「たべる毒薬」

私とパートナーの末金が農業と食について深い関心を持つようになって9年ほどが経ちますが、食の現実を知れば知るほど、私たちが「食べていると思っているもの」と「実際に食べているもの」が、どれだけ乖離しているかに愕然とすることの連続です。私たちの食べものは惨憺たる状態にあります。

私たちが毎日食べているもの、子どもたちに与えているものの大半は、コストを削るために極力低価格の素材で作られています。その質の低さにも関わらず、私たちに「食べたい」「もっと食べたい」と思わせるために、糖分と脂肪分と塩分がふんだんに添加されるため、命を支えるはずの食品が、体を蝕む最大の要因になっています。現代の食品製造技術では、ほとんどどのような素材であっても「おいしい」味に変えてしまうことができます。食欲をそそる香りを加え、食感を豊かにし、見た目に美しく、コクと旨味を加え、簡単に用意できて、便利で、流通・保存を容易にするために大量の食品添加物が駆使されます。私たちの食は、薬品で味が整えられていて、カロリーたっぷりで「おいしく」感じるのですが、質と栄養素と素材は劣悪で、食品というよりも、「たべる毒薬」に近いと思うことがあります。

幸せな社会は幸せな食事から

私たちは、社会をよりよくするために、自分自身が行動することにこそ最大の価値があると考えています。社会を変えるために、まず自分が変わる。理想の社会を目指すのであれば、自分こそが、まず、理想社会を生きるべきでしょう。同様に、理想の食を考えるのであれば、何よりも自然で、安全で、おいしく、エネルギーに溢れ、愛情に満ちた毎日の食事をとることが何よりも大切だと思うのです。私たちにとって理想の食事を深く丁寧に追求することは、効率重視の価値観によって愛情が常に後回しにされがちな現代社会への「おいしいレジスタンス」なのです。

そのような動機から、積極的かつ頻繁に買い物に出るようになり、スーパーでの買い物の際に食品の成分表示を確認するようになり、有機無農薬野菜を優先して食べるようになり、無農薬のお米を取り寄せ、牛乳を吟味し、飲み物に注意を払い、塩、砂糖、醤油、なたね油、ごま油、オリーブオイル、味噌、酒、みりん、酢、スパイス、ハーブ、豆板醤、甜麺醤、コチジャン、オイスターソース、バターなどを始めとした調味料、ハム、ソーセージ、肉、魚、チーズ、たまご、漬け物、梅干し、パスタなど食材の一切を見直し、新鮮な素材を使って、自分たちで美味しく料理し、味わい楽しみながら食べはじめたところ、文字通り人生が変わりました。

明らかな変化は、短期間で体がびっくりするほど若返ったことです。子どもの頃から毎年必ず何回かは病気に臥せっていたことが噓のように、一切病気にかからなくなりました。風邪を引くのは当たり前のことだと思っていましたが、どうやら、風邪を引かないことの方が当たり前だったようです。「おいしい毒薬」を食べることを止めれば、本来の健康な状態に回復するということでしょう。以来私の医療費はほとんどゼロで、ありがたいことに医療保険は払い損の状態が続いています。自分が健康になれば、その保険料が誰かの役に立ちますので、それだけで向社会的と言えるでしょう。

単に病気にならなくなっただけではなく、体に力がみなぎり(回復し)、疲れなくなり、夜は深く眠り、朝は溌剌と起き、学ぶことへの意欲が増し、仕事がさらに楽しくなり、情熱的に働き、人間関係に恵まれ、不安がなくなり、ストレスを感じなくなり、愛に溢れ、幸せで、生産性の高い人生を送っています。お世辞も混じっていると思いますが、多くの人から年齢よりも相当若く見られますし、美容室では髪と頭皮の若々しさを褒められ、白髪もいまのところ目立たず、週何日かは6キロを苦もなく走る体力があります。

おいしいレジスタンス

私たちは、毎月およそ50冊程度の雑誌に目を通していますが、その中で、おいしそう!試してみたい!とひらめいた料理のレシピをストックして、その中から毎日必ず違う料理を二人で作って食べています。少なくとも年間300日300食の異なる料理を作るのですが、私たちはこのような生活をもう8年以上続けていますので、これまで恐らく2400種類の異なるレシピを作って食べていることになります。

