4月14日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』第35期(クリックして概要をダウンロードできます)受講者を募集します。

期間: 3ヶ月(4月14日~6月30日)

講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間は午後7時より(3時間程度)。
①4月14日(土) 愛の経営
: 事業再生のケーススタディ・サンマリーナホテルの再生実話
②4月28日(土) パラダイムシフト
: 10倍の生産性を実現する・思考実験と発想の転換
③5月12日(土) 贈与経済学
: お金と金融に向き合う・お金の本質
④5月26日(土) 幸せな社会
: 社会の生態系を理解する・ポスト資本主義を考える
⑤6月9日(土) 行動理論: 次世代戦略・行動がすべて
⑥6月30日(土) いま、愛なら何をするだろうか?
: 自分に向き合う・心のリーダーシップ
*第6回講座の日程を、6月30日に変更いたしました。ご注意ください。

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階) 那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎 http://twitter.com/trinity_inc (ツイッター) https://www.facebook.com/kotaro.higuchi(フェイスブック)
定員: 20名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座について: 既存パラダイム(世界観)を大いに刺激する沖縄で最も知的な体験、3時間があっという間に過ぎるほ ど、衝撃的で、有意義で、面白い、「理想の講義」を目指しています。具体事例を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重視していますので、 受講に際して金融知識、経済知識、経営経験など一切不要です。

一見、6つのバラバラなテーマによって構成されていますが、6回の講座はジグソーパズルのように、すべてでひとつの大きな世界観(次世代社会の生態系)をお伝えする構成になっています。次世代社会のパズルを完成するためにも、ぜひ全回の受講をお勧めします。

問題は、その問題を生み出した考え方と同じレベルの発想では解けない
(アルベルト・アインシュタイン)

資本主義、効率重視、成果主義、補助金に依存した地域振興の限界は誰もが感じており、この社会システムに持続性がないことは、既に共通認識と言えるかもしれません。しかしながら、「それでは、私たちはどうすればいいのか?」、次の社会の青写真は殆ど語られていません。・・・その理由のひとつは、水槽の中にいる金魚にとって「水」は永遠の謎であり、水槽の中にいながら「水」の本質を理解することが困難だからです。本講座の試みは、水槽の外から金融・社会・経営・沖縄社会そして私たちの生き方を考えることです。本講座は本土各都市からも多くの受講生がいらっしゃいますが、敢えて資本主義社会の中心から遠く離れた、日本の端沖縄で開講することに価値があると思うのです。

*   *   *   *   *   *   *

お金は、言ってみれば劇薬のようなもので、人を助けることもありますが、破滅させることもあります。これだけ強力な薬品でありながら、まったく処方箋なしに社会に大量に配布されているようなものです。ある意味、この劇薬を「悪者」として、社会から民間資本を取り上げることで「劇薬」を管理しようとし たのが、20世紀前半の社会主義社会の実験だったのではないでしょうか。ところが、お金をこの世の中からなくすことはできません。民間からお金を取り上げ て、国家と言う世界最大の資本家を生み出してしまったと思うのです。社会主義国家の実験は、ある意味で「お金から逃げる」ことを選んだ結果でしょう。私 は、劇薬の配布を止めるのではなく、この処方箋を書くことができないかと考えているのです。

私たちは、お金から逃げるのではなく、向き合い、それを大量に手にしながら、扱いながら、この社会を制御する方法を理解するべきで、この「劇薬取り扱い責任者」を社会のリーダーとして選別し、育て、資本と資源を任せるべきだと思うのです。そのためには、とても人間的な、こころの問題、魂の問題を理解する人材が必要であり、そのための教材が必要だと思うのです。

それが「次世代金融講座」の趣旨でもあります。

樋口耕太郎

10月10日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』第25期(クリックして概要をダウンロードできます)受講者を募集します。

期間: 3ヶ月(10月10日~12月26日)

講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間は午後7時より(3時間程度)。
①10月10日(土) 愛の経営
: 事業再生のケーススタディ・サンマリーナホテルの再生実話
②10月24日(土) パラダイムシフト
: 10倍の生産性を実現する・思考実験と発想の転換
③11月14日(土) 贈与経済学
: お金と金融に向き合う・お金の本質
④11月28日(土) 幸せな社会
: 社会の生態系を理解する・ポスト資本主義を考える
⑤12月12日(土) 行動理論: 次世代戦略・行動がすべて
⑥12月26日(土) いま、愛なら何をするだろうか?
: 自分に向き合う・心のリーダーシップ

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎 http://twitter.com/trinity_inc (ツイッター)
定員: 20名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座について: 既存パラダイム(世界観)を大いに刺激する沖縄で最も知的な体験、3時間があっという間に過ぎるほ ど、衝撃的で、有意義で、面白い、「理想の講義」を目指しています。具体事例を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重視していますので、 受講に際して金融知識、経済知識、経営経験など一切不要です。

一見、6つのバラバラなテーマによって構成されていますが、6回の講座はジグソーパズルのように、すべてでひとつの大きな世界観(次世代社会の生態系)をお伝えする構成になっています。次世代社会のパズルを完成するためにも、ぜひ全回の受講をお勧めします。しかしながら、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されていますので、順不同で受講でき、期間中いつからでも新規に参加でき、欠席回は次期以降の該当回の受講が可能です。

問題は、その問題を生み出した考え方と同じレベルの発想では解けない
(アルベルト・アインシュタイン)

資本主義、効率重視、成果主義、補助金に依存した地域振興の限界は誰もが感じており、この社会システムに持続性がないことは、既に共通認識と言える かもしれません。しかしながら、「それでは、私たちはどうすればいいのか?」、次の社会の青写真は殆ど語られていません。・・・その理由のひとつは、水槽 の中にいる金魚にとって「水」 は永遠の謎であり、水槽の中にいながら「水」の本質を理解することが困難だからです。本講座の試みは、水槽の外から金融・社会・経営・沖縄社会そして私た ちの生き方を考えることです。本講座は本土各都市からも多くの受講生がいらっしゃいますが、敢えて資本主義社会の中心から遠く離れた、日本の端沖縄で開講 することに価値があると思うのです。

*   *   *   *   *   *   *

お金は、言ってみれば劇薬のようなもので、人を助けることもありますが、破滅させることもあります。これだけ強力な薬品でありながら、まったく処方箋なしに社会に大量に配布されているようなものです。ある意味、この劇薬を「悪者」として、社会から民間資本を取り上げることで「劇薬」を管理しようとしたのが、20世紀前半の社会主義社会の実験だったのではないでしょうか。

ところが、お金をこの世の中からなくすことはできません。民間からお金を取り上げて、国家と言う世界最大の資本家を生み出してしまったと思うのです。社会主義国家の実験は、ある意味で「お金から逃げる」ことを選んだ結果でしょう。私は、劇薬の配布を止めるのではなく、この処方箋を書くことができないかと考えているのです。

私たちは、お金から逃げるのではなく、向き合い、それを大量に手にしながら、扱いながら、この社会を制御する方法を理解するべきで、この「劇薬取り扱い責任者」を社会のリーダーとして選別し、育て、資本と資源を任せるべきだと思うのです。そのためには、とても人間的な、こころの問題、魂の問題を理解する人材が必要であり、そのための教材が必要だと思うのです。

それが「次世代金融講座」の趣旨でもあります。

樋口耕太郎

4月13日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』第15期 (クリックして概要をダウンロードできます)受講者を募集します。

