餃子の皮に①のタネをのせて包む。身は皮の中にすべて入るように、しっぽは少し出すように包むのがポイント。
③直径約26㎝のスイスダイヤモンドのフライパンオーサワの一番搾り菜種油大さじ2をひき、餃子を並べる。強目の中火にかけ、そこに焼き色がついたら湯1/3カップ(分量外)を入れて蓋をする。
④弱火にして3〜4分蒸し焼きにする。ふたをとり、鍋肌からマルホンの太香ごま油を回しかけ、強火にして水分を飛ばし、全体をカリッと焼きあげる。

材料と作り方(絶品タレ):
❶青唐辛子(生)の小口切り、赤唐辛子(乾燥)のみじん切り(合わせて3本分)、24ヶ月発酵熟成させたトラチャンの無添加ナンプラー美濃有機純米酢(各大さじ2)、ピーナツオイルまたはマルホン太白ごま油(大さじ1)、有機にんにくのみじん切り(少々)、有機パクチーのみじん切り(3〜4本分)、ピーナツのみじん切り(大さじ1)、有機パクチーの根のみじん切り(2束分)。材料をすべて混ぜる。

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1930年代のアメリカ・ハリウッドのレストランで、店のオーナーであるコブ氏が
あり合わせの食材で作ったまかないサラダが始まりのコブサラダは、好きな食材を
ダイス状にカットして並べた、カラフルなサラダです。
やがてお店の正式なメニューになると、全米に知れ渡る人気となり、ニューヨークで
ブレイク。世界中に広まりました。
彩り食材と、スパイシー&クリーミー手作りドレッシングをかけるだけで、おしゃれな
サラダがおうちでも簡単に作れます。お野菜がたっぷりとれて華やかだから、ちょとした
おもてなしにもおすすめですよ~。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏胸肉(2枚)
アボカド(2個)
有機トマト(大2個)
紫玉ねぎ(1個)
有機ブラックオリーブ(スライス)
黒富士農場のリアル・オーガニック卵のゆで卵(4個)
有機きゅうり(2本)
無添加トルティーヤチップス(2つかみ)
野甫島の塩ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル有機無添加白ワイン有機粗挽き黒こしょう(各適量)
有機にんにく(2かけ)

コブサラダドレッシング創健社有精卵マヨネーズ(大10)、無添加ヨーグルト(大2)、デルモンテ有機トマトケチャップ(大4)、有機レモン汁(小2)、有機はちみつ(小2)、有機玉ねぎのみじん切り(小6)、野甫島の塩有機こしょう(各少々)、無添加有機粒マスタード(小2)、有機にんにく(少々)、クミン(小1/2)、カイエンペッパー(小1/4)〕

作り方:
①鶏肉は、野甫島の塩有機粗挽き黒こしょうをふる。スイスダイヤモンドのフライパンにオリーブ油を中火で熱し、つぶした有機にんにく、鶏肉を入れて両面焼き、有機無添加白ワインを加えて蓋をし、蒸し焼きにする。

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少ない素材でうまみ充分のソース。作り置きにもおすすめです!
副菜のサラダの有機にんじんは生のまま手作りドレッシングに漬け、
お味をなじませます。


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材料:
アルチェネロ・オーガニック・スパゲティ(240g)
宮﨑産の無投薬尾崎牛沖縄県産紅豚のミンチ合挽き肉(200g)
有機玉ねぎ(1個)
有機にんにく(1かけ)
有機ローリエ(1枚)
有機赤唐辛子(1本)
有機トマトホール缶(400g・1缶)
有機白ワイン(大さじ2)
無添加粉チーズ(適宜)
ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル 野甫島の塩 有機粗挽き黒こしょう

作り方:
①有機玉ねぎ、有機にんにくはみじん切りにする。有機赤唐辛子はへたと種を取り、小口切りにする。有機ホールトマトは缶汁ごとボールに入れ、トマトを手で粗くつぶす。
スイスダイヤモンドのフライパンラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ2を中火で熱し、有機玉ねぎ、有機にんにくを入れてしんなりするまで炒める。ひき肉を加えてほぐしながら炒め、肉の色が変わったら、有機ローリエと有機赤唐辛子を入れてさっと炒める。有機白ワインを回し入れ、①のトマトを加えて混ぜる。煮立ったら野甫島の塩小さじ1/2、有機粗挽き黒こしょう少々をふって混ぜ、ふたをして弱火でとろみがつくまで20〜25分煮る。
③鍋に湯3ℓを沸かして
野甫島の塩大さじ1.5を入れ、オーガニック・スパゲティを袋の表示通りにゆでる。ざるに上げ、器に盛って②をかけ、無添加粉チーズを振る。

