街にはクリスマスキャロルが流れ、もうすぐクリスマス。
あなたはお元気でしょうか?

私はと申しますと…先週の金曜日のことなのですが、
いつものようにみなさまとわいわいお話ししつつ、おでんでもお出ししようと、
6名様分ほどの熱々のおでんが入ったお鍋をカウンターに持っていく途中、床に滑り、
お鍋を持ったまま、つんのめって転び、おでんをぶちまけ、右肘から下と、額と、瞼に
火傷をおってしまいました!
みなさんがお帰りになられてからどんどん悪化し、右肘から下はほとんどが
水ぶくれ状態で、おでこもひどくなってきていました。
朝一番に、しんはま先生の病院へ。
処置中はもう地獄のような苦しさでした〜!
(火傷の痛みはかなりの痛さらしく麻薬も使う病院もあるようです。)
左腕も強く打ってしまっていたのか、あまりに痛くて動かせないので、
しんはま先生が紹介状を書いてくださり、その後すぐに中部徳州会病院へ。
(しんはま先生、適切で丁寧な処置をしていただき
本当にありがとうございました。)
結局、肩の骨を骨折しておりました!
右手はやけどで包帯ぐるぐる。左手は骨折して三角巾で固定していて動かず。
つまりは両手を使えずトイレでも一苦労。何をするのにも一苦労。
というわけで、明日から当分の間お休みさせていただくこととなりました。
新年8日から営業できればと思っております。

連日痛みとの闘いですが、
それでも治る病。
両手は使えないと言えども、小指を除き右手の4本の指は使えます。
休んでも何とかですがやっていけます。
樋口も介護してくれますし、お料理もお洗濯も病院通いも二人で頑張れます。
(私は口を出すだけですが😅)
今年は人生初めての骨折を2度も経験し、父も亡くし…といろいろありましたので
自省しつつ、内観しつつ、何が起こっているのかしっかり見つめながら
ひたすら静養しております。
火傷をした時にいらしてくだっさっていた女性陣の小嶺さん、波平さん、
宮城さん、いたわっていただき本当にありがとうございました。
あなた方のおやさしさが素直にありがたくうれしかったです。
甘え下手で、40代で樋口に出会うまでずっと生涯独り身だろうと覚悟し
生きてきていましたが、人に少し甘えたり寄りかかってみることも学んでいます。

ところで。
この15年間ずっとスローランニングを続けてきました。
それまでは「速く走ることが鍛えることだ」と思ってきた私だったので、
ランニング=きついトレーニングであり、足も痛めやすいし、
体調の悪い時など億劫になる…などというイメージで
苦手だったのですが、話をしながらでも走ることができるペースの
スローランニングに切り替えてからは、足の故障もなく、1日7キロを、
週に多い時なら4日のペースで走ることが日常となりました。

走り続けてきたことで、大切だと気づいたことがあります。
それは、続ければ続けるほど、体力がつけばつくほどに、
速くではなく、ゆっくり走ることが大事だということ。
走ろうと思えば速く走れても、あえてペースをぐっと落とし、ゆっくりと、静かに
走るのです。こうすることで私は、本当に楽で、心地よく、無理せずいつでも
走ることができるようになりました。

ペースを落として走るということは、ランニングだけではなく、
まさに今の自分の人生に置き換えても、大切なことではないかしらと
思っています。
ひたすらがむしゃらに突き進み続けるのではなく、ゆっくり長くという視点を
人生に持つ時なのではないかと。
速さが成果や実力ではなく、本当の実力とは、しっかり継続することであると
いうような。

もう50代後半。突っ走るのではなく、しっかりと体力があっても、あえて
ペースを落とすという賢さを持ち、少しでも長く続けていきたい。
心からそう思います。
だからこそ、何事も、ゆっくりと、静かに、丁寧にというのが、最近の暮らしと
仕事における私の目標となっています。

今年も残すところ少しとなってきましたね。
あなたにとってどんな一年でしたでしょうか。

この一年本当にお疲れさまでした。
あなたは今どんなお気持ちでお過ごしでしょうか。
お疲れになっていませんか。
心配事はございませんか。
夜はよく眠れていますでしょうか。
ご病気などされていませんでしょうか。
楽しいことはありましたか。
困ったことなどありませんでしょうか。……

日々麗王に立ちながら、ふと手をとめて、こんなことばかりを思った毎日でした。
あの人のお顔、この人のお顔…。
とても不安定な世の中の今、たくさんのお店の中から、麗王を選んで
いらしてくださることが、どんなにありがたいことかと考えると、
こんなふうにみなさまのことを思わずにはいられないのです。
この前いらしてくださった時、何かひとつでもお役に立つことはできただろうか。
行ってよかったと思っていただけただろうかと、一人一人のお声を聞きに
お伺いしたい気持ちで一杯です。
いつものように麗王に行ってはみたものの今日はつまらなくて損をしたと
がっかりされないよう、みなさまの大切なお金を無駄にしないよう、心を配り、
そしてみなさまにどんなふうに楽しく時間をお過ごしいただこうかと深く考えながら、
大きく反省をしながら、お一人お一人の肩にそっと手を当てるような気持ちで
人と人との繋がりを大切にと麗王を続けさせていただいて今年で24年が
過ぎました。
みなさまのおかげで、この一年も麗王を続けることができました。
本当にありがとうございました。

一年が365日で終わり、新しい年が始まるということは、
なんとすばらしいことでしょう。
あなたも数々のご心労、ご苦労があったと思いますが、
すべてのいやな思い出は2019年のことと締め括り、
快い思い出だけを心に抱いて新しい年を迎える、これは「生きる」上の
救いの一つになっていると思います。

どうぞよいお年をお迎えくださいね。
あなたが来年もどうかこの上もなくお幸せでありますように。

* 新年は8日(水)から営業させていただく予定です。
* 営業日    水曜・木曜・金曜・土曜日
* 営業時間   20:30~2:00

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

さすがの沖縄もクーラーをかけずに窓を閉めたまま眠ることができるくらいの
涼しさになってきましたが、本土ではもう冬の寒さ到来でしょうか。
あなたは体調を崩されていないでしょうか。

さて、恒例のハワイの旅から戻りました。
今年の8日間はもうハプニングだらけ(@_@;)!
お土産話満載でございます!