期間: 3ヶ月(4月13日~6月22日) 講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間は午後7時より(2時間半程度)。原則として、第二・第四土曜日が開催日です。

①4月13日(土) 愛の経営:事業再生のケーススタディ・サンマリーナホテルの再生実話
②4月27日(土) パラダイムシフト:10倍の生産性を実現する・思考実験と発想の転換
③5月11日(土) お金の本質:お金と金融に向き合う・金融の未来学
④5月25日(土) 資本主義社会の幻想
:社会の生態系を理解する・ポスト資本主義を考える
⑤6月8日(土) 行動理論:次世代戦略・社会再生の「コーナー」を探す
⑥6月22日(土) あなたの中のリーダー
:自分に向き合う・明日からできること

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎 http://twitter.com/trinity_inc (ツイッター)
定員: 20名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座について: 既存パラダイム(世界観)を大いに刺激する沖縄で最も知的な体験。2時間半があっという間に過ぎるほど、衝撃的で、有意義で、面白い、「理想の講義」を目指しています。具体事例を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重視していますので、受講に際して金融知識、経済知識、経営経験など一切不要です。

資本主義、効率重視、成果主義の限界は誰もが感じており、この社会システムに持続性がないことは、既に共通認識と言えるかもしれません。しかしながら、「それでは、私たちはどうすればいいのか」、次の社会の青写真は殆ど語られていません。・・・その理由のひとつは、水槽の中にいる金魚にとって「水」は永遠の謎であり、水槽の中にいながら「水」の本質を理解することが困難だからでしょう。本講座の試みは、水槽の外から金融・社会・経営そして私たちの生き方を考えることです。本講座は本土各都市からも多くの受講生がいらっしゃいますが、敢えて沖縄で開講すべきだと私が考える理由です。

一見、6つのバラバラなテーマによって構成されていますが、6回の講座はジグソーパズルのように、すべてでひとつの大きな世界観(次世代社会の生態系)をお伝えする構成になっています。次世代社会のパズルを完成するためにも、ぜひ全回の受講をお勧めします。しかしながら、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されていますので、順不同で受講でき、期間中いつからでも新規に参加でき、欠席回は次期以降の該当回の受講が可能です。

*   *   *   *   *   *   *

「次世代金融講座」の受講者の方から、世の中で多く開催されている他の自己啓発セミナーと、本講座がどう異なるのか?という問いかけを頂いた。「樋口さんのおっしゃっていることは、有名な○○さんがセミナーでおっしゃっていたことに通じますね」と言われることもある。気になって、紹介された方々の書籍やビデオなどを拝見するのだが、殆どの場合、似ているというよりも正反対ではないかと感じることの方が多い。

どうして正反対だと感じるのか、暫く考えているうちにその理由が見つかったような気がした。「次世代金融講座」では、実は、特段前向きな要素が強調されている訳ではない。人を元気づけるための物語、苦しいけれど乗り越えて掴んだ成功、前向きになるためのヒントやノウハウなどなど・・・が登場する訳ではない。一般的な自己啓発セミナーに盛り込まれている要素とは対照的だ。

講座は全般的に、多様なケースに亘る「事実と解釈」によって構成されている。出来事やエピソードを紹介し、その現象を、異なる視点で解釈することが、様々な角度から何度も繰り返される。そこで重要視されている価値観は、エピソード(事実)や解釈が受講者の気持ちを高揚させるかどうかではない。常識とは異なる新しい視点が、受講者のこれからの人生、およびわれわれの次世代社会において「機能する」かどうかである。したがって、本講座はポジティブ講座ではない。私はよく「鏡の講座」と表現しているが、「なぜ?」という言葉を使わずに、「なぜ?」を問いかけるように設計されている。 受講者の多くは、異なる発想に触れ、新鮮な世界観を獲得し、考えることの楽しみを感じる。 一方で、異なる発想に触れる、というプロセスは、自分の現在までの価値観に向き合わされるという意味だ。「鏡」に映った自分の姿を見つめると、苦しいと感じる受講者も少なくない。「受講料を払ってまで、何で苦しい思いをしてまで通っているのだろう」と告白した受講者もいた。

私が「ポジティブ講座」に納得がいかない理由は、しばしばポジティブシンキングが「精神安定剤」として利用されがちだからだ。そして、すべての「薬物」には中毒性がある。(もちろん、ネガティブシンキングの100倍優れているのだが)。 「精神安定剤」として良い話を聞いている瞬間は、映画を見ているようなもので、悩みから解放され、誰しもが元気になる。しかしながら、そのエネルギーが自分の内部から生まれるものでなければ、やがてその楽しさは欠乏感に変わる。 セミナーホッピングを繰り返す人たち、ポジティブな話を聞いても、行動が伴わない人たちは、典型的にこの症状を示しているような気がするのだ。そして、資本主義社会の基本原則に基づいて、中毒性の有るもの、人に欠乏感を与えるものは、消費を促し、リピーターに繋がり、商売を支える。・・・セミナーを生業としている人の多くは、そのメカニズムをお金に換えている側面があるのではないだろうか。

資本主義社会では「顧客のニーズを提供する」のが商売の基本とされる。パチンコなどのギャンプルは顧客の「ニーズ」である。現代経営では、顧客のニーズを満たすことは強調されても、顧客の人生を本当の意味で豊かにすることには、実は誰も関心を払わない。商売の「感謝」は、顧客のニーズに対する感謝であり、自分への関心に対する感謝である。多くの経営者は、ニーズを提供することで、顧客と社会に寄与していると胸を張るが、本当にそうだろうか?

私は、本当に人の役に立つこととは、一時的な幸福感を提供することではなく、一生涯続く心の自家発電にスイッチを灯すお手伝いだと思っている。それを実現する唯一のプロセスは、私たちが、自分自身の姿に向き合うことでしかない。自分の姿に向き合うことは、決して楽しいことばかりではない。殆どの人が最も避けて通る、苦しいプロセスでもある。勇気をもって、その道に敢えて一歩踏み出そうとする人たちに力を貸すことができれば本望だ。

(2013年1月12日のツイッターより)

樋口耕太郎

4月9日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』 第9期(クリックして概要をダウンロードできます)、 受講者を募集します。

期間: 3ヶ月(4月9日~6月25日)
講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間はいずれも午後7時より2時間半程度。
*原則として、第二・第四土曜日が開催日です。

4月9日(土) 「経営と人事」 事業再生のケーススタディ
4月23日(土) 「経営と生産性」 10倍の生産性は可能か?
5月14日(土) 「企業金融・マネー経済・お金の本質」 誰も知らない、お金の話
5月28日(土) 「資本主義社会の変容とグローバル経済」 我々の社会の「生態系」を理解する
6月11日(土) 「事業戦略・沖縄地域経済・農業」 沖縄の次世代戦略
6月25日(土) 「リーダーシップ・行動するということ」 明日から、できること

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎 http://twitter.com/trinity_inc (ツイッター)
定員: 30名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座の概要: 2時間半があっという間に過ぎるほど衝撃的で、有意義で、面白い、「理想の講義」実現を目指しています。具体事例を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重視していますので、受講に際 して金融知識、経済知識、経営経験など一切不要です。

6回の講座によって、ひとつの大きな世界観(社会の生態系)をお伝えする構成になっていますが、 途中回を欠席せざるを得ない場合であっても、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されています。また、期間中いつでも新規に参加で き、欠席回は次期以降の受講が可能です。