材料と作り方(有機にんじんとリアル・オーガニックゆで卵のサラダ):
❶有機にんじん1本は皮をむき、スライサーで長さ7㎝の細切りにする。大きめの器に美濃有機純米酢大さじ1、野甫島の塩小さじ1.25、有機粗挽き黒こしょう少々、ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ2を混ぜ合わせ、有機にんじんを入れてさっと混ぜ、20〜30分おいてしんなりさせる。
黒富士農場のリアル・オーガニック卵のゆで卵1個は殻をむき、食べやすく切る。レタスの葉3枚(60g)は3〜4㎝四方に切る。ともに❶に加え、さっと混ぜる。

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スパイシーなカレーの香りが広がります!


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材料:
宮﨑産の無投薬尾崎牛沖縄県産紅豚のミンチ合挽き肉(200g)
有機ピーマン(4個)
有機トマト(大2個)
有機にんにくのみじん切り(2片分)
有機玉ねぎのみじん切り(1個分)
赤いんげん豆の水煮(500g)
ホールコーン缶(小2缶・約200g)
無添加スープの素(1個)
野甫島の塩 ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル 有機粗挽き黒こしょう S&Bカレー粉 デルモンテ有機トマトケチャップ

作り方:
①有機ピーマンは縦半分に切って5㎜四方に切る。有機トマトは1㎝角に切る。
ルクルーゼの鍋ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ4を熱し、有機にんにく、有機玉ねぎをさっと炒める。ひき肉、カレー粉小さじ4を加え、香りが立つまで炒める。さらに有機トマトを加え、全体がなじむまで炒める。
③水4カップ、無添加スープの素、いんげん豆、有機ピーマン、コーンの缶汁を切って加え、アクを取りながら15〜20分煮る。有機トマトケチャップ小さじ2、野甫島の塩小さじ1.3、有機こしょう少々で調味する。器に盛り、好みで香菜をのせる。

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2日からお休みさせていただいて今更ながらのハネムーンで久々にハワイに
行ってまいりました!

ハワイというと、何をイメージなさいますか?
世界中の旅行者を魅了する南国のリゾート。
人であふれかえるワイキキの喧騒。
ありとあらゆる商品がそろうショッピングモール。

「ハワイなんて、いったいどこがいいの?」
よく聞く言葉ですが、ハワイの表向きの顔だけを見てそう思うのは実にもったいない。
この土地には「人気のリゾート地」の顔だけではない、奥の深い魅力が
隠されているんです。

まず私達が訪れたのは、ワイキキビーチのあるオアフ島ではなく、ハワイ諸島の中で
一番大きい島で、別名「ビッグアイランド」と呼ばれるハワイ島。
火山から流れ出た溶岩だらけの島。道路には電灯もなく夜は漆黒の闇。
星が降り注ぐように光り輝いていて、まるで宝石箱をひっくり返したよう。
ビーチにはウミガメだって訪れます。
そのハワイ島に、ハワイの中でも最も神聖な場所とされる、緑に覆われた深い谷の
ワイピオ渓谷があります。
その場所にたたずむと、気持ちのいい風が頬をなで、長い髪を揺らしていきます。
たちまち私はいつもの感覚におそわれるのです。
優しくて力強い大きな力に包まれるような安心感。
心と体から余計な力が抜けていき、その場に溶け込んでしまうような感覚。
自分がここにいて、ここにはいないような不思議な、恍惚とした感じ。
足を踏み入れた瞬間、ここに満ちるハワイの大自然に流れるエネルギー「マナ」の
存在が実感できる場所です。

マナとは、ハワイ語で目に見えない超自然のエネルギーのことをいいます。
日本語でいう「気」と同じもの。ハワイの人々は、海や山や川、動物や鳥や植物、
そして地面に転がる小石にさえも、このマナが宿っていると考えてきました。
自然だけではありません。人間ひとりひとりにもマナが宿っていると言われています。
そしてそのマナの量が多ければ多いほど、その人はエネルギーに満ちあふれ、
魅力が増すといいます。
誰しもエネルギーのあるものや人に惹きつけられます。マナに満ちあふれたものに
触れれば、その豊かなマナを分けてもらえることを本能で知っているからです。
「この頃疲れてきたな」と思ったら、ハワイの美しい海や山を訪れると、みるみるうちに
力がみなぎってくるはずです。
これも、大自然のマナのおすそわけ。この地の人々にとって、マナは自然に息づく
聖なるエッセンスなのです。

