ゴールデンウィークが近づくと季節もすっかり春めいてなんだか気分が
ウキウキしてきますね~! さぁ、たっぷりお休みするぞ~っ、という感じ。
あなたはどんな御予定がおありでしょうか。

ところで。

あなたは何歳ですか?

いえ、実際の年齢ではなくて、御自分の感覚として、今何歳だと感じておられますか?

私なんて麗王にいらしてくださる20代・30代の女性達とキャキャーと
恋愛話などしている時には、何の違和感もなく自分は20代!という気分でいたり、
疲れた日の翌日の朝の自分の顔を見て「ひゃぁ~もうしっかり50代の顔だ~」と
どんよりしてみたり…。

年齢観が、今もめまぐるしく動いています。
昔は50代半ばなんていったらもう定年のおじさん、おばさん。
60代70代となるともうおじいさん・おばあさんというイメージでしたが、
今の60代なんてとてもおじいさんおばあさんには見えない方ばかりです。
40代はまだ「女の現役」…そういう新しい年齢観が生まれたのは、
まだほんの10年前のこと。
そして気がつけば今、話題の中心は50代。
50代60代女優の結婚と恋愛が、マスコミを騒がせています。
50代60代という年齢イメージは、やはり結婚とも恋愛とも相容れませんが、
固有名詞で「あの浅野ゆう子さんが57歳で、あの阿川佐和子さんが63歳で結婚!」
となれば、そこには何の違和感もありません。
それどころか、あの人ならばどんな立派な結婚もあり得るという認識に至るはず。
今や、個人の魅力が年齢観を凌駕する時代なのです。
つまり魅力ある女性なら、70代だって80代だって恋ができるということ。
なぜだかこの数年で、そういう意味での年齢のタガが一気に外れた気がします。

背景にあるのは、おそらく岸恵子さんが書いた小説「わりなき恋」の存在でしょう。
70歳になろうとする国際ジャーナリストの女性が、ファーストクラスで隣に乗り合わせた
男性と、文字通りのわりなき恋(どうしようもなく陥ちていく恋)に陥ちる物語。
男は妻子ある12歳も年下の会社役員。50代にしか見えない若く魅力的なヒロインに
一瞬で心を奪われます。二人の高次元の会話やメールでのやりとりは、
読み手に知性がないととてもじゃないが解読不能。
魂レベルの高さが合致した時、そこにはありえないほど崇高かつ劇的な関係が
出来上がることを描いた不思議なリアリティは、とても鮮やかに伝わってきます。
私小説と取られても構わないという割り切りの中で上梓されたこの作品が、
日本女性の恋愛適齢期を無限のものにしたと言われています。

言い換えれば、こうした恋愛は、まさしく岸恵子さんのような女性がいなければ
絶対に成立しないものであるのは確かだけれど、現実に作者のような女性が
存在すること自体、とてつもない衝撃。
そこに私達は大変な勇気をもらうのです。
つまり、今20代の方達が岸恵子さんという女性の存在を知ったとき、その後の人生は
明らかに変わるはず。

例えば、フィギュアスケートでも、楽々と4回転を飛ぶ人が現れてから、
スケートを始める子供たちは当然のように4回転を飛ぶと言いますし、
日本人がアメリカ大リーグで活躍するなんてとてもじゃないけど無理!と
思われていたのに、野茂選手が行ったとなったら、イチローや松井選手と
続々と大リーグに行って活躍したり…。
つまり誰かが既成事実を作ってしまうと、人間にはそれが可能なのだと信じるように
なるからこそ、潜在能力が最初から覚醒するのです。

だからこれからの日本人は、70代80代まで恋をするに違いないのです。
50代の結婚なんてもう当たり前になるのでしょう。

しかも50代60代は今、変革期にあります。
一般企業でもキャリアある人達が長年勤めた会社を退職、結婚や転職、独立、
大学に戻るなど、それぞれ大胆に新しい扉を開き始めたのです。
それも「人生100年」が突然見え、とすれば50代60代はまだ折り返し、
2巡目の人生を始められる年齢。
少なくとも「老後」はやってきません。だって2回目の人生を生きるのだから。