受講者の皆様へのメッセージ: 先日沖縄県庁企画部の職員と長時間会話する機会がありました。いろんなことを話しましたが、基本的に彼の主張は、「沖縄がもらっている補助金はたいした額ではない」ということ。主な根拠は、県民一人当たりの補助金は、例えば島根県の方がよほど多いが、島根では地上戦もなかったし基地もない、と。実は、沖縄ではこのような主張を耳にすることが増えています。沖縄振興特別措置法の期限切れが近づき、沖縄県が一括交付金を要求するにあたって、沖縄が現在までいかに不当に扱われ、それに対して受け取っているお金がいかに少ないか、「理論武装」が進められているためです。

しかしながら、沖縄が有形無形の大量の補助金を受け取っていることは、県民ならば誰でも直感していることで、いくら統計をいじっても、その事実は変わりません。先の島根県の例も、人口が減少傾向にある地域の、県民一人当たり補助金の額が高くなるのは当然です。一方沖縄は大量の補助金のために、経済規模が拡大を続け、日本では人口が増加している唯一の地方であり、本島南部の集積は110万人。日本で十数番目の大都市圏であり、人口密度は神戸市と同水準なのですが、このような地域の「発展」にそもそも基地経済が大きく寄与していることは疑いがありません。

沖縄の基地経済に関連して、三つの「嘘」があると思います。第一に、基地経済の比率が県民総所得の5%程度まで減少している、第二に、県民一人当たりの補助金の額は決して多くない、第三に、日本の米軍基地の75%が、国土の1%に満たない沖縄に集中している、という各論です。もちろん見方や定義の仕方にもよりますが、いずれもミスリーディングで「統計操作」に近いものです。県民総所得に占める基地経済の推定規模は5%どころか50%~100%(1兆円~2兆円)であり、基地面積も全体の25%でしかありません。

実は、沖縄の米軍基地は、定義の仕方によって25%とも75%とも表現できるというだけのことなのですが(もちろん、「25%」だから沖縄の負担が小さいということでは決してありません)、最大の問題は、この数字が示す印象に最も欺かれているのが沖縄県民だということです。「75%」という数字を突きつけられれば、人は誰でも、他人を恨みたくなります。しかしながら、人生とは、人を恨むことで決して生産性が生まれないように出来ているのです。人を恨みながら人生を送る人は、誰でも、自分自身に毒を盛りながら暮らしているようなもので、自分はもちろん、関わる誰も幸福にしません。一方、人を赦すことは難しいことですが、これほど高潔な行為はありませんし、何よりも莫大な生産性と幸福を呼び込む最良の方法です。そして、人を赦すことができるのは、「被害者」だけだ、というパラドックスがあります。

三つの「嘘」は、基本的に、「沖縄経済は基地に依存していない(したがって基地はなくてもいい)」、「基地負担は過剰である」、「基地負担の対価が極小である」、という論旨からなります。県庁を始め、沖縄二紙がこのような主張を繰り返すのは、結局のところ更にお金を引っ張ってくるためでしょう。私は過剰な補助金こそが、沖縄を駄目にしつつある最大の原因だと考えているのですが、沖縄県庁とメディアは全くその正反対、すなわち、より多くのお金が問題を解決すると考えているように見えます。

そこで私は県庁職員の彼に聞いてみました:

私 「もし、望みどおりのお金が無尽蔵に手に入ったとして、そのお金で沖縄社会を良くするために、なにをすればいいと思いますか?」
彼 「それは県民と一緒に、これから考えます。」
私 「・・・」

県政が分裂症を患っている地域が、分裂的な社会になるのは自然なことです。そして、現在までにその通りの、つまり、沖縄自身が(実質的に)望んだとおりの、分裂社会が生まれています。それを治癒する唯一の方法は、勇気を持って現実を直視し、正気を取り戻すことでしかないと思うのです。

今まで誰も口にしなかった、資本主義社会と沖縄経済の現実を直視し、根源的な問題を特定し、本当の意味での地域再生を実現するための処方をまとめました。沖縄に関わる全ての人に受講して頂きたいと心から思っています。私は、「沖縄」が社会全体に対して無力であるという世界観を捨てて、社会全体の問題をいかに沖縄から解消するか、という発想で世界を見るとき、沖縄ほど可能性を持つ地方は存在しないと信じています。

周回遅れでトップを走る沖縄で、次世代社会を考えてみませんか。

樋口耕太郎

1月15日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』 第8期 受講者を募集します。

期間: 3ヶ月(1月15日~3月26日)
講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間はいずれも午後7時より2時間半程度。
*原則として、第二・第四土曜日が開催日です(1月のみ第三・第五土曜日)。

1月15日(土) 「経営と人事」 事業再生のケーススタディ
1月29日(土) 「経営と生産性」 10倍の生産性は可能か?
2月12日(土) 「企業金融・マネー経済・お金の本質」 誰も知らない、お金の話
2月26日(土) 「資本主義社会の変容とグローバル経済」 我々の社会の「生態系」を理解する
3月12日(土) 「事業戦略・沖縄地域経済・農業」 沖縄の次世代戦略
3月26日(土) 「リーダーシップ・行動するということ」 明日から、できること

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎 http://twitter.com/trinity_inc (ツイッター)
定員: 30名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座の概要: 2時間半があっという間に過ぎるほど衝撃的で、有意義で、面白い、「理想の講義」の実現を目指しています。具体事例を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重視していますので、受講に際 して金融知識、経済知識、経営経験など一切不要です。

6回の講座によって、ひとつの大きな世界観(社会の生態系)をお伝えする構成になっていますが、 途中回を欠席せざるを得ない場合であっても、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されています。また、期間中いつでも新規に参加でき、欠席回は次期以降の受講が可能です。

受講者の皆様へのメッセージ: 日本の自殺率は主要国中最悪水準ですが、その統計上の数は、自殺者が急増した98年から現在までの11年間、年間3万人前後で奇妙なほど変動していません。一方で、死因が特定できず法規上警察への通報が義務付けられた遺体の内、犯罪の疑いのあるものを除外した「非犯罪死体」は14万6千体 (08年)。その数は同じ11年間で1.6倍に増加しています。・・・世界的には変死者の半分が自殺と推定する統計処理方法もあるそうですが、仮にこの方法に倣えば、日本の自殺者数の実態は年間10万人という推測も可能なのです。これは毎年原爆が投下されているのと同等の死者数であり、日本は社会的に戦時中といっても過言ではありません。いかなる戦争よりも、災害よりも、疫病よりも、社会そのものが人を殺しているのです。

ショッキングな観察ですが、これは現代社会のほんの一面でしかありません。下がる一方の労働報酬と広がる一方の社会格差、若者の失業、職場の鬱、急増する幼児虐待、薬漬けの食品と農産物、崩壊する家庭と教育現場、毎年1兆円増加する社会福祉費用、膨れ上がる公的債務、出口の見えない不況・・・現実をありのままに見れば、やはり社会は機能不全に陥っていると考えるべきでしょう。これほどの大問題に対して、我々にできることは傍観者でいることだけなのでしょうか。我々は本当に無力なのでしょうか。例えば年間「10万人」の自殺は、我々自身の問題ではないのでしょうか。では、それが「我々の問題」になるのは何人にまで増えたときなのでしょう。それは100万人でしょうか、1000万人でしょうか。

