新しい年が始まりましたね。
今年も沖縄のお正月はまるでここはハワイ!?とでもいうぐらい暖かい毎日でした。

さぁ、新年です!
うまくいっていることも、うまくいっていないことも、新年を機に、
一度リセットいたしましょう。
「あたらしいあなた」に潔く切り替えて、新鮮な気持ちで今日の日を迎えましょう。
「あたらしいあなた」を喜びをもって迎えてください。

私にとっての昨年という年は、前回の麗王便りでも書かせていただいた通り、
我が身に起こった事、社会で起こった事などから、「働き方」について
考えることが多い年でした。
NHK記者の過労死、違法残業で問題となった数々の企業など…社会的にも
「働き方改革」などと提唱されていましたが、
私自身も2年連続して病気で店を二ヶ月も閉めてしまったことなどもあって、
じっくり考えた結果、折角みなさまがいらしてくださった時に休んでいては
申し訳ないと、思いきって週休2日制(日曜・月曜・祝祭日休み)に
させていただくことに決めました。

そう決めて張り切っていた矢先の年末の22日にも、叔父が急逝し、
母も入院とあって、大阪へ急遽帰省したのですが、
寒い中でのお葬式の受付などの手伝いのためか、年老いた母の入院が応えたのか、
大阪・梅田のクリスマスの激込み疲れなのか、沖縄へ戻るやいなや樋口と二人揃って
インフルエンザに…。二人とも高熱が続き、まるで老老介護状態…(-_-;)
いつも頼もしく診断してくださる我らが主治医・西平医院長より
「年末いっぱいは外出禁止!」ということで、
「年末なので伺いますね~」と御予約いただいていた方々に
病気をうつすわけにはいかず、必然お断りせざるを得なくなるなど、
またもや大変な御迷惑をおかけしてしまったという羽目になってしまいました。
年末のお忙しい時に折角いらしてくださったみなさま大変申し訳ございませんでした!
心よりお詫び申し上げます。

人手不足が背景となってこの年末年始に休業する飲食店やサービス業が
大幅に増えていましたが、従業員にしっかり休んでもらうことで仕事の意欲を
高めるいい機会なのかもしれません。
昔のお正月は街は静まり返って、商店もレストランもどこもかしこもみんな
お休みしていたものでしたが、いつのまにか「24時間営業」「年中無休」といった
便利すぎる社会になりましたものね。

私達は不思議な存在で、この世の中に所属し、世の中そのものでありながら、
世の中を動かす力は「どこか別の所にある」と感じています。
大河の一滴であり、大河そのものでありながら、大河の流れを変えることはできない、
というのが生活者の実感というものなのかもしれませんが、
それでも、私達一人一人こそが大河であり、社会である、ということをより強く意識し、
どんな社会で、どう働きたいのか、どう生きたいのかを、考え変革していかなくては
ならないのではないでしょうか。

さて。
あなたはどんな2018年の始まりをお迎えでしたでしょうか。
私はと言いますと、大晦日にはインフルエンザもなんとか回復し、
ごくごくオーソドックスに、年越しそばをいただき、紅白歌合戦を観て
今やもうついていけない流行歌のお勉強をこなし、おせち料理をゆっくり作り
元旦にお雑煮・お屠蘇とともにおいしくいただき、
普天間神宮まで健康回復のためにランニングで初詣に行き、
あとはひたすら読書とお料理とDVD三昧で静養というお正月でした。

私も今回のように病気になったりするとたまに思ってしまうことがあるのです。
「自分はなんてついてないんだろう」って。
そう思うと、他人を羨ましく感じてしまうことがあります。
あなたにもそういう時がおありでしょうか。
でも、そんなあなたを羨む人だっているんだということもどうぞ忘れないでくださいね。
他人の辛さは見えにくいものなのです。

今年も麗王にいらしてくださるあなたとのひとときを愛情いっぱいに
優しさや楽しさで包むことができますように。
そんな想いで元気に今日からスタートをきりたいと思います!
2018年もまたどうぞよろしくお願い申し上げます。

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* 本日5日(金)・明日6日(土)は特製オーガニックおせち料理を
ご用意いたしております。
* 来週の11日(木)の鏡開きの日にはオーガニックな「おぜんざい」を
ご用意いたしております。
* 麗王便りバックナンバーは弊社HPからお読みください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=104
* 定休日は日曜・月曜・祝祭日です。