でも年齢を重ねてからの恋愛や人生を素晴らしいものにするためには
絶対必要な条件が一つあります。
ズバリ、知性と教養です。

大人の恋愛は、質の高い会話がないと全く味気なく安っぽいものになりがち。
そもそも関係が深まって行かないはず。お互い感動し合うような時間を持てなければ、
大人が恋愛する意味などないはずで、そのためには言葉と知識と哲学が不可欠。
実際50代から恋愛や結婚に至る人達は、その条件を皆クリアしておられます。
もっと言えば、人間は歳を重ねて、他者とのそういう濃厚な関わりを持つためにこそ、
知性と教養を積み重ねてきたと考えてもいいのではないでしょうか。
人生に一度の究極の出会いをするためにこそ積み重ねてきたものと言ってもいいくらい。

さぁ、あなたも80代までドキドキするべくこのゴールデンウィークには知性と教養を
うんとたっぷりと磨いてくださいね!

* GWはカレンダー通りの営業ですが、5月7日は月曜日ですので
お休みさせていただきます。

* 麗王便りのバックナンバーは弊社HPよりお読みください。
http://www.trinityinc.jp/updated/?cat=104

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麗王(日・月・祝祭日お休み)
トリニティ株式会社
末金典子

4月14日(土)午後7時開講、『次世代金融講座』第35期(クリックして概要をダウンロードできます)受講者を募集します。

期間: 3ヶ月(4月14日~6月30日)

講座: 日程と概要は以下を参照下さい。各講座の開講時間は午後7時より(3時間程度)。
①4月14日(土) 愛の経営
: 事業再生のケーススタディ・サンマリーナホテルの再生実話
②4月28日(土) パラダイムシフト
: 10倍の生産性を実現する・思考実験と発想の転換
③5月12日(土) 贈与経済学
: お金と金融に向き合う・お金の本質
④5月26日(土) 幸せな社会
: 社会の生態系を理解する・ポスト資本主義を考える
⑤6月9日(土) 行動理論: 次世代戦略・行動がすべて
⑥6月30日(土) いま、愛なら何をするだろうか?
: 自分に向き合う・心のリーダーシップ
*第6回講座の日程を、6月30日に変更いたしました。ご注意ください。

場所: 那覇市『厚生会館』(みずプラッサB棟3階) 那覇市おもろまち1丁目1番2号3階
講師: 樋口耕太郎 http://twitter.com/trinity_inc (ツイッター) https://www.facebook.com/kotaro.higuchi(フェイスブック)
定員: 20名
受講料: 6回講座分 3万円 (消費税込)
受講資格: 業界・職業など不問
お申込み: 本ページ右下の「お問い合わせ」をクリックして、以下の内容をご送付下さい

①お名前
②メールアドレス(必須。できれば、数メガバイトの受信容量があるもの)
③ご所属と簡単な担当業務・役職

講座について: 既存パラダイム(世界観)を大いに刺激する沖縄で最も知的な体験、3時間があっという間に過ぎるほ ど、衝撃的で、有意義で、面白い、「理想の講義」を目指しています。具体事例を多用して、誰にでも分かりやすく、平易に伝えることを重視していますので、 受講に際して金融知識、経済知識、経営経験など一切不要です。

一見、6つのバラバラなテーマによって構成されていますが、6回の講座はジグソーパズルのように、すべてでひとつの大きな世界観(次世代社会の生態系)をお伝えする構成になっています。次世代社会のパズルを完成するためにも、ぜひ全回の受講をお勧めします。

問題は、その問題を生み出した考え方と同じレベルの発想では解けない
(アルベルト・アインシュタイン)

資本主義、効率重視、成果主義、補助金に依存した地域振興の限界は誰もが感じており、この社会システムに持続性がないことは、既に共通認識と言えるかもしれません。しかしながら、「それでは、私たちはどうすればいいのか?」、次の社会の青写真は殆ど語られていません。・・・その理由のひとつは、水槽の中にいる金魚にとって「水」は永遠の謎であり、水槽の中にいながら「水」の本質を理解することが困難だからです。本講座の試みは、水槽の外から金融・社会・経営・沖縄社会そして私たちの生き方を考えることです。本講座は本土各都市からも多くの受講生がいらっしゃいますが、敢えて資本主義社会の中心から遠く離れた、日本の端沖縄で開講することに価値があると思うのです。