これらの問題解決を妨げている最大の要因は、「我々にできることは限られている」という思い込みにあるのではないでしょうか。「地方」が社会全体に対して無力であるという世界観を捨てて、社会全体の問題をいかに沖縄から解消するか、という発想で世界を見るとき、沖縄ほど日本の問題を解決できる可能性を持つ地方は存在しないと強く感じるのです。

周回遅れでトップを走る沖縄で、次世代社会を考えてみませんか。

樋口耕太郎

9月25日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』 第7期 受講者を、以下の通り募集します。

期間: 3ヶ月(9月25日~12月11日)
講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間はいずれも午後7時より2時間程度(12月11日、第六回講座のみ午後3時半からに変更になりました)。
*原則とし て、第二・第四土曜日が開催日です。

9月25日(土) 「経営と人事」 事業再生のケーススタディ
10月9日(土) 「経営と生産性」 10倍の生産性は可能か?
10月23日(土) 「企業金融・マネー経済・お金の本質」 誰も知らない、お金の話
11月13日(土) 「資本主義社会の変容とグローバル経済」 我々の社会の「生態系」を理解する
11月27日(土) 「事業戦略・沖縄地域経済・農業」 沖縄の次世代戦略
12月11日(土) 「リーダーシップ・行動するということ」 明日から、できること

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎 http://twitter.com/trinity_inc (ツイッター)
定員: 30名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座の概要: 2時間があっという間に過ぎるほど衝撃的で、有意義で、面白い、「理想の講義」の実現を目指しています。具体事例 を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重視していますので、受講に際 して金融知識、経済知識、経営経験など一切不要です。

6回の講座によって、ひとつの大きな世界観(社会の生態系)をお伝えする構成になっていますが、 途中回を欠席せざるを得ない場合であっても、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されています。また、期間中いつでも新規に参加でき、欠席回は次期以降の受講が可能です。

受講者の皆様へのメッセージ: 私と沖縄との縁は2004年、恩納村の老舗リゾート、サンマリーナホテルを取得し、経営を引き継いだのがきっかけです。10年以上実質的に赤字経営だったサンマリーナホテルは、価格と売上を伸ばしながら、わずか1年足らずで経常利益1.3億円、営業キャッシュフロー2.3億円の超高収益会社へと変容したのですが、その手法は至ってシンプルです。

私の結論は、企業は人間関係そのものであり、思いやりによる良好な人間関係が企業価値を最大化するということです。一般的な経営者は社員に恐れを与えることでコントロールしようとしますが、最も効果的なことは、むしろ恐れを取り除くことではないでしょうか。経営者が社員に誠実な意識を持つだけで、彼らの人生にいかに多大な貢献ができるかは計り知れません。

はっきりしていることは、事業再生は心の再生であるということです。いくら優れた「ビジネス」を組み立てても、目に見える合理性を追及しても、人の心が変らなければ事業は再生しません。心から好きな仕事をするとき、人は自分に正直に生きています。自分に嘘をつかず、時間と気持ちに余裕があってこそ、人は人に対して優しくなれる。あまりに嘘だらけになってしまった社会で、正直な人間関係が顧客にとって何よりも意味ある体験となり、結果として顧客満足度が上がり、口コミが広がり、顧客の離反率が減少し、顧客層が高まり、運営コストが下がり、生産性が回復し、事業が再生する。これが経営イノベーションの本質なのです。

周回遅れでトップを走る沖縄で、次世代社会を考えてみませんか。

樋口耕太郎

難しいことは易しく、易しいことは深く、深いことはおもしろく  (井上ひさし)

6月26日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』 第6期 受講者を、以下の通り募集します。

期間: 3ヶ月(6月26日~9月11日)
講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間はいずれも午後7時より2時間程度。
*原則とし て、第二・第四土曜日が開催日です。

6月26日(土) 「経営と人事」 事業再生のケーススタディ
7月10日(土) 「経営と生産性」 10倍の生産性は可能か?
7月24日(土) 「企業金融・マネー経済・お金の本質」 誰も知らない、お金の話
8月14日(土) 「資本主義社会の変容とグローバル経済」 我々の社会の「生態系」を理解する
8月28日(土) 「事業戦略・沖縄地域経済・農業」 沖縄の次世代戦略
9月11日(土) 「リーダーシップ・行動するということ」 明日から、できること

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎
定員: 30名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座の概要: 「知る人ぞ知る」、沖縄次世代戦略+経営・社会・経済講座の第六期。沖縄はもちろん、東京、大阪、神戸、新潟などから延べ130名を超える方々が受講頂いています。

私は学生時代まで教職を志望していたこともあり、ずいぶん以前から、虚飾や嘘がなく、人の心に響き、深い洞察とインスピレーションに溢れ、誰でも容易に理解でき、実証的・科学的・具体的で、かつ2時間があっという間に過ぎるほど有意義で面白い「理想の講義」を実現することはできないものか、と考えていました。決してその域に到達したとは言えませんが、本講座を開設して1年超、40講座の試行錯誤と改善を重ねながらユニークなプログラムになりました。経営学、哲学、心理学、社会学、経済学、金融論、国際政治学の各概念から、実質的・機能的・実務的な要素だけを抽出し、統合的、大局的、本質的、人間的、経営科学的な独特の切り口で「社会の生態系」という体系にまとめています。「我々の常識を健全に揺さぶり」ながら高度な概念を大量に扱いますが、具体事例を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることをとても重視していますので、受講に際 して金融知識、経済知識、経営経験などは一切不要です。

本講座をどのように活用されるかはもちろん様々で、新たな知識、インスピレーション、知恵、思考に深く触れる良い機会でもあり、経営、組織運営、事業再生の実務的講義でもあり、ライブのような楽しさもありますが、なによりも、次世代社会の沖縄と日本の理想的かつ現実的なあり方を提示し、最小のエネルギーで社会を圧倒的により良いものにしながら、個人を何よりも活かす、超・実務的な社会工学であること、そしてひとりひとりにとって本当に大事なことに向き合う「鏡」として機能することが最大の目的です。

6回の講座によって、ひとつの大きな世界観(社会の生態系)をお伝えする構成になっていますが、 途中回を欠席せざるを得ない場合であっても、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されています。また、期間中いつでも新規に参加でき、欠席回は次期以降の受講が可能です。

受講者の皆様へのメッセージ:


樋口耕太郎

もともと先端金融事業の激しい競争を勝ち抜くために、飛躍的な生産性を伴う事業再生モデルを開発する必要に迫られたという事情から、逆説的に、企業経営から成果主義的な枠組みを完全に廃止し、事業は人間関係であると再定義し、「今、愛ら何をするだろうか?」を企業理念とするサンマリーナホテルでの実践が生まれました。人間関係を何よりも重視する経営が、資本主義的な枠組みにおいても強力な事業性を発揮し、殆どゼロに等しい運営リスク、最小限の追加費用と、最短の時間で、最大限の収益を(結果として)生み出すことが証明されたため、そして、サンマリーナホテルの企業価値が著しく高まったため、資本の論理に従って、僅か2年で倍の価格で外資に転売されるに至ります。・・・起業家精神を発揮して全くの新規事業分野であるリゾートホテルを買収し、最小限の資本と期間で、ごまかしのない破格のバリューアップを実現し、汎用的かつ圧倒的な競争力を持つ事業再生ノウハウを手に入れる・・・。いわば、私が当初考えていたシナリオ通りに全てのことが運んだのですが、人生の妙味は、私自身がそのような「最先端」金融の在り方、より大きな収益のために金融技術にしのぎを削る事業、資本家として「成功」し、東京に戻ってそのような「実績」を積み重ねる生き方に全く関心を失ってしまったことです。