ハワイはここ沖縄とも似ているところがたくさんあるのですが、
ちょっと違うなぁと思うところは、静と動の魅力、「力強さ」と「優しさ」に、
大きく心を揺さぶられるところかもしれません。
たえまなく溶岩を流しつづけ、新しい命を生み出すキラウエア火山。
サーファー達を惹きつけてやまないノースの荒々しい波。
古代より、生贄の体をいくつものみこんでいった、切り立った崖。
そのどれもが、圧倒的な自然の力で、訪れる者達の心をわしづかみにします。
その一方で、日本にありがちな島じゅう護岸工事でコンクリートの要塞のように
なっていなくて、どこも穏やかな波が寄せてはかえす美しい砂浜が続いていて、
目にもまぶしい緑が茂った森などが、訪れた人々の心にゆっくりとしみわたり、
都会での生活でためてきた緊張をときほぐしてくれます。
動きのあるドラマティックな大自然と、その興奮をなだめてくれる穏やかな自然。
この静と動のバランスこそが、ハワイの魅力でもあるのです。

今回の旅では、オーガニックがとても進んでいる環境で美味しいものをたくさん
いただいたり、3か所の素晴らしいホテルに滞在できたり、ウミガメが目の前に
いたり、目の前でたくさんのイルカが一斉に飛び跳ねてくれるという不思議にも
出会ったりと、たくさんのことを経験したのに、
いちばん印象に残っていることはといえば、ハワイ島の海やゴルフ場の傍の道、
ダイヤモンドヘッドの麓や運河の脇、ひたすら豪邸が続くカハラの高級住宅地を抜けて、
女性として初めて大西洋単独横断飛行をしたアメリア・イアハートがホノルルから
アメリカ本土に飛び立った記念碑のある場所まで…といったところをひたすら一緒に
ジョギングして走ったこと。
8キロほどの距離を毎回毎回、幸せだね~と言い合いながら走りました。
自然がいっぱいの太陽燦々の道のりと、波音と、二人の足音。
あれは、旅の前には知らない、予想していないことでした。
たくさんの人とすれ違いあいさつを交わしながら、ただただ走ったこと。
これからはハワイと言われたら、青い海やウミガメたちよりも前に、
私はあの音を思い出すのでしょう。それが、行ってみるということなのだと思います。
お金も時間もかかるし、なんだよ、ハワイまで行って足音?と思うけれど、
それが生きていくことの中でその人にしかない宝物なんだと思うのです。

そもそも私達はどこで間違ってしまったのでしょうか。
朝から晩まで働きづめで、のんびりお休みも取ることができない日々の暮らし。
望みどおりの人生からは、とうていほど遠いと感じている方もいることでしょう。
身も心も疲れきり、自然と切り離された環境ではストレスもたまるばかり。
子供の頃のように、無邪気に笑いころげたのは、いったいいつのことでしょう。
自分の心をごまかして、無理を通して生きていれば、心も体もずれてきます。
少しずつ、少しずつ、じわりじわりと確実に。
人を本当に癒すことができるのは、じつのところ本人だけなのかもしれません。
誰にでも、自分を癒す力が生まれながらに備わっています。
ありのままの自分を取り戻し、肩の力を抜いて自然に生きる。
周りの意見なんて気にすることはありません。
その人が、その人らしく自然に生きることこそが、何より強い力となるのです。
そのありのままに生きるお手本となるのが、いつの日も人間を見守ってきた大自然。
自然はただそこにあるだけです。人の目を気にしたり、誰かに好かれようと思って
海や山はそこにあるわけではありません。そして、人間も自然界の一部なのです。
つまりは、大自然のように、ただそこに自分であり続けること。
その時、魂は真の強さを知るのでしょう。
あなたもいつかハワイの大自然に抱かれて、その力強さを感じてみてくださいね。
そうすれば、自分の内に眠る、忘れ去られた強さのことを、きっと思い出す時が
くることと思います。