今回はANAが今年から飛ばしているエアバスの2階建て飛行機に乗ろうと
成田便を選択。余裕をもって空港に到着。ラウンジでお茶でもゆっくりと
すぐにチェックイン。カウンターでチケットとパスポートを提示すると…なんと!
「樋口さまはお乗りになれません。パスポート番号とアメリカ渡航用ESTAの
番号が一致しておりません。」とのこと!
確かにESTAは2年間の有効期限内ではあったものの、今回パスポートを
継続申請したので、ESTA申請時とパスポート番号が違ってしまって
いたのです! そんなこと普通わからないもんね~。
(あなたもアメリカ渡航時にはお気をつけください!)
「樋口さんは今すぐにESTA申請にトライなさって、20分後に許可が
おりなければ、次の便のエコノミークラスで追いかけられるか、
翌日のビジネスクラスに振り替えられるかいずれかになさってください。
ただし末金さんは条件が揃っているため樋口さんと同じ便に振り替えなどは
できませんので20分後に出発してください。」
と言われ、急遽、空港カウンターで、持って来ていたタブレットで
「72時間前の申請はダメ」とも記載されているESTAの申請をトライ。
やはりなかなかすぐには申請許可はおりず、もう出発まであと2分!となり、
いよいよ意を決し、
「それでは私一人で出発します!」と立ち上がると、カウンターの方が
「あっ、今樋口さんの許可がおりました!一緒にご出発いただけます!」
ひゃ~っ、セーフ!と乗り込むと、
またもや「ええっ~!?」っとびっくり!
一列後ろに麗王でもお馴染みのお友達のO社長が座っておられるでは
ありませんか!

なーどと、ドタバタで、朝ハワイに到着。
コンドミニアムのチェックインが14時なので、ハワイ一の巨大な
ショッピングモール・アラモアナで時間潰しをと、ぶらぶらしておりましたら、
広大なモールでまたもやバッタリO社長と遭遇! はぁ~すごいご縁やわ~。
(そのご縁でハワイ一の高級レストランでディナーを御馳走してくださいました。
ありがとうございました!)

因みに、2階建て飛行機の感想はと言いますと、1階席と2階席では
搭乗口から別々なので、今自分が1階に乗っているのか、
2階に乗っているのか全くわからず、
「これじゃああまり意味ないなぁ~、機内食もあまり美味しくないし…」
という感じでした。

さて、今回の旅の目的の一つは、ハワイの象徴でもある、絶大なパワーを持つ
ダイヤモンドヘッドに登ること。
カピオラニ公園からランニングで出発し、登山口に到着。
ふと看板を見ると、「登山料1ドル クレジットカード不可 現金のみ」と。
身軽でいたいため万が一を考えた時の場合のクレジットカード1枚しか
持って来ていない私達…。
「ええ~っ、ここまで来たのに~たった2ドルがない~!出直しだなんて~😢」
と呆然としていると、一人でカメラの自撮りにいそしんでおられた「ミズタさん」
という日本人男性が、
「よかったらそのお金僕が出しますよ。」とお声かけくださり、
「では必ず後でお返しいたしますので、甘えてお借りしていいでしょうか。」
と言うと、
「沖縄からいらしたとのこと。ではその2ドルは首里城復建に
寄付しておいてくださいね~。」と去って行かれました。
「はい!承知しました!」とおかげさまでトレイルに出発できたのでした。
因みに、この登山入口は普段人のほとんどいないところなんですよ~。

今回もトレイルの他に、ダイヤモンドヘッドの麓一周や、
アラワイゴルフコース一周や、アラモアナビーチなどを毎日二人で走りましたが、
それ以上に、ミシュランの星を取ったなかで一番料金が安い「ティムホーワン」
という飲茶、ノースショアの名物「ジョバンニのガーリックシュリンプ」や
「ワウワウレモネード」、ハワイアンクイジーンの「ロイズ」、
こんなにおいしいステーキがあるの!?というほどおいしい「ルースズクリス」、
サンデーブランチでピカイチのシーフードがふんだんな「ホクズ」など、
もう食べまくりの食べまくりの、食べまくり🐽!
帰りにはホールフーズオーガニックスーパーマーケットでピーナッツバターや
ハワイアンビールやオーガニック歯磨きやオーガニックコーヒー豆や
オーガニックスパイスやハワイアンソルトなどありとあらゆる物を買いまくって
物資も調達してまいりました。

締め括りのビックリは、旅ももう明日で終わりという朝、ランニングしていたら、
すごいリムジンが道路横に信号待ちで止まり、黒いガラスの窓がスーっと開いて、
「樋口さ~ん、ダイヤモンドヘッド入口でお会いしたミズタです~。お先に日本に
帰りますね~、あの2ドルは首里城によろしく~。」と去っていかれました。
ひゃー、すごいぐーぜん!

さて。
ハワイにはすごい数の高級コンドミニアムマンションが分譲されたり、
貸し出されたりしていて、不動産価格はアメリカ屈指の高さです。
中古物件の売り出し価格を見ましても億単位が当然のようにズラリ。
今回の旅でも、そういう高級マンションにお住いの、アメリカや日本で
リタイアされた、それはお幸せそうなご夫婦が、高級レストランや
オーガニックスーパーなどで、楽しそうに会話したりお買い物されている場面に
たくさん遭遇しました。
「リタイア」と言うと「老後」というイメージかもしれないのですが、アメリカでは
むしろ「アーリーリタイアできる人」が尊敬されます。
それまでにちゃんとした地位を築ききちんと貯えられてこそできることだからです。