私にとって、愛の経営が恐ろしいまでの事業再生力を有することは体験的に実証済みで、経営科学的にも整合性があり、その汎用的な有効性には微塵の疑いもありません。愛は火・化石エネルギーに次ぐ、人類の第三にして究極のエネルギーです。地中にある原油は採掘されて初めて価値を持つように、愛も我々の心の中に無尽蔵に眠っているのですが、人間関係を分断し続けてきた資本主義社会においては、愛のエネルギーを採掘・精製・流通し、社会で活用するための技術とノウハウが欠落しています。この重大なギャップを埋めるため、「愛の経営による経営受託および事業再生」を業とする、トリニティ株式会社を起業した当時は、まともな経営者が、事業に愛を持ち込むなどという「甘ったるい」ことを口にするなど論外で、いわゆる人間中心の世界観に基づく経営は、オカルト扱いどころか、市場から完全に無視されていました。

ところがサブプライム問題に端を発した金融危機以降、特にここ半年くらいで、人間性を重視する経営の重要性と効果に対する認識が、世界的な規模で急速に広まりつつあります。資本主義社会が行き詰まり、このままでは自分の生活はおろか社会全体が維持できない、という多くの人の直感が新たな世界観を必要とし、我々の中に眠っている愛のエネルギーの存在に気がつき、社会の生態系が大きく変容し始めたのかも知れません。この大潮流はまだ始まったばかりで、次世代社会の必然であり、恐らくあと5年もすれば社会に相当なインパクトを与えることになるでしょう。この次世代社会の本質に向き合わない企業は、現在どんなに優良企業であっても、生産性の急激な低下と長く深い不況に伴って、凋落の憂き目に合うに違いありません。逆に、それがどんなに些細なものであっても、身近な、一見小さな問題に向き合う人は驚くほどの成果を上げ、次世代社会後の半生において意外なほど重要な役割を担うことになるでしょう。このような観点で、我々の人間関係、事業経営、世界観を根源から問い直すことが、単に精神的な健康をもたらすだけではなく、事業戦略、社会戦略、医療、家庭、食、福祉を維持するための、恐らく唯一現実的な選択肢になるはずです。

『次世代金融講座』は資本主義社会から周回遅れで、次世代の世界最先端概念を扱う講座です。同じく、周回遅れでトップを走る沖縄で、新しい世界観と、そしてなによりも自分自身に向き合いながら、次世代社会を考えてみませんか。

27日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』第5期 受講者を、以下の通り募集します。

期間: 3ヶ月(3月27日~6月12日)
講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間はいずれも午後7時より2時間程度。
第一回目は3月27日(土)午後7時~、(全6回講座)

3月27日(土) 「経営と人事」 事業再生のケーススタディ
4月10日(土) 「経営と生産性」 10倍の生産性は可能か?
4月24日(土) 「企業金融・マネー経済・お金の本質」 誰も知らない、お金の話
5月8日(土) 「資本主義社会の変容とグローバル経済」 我々の社会の「生態系」を理解する
5月22日(土) 「事業戦略・沖縄地域経済・農業」 沖縄の次世代戦略
6月12日(土) 「リーダーシップ・行動するということ」 明日から、できること

*原則として、第二・第四土曜日が開催日です

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎
定員: 30名
受講料: 3万円(消費税込、全6回講座分、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座の概要: 沖縄本島だけでなく、東京、神戸、新潟、宮古島などから受講頂いている経営・社会・経済講座の第五期。最近では、「知る人ぞ知る講座」との評価を一部で頂戴するようになりました。『次世代金融講座』のタイトルからは、「投資ノウハウのセミナー」または、「金融理論の講義」という印象が避けられず、名称にはやや難があるのですが、我々の社会に多大かつ根源的な影響を及ぼしている、お金(金融)の本質を理解することが、社会における実に多様な問題を解決することの第一歩であり、更に、お金を理解するためには、お金以外のもの(社会の生態系)を理解する必要がある、という考えに基づいて、「大局的、本質的、人間的、経営科学的、かつ機能的な概念をシンプルに表現する」講座内容を、適切に表現する他の名称が見つかりません。したがって名称とは裏腹に、お金に関する直接の議論は全体の20%くらいになっています。

本講座は、不況に突入しながら激変する社会環境をむしろ好機とし、次世代社会において機能する経営とは、事業とは、金融とはを問い、より良い事業や社会を構築するための処方を模索するものです。高度な概念を大量に扱いますが、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重要視していますので、受講に際して金融知識、経済知識、経営経験などは不要です。なお、6回の講座によって、ひとつの大きな世界観(社会の生態系)をお伝えする構成になっていますが、途中回を欠席せざるを得ない場合であっても、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されています。

受講者の皆様へのメッセージ:


樋口耕太郎

我々は誰でも、水槽の中で泳ぐ金魚の世界観を生きています。大多数の金魚にとっては水槽が世界の全てですし、水槽の外に何かが存在するという可能性を真剣に考慮することもありません。金魚に水とは何かを訊ねても、「水って何?」と答えるに違いありません。平均的な金魚は、自分が水槽の中に住んでいるという意味を理解することなく一生を終えることになるでしょう。生まれてこの方、金魚の人生において水槽に水がなかったことは一度もありませんでしたし、自分(金魚)の両親も、祖父母もやはり同じ水槽の中で人生を終えたのです。

しかしながら、自分の両親や祖父母が水槽の中で人生を全うしたという事実が、今後の水槽の存続を保証するわけではありません。・・・長い人類の歴史の中、僅か100年足らず続いただけの「アメリカ型マネー資本主義」という「水槽」が老朽化し、それに大きなヒビが入り始めているという可能性はないのでしょうか?同様に、我々は、水槽が朽ちた後の世界について考える必要はないのでしょうか?万が一水槽が朽ちた場合、我々には何ができるのでしょうか?

最近になって、「水槽は朽ちつつあるのかもしれない」と考える人が増え始めていますが、それでも肝心の、水槽が朽ちた後の世界を具体的かつ現実的にイメージし、豊かな社会を構築する機能的な青写真はどこにも存在しません。この現状において、次世代への明確な社会戦略を議論するプロジェクトが、『次世代金融講座』です。例えば、我々の人生と社会を真に豊かなものにするためには、生産性を飛躍的に向上させることが不可欠ですが、それは現代社会が我々に求めてきたように、今の倍、更にその倍・・・と働き続けることによってではなく、そもそも我々自身と現代社会の在り方が著しく非効率であるということを自覚し、その事実に向き合うことによって可能です。映画「マトリックス」で、人類の救世主となるネオが、真実を知るための「赤い薬」と、知らぬが仏の人生に戻るための「青い薬」の選択を迫られ、「赤い薬」を手にします。次世代社会に翻弄される「青い薬」と、次世代社会を切り開く「赤い薬」、あなたはどちらを選択しますか?