さて。
今週木曜日は今年のボジョレーヌーボーの解禁日!
麗王で毎年御用意しているボジョレーヌーボーは、
ドメーヌ デュ クレ ド ビーヌ(シュブラン家)のワイン。
シュブラン家はボジョレー地区南西部で5世代前から続くぶどう農家。
現当主のフランソワさんは元農学校教授。2008年にビオディナミを実践する
友人のワインに感動したことからオーガニック、ビオディナミ農法への転換を
決意しました。畑には草花があふれ、みみずなどの動植物が土を耕します。
醸造は、昔ながらの製法で、潰したぶどうから出た二酸化炭素のみで
ゆっくりおいしさを引き出す、伝統的な「マセラシオン・セミ・カルボニック製法」を実践。
25℃を超えない低温でゆっくりと仕上げ時間も労力もかけて丁寧に造られています。
そんなシュブランさんのワインは花崗岩質の畑の特長を生かしたミネラル感と
きれいな酸味を楽しむことができる味わいです。
今年も夏~秋にかけて天候に恵まれ、非常に出来の良いぶどうができたことから、
シュブラン家では、保存料であるSO2(二酸化硫黄)を添加せずに仕込みを行った
とのこと。他ではほとんど味わうことのできない酸化防止剤の入っていない自然のままに
造られたボジョレーヌーヴォーであり、昔ながらの手作りの温かさと、造り手の哲学によって
生まれた洗練さをあわせ持つワインを今年もぜひ麗王でお楽しみくださいね。

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麗王の11月のお休みは20日(日)・23・24日(勤労感謝の日)・27日(日)です。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

もうすぐ11月だというのにまだまだクーラーガンガンだなぁと思っていたら
昨日あたりから少し秋の雰囲気が漂い始めました。
季節の変わり目で体調を崩しておられる方も多いようです。
あなたはお元気でしょうか。

過日、教育関係のお仕事に就いているお客さまから、こんなお話をうかがいました。
今は小学校に上がると、まず転び方や飛び降り方を教えるんですよ、と。
不思議に思って詳しくうかがうと、椅子から飛び降りたり、道で転んだりした場合に、
とるべき姿勢を教えるのだそうです。
高い所から飛んだときは、腰を曲げてクッションにすること。
転びそうになったら、手をついて身を守ること。
それができずに、膝を伸ばしたまま着地して骨折したり、転んでも手が出ずに
顔面を派手にすりむく子が多いのだとうかがい、大変驚きました。

私の子供時分は、近所の塀の上を伝い歩きしてポーンと地面に
飛び降りるようなことも、転んで手のひらに細かい砂利粒をめり込ませるようなことも
日常茶飯事でした。
当時は整備された公園などあまりなく、代わりに至る所に空き地がありました。
みんな、ここでゴム飛びをしたり野球をしたりバッタを捕ったり鬼ごっこをしたり
したものです。「ドラえもん」で、のび太たちがよく土管の置かれた空き地に
集まっていますが、まさにあんな感じ。ボールが近くのお宅に飛び込んでしまい、
「すいませーん、ボール捕らせてくださーい」と、お願いすることもしょっちゅうでした。
道は普通に遊び場でしたし、子供達はみんな外で遊んでいたものです。

ところが今は、公園でもキャッチボール禁止、自由に遊ぶことができる空き地は
皆無に等しい。道は車がばんばん通っていて危ない。
これでは、転んだり飛び降りたりする機会もないでしょう。
それどころか子供の声まで騒音として保育園などへの苦情が続出していて
問題になっている。
確かにレストランなどで騒ぎまくっている子を見ると、「むむむ」という時もあります。
幼稚園や学校の御近所は相応に御苦労もあるでしょう。
けれど、町から子供たちの声が全くなくなってしまったら、それはとても寂しいと
思うのです。

ジャポニカ学習帳は花や虫の写真が表紙を飾るおなじみのノートでしたが、
4年前、表紙から昆虫が消えました。親や教員から「気持ち悪い」との
クレームが相次いだからだそうです。
子供たちの声にしても、虫にしても、自分の気に入らないものは
排除してしまう傾向が世に強まっているのではないでしょうか。

荒木経惟氏の写真集に「さっちん」という昭和30年代の活き活きとした子供たちの
笑顔を撮った作品集があります。
紙芝居に真剣に見入る姿、全速力で駆け回る姿、トラックの荷台に乗って
おどける姿。みんな、顔だの、足だの、泥だらけの傷だらけで、鼻水も垂らしています。
生きている躍動感そのものなのです。子供というのは、こんない力強く逞しい
生き物なのか、と改めて感じてしまいました。
荒木氏はこの写真集のあとがきにかえて、語っています。
「少年性っつうのはね、一番の魅力のことなんだ。そんなものはね、十歳とか
そんな頃に、いくらまわりの環境がどうだったって、奪い取れるもんじゃない。
それをね、いまの時代がだめにしたなんていったりしちゃあだめだよ」

そうして、こう続けるのです。
「チャンスがあればいつだって呼び戻すかもしんないよ。もって生まれた少年の
野生っつうのをさ、そういうものを」

子供時分に育まれる「野生」は、大人になって強く生きていくためになにより必要な
創造力であり知恵であり胆力でありコミュニケーション力のもとになるものだ
という気がします。
そしておそらく、ある年齢を過ぎると身につけることが難しくなる力でもあるのでしょう。
それを抑えつけるような社会を大人が作ってはいけないな、と改めて思うのです。