食べることは、単にカロリーを獲得することではありません。私たちの人生を豊かにし、ひいては幸せな社会を実現する強力な市民運動でもあるのです。このような趣旨で、沖縄大学でも「観光と食」という講義を開講し、学生たちに「おいしいレジスタンス」の実践を勧めているのですが、私が講義でこの話をするたびに、学生たちからは私が具体的にどのような食事をとっているのか、興味津々で問い合わせを受けることが多くなりました。そこで学生たちにより具体的なイメージを伝えるために、そして、今までの私たちの実践をよりインスピレーショナルな形で表現するために、私たちの「今日のごちそう」を紹介することに致しました。

これだけの回数を重ねていくと、料理を美味しくする要素がだんだんと分ってきますし、レシピを作っている料理研究家の方々の意図や経験の深さや考え方が理解できるようになってきます。単なる料理ブログではなく、食材の内容、調達先、価格、料理の考え方などをまとめ、「おいしい市民運動」の実践の場としていこうと思っています。

【樋口耕太郎】

私は、5年くらい前から、農産物と食品の実体について調査を続けているのですが、我々の社会の食事情は、本当に惨憺たる状態で、現実を知れば知るほど、愕然とするばかりです。

余りの酷さに驚き、随分以前から有機無農薬野菜を食べるようになり、醤油や油を始めとした調味料、その他食材の一切を見直したところ、短期間で体がびっくりするほど変化する経験をしました。以来、4年近く、私の医療費はゼロですし、体に力がみなぎり(回復し)、疲れなくなり、夜は深く眠り、朝は溌剌と起きる人生を送っています。

以下は私たちのごく一般的な食事情の現状についてとても分かりやすいまとめです。私のパートナーの末金典子が友人に宛てたメールからの抜粋などです。

*   *   *   *   *   *   *

先日樋口が、貧しくて人を雇えない有機農家さんの畑に
玉城さん下地くんと一緒に援農に行ってあげた時のことなのですが、
農家さんがお昼ごはんにとカレーライスを作って
ふるまってくださったそうです。
ところが食べたすぐ後、樋口はお手洗いで便器を抱え込んで
ゲーゲーともどしてしまったそうです。
お台所を見るとどの調味料も油もカレールーも
添加物がたっぷりのスーパーで最も安い食材ばかり。
折角オーガニック野菜を使ってお料理してもこれでは
台無しですよね。
樋口もいただいておきながら大変申し訳ない思いで
いっぱいだったそうなのですが、
こればかりはどうすることもできません。
そこで誠意として以下のようなメールをお送りしたようです。

私も偶然同じ日に樋口との待ち合わせ場所のコーヒーショップで
おなかがすいてきたので「これぐらいなら大丈夫かな」と
「蒸し鶏とハニーマスタードのパニーニサンド」なるものを
注文して食べたところ、家へ帰ってから、やはり便器を抱え込むわ、
痙攣であわや救急車!?というところまでいくという
ひどい状態になってしまいました。
体がしっかり拒否してくれているのはありがたいことなのですが。
世の中の人達は毎日毎日こういうものを取り続けているんですよね。
本当に恐ろしいことだと思います。
スーパーで並ぶ人達のカゴの中身を見てもぞっとするような物ばかり。
外食や、パンやスイーツを買って食べることもままなりません。

(樋口が農家に宛てたメールから引用・加筆)

先日はカレーをごちそうになりながら大変失礼致しましたが、質の高い食生活に切り替えた状態で添加物が大量に含まれていたり、酸化しやすく安価な油などを取り込むと、禁酒後の一気飲みのように急激に体調を崩し、体が受け付けず、一旦食したものを戻してしまったり、酷い場合には激しいアレルギー症状や、寝込んでしまうこともあるのです。