12月26日(土)午後7時開講、『次世代金融講座 第4期』 受講者を、以下の通り募集します。

期間: 3ヶ月(12月~2月)
講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間はいずれも午後7時より2時間程度。
第一回目は12月26日(土)午後7時~、(全6回講座)

12月26日(土) 「経営と人事」 事業再生のケーススタディ
1月23日(土) 「経営と生産性」 10倍の生産性は可能か?
1月30日(土) 「企業金融・マネー経済・お金の本質」 誰も知らない、お金の話
2月13日(土) 「資本主義社会の変容とグローバル経済」 我々の社会の「生態系」を理解する
2月27日(土) 「事業戦略・沖縄地域経済・農業」 沖縄の次世代戦略
3月13日(土) 「リーダーシップ・行動するということ」 明日から、できること

*日程を一部変更しました。ご注意下さい。

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎
定員: 30名
受講料: 3万円(消費税込、全6回講座分、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座の概要: 現在までに100名が受講されている経営講座の第四期です。9月以降、更に失速感を強めているこの不況は、恐らくまだその入り口に過ぎません。誰も経験したことがないほど、長くて深いものになると思いますが、この環境にいかに対応し、次世代社会において機能する経営とは、事業とは、金融とはを問い、より良い事業や社会を構築するための処方を模索します。本講座は、6回の講座によって、ひとつの大きな世界観(社会の生態系)をお伝えする試みでもあり、可能であれば全6回のご出席をお勧め しますが、途中回を欠席せざるを得ない場合であっても、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されています。高度な概念を大量に扱い ますが、誰にでも分かりやすく平易に伝えることを重要視していますので、受講に際して金融知識、経済知識、経営経験などは不要です。

受講者の皆様へのメッセージ:


樋口耕太郎

現実を直視することは、誰にとっても辛いものですが、少なくとも私の認識において、観光地としての沖縄は数年前にピークを打ち、熱海、宮崎、グアムのように、一時繁栄を謳歌した後に凋落して行った無数の「観光名所」とほぼ同様の道筋を辿っているように思います。「観光立県」沖縄の実態は、世の中に普通に存在する原材料に「沖縄」の名を付して、質の低い高額商品を観光客や本土消費者に販売する「ぼったくり型」の慣行が定着し、県産品やみやげ物をはじめ、価格に到底見合わない品質の食事、夏のハイシーズンに法外なほど高騰する宿泊価格、リゾート地に似つかわしくない雑然とした町並み、日没の1時間以上前から遊泳禁止になるビーチ、広大なビーチにほんの僅かしか設定されない遊泳区域、一向に改善しない道路標識の分かり難さ、何度も議論されている台風足止め客への対応など、リゾート事業や行政などを含むサービス産業全体の劣化傾向が明らかです。

日本に限らず、世界中の事例において、観光地が没落する理由は、突き詰めると唯一、「質の低下」 だと思うのですが、観光地としての沖縄の質は著しくといって差し支えないほど劣化し続けており、それをもっとも顕著に表す、観光客一人当たりの平均滞在日数は、過去30年間ほぼ一貫して下降し続けています。沖縄への観光客は600万人に届くといわれていますが、既にそのうちの約半数290万人は離島への観光客です。この意味するところは本島への観光客は実質的に300万人程度に過ぎないということであり、このことからも、観光地としての沖縄本島は激しい衰退状態にあると考えるべきでしょう。主要観光施設への来場数も、海洋博記念公園(美ら海水族館)365万人、首里城公園250万人ということは、平均で2.5泊する本島への「300万人」の観光客が、一日北部と美ら海水族館、一日首里城公園と那覇を観光して帰路に着くに過ぎず、実質的に「沖縄観光」と言えるほどの深みと多様性は、既に消滅していると考えるべきかも知れません。沖縄が誇る「リピート率」の高さも、過去10年くらいのトレンドとして増加してきた離島観光と、本島におけるレンタカーの普及によって、毛細血管のように訪問先が増加したためであり、顧客は決して自分のお気に入りの場所に再訪(リピート)している訳ではありません。この傾向に持続性はありませんので、時間の問題でやがて量的成長の限界が顕在化するでしょう。

このように、観光ひとつを取ってみても、我々が直面する課題の大きさが想起されます。結局、問題の根源を特定せずに行う、全ての問題解決は対症療法に過ぎません。「問題解決」を行う人が無数に存在しながら、社会が一向に改善しないように見えるのは、それぞれの対処方法が間違っているというよりも、問題の根源が特定されていないからではないでしょうか。なぜ社会は今のような姿なのか、そしてそれはどのようにすれば治癒できるのか、に対する根源的な回答を特定せずに行う全ての対処は長期的に問題を拡大することにしかならないのです。

逆に考えると、始めに根源的な問題を特定することのみが、本質的な問題解決のプロセスであり、我々が本当に社会を良くすることを望むのであれば、それ以外の対処は無駄とはいわないまでも、著しく非効率です。したがって、沖縄県も、政府でも、どの組織でも、とうの昔に、「問題の根源」を特定していてしかるべきなのですが、これほど単純な原理が社会で殆ど議論されていない最大の理由は、人々が自覚しているか否かに関わらず、問題が解決してしまうと職や地位を失う人があまりに多いから、あるいはほぼ同様の意味ですが、自分自身のあり方そのものが問題だからなのかもしれません。すなわち、社会が改善しない最大の理由 は、我々自身がそれを望んでいないからである可能性が高く、それ自体もひとつの大きな問題を構成している、ということになります。

この社会の現状に対して、「王様は裸!」と声を上げるプロジェクトが、『次世代金融講座』です。我々の人生と社会を真に豊かなものにするためには、生産性を飛躍的に向上させることが不可欠ですが、それは現代社会が我々に求めてきたように、今の倍、更にその倍・・・と働き続けることによってではなく、そもそも我々自身と現代社会の在り方が著しく非効率であるということを自覚し、その事実に向き合うことによって可能です。映画「マトリックス」で、人類の救世主となるネオが、真実を知るための「赤い薬」と、知らぬが仏の人生に戻るための「青い薬」の選択を迫られ、「赤い薬」を手にします。次世代社会に翻弄される「青い薬」と、次世代社会を切り開く「赤い薬」、あなたはどちらを選択しますか?

9月12日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』 第3期 受講者を、以下の通り募集します。

期間: 3ヶ月(9月~11月)
講座: 第二・第四土曜日、午後7時より2時間程度(全6回講座) 第一回目は9月12日(土)午後7時~
場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎
定員: 50名
受講料: 3万円(消費税込、全6回講座分、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など一切不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職
④ご希望など(もしあれば)

講座内容: 次世代社会において機能する金融とは、経営とは、事業とはを問い、より良い事業や社会を構築するための処方を模索します。講座内容とその大まかな配分は、2講座ずつ3つのテーマに分かれるイメージです。経営者が自分の視点を変えるだけで、この世界がいかに可能性に満ち溢れているか、事業や社会を良くすることがいかに容易か、を再認識することが本講座の重要な目的のひとつです。本講座は「我々の常識を健全に揺さぶる」試みでもあり、いずれのテーマについても「一般的」な経営・経済・金融論と異なる視点を多く含みます。

第一回・第二回: 経営・事業・人事
第三回・第四回: お金の本質・企業金融・グローバル経済
第五回・第六回: 沖縄地域経済・農業・事業戦略・リーダーシップ

本講座は、6回の講座によって、ひとつの大きな世界観(社会の生態系)をお伝えする試みでもあります。可能であればもちろん全6回のご出席をお勧めしますが、途中回を欠席せざるを得ない場合であっても、それぞれの講座は単独で受講して十分意味あるものとして構成されています。高度な概念を大量に扱いますが、誰にでも分かりやすく平易に伝えることを重要視していますので、受講に際して金融知識、経済知識、経営経験などは一切不要です。