そういう御夫婦の夫達は、いずれも「仕事こそ生きている証」と
思っていたでしょうし、
妻達も、夫の出世と子供達の志望校への進学こそが生きがいと思っていた
はずなのに、こういう方達がおっしゃるに、「リタイア」というゾーンに入った途端、
これが私達の人生だったんだ、人生ってこんなに素晴らしいんだ、
単純に言うと、「なるほど自分は、このために今まで生きてきたのだ」という
明快な気づきにあい、人生はむしろ「リタイア後」のためにあると、
価値観がまったく変わるというのです。

もしもそのように、リタイアを人生におけるメインと考えるとしたら、
「今」がまた逆に大きな意味を持ってきます。
リタイアをただの老後にしないためにこそ、そのためにいろんな経験をし、
知識を深め、知的な人間になっておく。でないと老後は何も生みません。
自分の人生ってすごいんだと心から思うためには、やっぱり終盤が大切だと
思うのです。

文字通りのアーリーリタイアで、海外数か国と日本を行き来している
大橋巨泉さんが、自伝「巨泉 人生の選択」の中で、リタイア後の人生を
成功させる決め手として四つの条件をあげておられます。
一に健康、
二に良きパートナー、
三に複数の趣味、
四にそれを支える経済的ゆとり。

逆にそれさえあれば、自分は「幸せ」なのだという手応えのある人生を送ることが
できるということですよね。
でも四つ揃えるのは簡単なようで難しい。
そのための本当の準備を今から始めないと。
特に、良きパートナーとなることを。

それには夫婦の価値観が一緒であることが大切だと思うのです。
ともかく、同じ価値観を持った二人でないと行けないところがあり、
同じ価値観を持った二人でないとできないことがあり、
同じ価値観を持った二人でないと成立しない人生がある。

そういう二人だからこそ行動的になることができるし、
そういう二人だから叶う幸せなのです。

そして、もちろん、その根底は「愛」。
愛と、恋のような情熱とはよく、混同して考えられていますが、
これはちがうものだと思うのです。
愛とは誰でもが持てるものではありません。
なぜならそれは恋の情熱のように本能的なものではなく、時には本能を抑えたり、
意志や忍耐や努力によって自分を愛する人との幸福を毎日、毎日、めだたずに
創りあげていく行為だからです。

そして、その絆は、自分の心の寂しさや、物質的な困窮を救ってもらうために
必要な関係ではありません。
むしろ絆は、自分のパートナーや周囲の人達の、悪い運命をも引き受ける覚悟を
することなのだと、私は思います。

さぁ。
木曜日にはボジョレーヌーボーが解禁されます。
あなたの大事な方と、ゆっくり今年の初物を味わって、素敵な時間をまたひとつ
重ねてくださいね。
麗王で今年御用意しているボジョレーヌーボーは、ワンランク上のヌーボーとして
有名なAOC格付けボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーです。
一般的にボジョレーヌーボーの多くは、軽い味わいと果実味を楽しむワイン
なのですが、それよりもしっかりと骨格を持ち、フレッシュさだけではない
深みのあるワインです。
無農薬・無化学肥料のぶどうを手摘みし、、風味を守るためろ過を行わず、
酸化防止剤も使用していない、 他ではほとんど味わうことのできない、
自然のままに造られた希少なワインです。
昔ながらの手作りの温かさと、ロマネ・コンティの元醸造士の哲学によって
生まれた洗練さをあ わせ持つワインを今年もぜひ麗王でお楽しみくださいね。

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPのこちらよりお読みになってください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=106

* 営業日   水曜・木曜・金曜・土曜日
* 営業時間  20:30~2:00

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

来週はハロウィン。 もうすっかり秋の雰囲気ですね。

昨年の2月に母を亡くしたのですが、
10日に、父を亡くしました。
昭和8年生まれの86歳でした。

父は昨年私にこう言っていたのです。
「お母さんが逝ってしまってもお父さんは全然大丈夫だから心配しなくてもいいよ。
趣味もたくさんあるし、長男も一緒に暮らしてくれているし、一人で何でも
できるからね。」
確かにレストランを商っていた母が生きている時には、サラリーマンであった父は
お休みが違うせいもあって、ゴルフにテニスにフリーダイビングにスキーに卓球、
カラオケに映画に小説執筆と、 遊び三昧。
定年後もその生活を続けていたのですが、 男ってなんと弱いものなのでしょう。
母が昨年亡くなるやすぐに、 透析を週に3回も受けることになってしまい、
今月は道路でこけて 意識を失っていたところ 通りがかった方に通報していただき、
入院。 くも膜下出血で次の日にはあっけなく 逝ってしまいました。

でも本当に父らしい最後だったと思います。
とても厳しい人で、誰にも頼ることをせず、何も求めず、何でも一人でして、
自由に生き、 でもまた私達にも 自由を与えてくれた人でした。
高校生になった日に、私の部屋にやってきて、こう言いました。
「これからは典子ももう大人や。何をしてもいいし、どこへ行ってもいいし、
誰と付き合ってもいい。自分で全部責任を取りなさい。
ただし、責任も取れないうちに子供を産んだり、人様に迷惑を かけることだけは
しないように。後は典子の人格を信じているから。」
こう言われては、タバコを吸うとか、お酒を飲むとか、ディスコに行くとか
全然できなくなってしまうわけです。
そんな父は、死ぬその日まで私達子供に介護などの迷惑を一切かけずに、
父らしくさっさと逝ってしまったのでした。

父のもとに産まれ育ててもらって一番有り難かったのは、一度も私と周囲を
比べなかったことです。典子は典子でいいと、ずっと言われて育ちましたし、
「みんながああしているから、こうしなさい」という日本的な協調性を強いるようなことは
一切言われませんでした。なので、みんなと同じじゃなきゃいけないなんて感覚は、
ゼロでした。