さて、週末はハロウィンですね。
ハロウィンの始まりは、古代ヨーロッパの原住民ケルト族の宗教行事。
11月1日を新年とする彼らはその前夜に死者の霊が訪れると信じ、
充分な供物がないと悪霊に呪われると恐れていました。そのため魔よけをし、
同時に秋の収穫を祝う祭りを行っていたとか。
その後、多くの聖人たち(Hallow)を祝う万聖節となり、近年、欧米では
魔女やお化けなどの仮装をした子供たちが
「Trick or treat!(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)」と家々を回ったり
仮装をしたりして楽しむ日に変化しています。
日本でも注目されるようになったのはここ20年ほどのことで、
子供のお祭りのようになっていますが、ハロウィンの行事がポピュラーなアメリカでは
大人達も本格的な仮装に身を包み、街中はもちろん職場にまで登場。
仲間同士で集まり盛り上がります。

私達もたまには童心に戻って、もって生まれ子供時分に育まれた野生を
呼び戻してみるのも大切なことかもしれませんね。

なので、麗王でも賑やかにハロウィンの飾り付けをし魔女に扮してお待ちしております!
「麗王に来てくれなきゃイタズラするぞ!」

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末金典子

酸味と辛みをきかせたフレッシュトマトのたれをたっぷりかけて。


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材料:

有機トマトサルサ〔有機トマト(2個)、有機ピーマン(2個)、 有機レモン汁(大さじ1)、ラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル(大さじ2)、野甫島の塩(小さじ2/3)、有機粗挽き黒こしょう、タバスコ(各少々)〕
たね〔
宮崎県産無投薬刀根鶏ひき肉(400g)、みやぎ農園のEM有精卵の溶き卵(1個分)、純米酒(小さじ2)、野甫島の塩有機粗挽き黒こしょう(各少々)〕
有機ベビーリーフ(適宜)
オーサワの一番搾り菜種油

作り方:
①ボールにたねの材料を入れ、粘りが出るまで手で練り混ぜる。
スイスダイヤモンドのフライパンオーサワの一番搾り菜種油をひき、①のたねを四角くなるように手で形を整えて焼く。
③有機トマトはへたを取って縦半分に切り、種を取って1㎝角に切る。有機ピーマンは縦半分に切ってへたと種を取り、1㎝四方に切る。ともにボールに入れ、残りのサルサの材料を加えて混ぜる。②を等分に切って器に盛り、サルサをかけて、有機ベビーリーフを添える。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

お野菜たっぷり! 照り焼きの甘辛味に、ご飯もすすみます。


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材料:
沖縄県産紅豚ロース2㎜スライス(400g)
有機にんじん(2本・約300g)
有機万能ねぎ(20本)
サニーレタスの葉(適宜)
照焼きだれ〔有機しょうがのすりおろし(2〜4かけ分)、有機しょうゆ、タカラの有機本みりん、純米酒(各大さじ2強)、美濃有機純米酢(小さじ2)〕
オーサワの一番搾り菜種油 ムソーの有機薄力小麦粉

作り方:
①有機にんじんは長さ5〜6㎝の千切りにする。有機万能ねぎは長さ10㎝に切る。照焼きだれの材料を混ぜ合わせる。
②豚肉1枚を縦長に広げ、手前に有機万能ねぎ、有機にんじんの各1/20量をやや斜めにのせ、きっちりと巻く。残りも同様にし、有機小麦粉適宜を全体にまぶす。
スイスダイヤモンドのフライパンオーサワの一番搾り菜種油小さじ4を中火で熱し、②を巻き終わりを下にして入れる。閉じ目がくっついたら、ころがしながら2〜3分焼き、フライパンの油をペーパータオルでさっと拭く。照焼きだれを加えてふたをし、30秒ほど蒸し焼きにする。ふたを取ってたれをからめ、サニーレタスとともに器に盛る。

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シンプルな味つけで、にんにくの風味を存分に生かします。


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材料:
沖縄県産紅豚ロース6㎜スライス(400g)
有機なす(4個)
有機にんにく(4かけ)
有機万能ねぎの小口切り(2〜4本分)
オーサワの一番搾り菜種油 有機しょうゆ 野甫島の塩 有機粗挽き黒こしょう 純米酒