中には私の食生活がストイックだという人もいますが、私は逆に、一般的な人たちが劣悪な食品と薬物を日常的に取り込む生活を強いられていることの方が大問題だと思っています。私たちの食生活は、極めて劣悪な状態に慣らされてしまっているのです。これだけ酷いものを毎日体に取り込んでいれば、病気にならない方が不思議でしょう。高齢化社会と言いますが、結果として、病人だらけの長寿社会が生まれています。

私たちの仕事は、有機無農薬野菜を生産し、必要とする方々に届けることですが、お客様がどのような気持ちや理由で有機野菜を必要としているかを知るためには、私たちもそのような食生活をし、それがどれだけ人生を豊かにするか、われわれ自身が実感する必要があるのではないでしょうか。

とても重要なことですが、質の良い食品は、質の良い調味料、質の良い油、質の良いだし・・・すなわち、たった一つでも劣悪な食材が混じると、農家が手塩にかけて野菜を育てた努力、流通する者の努力、料理人の努力も含め、それまでの一切が無意味になるのです。折角、最高品質の有機野菜を生産しても、劣悪な食材で調理すれば、有機農家の苦労は報われません。

以下は、私のパートナーが、添加物や劣悪な食品事情についてまとめたものです。これは、決して誇張ではなく、世の中のごく一般的な現実なのです。

*   *   *   *   *   *   *

40代になってから心身を酷使していることに気付き始めていた
3年前のこと。
有名老舗店○○○のパンを食べ、気を失って倒れてしまうほどの激しい食中毒に
なってしまいました。全身が赤く腫れ上がり「いぼガエル」状態でお医者様の所に
行くと、原因は材料の古さなどであたったのではなく、化学合成添加物による
食中毒だということがわかりました。
そのことをきっかけとして、人が普通に年間五キロ、一日にして20グラムもの
化学合成添加物を食べ物から摂取していることなどを知り、私達が日頃、口から
食べているもの、皮膚から入ってくるもの、鼻から吸いこんでいるもののことについて、
猛烈に勉強し始めました。

またその頃、お風呂をおそうじする時の洗剤で手指が荒れてしまったことを
きっかけに、食器洗い洗剤や、シャンプー、リンス、ボディシャンプー、化粧品などで
肌がかぶれ、荒れ始め、指紋も無くなってしまうほどになってしまいました。
もうしつこく痒いの痛いのなんのって! お肌もぼろぼろになってしまいました。
それが石鹸成分を液体化するための合成界面活性剤の恐ろしさだということも
わかりました。

〈食品事情〉

世の中は大変便利になりました。
何時でもすぐに食べられるコンビニのお弁当、いつまでも腐らないスーパーの
お惣菜、まっすぐのきゅうり、スナック菓子、ファーストフード、
何年でも常温でいたまない化粧品、苺が一切入っていない苺味のお菓子…
もうキリがありません。
流通にのせるためには、たくさんの人の嗜好に合わせるためには、
お弁当やファーストフードなどに保存料や着色料などの化学合成添加物を
50種類も入れなければならなくなりました。
また、その添加物入りの残り物の残飯を餌として与えられている牛や豚や鶏が
また私達の口に入ってくるという仕組みも出来上がりました。
コンビニのおにぎりの味と、おかあさんが握ってくれたおにぎりの味は
全く違うのも当然です。
私達は、合理性・利便性を追求するあまり、自分達の身体を
破壊してしまっているといっても過言ではありません。

そういうことにだんだん気づき始めた人たちが、少しお値段が高くとも、
オーガニック、無添加調味料、無農薬野菜や無農薬米を取り入れようという
風潮にようやくなってきました。

〈洗剤・シャンプー・リンス〉

でも、口から入ってくるものについては気をつけている人でも、
見落とされがちなのが、皮膚から入ってくるものについては、味もしないためか
ノーマークの人が多いのです。
さっきの私の経験のように、皮膚から化学合成界面活性剤などを取り入れて
しまうことを、「経皮毒」というのですが、頭痛や肩こりなどを引き起こしたり、
肌がボロボロに荒れたり、かぶれたりとひどい症状を引き起こします。
特にお風呂で使うものについては、全身から入り込んでくるため最も恐いのです。
ボディーシャンプー・シャンプー・リンス・入浴剤の裏の表示をご覧になれば
おわかりかと思うのですが、ラウレル硫酸ナトリウムなどの化学合成界面活性剤が
使われています。