受講者の皆様へのメッセージ:


樋口耕太郎

問題の根源を特定せずに行う、全ての問題解決は対症療法に過ぎません。その前提において、「組織や事業や社会の改革を叫ぶよりも、まずは社会の生態系を理解して問題を特定することの方が遥かに重要である」、という仮説が成り立ちます。世の中に「問題解決」を行う人が無数に存在しながら、社会が一向に改善しないように見えるのは、それぞれの方法が間違っているというよりも、問題の根源が特定されていないからではないでしょうか。結局、なぜ社会は今のような姿なのか、そしてそれはどのようにすれば治癒できるのか、に対する根源的な回答は、それぞれひとつずつでなければならず(それが「根源」ということの意味ですので)、それ以外の対処は長期的に問題を拡大することにしかなりません。

逆に考えると、始めに根源的な問題を特定することのみが、本質的な問題解決のプロセスであり、我々が本当に社会を良くすることを望むのであれば、それ以外の対処は無駄とはいわないまでも、著しく非効率です。したがって、どの組織でも、政府でも、とうの昔に、「問題の根源」を特定していてしかるべきなのですが、これほど単純な原理が社会で殆ど議論されていない最大の理由は、人々が自覚しているか否かに関わらず、問題が解決してしまうと職や地位を失う人があまりに多いから、あるいはほぼ同様の意味ですが、自分自身のあり方そのものが問題だからなのかもしれません。すなわち、社会が改善しない最大の理由は、我々自身がそれを望んでいないからである可能性が高く、それ自体もひとつの大きな問題を構成している、ということになります。

この社会の現状に対して、「王様は裸!」と声を上げるプロジェクトが、『次世代金融講座』といえるかも知れません。我々の人生と社会を真に豊かなものにするためには、生産性を飛躍的に向上させることが不可欠ですが、それは現代社会が我々に求めてきたように、今の倍、更にその倍・・・と働き続けることによってではなく、そもそも我々自身と現代社会の在り方が著しく非効率であるということを自覚し、その事実に向き合うことによって可能です。映画「マトリックス」で、人類の救世主となるネオが、真実を知るための「赤い薬」と、知らぬが仏の人生に戻るための「青い薬」の選択を迫られ、「赤い薬」を手にします。次世代社会に翻弄される「青い薬」と、次世代社会を切り開く「赤い薬」、あなたはどちらを選択しますか?

6月13日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』 第2期 受講者を、以下の通り募集します。

期間: 3ヶ月(6月~8月)
講座: 第二・第四土曜日、午後7時より2時間程度(全6回講座) 第一回目は6月13日(土)午後7時~
場所: 那覇市『厚生会館』多目的ホール(みずプラッサB棟3階)  那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎
定員: 50名
受講料: 3万円(消費税込、全6回講座分、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など一切不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス
③ご所属と簡単な担当業務・役職
④ご希望など(もしあれば)

講座内容: 資本主義社会の変容に伴い、金融・経営・事業の役割と機能が変化し始めています。
我々が迎えつつある次世代社会において、機能する金融とは、経営とは、事業とは、社会とは、を問い、
より良い事業や社会を構築するための、具体的かつ効果的な処方を模索します。
(ご参考:内閣府・沖縄県主催、「金融人財育成講座」受講者の声はこちらを参照下さい。)

受講者の皆様へのメッセージ:


樋口耕太郎

盛岡(岩手県)出身の私が、沖縄にとても深い縁が生まれてからそろそろ5年。沖縄は間違いなく、日本でも最も県民意識の高い地域のひとつで、食事をしても、お酒を飲んでも、人が集まると必ず沖縄についての話になると言っていいくらいです。青い空、青い海、ゆったりした県民性。日本語が通じる「外国」。日本で最も守られた市場。米軍基地の街。政治的に利用され続けた地域。補助金が降り注ぐ経済。模合という巨大金融文化・・・。さまざまな方がさまざまな価値観と表現で「沖縄」を語ります。聞く度に、どの観点も興味深く、それらは確かにそれぞれ重要な要素なのですが、私には、やはりステレオタイプの域を超えず、「沖縄の本質」、と云うべきものとは何か違っているような気がしていました。

このことがずっと頭にひっかかりながらの5年間、「沖縄らしさ」とはなにか、ということを私なりに考え続けてきましたが、つい最近、沖縄社会の真髄は、「人を変えようとしないこと」、ではないかと思い至っています。「社会はかくあるべし」、という規範が人を縛るのではなく、「自分は自分」、という人々の集合体として社会が構成されているような、そして各人の生き方がどのようなものであれ、人の生き方には関知しない、・・・結果として、他人をあるがままに受け入れる(放っておく?)土壌が、社会の本質を構成しているのではないか、と思うのです。コンビニの店員が、スローモーションのようにレジを打っていても、観光客が傍若無人に振舞っても、米兵が夜中に騒いでも、特段注意するでもなく、あるいは、不義理な人が模合を崩そうと、場合によっては詐欺行為を働こうと、そんな人たちでもなんとなく居場所があるような社会は、まさに「真髄」といったところ。

また、沖縄社会は、社会的な地位や肩書きに捉われず、人間性をずばりと見抜く鋭い感性を持つ人が多いことが重大な特徴のひとつです。人を変えようとしない代わりに、自分を変えようとする人には敏感で、その「危険」を感じると、一言も発せずにいつの間にか遠ざかって寄り付こうともしません。

翻って、本土経済、世界経済、資本主義は、人を変え、組織を変え、市場を変えることで成長を遂げてきました。経営者は自分以外の全てを変えることが自分の仕事だと固く信じ、競争に遅れそうな人を叱咤し、指導し、時には誠意と優しさをもって、人の人生に最大限干渉し、影響力を行使します。この社会で成功者といわれ、目覚しい成果を挙げてきた人は、ほぼ例外なく、多くの人や物事をコントロールすることで「生産性」を上げてきた人物です。

本土復帰以来35年、星の数ほどの本土系企業、あるいは外資系企業が、沖縄に進出してはことごとく失敗し、実質的な意味において、沖縄で成功したと言える企業がいまだに存在しない最大の理由はここにあるのではないかと思います。一般に、沖縄は本土の価値観、すなわち、資本主義の世界観に基づく、コントロール主体の事業経営や、スタイル重視のマーケティングが全くといっていいほど機能しない社会であり、例えば、そば一杯が売れる理由が本土とは本質的に異なるのです。

この事実を素直に解釈すると、沖縄には、資本主義とは異なる、横の人間関係を中心とした「第二の経済」が存在し、その原理を理解するインサイダーと、その原理に気が付かないアウトサイダーが入り乱れて市場が構成されているように見えます。必然的にアウトサイダーには継続性がなく、いずれ撤退を余儀なくされ、結果として日本で最も守られた市場が形成されています。沖縄は、日本最大の、そして恐らく世界最大の「第二の経済」圏である、と云えるのです。