平均的なのがいいのではない、それぞれにいいんだ、と。
平均化というのは、 子供を、親や社会が扱いやすい人間にするだけのことで、
父は、それが嫌だったのでしょう。
「人間は、生まれたときは皆天才。いじくり回してダメにするのは大人なんや」
「生まれっぱなしに育ってほしい」
というのが教育方針でした。
だから親戚が「女の子はお嬢さん学校に…」というのにも大反対してくれましたっけ。
なるべく自由に、生まれっぱなしに育てたいというのは、無垢でいれば、
その人が本当に必要な何かに出会ったとき、ぐんぐんと吸収し、力を発揮することが
できる、という意味なのだと思うのです。
そういう意味では、父の目論見通りというのか、 実際に私は、何の教えも、
余計な情報も耳に入れないまま、ただ生きて、 大人になった気がいたします。

だから、社会に出てからビックリすることは山ほどありましたし、世間の「常識」からいえば、
相当に変な子で、今でも変な大人ですけど、夢中になって走り続けていられるのは、
生まれっぱなしに育ててもらったおかげだなぁと思っています。

生まれたての赤ん坊は、とても弱く頼りないものに思えるけど、
そんなこと、 ないんですね。ただひたすらに、生きようとするその姿を見ると、実は一番、
たくましい。そう父の死に顔を見ながら思ったことでした。

母の時はお商売をしていたこともあり、大きな葬儀をしたのですが、父の時は、
生前父が何度も手紙をくれて、
「お父さんは思い残すこともないぐらいしたいことをした 本当に幸せな人生だった。
だからお父さんがいつ死んでも決して泣いたり悲しんだり しないように。
一粒の涙もいらん。 派手なお葬式なども一切いらん。誰かが今日死んでも
世の中は 普通に 何事もなく回っていくもんや。だから典子も毎日黒い服ばかり
着ずに、 生活を毎日うんとうんと楽しみなさい」
とありましたので、 親しいものだけの家族葬でお通夜、告別式を終え、見送りました。

そして。
沖縄に戻ろうと、関西空港へ。 なんかシ~ンとしていておかしい…。
それもそのはず「台風により全便欠航」!
「振り替え便は明日はもう満席で 明後日になります」との非情なお言葉!
猫のごはんも足りなくなるし、せめて 明日には絶対帰らねば!とかけ合うと、
「では、今から3時間かけて髙松まで 夜行バスで行かれて、髙松にお泊まりいただき、
明日の昼便の沖縄行きで 振り替えます」とのことで、急遽髙松に移動。
次の日JR高松駅のバス乗り場で、 海を泳いで来た大きなイノシシが
街中を走り抜け、JR高松駅に突進していくのをビックリ目撃した後、空港へ。
さぬきうどんをトッピングしまくってたいらげ、ようやく沖縄へ戻ってまいりました~。

そして、 来週はもうハロウィン。
ハロウィンの始まりは、古代ヨーロッパの原住民ケルト族の宗教行事。
11月1日を新年とする彼らはその前夜に死者の霊が訪れると信じ、
充分な供物がないと悪霊に呪われると恐れていました。
そのため魔よけをし、同時に秋の収穫を祝う祭りを行っていたとか。
その後、多くの聖人たち(Hallow)を祝う万聖節となり、
近年、欧米では魔女やお化けなどの仮装をした子供たちが
「Trick or treat!(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!)」と家々を回ったり
仮装をしたりして楽しむ日に変化しています。
日本でも注目されるようになったのはここ20年ほどのことですが、
年々派手なイベントになり、今ではスーパーなどでもたくさんのハロウィン仕様の
お菓子が売られていますね。
私達もたまには童心に戻ってみることも大切なことかもしれません…。

…ということで、私も10月27日(日)~11月7日(木)までお休みをいただき
ハワイで 父の大好きだった美しい海を、 生まれっぱなしの気持ちで、
ゆっくり眺めてまいります。

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末金典子

お元気ですか。
連休が続くとなんだかほっとしますね。次の連休は秋分の日。
夏が終わるのって本当に早い! もう秋なのですね~。
あなたはこの夏休みはどうお過ごしでしたでしょうか。

私はと申しますと、麗王のお客さまでもあるジャーナリストの津田大介さんが
監督されて話題となった芸術祭「愛知トリエンナーレ」を観に
40年ぶりの!名古屋へ行ってまいりました。
8月の始めに行きましたもので、ちょうど元従軍慰安婦を象徴する少女像の
展示をめぐってマスコミが大騒ぎの時でした。
この少女像を含む「表現の不自由展」は展示中止となって見ることは
できなかったのですが、その他のたくさんの芸術作品はたっぷり
観て周りました。いろいろな想いも過りました。
芸術の解釈は人それぞれだと思うのですが、今日は私の思う芸術について
書いてみようと思います。

あなたはアンデルセン童話の「マッチ売りの少女」というお話を
覚えていらっしゃるでしょうか。
あらすじを簡単に紹介いたしますと、

大みそかの夜に、ひとりの少女が路上でマッチを売っていました。
すべてのマッチを売らないと父親に叱られるため寒空の下に
佇んでいますが、年末の忙しい時期のため、見向きもされません。
だんだんと夜が更け、寒さが増してきました。
耐えられらなくなった少女が少しでも暖をとろうと
マッチに火をつけると、灯かりのなかにあたたかいストーブや
ごちそうが現れます。喜びも束の間、マッチの火が消えるとともに、
その幻も消えてしまいました。
次のマッチに火をつけると、そこに少女をかわいがってくれた
唯一の存在の亡くなった祖母の幻が現れます。この火が消えてしまうと、
祖母も消えてしまう。そう恐れた少女は、持っていたすべてのマッチに
火をつけました。その火はとても明るく光り、祖母が少女を優しく
抱きよせます。そして2人は共に天国へと昇っていったのでした。
翌朝の街には、燃え尽きたマッチを抱き、幸せそうに微笑みながら
亡くなっている少女の姿があったそうです。

このマッチ売りの少女は、凍えてひもじい中で点した光の中に、どんな幻想を
見たのでしょうか。
その有り様は、どんなに贅を尽くして飾り立てた部屋よりも麗しく、
心のひだの奥までも幸せにするものであったと思います。