例えば、シャンプーがどうなっているかといえば、髪の毛についている埃や、
汚れなどを洗い落とすとともに、髪の毛の栄養分やキューティクルなどの
よい成分も一緒にごっそりとこそぎ落としてしまうわけです。
しかも、シャンプーというのは髪の毛を洗う成分なため、
頭皮は洗うことができず、時間が経つと、髪の毛はいい香りがしていても、
頭皮はなんだか油汗臭い、なんてことになり、頭皮の毛穴には化学成分が溜まり、
汚れはどんどん溜まっていく状態です。
そして、シャンプーでごっそり洗い落とした髪の毛の上に、リンスや
コンディショナーといった化学成分をコテコテと貼り付け、なんとなく
しなやかにふわふわした状態に仕立て上げるわけです。
こういう化学製品を使い続けていると、髪の毛はどんどん細く、
コシがなくなり、無防備で痛みやすくなります。

これを解決するには、純石鹸成分で洗うしかないのです。
ところが今まで売られていたそういう純石鹸成分のシャンプーは泡立ちも悪く
使いにくいものばかりで、私も最初はずいぶん閉口したものです。
そしてとうとう巡り合ったのが、今でこそ普通に使われていますが、
アメリカのセレブ達が火付け役になった、ドクター・ブロナーが
開発した「オーガニック・マジックソープ」なんです。
これはボディーシャンプーとしても、シャンプーとしても、クレンジング、
歯磨き、洗剤、ペットにも使えます。
私は、「回復」と「浄化」は同じことだと考えていますが、
このシャンプーを使った時はまさにそれを実感しました。
洗った後もしっとり潤っているからです。
当然髪の毛と頭皮を同時にも洗えるため、頭皮の臭いもしなくなりました。
どころか、タバコなどの臭い髪につかなくなったほどです。

ブロナーは今9種類のフレーバーが発売されていますが、私もシトラスが
一番好きで、周囲でも一番人気です。
髪の毛は絶対これで洗ってくださいね。樋口のように濃くなること間違い
ありません。頭皮にはかなり化学性の界面活性剤がたまっているはずですから。
こういう添加物を肌から取ることを「経皮毒」といって、
脂肪分に溜まりやすいため(頭だとつまり脳ですよね)アルツハイマーなどの
要因になっているとされています。
私もシャンプーをこれにしてから様々なトラブルが解消され、20年以上パーマを
かけ続けていますが、痛みは全くありませんし、さらさらふわふわのままなんですよ~。
ドクターブロナーの価格は正価は950MLの大が3990円ですが、ネットだと
だいたい安くて2500円ぐらいになっているようです。

シャンプーのあとはそのままでもよいのですが、
石鹸成分は髪の毛をアルカリ性にするので、中和するために酸性リンスをします。
私の哲学は、お肌に使うものも、口から入れられるようなもので作る、
ですので、ヨーグルト、クエン酸、といろいろ試してみました。
一番素晴らしかったのが、前田京子さんも本で書かれていますが、
お酢のリンスです。「お酢~?!」とギョッとされたと思うのですが、
匂いは消えますのでご安心ください。

私の場合は、純穀物酢800ccに好きな乾燥ハーブ(ラベンダーやバラ
やカモミールなど)を2週間漬け込み、ハーブを取り出し、植物性グリセリンを
20cc入れ、ピュアエッセンシャルオイル(ラベンダーやローズなど)を40滴入れ
混ぜたものを、シャンプーした後、洗面器8分目のお湯に100cc入れ混ぜてリンスします。

ハーブを漬け込んだりが面倒な場合やお急ぎの時は、
りんご酢やきいちご酢(ただし食塩やアルコールなど一切入っていない
ピュアなもの)に先ほどと同じように、植物性グリセリンを20cc入、
ピュアエッセンシャルオイル(ラベンダーやローズなど)を40滴入れて混ぜます。