*   *   *   *   *   *   *

お金は、言ってみれば劇薬のようなもので、人を助けることもありますが、破滅させることもあります。これだけ強力な薬品でありながら、まったく処方箋なしに社会に大量に配布されているようなものです。ある意味、この劇薬を「悪者」として、社会から民間資本を取り上げることで「劇薬」を管理しようとし たのが、20世紀前半の社会主義社会の実験だったのではないでしょうか。ところが、お金をこの世の中からなくすことはできません。民間からお金を取り上げ て、国家と言う世界最大の資本家を生み出してしまったと思うのです。社会主義国家の実験は、ある意味で「お金から逃げる」ことを選んだ結果でしょう。私 は、劇薬の配布を止めるのではなく、この処方箋を書くことができないかと考えているのです。

私たちは、お金から逃げるのではなく、向き合い、それを大量に手にしながら、扱いながら、この社会を制御する方法を理解するべきで、この「劇薬取り扱い責任者」を社会のリーダーとして選別し、育て、資本と資源を任せるべきだと思うのです。そのためには、とても人間的な、こころの問題、魂の問題を理解する人材が必要であり、そのための教材が必要だと思うのです。

それが「次世代金融講座」の趣旨でもあります。

樋口耕太郎

履修のルールと評価基準など(はじめに必ずお読み下さい)

問題発見演習I(1年次ゼミ)火曜4校時(14時40分〜16時10分)@3-301
▶課題図書:岸見一郎著『嫌われる勇気』
レポート:提出期限6月26日(火)午前6時。
4月10日 第1回
4月17日 第2回
4月24日 第3回 図書館オリエンテーションほか @3-101
5月1日 第4回
(ゴールデンウィーク)
5月8日 第5回
5月15日 第6回
5月22日 第7回
5月29日 第8回
6月5日 第9回
6月12日 第10回
6月19日 第11回
6月26日 第12回
7月3日 第13回
7月10日 第14回
7月13日(金) 第15回 13:00〜14:30 本館同窓会館にて、『武藤杜夫講演会』

国際観光入門 火曜6校時(18時30分〜20時00分) @3-306
▶課題図書:沢木耕太郎著『深夜特急〈第一便〉』(文庫本では1・2巻に該当します)。
レポート:提出期限 6月19日木曜日午前6時。
4月10日 第1回「イントロダクション:学ぶということ」
4月17日 第2回「一流を考える」
4月24日 第3回「グランドホテル」リッツ・カールトン沖縄、ブセナ・テラスを訪れてレポートする。提出は原則として5月8日。日程が合わない場合は、多少遅れても構わない。
5月1日 第4回 「日本のクラシックホテル」
(ゴールデンウィーク)
5月8日 第5回「サービス業の生産性」
5月15日 第6回「フォーシーズンズホテル」
5月22日 第7回「沖縄の基地経済」
5月29日 第8回「沖縄の観光を考える 1:都市開発」
6月5日 第9回「沖縄の観光を考える 2:社会の質、観光の質」
6月12日 第10回「沖縄の観光を考える 3」
6月19日 第11回「なぜ沖縄から一流が生まれないか?」
6月26日 第12回「沖縄社会を考える」
7月3日 第13回「沖縄らしさとは何だろう?」
7月10日 第14回「ハワイ! 1:沖縄との対比」
7月24日 第15回「ハワイ! 2:食と農業」

専門演習a(3年次ゼミ)木曜4校時(14時40分〜16時10分) @3-305
▶課題図書:加藤諦三『自信と劣等感の心理学』
レポート:提出期限 7月26日木曜日午前6時。
4月12日 (休講)
4月19日 第1回
4月26日 第2回
(ゴールデンウィーク)
5月10日 第3回
5月17日 第4回
5月24日 第5回
5月31日 第6回
6月7日 第7回
6月14日 第8回
6月21日 第9回
6月28日 第10回
7月5日 第11回
7月12日 第12回
7月19日 第13回
7月26日 第14回
8月8日 第15回