私は脳科学者の茂木健一郎氏の「脳と仮想」という本が好きなのですが、
幸せになる能力は、仮想を見る脳の働きの中にあるといいます。
ただ、その時に、よほどうまく美しいもの、良きものへと接続しなければなりません。
美しいもの、良きものを知らなければ、空想を膨らませることはできないからです。
そして、その手がかりは、やはり、本物の体験の中にあるのです。

私達が真なる美を求めるのは、困窮の中でも、幸福への道につないでくれる、
そんな小さな手がかりを掌に収めるためなのでしょう。
芸術は贅沢などではありません。それは、苦しい時でも私達を支えてくれる、
マッチ売りの少女の点す「炎」なのです。

私はある意味自分自身のことを芸術家だと思っています。
また、私の人生は私の最大の芸術作品だと思っています。
一瞬一瞬が創造の過程であり、無限の可能性を秘めているのです。
私達は、今までどおりの生き方を貫き通すことも、新しい生き方をはじめることも
できるのです。
人生は、一瞬一瞬、新しい機会と、新しい決断を、提供してくれているのです。
なんと素晴らしい芸術なのでしょう!

世界中で愛されているコミックの「スヌーピー」には結構哲学的なセリフが
よく出てくるのですが、ライナスの弟のリランがルーシーと塗り絵をして
遊んでいるシーンで、リランが言う私が大好きなセリフを最後にお贈りいたします。

My life is like a coloring book!
Each day I have a new page with new pictures to color…
ぼくの人生は塗り絵みたいだ!
毎日新しいページに新しい絵があって色を塗るんだ…

芸術の秋。あなたの人生に素敵な色を塗ってくださいね!

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麗王
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末金典子

戻ってきた梅雨も今週末にはようやく開けて、今度こそ夏本番になりそうですね!
あなたはじめじめにもめげずにお元気にお働きでしょうか。

このあいだの日曜日は七夕さまでしたね。
まだ戻り梅雨のさなかでしたので残念ながら今年は天の川も見れませんでしたが、
子供の頃には毎年笹の枝に、色紙で作った短冊や提灯を糸で下げて、
お星さまに願いをかけたものです。
織姫と彦星の、年に一度の逢瀬のお話は子供心にもロマンチックに思え、
夜の空を見上げたりもしたっけ…。

大人になってから随分前に、何十年ぶりで七夕飾りを作ってみたことがありました。
これがなかなか心躍るもので、色紙で提灯や吹き流しを作っていると
熱くなってきます。
もちろん短冊にお願いも記しました。
小さい頃は一体なにをお星さまにお願いしたのだったかしら…。
今となってはもうおぼえてもいないのですが、どうも大人になってからの方が
お願い事をするのも数倍真剣です。
もうマジ。
しかも内容があまりにも現実的。
こんな大人に誰がした~!

恋愛にしても、つい相手に多くを望んでしまいますね。
また逆に、相手のためにがんばり過ぎてしまう。
贈り物やサプライズなどで気持ちの大きさを確かめてしまう人もいます。
でも、並んで一緒にご飯を食べたり、笑い合ったり、なんでもない時間を
幸せに感じられるのが特別な人ではないでしょうか。
特別を求めない。
だから特別な人になる。
本当に大切なもの、あなたには見えていますか。

次の海の日の連休には、大切な人と一緒に星空を見上げてみては
いかがでしょうか。

*******************************

さて。
麗王でもおなじみの沖縄大学・准教授の樋口先生が昨年開催した
「いのちの学校」には、麗王からもたくさんの方々がご参加くださり、
大変好評をいただきました。ありがとうございました!

9月からは、よりグレードアップした「お金の学校」が始まります!
お金とは?ということを、いろいろな方向から、
いろいろな方面で第一線で御活躍中の講師の方々に
全12回で講義していただきます。
ちょっとあり得ない!豪華な!そしてとても個性的な講師陣です!
是非ご参加くださいね。
詳細は以下の通りです。
http://www.trinityinc.jp/updated/

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末金典子

梅雨でじとじととする毎日ですが、あなたはお元気にお働きでしょうか。

先月には母の日がありましたが、この週末は父の日ですね。
いつもそうなのですが、母の日にはお花屋さんもカーネーションいっぱいに
埋め尽くされ、デパートでも母の日のプレゼントのお品がたくさん並びますが、
父の日は、と言いますと、なんだか盛り上がりに欠けるような感じが
いたしますね。
子供にとってのお父さんの存在ってちょっと不憫なような…。

先月の母の日には、例年なら母への想いを麗王便りに綴るのですが、
昨年母を亡くしましたので、病気で麗王をお休みしていたこともあって、
何も書かずにおりました。
父は透析は受けているとはいえ幸いにも元気にしてくれておりますので、
今週は父の日ではありますが、書かずにいた母のことをやっぱり書いてみようと
思います…

講演会での語りかけや、音楽の演奏会や、映画鑑賞などは、
その場限り、その瞬間限りで、虚空に消えてしまいますね。
でも、語る内容に強く共感した瞬間のことや、
演奏に激しく心を揺さぶられた瞬間のことや、
映画のストーリーに涙が出るほど感動した瞬間のことは、
心にしっかりと刻まれて、いつまでも記憶に新しいものです。
そのことを、作家の柳田邦男氏は「瞬間の永遠性」という言葉でとらえ、
大事な考え方だとされています。

私も昨年母を亡くした時に、本当にその通りだなぁという気づきが生じました。
母が亡くなった直後は、ただ悶々として在りし日のことを
思い返すばかりでしたが、ある日、その回想の中でハッと気づいたのです。

確かに母は、いなくなりました。
でも、思い返している私自身の中で生きているではありませんか。
しかも漠然と思い出しているのでなく、ある日私と語り合った時の表情や語り口、
沖縄に遊びに来てくれた時に一緒に見た海の美しさに感動した母が
つぶやいた時の様子など、瞬間瞬間の情景が数限りなく生き生きと
甦ってきます。
そういうかたちで、母は私の心の中で生きているのだと、
心の底から実感することができたのです。
それこそが、「瞬間の永遠性」と言うべきものなのでしょう。