作り方:
①有機なすはへたを切って1個ずつラップで包み、電子レンジ(600W)で約4分加熱する。有機にんにくは縦半分に切ってつぶし、粗く刻む。豚肉は脂身を取り、野甫島の塩、有機粗挽き黒こしょう各少々をふる。
②有機なすの祖熱が取れたらラップを外し、幅1㎝の斜めきりにする。スイスダイヤモンドのフライパンオーサワの一番搾り菜種油大さじ1を中火で熱し、有機なすに焼き色がつくまで両面を1〜2分ずつ焼く。野甫島の塩少々をふって器に盛る。
③同じフライパンに
オーサワの一番搾り菜種油大さじ2と有機にんにくをいれて中火で熱し、香りがたったら豚肉を重ならないように入れる。両面を色よく焼き、②の器に盛る。フライパンに残った油に純米酒大さじ6、有機しょうゆ小さじ2を加えて混ぜ、中火で1分ほど煮詰める。肉にかけ、有機粗挽き黒こしょう少々をふる。有機なすに有機万能ねぎを散らす。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

クリーミーで栄養豊富なアボカド、魚介と好相性のディルを取り合わせます。


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材料:
かに肉(8人前)
アボカド(大2個)
黒富士農場のオーガニック卵のゆで卵(4個)
無添加いくら(大さじ8)
ディル(8枝)
創健社有精卵マヨネーズ(大さじ8)
野甫島の塩 有機粗挽き黒こしょう 有機レモン汁

作り方:
①アボカドは縦半分に切り、種と皮を除く。さらに縦半分に切って、5㎜厚さに切り、有機レモン汁を振る。
②オーガニックゆで卵は薄い輪切りにする。
③ボウルに①のアボカド、食べやすくほぐしたかに肉、ちぎったディルを入れ、有精卵マヨネーズ、野甫島の塩、有機こしょうを加えてあえる。
④器に②と③を盛り合わせ、いくらをのせて、ちぎったディル(分量外)を飾る。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

まだまだ暑い沖縄では食欲をそそるアジア風の味つけがおいしいんです。


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏もも肉・一口大のそぎ切り(2枚・約500g)
有機ピーマン・縦に幅1㎝に切る(4個)
有機赤ピーマン・縦に幅1㎝に切る(2個)
有機バジル・葉を摘む(4枚)
24ヶ月発酵熟成させたトラチャンの無添加ナンプラー成城石井の無添加オイスターソース、純米酒(各大1)、粗糖(小1)、野甫島の塩(小1/3)、おろし有機にんにく、おろし有機しょうが(各1かけ分)〕
オーサワの一番搾り菜種油(大1)

作り方:
を混ぜ合わせる。スイスダイヤモンドのフライパンオーサワの一番搾り菜種油を中火で熱し、鶏肉を皮目を下にして入れ、こんがりと両面に焼き色がつき、肉に火が通ったら、有機ピーマンと有機赤ピーマンを加えて炒める。
②全体に油が回ったら、有機バジル、を加えて炒める。

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今年初めての沖縄本島を直撃する台風でしたが
被害などございませんでしたでしょうか。

秋分の日やお彼岸も過ぎ、もう10月となりました。そろそろ秋ですね。
人恋しい季節でもあります。

さて。
男女が交わって、子どもが生まれます。
今では科学技術が進み、必ずしもHをしなくとも出産は可能ですが、
クローン技術のようなものを用いない限り、
「他者同士が交わって、新たな存在が生まれる」という条件は、
出産という行為の中にいまだ含まれていると考えられます。
ですが、哲学者のプラトンは著書「饗宴」の中で、人と人が愛し合って起こる
「出産」は子どもに限ったことではない、と説いています。
私達の精神はもともと懐妊したような状態にあって、しかるべき相手に出会って
愛し合った時、そこには精神的な「出産」が起こり得るのだ、と言うのです。
男女の交わりに限らず、愛による交わりのもとには必ず「生まれるもの」があるのだ、と。

この「愛」をごく広く捉えるなら、私達は日常的に、この「出産」を
ちゃんと経験しているように思うのです。
誰かとの出会いによって、自分の中に新しい体験や思想、価値観が
生まれるのですから。
私達の人生はすべて、出会いと、それによって生まれた新しい自分の積み重ね
なのではないでしょうか。
沖縄や麗王のように人と人が濃い関係にある場所で生きていると、
非常に広い意味で、「他社との交わり」と「それによって生み出されるもの」の
世界を生きることになります。
人と人とが、あるいは人と「麗王のような場」が交わって、お互いにはらんでいた
何事かが新たな人生に加わることになるのです。