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

あけましておめでとうございます!
暖かな夏かのような穏やかなお正月です。
我が家は必ず普天間神宮までランニングをした後に、さっぱりと初風呂に
入ってから、じっくりとおせち料理を作ります。

なます、黒豆、無添加かまぼこ、焼きさば、無添加いくら、
歯応えのよい、祝い肴のかずのこ、長寿の象徴である有機ごぼうや
見通しがよくなる有機れんこんなどおめでたづくしの縁起のいい素材を、
あれこれ集めたお煮しめ。そして今年はいつもの煮豚をちょっと中華風に
アレンジしまして紅豚肩ロースのボリューム角煮を作ってみました。
こっくり煮上がるので、煮汁からしみたリアルオーガニックゆで卵や
お野菜も格別のお味になるんです。

そして我が家のお雑煮は、大阪出身末金の作る関西風白みそ雑煮。
京都の御所の中で食べられていたものが一般に広まったようですが、
お肉やお魚は入れず、お餅とお野菜だけを具に仕上げます。
お寺さんの多い京都ならではでしょうか、お野菜は主に京野菜が使われ、
特に京にんじんの鮮やかな赤色は、白みその中でひときわ映え、紅白の彩りが
めでたさを感じさせます。お餅は焼かずにゆでて入れ、大根や人参も丸く
皮をむいて、「すべて物事が丸く収まるように」と縁起をかつぎます。
お屠蘇も純米酒に無添加屠蘇散を漬けたものをいただきます。

今年もいい年でありますように。


写真をクリックすると拡大します。

大阪風のお雑煮は白みそ仕立て。お肉やお魚は入れず、お餅とお野菜だけを具に精進風に仕上げます。カツオ昆布の合わせだし、有機白味噌、有機大根、有機金時にんじん、みつば、有機もち、無添加いくらが材料です。有機京にんじんの鮮やかな赤色は、白みその中でひときわ映え、紅白の彩りがめでたさを感じさせます。お餅は新潟産の有機餅を焼かずにゆでて入れます。

筑前煮は、無投薬平飼いの刀根鶏もも肉、有機ごぼう、有機れんこん、有機にんじん、原木椎茸、有機しょうゆ、タカラの有機本みりん粗糖、カツオ昆布の合わせだし汁が材料です。椎茸は原木椎茸が手に入る場合は必ずこちらを購入します。菌床栽培のものと比べて香りも味もずいぶん異なります。主役の無投薬平飼いの刀根鶏を、煮汁にコクを出すのとうまみを凝縮させるため、先に焼いて表面にこんがり焼き目をつけます。もう1つの主役、根菜は水から下ゆでしておき、雑味をなくしてやわらかく煮ることができるよう準備し、合わせだしと有機しょうゆとタカラの有機本みりんと粗糖で煮てとろみを出し素材に味をしっかりしみこませます。

私たちは料理に白糖をほとんど使いません。甘いだけで砂糖本来の風味がありませんし、料理に使うと何となく粗暴な味になるという印象です。私たちは沖縄県産の粗糖をよく使います。粗糖は精製する前のミネラルや栄養分を含んだ茶色い砂糖で(三温糖などの茶色とは違います)、料理を控えめかつふくよかに引き立てます。残念ながら沖縄県産の有機砂糖はほとんど存在しません。

これも我が家のお正月の定番、柔らかくて、甘辛い味がしっかりしみた煮豚。今年は中華風のバリエーションを楽しみました。黒富士農場のリアル・オーガニック卵、有機しょうが、純米酒、有機しょうゆ、粗糖で作ります。

かずのこは塩かずのこ以外は添加物が入っていますので、自分で塩抜きをしてから、だし汁、有機しょうゆ、純米酒、粗糖、有機唐辛子で味付けします。塩抜きしてから、だし汁、純米酒、有機醤油、粗糖、有機赤唐辛子で5時間漬け込みます。私たちはいわゆる料理酒は使いません。手頃な純米酒を使います。お酒としておいしい方が、料理に使ってもおいしいと思うからです。

他にも、紅白なます、丹波の黒煮豆、無添加のかまぼこ、さばの塩焼きなど盛りだくさんにお祝いします。いくらは無添加のいくらをオイシックス経由で取り寄せました。沖縄県内で無添加のいくらやかまぼこを入手できるところを私は知りません。

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。