現在、時代が大きな変換期を迎え、社会の構造や価値観が根底から変容し、本土的、資本主義的な経済構造が機能不全を起こしはじめています。今までの常識、価値観、序列、経営理論、事業モデルが破綻し、どのように事業、経営、戦略、人事を考えれば良いのか、についての新たな、そして合理的な実践行動モデルが必要とされはじめていますが、その鍵は、沖縄が最も得意とする、「第二の経済」が握っているという可能性はないでしょうか。

私が試みた当時、本土からは「正気の沙汰ではない」と云われた、サンマリーナホテルの、「人間関係をなによりも優先する愛の経営」が、実践において極めて高い経営合理性を持つのと同様、資本主義的な価値観からは「非効率」で「遅れている」と考えられていた沖縄の社会や人間関係が、今後の全く新しい社会の構造において、もっとも合理的に機能することが、次第に、やがて激流のように明らかになるでしょう。

この変容の中で、「周回遅れでトップを走る」、沖縄型社会・経済ビジョンを模索し、広く共有するため、そして、現在非常に高い評価を頂いている「次世代金融講座」を、定期的に続けて欲しい、という多くのみなさんの気持ちをつなぐため、6月13日(土)より 第二期 『次世代金融講座』 を開催いたします。この試みは、単なる講座ではなく、沖縄を中心とした、幅広い異業種間の、意識の高い次世代のリーダーを、利害によってではなく社会への高い意識と共感によって繋ぎ、グローバルな目線と先端経済の動きを敏感に捉え、まじめな経済模合風に運営する人的ネットワークとしても運営しようと考えています。

講座名称は、「金融」と銘打っていますが、これは、次世代社会において、事業と金融が不可分に変容するという想定に基づいているもので、要項にもありますとおり、受講に際して、業種・職種・タイトルなどをまったく問いません。是非ご参加頂ければと思います。

3月14日(土)午後7時より、「次世代金融講座」を開講します。ぜひご参加下さい。講座要項はpdfにてもご参照いただけます。次世代金融講座 要項 からダウンロードしてご覧下さい。

「次世代金融講座」 第1期要項

期間: 3ヶ月
講座: 第二・第四土曜日、午後7時より2時間程度(全6回講座) 第一回目は3月14日(土)午後7時
場所: 那覇市『厚生会館』多目的ホール(みずプラッサB棟3階)
〒900-0006 那覇市おもろまち1丁目1番2号3階、電話:098・867・7423

講師: 樋口耕太郎
定員: 100名
受講料: 3万円(消費税込、全6回講座分、学生は1万8千円)
受講資格: 業界・職業など一切不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス
③ご所属と簡単な担当業務・役職
④ご希望など(もしあれば)

講座内容: 資本主義社会の変容に伴って、金融・経営・事業の役割や機能が大きく変化し始めています。我々が迎える全く新しい社会において、機能する金融とは、経営とは、事業とは、社会とは、を問い、より良い社会を構築するための論理的、具体的かつ効果的な処方を模索します。具体的なアプローチは:

・グローバル金融・経済・社会のメカニズムの本質を議論する
・今後の5年~20年間に想定される社会変容のシナリオを構築する
・社会で「常識」とされている金融・経営・事業理論や実践の合理性を、批判的に分析する
・現代社会の「生態系」を理解する
・社会問題(病理)の本質を議論し、対症療法ではない、治療のプロセスを特定する
・以上を前提とし、現在までの「常識」とは異なる視点を含めて、沖縄地区の潜在性を明らかにする
・沖縄地区で具体的に実行可能な、起業、事業、政策を、その優先度とともに議論する
・各人が各人の立場で、すぐに実行できる、具体的かつ効果的な行動を特定する

受講者の皆様へのメッセージ:

本ウェブサイトでもご紹介していましたので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、
私は、内閣府・沖縄県が主催する、金融人材育成講座におきまして、今年で
二年連続の講義を担当させて頂いています。去る1月24日の講座「沖縄型事業再生」も
盛況のうちに終了し、私自身も大変楽しく時間を過ごさせて頂きました。
みなさん大変熱心に受講して下さり、主催者のスタッフも、驚きながら、過去3年間、
約60の講義の中で、「休憩に入る前に拍手が沸き起こったのは始めてです」と、
教えて下さいました。 講義後のアンケートは、その大半が5段階の5。コメントも、
「こういう講義を受けたかった」「素晴らしかった」「3時間という時間があっという間に
経ってしまった」など、頂戴した私が読みながら、感動を覚えるものばかりでした。
それをお聞きして、とても嬉しかったと同時に、受講者の皆さんの思いがこんな形で
現れるのも、時代が大きな変換期を迎え、社会の構造や価値観が根底から変容する中、
私が四年前から確信している、「周回遅れでトップを走る沖縄型の社会・経済・金融」の
ビジョンと、みなさんが感じ始めている社会変容後の行き先のイメージが
合致しはじめたのではないかと思うのです。

誰もが実感しているとおり、社会では前人未到の大変化が猛スピードで進行中です。
過去の常識はもちろんのこと、数年前の経験があっという間に役に立たなくなるほどの
社会環境では、今までの常識、価値観、序列、経営理論、事業モデルが機能しないため、
どのように事業、経営、戦略、人事を考えれば良いのか、について合理的かつ明示的な
実践行動モデルが必要とされはじめています。企業経営においても、従来の「人事」という
狭い概念ではなく、資本家と経営者と従業員の人間関係をどのように機能させていくかは、
企業と組織の重大構造問題として顕在化することになるでしょう。
当時、本土からは「正気の沙汰ではない」と云われた、
サンマリーナホテルの「人間関係をなによりも優先する愛の経営」が
実践において極めて高い経営合理性を持つのと同様、
「非効率」で「遅れている」と考えられていた沖縄の社会や人間関係が、
今後の全く新しい社会の構造と価値観において、もっとも合理的に機能することが、
次第に、やがて激流のように明らかになるでしょう。

この変容の中で、「周回遅れでトップを走る、沖縄型社会・経済ビジョン」を模索し、
広く共有し続けるため、そして、単発でなくこれからも講座を定期的に続けて欲しい、
という多くのみなさんの気持ちをつなぐため、3月14日(土)より、『次世代金融講座』を開く
運びとなりました。この試みは、単なる講座ではなく、沖縄を中心とした、
幅広い異業種間の、意識の高い次世代のリーダーを、利害によってではなく社会への
高い意識と共感によって繋ぎ、グローバルな目線と先端経済の動きを敏感に捉え、
まじめな経済模合風に運営する、人的ネットワークとして運営しようと考えています。

既に申込みが入り始めているのですが、驚いたことに、
「このような講義は東京にも存在しない!」、という趣旨で、東京の著名法律事務所の
弁護士さんが、毎月二回沖縄までわざわざ通ってくださる前提で申込みを頂いたり、
私の話を何度も聞いているはずの、金融人財育成講座の事務局長も「何回もじっくりお聞きしたい」と
申込んでくださったり、そのほか、公認会計士、県内大手企業の経営者や企画担当、県庁職員、
一級建築士、学校経営者、ホテル業界企画担当、銀行、証券、金融サービス、県外経営者、
一般企業経営者の方々や企画担当者、自営業オーナー、そして、サンマリーナホテルの従業員!
などなど、多様な方々が申し込んでくださっています。

講座名称は、「金融」と銘打っていますが、これは、次世代社会において、事業と金融が
不可分に変容するという想定に基づいているもので、要項にもありますとおり、
受講に際して、業種・職種・タイトルなどをまったく問いません。是非ご参加頂ければと
思います。

樋口耕太郎