専門演習c(4年次ゼミ)
▶課題図書:加藤諦三『自信と劣等感の心理学』
レポート:提出期限 7月26日木曜日午前6時。
4月12日 (休講)
4月19日 第1回
4月26日 第2回
(ゴールデンウィーク)
5月10日 第3回
5月17日 第4回
5月24日 第5回
5月31日 第6回
6月7日 第7回
6月14日 第8回
6月21日 第9回
6月28日 第10回
7月5日 第11回
7月12日 第12回
7月19日 第13回
7月26日 第14回
8月8日 第15回

沖縄観光論 木曜5校時(16時20分〜17時50時) @3-307
▶課題図書:影山知明『ゆっくり、いそげ 〜カフェからはじめる人を手段化しない経済』
レポート:提出期限 7月26日木曜日午前6時。
4月12日(休講)
4月19日 第1回 「愛の経営」
4月26日 第2回 「事業再生は人の再生である」
(ゴールデンウィーク)
5月10日 第3回 「あなたが大切」
5月17日 第4回 「愛のエネルギー」沖縄から貧困がなくならない本当の理由(1)を読んで、「対症療法」の原理を理解する。意見、反論、感想、質問などを自分の言葉でまとめる。
5月24日 第5回「パラダイムと心の杭」
5月31日 第6回 「失敗は存在するか?」
6月7日 第7回「贈与の経済」
6月14日 第8回 「人のためにお金を使う」
6月21日 第9回「経済の成長で豊かになったか?」
6月28日 第10回 「人生はどこへ行った?」
7月5日 第11回 「行動の概念」
7月12日 第12回 「ひとりで変える、ひとりが変える」
7月19日 第13回 「ペイ・フォワード」
7月26日 第14回 「人格に向き合う」
8月8日 第15回「いま、愛なら何をするだろうか?」

幸福論 金曜4校時(14時40分〜16時10分) @3-102
▶課題図書: ヴィクトール・フランクル著『夜と霧』(新版)
レポート: 6月22日(金)午前6時提出期限。
4月13日(休講)
4月20日 第1回「イントロダクション:なぜ、あなたはここにいる?」
4月27日 第2回「幸せを選択する」
(ゴールデンウィーク)
5月11日 第3回 「ところで、しあわせって何だ?」政治が社会問題を解決しない理由を読んで、あなたも、今、幸せを優先してみる。
5月18日 第4回「瞑想の科学・その1:瞑想の概念と意味」サム・バーンズ
5月25日 第5回「瞑想の科学・その2:瞑想の実践」
6月1日 第6回「ポジティブ心理学・その1:概念」
6月8日 第7回「ポジティブ心理学・その2:幸福の実践」「VIA強みテスト」www.authentichappiness.org(200 国、180万人が登録しているペンシルベニア大学の公式サイト) ☞ Select Languegeで「日本語」を選択 ☞ 「測定テスト」 ☞ 「Register」をクリックして登録・ログイン(PCからでないとうまく登録ができない時があるので注意) ☞ 「短縮版強みのテスト」の質問にすべて答える ☞ 自分の一番の強みを理解する(一番のみで良い)。自分の一番の「強み」を使う行動プランを明確にまとめる。例えば、自分の強みが「創造性」の場合、詩を書くために2時間確保する、「希望/楽観性」 の場合、宇宙計画の未来についてのコラムを沖縄タイムスに投稿してみる、「自己コントロール」の場合、テレビを見る代わりにジョギングに出かけてみる、 「審美眼」の場合、通学を徒歩に切り替えて遠回りの美しい道を選んでみる、などなど。自分の強みを生かした行動の結果をまとめる。
6月15日 第8回 「習慣の科学・その1:習慣の科学」
6月22日 第9回 「習慣の科学・その2:習慣を変える」
6月29日 第10回「嫌われる勇気・その1:アドラー心理学」
7月6日 第11回「嫌われる勇気・その2:自分に向き合う」
7月13日 第12回「つながりの科学・その1:つながりの科学」
7月20日 第13回「つながりの科学・その2:つながりの実践」
7月27日 第14回「贈与的に生きる・その1:贈与型人生とは?」
8月3日 第15回「贈与的に生きる・その2:贈与型人生で生産性を高める」

【2018年前期 樋口耕太郎】