ちょっと占い話をしますと、今年は申年(さるどし)ということもあり、年頭から、
どんな大きな出来事が起こってもちっともおかしくないような壮大な「転機」の年だと
言われていて、それは来年いっぱいまで続くのだそうです。
幾つかの重要な条件が絡まり合って、これまでの環境や人間関係から脱出し、
まるで新しい立場を獲得するような、熱く激しいターニングポイントになるだろうと
言われています。
この転機は自分個人だけのものではなく、むしろ、周囲の人々の転機に
巻き込まれるようにして自分の人生も変化した、という人も少なくないようです。
社会的立場を賭けたような「勝負」であっても、自分の望みでやっているというよりは
周囲の人々の人生を引き受け、いくつもの命を背負って戦っているという意識が
強い人もいるのではないでしょうか。
そうした転機・勝負が続いている人は、今月からはもっと別な世界が
見えてくるのだとか。

私自身も今年は随分といろいろな出来事が押し寄せてきました。
それまでの「闘い」が、実は他者や世界、「麗王という場」との「交わり」だったことが
よく分かりました。
そして、その交わりによってできた子どものような何事かを、「産み落とす」ことに
なるのではないかと思うのです。

たとえば、人によっては、誰かと共同事業を始めて、その最初の利益を得る、
というような展開もあるでしょう。
また、誰かと熱い会話を重ねた果てに、斬新なアイデアを得て活動を始める、
という人もいるかもしれません。
第三者の紹介を通してパートナーに出会う、という場合も、自分と第三者の交わりが
パートナーを「生んだ」と考えることができます。
しばしば、芸術家にインスピレーションを与える「ミューズ」がいるように、自分自身に
何かを生み出させる「誰か」に出会えるのかもしれません。

あらゆるかたちで、誰かとの出会いと「交わり」が、有形無形の素晴らしい出産に
つながっていくのでしょう。

私自身は子どもを持つことはついぞできませんでしたが、「麗王という場」によって
たくさんの出会いをいただくことができました。
そのなかではとても大きな出会いもありました。

そこで、ここに私事で大変恐縮ではございますが、
御報告をさせていただきたいと存じます。
もうみなさん御存知のこととも思うのですが、麗王でお馴染みの沖縄大学の
准教授・樋口先生と私はこの12年間事実婚の関係にあったのですが、
ここのところ新聞などでも読まれたことと思いますが事実婚・同性婚などに対する
認識が変わり、この度行政上にて、夫婦という届け出をいたしました。
麗王は変わらずに続けてまいりますのでどうぞ末永くよろしくお願いいたします。

* 誠に勝手ながら、帰阪と内輪でのお披露目の関係上、
8日(土)~17日(月)までの10日間お休みさせていただきます。

* 沖縄タイムス・電子版「タイムスプラス」の社説・オピニオンのページに
「樋口耕太郎のオキナワ・ニューメディア」というコーナーができました。
大好評拡散中です。是非お読みになってみてくださいね。
http://www.okinawatimes.co.jp/category/tc-s-higuchi

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPよりごらんくださいませ。
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麗王
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末金典子

中身にもソースにも、刻んだオーガニックトマトを使います。オーガニックトマト入りの
たねのジューシーかつ複雑なお味が新鮮です。
クレソンのほろ苦さが、アクセントのスープも一緒に。


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材料:
たね〔宮﨑産の無投薬尾崎牛沖縄県産紅豚のミンチ合挽き肉(400g)、有機玉ねぎのみじん切り(1/2個分)、みやぎ農園のEM有精卵の溶き卵(2個分)、有機パセリのみじん切り(大さじ2)、野甫島の塩(小さじ1/2)、有機こしょう(少々)〕
有機トマト(2個・約200g)
ピザ用無添加ナチュラルチーズ(80g)
デルモンテ有機トマトケチャップ

作り方:
①有機玉ねぎは耐熱の器に入れ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で1分ほど加熱し、さます。へたを取って5㎜角に切る。有機トマトの1/2量と有機トマトケチャップの大さじ4を混ぜ、ソースを作る。
②ボールにたねの材料を入れて粘りが出るまで練り混ぜ、残りの有機トマトを加えて混ぜる。8等分にして小判形にまとめる。
スイスダイヤモンドのフライパンラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイル大さじ1を中火で熱し、②を入れて1〜2分焼く。裏返してふたをし、弱火にして7分ほど蒸し焼きにする。チーズを等分にのせて再びふたをし、チーズが溶けるまで1分ほど蒸し焼きにする。器に盛り、ソースをかける。