もちろん母を喪った悲しみや心の苦しみは消えるものではありません。
遠く離れて暮らし、娘として十分な親孝行もできなかった自分を
責める気持ちはいつまでも終わることがありません。

でも、自分は母の魂を容れた器であり、自分は母の喜びや悲しみや苦悩の
瞬間瞬間を消すことなく灯し続ける聖火台のような存在なのだと気づいた時、
私の心の中には、どんなに悲しく辛いことがあっても、それらのすべてを受容し、
自分の人生を肯定的に考えて生きるのだという意識が生まれていたのです。
愛する者との魂のつながりというものは、おそらくそういう自覚によって
揺るぎのないものになるのだと思います。

あなたの御両親が御健在でしたら、どうぞ今のうちにたくさんの「瞬間の永遠性」
を紡がれますように。

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* 営業日    水曜・木曜・金曜・土曜日
* 営業時間    20:30~2:00

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麗王
トリニティ株式会社
末金典子

長~~かったGWの休暇も終わり、令和の時代の幕が開きましたね。
あなたはいかがお過ごしでしたでしょうか?

私はと言いますと…連休前あたりからPMアレルギーが出てきて過労と重なり、
連休初日から高熱とひどい咳と鼻水でダウン!
おまけに足も痛めてしまいました。
折角の9連休なので、行ってみたかったカフェに行って、
クローゼットの整理もして、ランニングもこなして…と
計画をしっかり立てていたのにもかかわらず、なんとGWを過ぎて昨日まで
17日間、健康回復に専念することとなってしまいました😢
でも考えようによっては、不調が出てくるのは、実はとってもいいこと…と
くよくよしないようにして、からだの声にしたがい、ゆっくり休むきっかけと
なりました。
ただ、その間においでいただいた方には本当に申し訳ないことを
してしまいました。心からお詫びいたします。

今回のこともふまえ、みなさまにお知らせがございます。

2016年、2017年と2年続けて夏場に2ヶ月も病気で麗王を閉めて
しまったことで、働き方に無理があったことに気づき、2017年の病気明けから
日曜・月曜お休みの週休2日制に切り替えましたら、体調も良くなり、
みなさまに接するエネルギーがより大きくなったのを自分でも感じました。
そして今年に入り、世の中が変化してきましたので、
営業時間を20時半から2時までに変更しましたら、
早くからいらしてくださる方が増えたのはありがたいことなのですが
麗王を閉める時間は以前通り朝方ごろ…と変わらず、結局労働時間が
増えてしまい、また倒れる羽目に…。
そこで、これからも長く続けていくためにはと、
思いきって週休3日にすることにいたしました。
営業日は、水曜日~土曜日
営業時間は、20時30分~2時

となります。どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

さて。
先月から年度も変わり、今月には新しい元号となり、環境が変化することも
多い時季ですね。
異動先の職場、新しい学校、家の部屋の模様替え、同居の家族が
増えたり減ったり。
老若それぞれ、ひとつずつ歩んできている人生の、次のステージが広がります。
どこのどんな場であっても、あなたがいると世界は少し変わります。
どうぞよい風や波を生み出してくださいますように。

新しい場に置かれる人もたくさんいらっしゃることでしょうね。
何歳であっても、どんな経験があったとしても、その新しい場では「新人」
なのだと思います。
「いつまで新人みたいなミスをやってるんだ!」と叱られるかと思えば、
「あの人まだ新人のくせに、生意気~。」と言われたりもします。
どんな職業でもミスを許される新人の期間はすぐに終わるのに、
自己主張したり、人より長いお休みを取ってはいけない新人の期間は、
けっこう長く続きますよね。
それも世間が求めている「新人像」は、100%の全力投球が基本で、
決して物事に慣れきってしまわないこと。
だから、意見を言うのもひとまず恐る恐るだったり、お休みを取るのも
コワゴワだったり、よい意味でのおどおど感がいつまでも抜けないこと…。
その方が、新人のメンタリティとしてまっとうだというわけなのでしょうね。

でも、立派なキャリアをもっていて、恐いものなんかひとつも
なさそうな人に限って、じつはこうおっしゃるのです。
「堂々として見えても、心の中はいつも新人みたいに、じつは何をするのも
コワゴワ、物事に決して慣れないタチなんですよ…。」と。
ベテランの大女優がインタビューで、
「舞台の出番を待つ時、いまだに足がふるえます。」
とおっしゃるように、じつはすべてのことを新人みたいに、緊張感と
ある種の恐れを持って取り組む人でないと、前へ前へと進んでいけないのかも
しれません。
たぶんどんな仕事も、慣れきってしまって目をつぶってでもできると
思ったとたん、人の成長は止まるのでしょう。

「初心にかえる…」という言葉がありますが、もう何年も、どころか何十年も、
かえっていない初心にいきなりかえるのはけっこう難しいものですよね。
でも前へ進んでいっている人は、多分一瞬でも毎日のように初心に
かえっているのでしょう。成功する人としない人の決定的な差は、
何かそのへんにある気がします。

新人の頃、何をするのでも、誰に会うのでも本当に緊張しました。
電話1本取るのでも、バカみたいに恐かった。
それをずっともっているべきだから、
恐れをできるだけたくさん心にすり込んでおくために、新人でいる期間は
短すぎてはいけないのです。

生涯もちつづけるべき初心の練習をきっちりしてから、
自己主張を始めても遅くはないのです。
新人の心をしみつけておく…それができるのは今しかないこと、
どんな新人の方も知っておきましょう。

私もまた今日から初心にかえり、麗王で元気にあなたをお待ちしております。

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末金典子
090-9569-3880

昨年末からまったく冬のないまま春になってしまったここ沖縄ですが、
週末からはもうゴールデンウイークが始まります!
そのゴールデンウイークの最終日は、なんともう立夏!夏の始まりですよ~!
あなたはこの長~いお休みをどのように過ごされるのでしょうか。

さて、前回の麗王便りでは、パートナーともっと会話しましょう!ということを
提案したのですが、いろいろご感想をいただいたなかで、
ある結婚して10年を超える方がこういうお話をなさっておられました。