洗面器いっぱいのお湯に
お酢リンス原液を100CCを混ぜたものを、ブロナーでシャンプーした後の髪に
浸したりかけたりして中和し、その後お湯で2度ほど洗い流します。
この方法だと頭皮の地肌に詰まっていた添加物の汚れや髪の毛もきれいに
洗うことができ、頭皮の汗くさい匂いなど全くなくなり、天使の輪が蘇ります。
匂いが強かったようなので今日試行錯誤していたら、
ベルガモットとパルマローザのエッセンシャルオイルのミックスで作ると
お酢の匂いがかなりしなくなりましたので一度試してみてください。

リンス直後はバリバリしていて、タオルドライする頃もまだゴワっと
していますが、時間が経つにつれ、中和されふんわりしなやかになってきます。
15年通っている私の美容師さんがびっくりしたほど、コシがしっかりし、
つやつやになり、フケもカユミも全くなくなり、髪の毛が健康そのものになりました。
そして、今まで傷め続けていたのに、新しいサイクルで回復してくれた
自分の髪に心から感謝を捧げました。
本当に本当にお薦めします。どうか一日も早く化学製品で傷め続けるのは
おやめください。

お酢のリンスは、乾かしてしまうとお酢の匂いは消えてしまって
ハーブの香りだけが残るとはいえ、最初はみなさん使用時の匂いが気になるようです。
クエン酸のリンスはそういう方のためにレシピを考えられたものです。
アメリカのオーガニックシャンプーのさきがけで有名な美容室の
「ジョンマスターズオーガニックシャンプー」など各オーガニックメーカーは
市販するとなるとリンスの方に苦心したそうで
(お酢だと匂いに抵抗がある人が多いため)、樋口も自分のホテルに
ドクターブロナーをアメニティグッズとしてバスルームなどに置くのはいいが、
はてリンスはどうしようとなった経緯もあります。
そこで匂いのしないクエン酸となったのですが、やはりお酢と比べると
中和力が弱く、結局はクエン酸という少し化学的なものになってしまうのです。
慣れることができないようであればクエン酸でもよいと思いますが、
私はあくまでもお酢の方をお勧めします。
ただ、こういうのって楽しくないと続かないものなので、
あくまでもお好きな方法でおためしくださいね。

前田京子さんの著書『お風呂の愉しみ』(1999年11月、飛鳥新社)や
小幡有樹子さんの著書『キッチンで作る自然化粧品』(2001年4月、ブロンズ新社)
などはとってもお勧めですので是非参考になさってみてください。

〈歯磨き・入浴剤〉

余談ですが、歯磨きやデンタルリンスも化学合成界面活性剤が
入っていますのでご注意ください。少量ずつでも毎日確実に口から
取り入れてしまっていますので。
「オーロメア」などの純天然製品がおすすめです。
入浴剤や化粧品なども、お台所にあるお塩やオリーブオイルやハーブやハチミツ
果物などを是非お使いくださいね。
人も自然の一部なのですから。

〈スキンケア〉

顔を洗顔した後のお勧めは東大病院の先生に教えていただいた
「お塩パック」が効きます! 樋口はこれを全身に使いアトピーも
治ってしまいました。ちょっとした肌荒れも全て治りますよ~。私はもう20年も
愛用しています。作り方は、

海水塩(泡瀬の塩など)300グラム
エクストラバージンオリーブオイル(食用)大さじ1
卵白 2個分

この3つをフードプロセッサーで1分間攪拌しタッパーに入れお風呂に常備します。
真夏でも腐りません。これを顔を洗った後に、こぶしに軽く1ぱい取り、顔に
塗りこみ洗い流すだけで、すべすべになります。

ブロナーは原液で使うとお化粧落としのクレンジングになります。

化粧水はこれも大学の先生が処方して一大ブームになった「美肌水」が一番の
お勧めです。保湿作用のある尿素水溶液に、これも古来から保湿効果
が知られているグリセリンを溶かしただけの極めて単純な液です。作り方は、