材料と作り方(有機じゃがいもとクレソンのスープ):
❶有機じゃがいも小1個(約100g)は、皮をむいて1.5㎝角に切り、水に5分ほどさらして水けを切る。クレソン小1束(約30g)は根元を切り、幅5㎜に刻む。
❷鍋に水2カップ、無添加洋風スープの素小さじ1/4、有機じゃがいもを入れて中火にかけ、煮たったらふたをして弱火にし、5〜6分煮る。野甫島の塩小さじ1/2、有機こしょう少々、クレソンを加え、さっと煮る。

有機にんにく風味の甘辛い無投薬尾崎牛が、龍の瞳のご飯や生野菜とバランス◎です。どんぶりものによく合う、シンプルなお野菜の有機おみそ汁を添えて。


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材料:
岐阜県下呂産「龍の瞳」有機JASの温かいご飯(2合・360ml)
宮﨑産の無投薬尾崎牛切り落とし肉(300g)
有機にんじん(1本・約140g)
有機きゅうり(2本・約200g)
下味有機白すりごま(小2)、有機にんにくすりおろし(少々)、有機醤油(大2)、粗糖マルホンの太香ごま油(各大1)〕
野甫島の塩 マルホンの太香ごま油

作り方:
①有機にんじんは皮をむいて長さを半分に切り、3〜4㎜角の棒状に切る。有機きゅうりは両端を切って長さを4等分に切り、5㎜角の棒状に切る。ともにボールに入れて野甫島の塩小さじ1/2をふってもみ、10分ほどおいて水けを絞る。ボールの水けを拭いて戻入れ、マルホンの太香ごま油小さじ2をからめる。
②牛肉は幅3〜4㎝に切り、下味の材料をもみ込む。スイスダイヤモンドのフライパンに油をひかずに肉を広げていれ、中火にかける。ほぐしながら火を通し、肉の色が変わったら火を止める。
③器にご飯を盛り、①の野菜と②の牛肉を盛る。全体をよく混ぜていただく。

材料と作り方(なすと有機ねぎのみそ汁):
❶なす1.5個(約150g)はへたを切り、縦半分に切ってから斜めに幅5㎜に切る。有機ねぎ8㎝は小口切りにする。
❷鍋にだし汁3カップを入れてふたをし、弱火にして3分ほど煮る。有機みそ大さじ3を溶き入れ、有機ねぎを加えてさっと煮て、火を止める。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。

スパイシーな肉だねをパン粉ごろもで揚げて、ボリューム満点に。


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材料:
宮﨑産の無投薬尾崎牛沖縄県産紅豚のミンチ合挽き肉(400g)
有機玉ねぎのみじん切り(1/2個分)
みやぎ農園のEM有精卵の溶き卵(1個)
野甫島の塩(小さじ1)
有機こしょう(少々)
S&Bカレー粉(小さじ2)
有機にんにくのみじんぎり(1かけ分)
有機しょうがのみじん切り(1かけ分)
ころもムソーの有機薄力小麦粉みやぎ農園のEM有精卵の溶き卵、岩手県産南部小麦で作った無添加パン粉(各適宜)〕
有機グリーンリーフ(適宜)
デルモンテ有機トマトケチャップ オーサワの一番搾り菜種油(揚げ油)

作り方:
①ボールにひき肉、野甫島の塩、有機こしょうを入れ、粘り気が出るまで練り混ぜる。残りのたねの材料を加えてさらによく練り、16等分にして丸める。ころもの材料を順にまぶす。
②鍋に揚げ油を入れて中温(170℃)に熱し、①を入れる。ときどき上下を返しながら、5〜6分揚げて油を切り、器に盛る。有機グリーンリーフの葉を一口大にちぎり、有機ケチャップ適宜とともに添える。

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無投薬刀根鶏をそぎ切りにすれば、蒸し時間3分ででき上がり!


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材料:
宮崎県産無投薬刀根鶏胸肉・幅1.5㎝のそぎ切り(2枚・約500g)
黄パプリカ・縦に幅1㎝に切る(1個)
有機プチトマト(1パック)
〔おろし有機にんにく、おろし有機しょうが(各1かけ分)、創健社有精卵マヨネーズデルモンテ有機トマトケチャップ(各大2)、S&Bカレー粉(大1.5)、純米酒、有機しょうゆ(各大1)、野甫島の塩(小1/2)〕

作り方:
スイスダイヤモンドのフライパンを入れて混ぜ、鶏肉を入れて均一に混ぜ合わせる。パプリカ、有機プチトマトをのせる。
②蓋をして強めの火にかけ、蒸気が出てきたら中火にし、2〜3分蒸し焼きにする。蓋を取り、ざっくりと混ぜる。

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