私達夫婦は、仲は悪くないのですが、結婚当初の
たわいないことも話してよく笑っていた仲むつまじい雰囲気は
もうほとんど消え、ドライなやりとりが多いのがひっかかっています。
家での会話も、連絡事項か子どもの話題が中心。
2人で出かけることもなくなりました。
結婚して長いのに仲のいい夫婦を見ると、なんだかモヤッとします。
昔のようにラブラブな夫婦に戻りたいわけではないけれど、
このまま年を取り、「ただの同居人」どうしになるのも
少しさみしい気がします。

これって、ちょっとした倦怠期のようなものでしょうか。
でもこの方の悩みには、「もっとよりよい関係を築きたい」という愛情が
かいまみえますよね。
お二人にはやはりコミュニケーション、つまり「心と心がふれあう会話」が
不足ぎみなのかもしれませんね。

人は言葉で気持ちを伝え、共感し、分かち合う会話のキャッチボールによって
心と心がふれあい、お互いを認め合う愛情関係をはぐくみます。
つまり会話は愛情そのものなんですね。
仲のいいカップルの多くは、そんな心がふれあう会話を日常的にしています。

でも、結婚して何年もたつと、慣れや甘えが生じたり日々の忙しさにかまけて
会話がおざなりになり雑になって、心のやりとりを省きがちになるのは、
よくあることです。
「今日は飲み会」「明日は子どもとお出かけ」といった用件だけでも、
日々の会話は成り立ちますから。
ただ、用件の会話だけでは心がふれあうまでには至らず、二人の間の空気は
ドライなものになりがちです。
心と心がふれあうには、もう一段深い会話が必要なのに、
長年夫婦やカップルでいたりすると遠慮がなくなり、
無意識にそっけない話や言葉づかいをしていることもよくあるものです。

夫婦やカップルや家族との温かい関係は、コミュニケーションから生まれます。
であるならば、会話することをめんどうがらず、大事なことと、とらえなおしては
いかがでしょうか。
といっても、大げさに考えることはありません。
相手に、「◯◯したいけどどう思う?」と、意見を聞いたり同意を得るだけで
いいのです。何気ないことでも、相手は「自分を気にかけてくれているんだ」と
感じ、愛情が伝わります。
つまり、ほんのひとさじの、相手を尊重する会話をプラスしてみるのです。
そうすると会話が動きだし、キャッチボールのきっかけとなり、
心がちょっとふれあう会話が続いていくことで、心に届くやり取りが積み重なり、
気遣いのうれしさと会話の心地よさを、相手も感じ取って、
ただの同居人ではない温かな関係を築いていけるはずです。

私がおすすめするのは、パートナーに友達に話す感覚で会話してみるのも
いいですよ~。自然と相手を気遣う話し方ができますし、夫婦や家族においては、
「他人に接するときの気持ち」がよいスパイスになったりもするものです。

そもそも夫婦や家族でいることは、相手の都合を気にしたり手助けしたり、
「ちょっとめんどうくさいもの」なのだと思います。
それでも、いっしょにいると楽しい、気を許してリラックスできるといった想いが
勝るからこそ、その関係を大事に続けていきたいと思うのでしょう。
そして、心を通わせるひと手間に楽しさや幸せを見いだすことが、
夫婦や家族のよさなのかもしれません。

さぁ!この長~~~いゴールデンウィーク、あなたのパートナーと、ご家族と
ゆっくり、のんびりと楽しい会話をた~くさん楽しんでくださいね!

* 麗王も4月28日(日)~5月6日(月)まで、たくさん会話するべく
9日間のお休みをいただきます!

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPのこちらよりお読みになってくださいね。
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* 麗王は日曜日と月曜日が定休日です。
営業時間は20:30~2:00です。

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末金典子

暖冬と言えどもさすがに2月。寒くなってまいりましたね~。
…と書いてから大阪へ母の1年忌で帰ってまいりましたら、さすがに大阪の方が
寒い~!
全国的にインフルエンザも大流行しておりますが、あなたはお元気に
お暮らしでしょうか?
来週には熱いバレンタインデーがやってまいりますからせめて心だけでもホットに
いきたいものですね~。

そこで今日は夫婦のお話です。

海外に出て行くたびに思うのです。欧米諸国は、大体どこへ行っても、
カップルが基本の単位だなぁと。

そんなことは重々承知なのに、海外に行くとカップルだらけの現実に改めて
圧倒されてしまいます。どこを見ても、どんな場所でも、見事にカップルだらけ。
そして、どのカップルを見ても、当然のことながら極めて親密。見るからに仲がいい。
もう何十年も一緒にいるはずの夫婦の距離がどこまでも近いのです。

もう一つ、大切なことに気がつきました。
それぞれのカップルが、どんなふうに過ごしているかを何気なく見ていると、
あまり会話をしていないのは大体が日本人のカップル。
欧米人で黙ってお食事をしているカップルはいません。
ただ黙々とお食事をしているのは、ほぼ日本人でした。

日本には、「空気のような存在」という、一見、好ましく聞こえても、よく考えると非常に
不可解な表現がありますが、ひょっとすると、その言葉が災いしているのか、自分達は
まさしく「空気のような存在」だから特に会話などしなくても、気持ちだけは通じていると、
自らに言い聞かせることができるのも、要はそういう概念があるからで、
もともとそんな価値観がなければ、会話をしない言い訳にもできないはずなのです。
ただ、子供も独立して、再び家の中は二人だけになったような夫婦には、
お互いを空気として認めあうような関係が成立するのかもしれませんが…。

でも、たとえそうであろうと、旅先のお食事の時にまで、お互い押し黙って
食べているだけ、というのではあまりに哀しいですよね。

夫婦は、アダムとイブの昔から、人間の最も基本的な人間関係です。
そして最も自然な繋がりです。その関係がもしも成熟しないまま、人生100年と
言われる一生をともにするのはそれこそ哀しいこと。
もしも、自分はそういう夫婦かも、そういうカップルかもと思い当たる方は、
もう一度、関係を見直し、作り直す時が来ているのではないでしょうか。

見直し、作り直すといっても、大げさに考えるのではなく、とても簡単なことで、
お食事の時に話をすること。お食事の時に黙って食べないこと。
たったそれだけなのです。もちろん話すためには話題が必要です。
でも最も身近にいる人、一緒に生きている人なのですから、話題がないはずは
ないのです。単に話さないことが習慣になってしまって、今更、会話で
盛り上がれないということなのかもしれないのです。

そして一度話題を見直してみてほしいのです。
「明日家にいる?」「いや友達と飲みに行く」「あらそう。私も出かけるのよ。」
土曜日のお食事の会話がこれだけ、みたいなおうちもひょっとしたら少なくない気が
します。

そうではなくて、話題など、その辺にいくらでも転がっています。
今日会った人の話でもいい、ネットで見かけた話でもいいんです。
どちらかが話しかければ、会話になります。
どちらかが話題を提供すれば、会話になります。
どちらかが興味深いエピソードを投げかければ、会話になります。
実は会話をするなんて、その気になれば呆れるほど簡単なことなのです。
お互いに努力が足りないだけ。お互い話そうという意識が足りないだけ。
男を無口にしているのは女だし、夫を退屈な男にしているのは妻なのだと、
そう考えてみるのです。
夫といてもつまらない、それは妻が話しかけないからなのだと。

最終的に愛されるのは、
話題を提供できる妻。一緒にいて楽しい夫。一緒に旅して楽しいパートナー。
夫婦で旅をしてもつまらない、というのは決めつけ、思い込み。
変わるべきはまず自分なのかもしれません。
それが本当の意味で成熟した関係を築いていくのではないでしょうか。

もっとわかってほしい。ちゃんと認めてほしい。
思い通りにならなくて、つい苛立ってしまうこともあります。
でも相手の行動や変化を待っているより、自分が変わった方が、
愛だって仕事であったって動き出すはずです。
来週のバレンタインデー。
期待するなら、相手より自分自身に期待してみませんか。

私は、現状に対して踏み出すべく、
麗王の営業時間を変えようと思います!
近頃の社会は深夜遅くまで飲むスタイルから、お食事の後さっと飲んで帰るという
スタイルに変化してきていますし、私の体力的にも時間を早めた方がより
楽しくお仕事ができると考え、
2月6日(水)より営業時間を20時30分~2時といたします。
定休日はこれまでと同じく日曜・月曜・祝祭日です。
2月3・4・5日(日・月・火)は母の1周忌により大阪帰省のため
お休みさせていただきます。

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さぁ、新しい年が始まりました!
今年の沖縄のお正月は、それまでの夏であるかのような暖かさよりも温度が 下がり、
お正月らしい寒さでしたね。
あなたはどんな2019年の始まりをお迎えでしたでしょうか。

私はと言いますと、ごくごくオーソドックスに、大晦日は年越しそばをいただき、
紅白歌合戦を観て今やもうついていけない流行歌のお勉強をこなし、
おせち料理をゆっくり作り元旦にお雑煮・お屠蘇とともにいただき、
初詣には普天間神宮までランニングで行ってお参りをし、あとはひたすら読書と
お料理とアメリカドラマの動画配信三昧というお正月で、4日からまた始まる仕事に
向けての英気をしっかりと養いましたよ~。

その私の、麗王の、今年のモットーは、
「自分を大切にして生きることこそが、近くの誰かや、社会や、自然を
大切にすることにつながっている」
ということなんです。
自分を大切にして生きるというのは、なにも自分を甘やかすことではなくて、
一人一人が、本来の自分に戻って、安心してそのままの自分を生きるということ。
そうすれば、自分自身の心身にも、まわりの環境や人間関係にも、
本当の意味での、想像を超える調和や平和が訪れるのでは、と思うのです。

今、ますます、自分を愛することが、とても大切なことになってきているように
感じています。
誰もが本来の自分自身の輝きを感じてリラックスして生きるときにこそ、
最高最善の選択ができ、
またそうして生きてこそ、まわりの人をもおのずと幸福に導くのではないでしょうか。
がまんしたり、がんばったり、かたくなになったりすることは、もう、あたらしい世界では、
必要ないことなのかもしれませんし、「自分」を離れて生きることはもう不要なこと
なのかもしれません。

これからの社会の中で政治などの担い手が誰になるにせよ、
日本を底支えしていくのは、私たち一人一人。
その生き方をじっくりと見直していくことが、自分らしく生きていくことが、
この国の行方を真の意味で左右していくことになる、そんな気がしています。

あなたが産声をあげた時、ただ泣くことしかできなくとも、何も持っていなくとも、
存在そのままで価値がありました。
なのに人はいつからか、誰かと比べたり、誰かを羨んだり、満たされない何かを
感じ始めます。
毎朝鏡の前で、ありのままの自分と向き合っているのに、気づけば人の物差しで
自分をはかってしまう…。

あなたの価値は、あなた自身。
あなたはただあなたでいれば、それでいい。
産声をあげたあの時から変わらずに、ずっと輝き続けているのです。
だから素直に自分の強さも、弱さも、受け入れてみてくださいね。
ありのままでいられるところに本当の幸せはあるのです。

今日はぜひ鏡をまっすぐにのぞき、自分の名前を10回、はっきりと声に出して。
誇りが蘇るはずです。

今年も麗王にいらしてくださるあなたとのひとときを愛情いっぱいに
優しさや楽しさで包むことができますように。
そんな想いで今日から元気にスタートをきりたいと思います!
2019年もまたどうぞよろしくお願い申し上げます。

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* 4日(金)・5日(土)は特製オーガニックおせち料理をご用意いたしております。

* 来週の11日(金)の鏡開きの日にはオーガニックな「おぜんざい」を
ご用意いたしております。

* 麗王便りバックナンバーは弊社HPからお読みください。
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* 定休日は日曜・月曜・祝祭日です。

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