肥料用尿素50グラム
グリセリン小さじ1
水道水200ml

ペットボトルなどの空き容器を利用して、尿素を水道水に溶かし、
グリセリンを加えるだけで「美肌水」の原液が完成します。

美肌水原液の尿素濃度は20%は高めに設定されているため、
使う部位ごとに水道水で薄めて使います

原液:    手のひら、かかとなど、角質が厚い部分しっしんなど、皮膚に傷がある場合は、刺激がない濃度まで薄めて使います
2倍:    ひじ、ひざ頭
5倍:    顔以外の、角質が厚くない部分
10倍:    顔 濃度が薄くなると、グリセリンも薄くなるため、しっとり感が必要な場合は適宜グリセリンを追加します

以上は標準で、各自の肌に合わせて最適な濃度を見つけて下さい。以上今井龍弥著『3日で効く美肌スキンケア』(2003年5月、マキノ出版)を参照しています。

クリームはなんといっても「エジプシャンマジッククリーム」です!
これもブロナーと同じく、マドンナなどオーガニック命のアメリカのセレブが
使って話題になり、エミー賞の引き出物にまでなりました。
全て天然の素材でできているクリームで食べても問題ありません。
顔から身体全てに使え、用途も肌荒れからリップクリーム、虫さされなど
何十種類にものぼります。正価は1個10500円ですが、毎日たっぷり使って1年でも
使いきれません。5000円くらいで手に入りますしとってもお得なんですよ。

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〈食材など〉

さて、以下は自然派生活を試してみたい方に、ぜひおすすめしたい食材などのリストです。

醤油: 裏の成分表示を見て、大豆、小麦、塩、以外のもの(例えば醸造アルコール、アミノ酸、タンパク加水分解物など)が混入されているモノは避けてください。有機大豆、有機小麦などを利用した「有機しょうゆ」をお勧めします。注意が必要なのは、折角「有機」の表示があっても、アルコールなどを混入しているものがあります。

塩: それほど高価なモノを利用する必要はありませんが、「食塩」ではなく、海水から作られたモノが好ましいと思います。私は、伊平屋島の塩を愛用しています。

砂糖: 「白糖」は精製過程でミネラル分を全て飛ばしてしまい、甘さだけを残したモノです。「工業的」というか「攻撃的」な甘さで、料理が乱暴になる気がします。沖縄産の有機砂糖は市販されているものはありませんが、そのかわり、茶色い「粗糖」が、砂糖の香りが残っており、味も優しく、おすすめです。私は料理に砂糖を使うときには「粗糖」だけをつかっており、とてもいい感じです。香ばしい茶色い砂糖で、裏の成分表示に「粗糖」と表記されているものです。スーパーには「三温糖」という茶色い砂糖が売っていますが、これの茶色は加熱によるもので、白糖とあまり変わらないモノです。

油: 非常に重要な食材です。サラダ油はネーミングは美しく、安くて便利なようですが、その実体は質が劣悪で工業的に合成されているモノが多く、到底お勧めできません。油は質の低いモノを利用すると、酸化しやすく、体に非常に毒であるだけでなく、料理全体が台無しになってしまいます。オリーブオイルは、「エキストラ・バージン」のできればオーガニック(有機)表示のあるもの、そのなかでもラウデミオ・フレスコバルディ・エキストラバージンオリーブオイルは最高峰だと思います。ごま油はマルホンの太香ごま油が古くから有名でおすすめです、揚げ物はムソーの純正なたね油(一番搾り)、またはムオーサワの一番搾り菜種油が一番良いようです。

カレールー: カレールーは添加物の固まりと言って良いくらいで、食材として余りおすすめできません。スパイスをブレンドしたり、カレー粉を買って来て自前で作ることが好ましいのですが、それが手間であれば、泣く泣く添加物の少ない高級品を選んでください。

ケチャップ: デルモンテ有機トマトケチャップを利用することが多いです。サンエーやコープの大型店には有機食材コーナーが設置されていることが一般的で、比較的容易に入手可能です。

マヨネーズ: 有精卵から作った自然系の無添加有精卵マヨネーズなどが大手スーパーなどで販売されています。(沖縄の大手スーパーでは、サンエーの大店/久茂地とおもろまちのリウボウ、生協の大店、イオンライカムなど自然派の商品・食材を取り揃えている印象があります。)低カロリーを謳ったものが売れ筋のようですが、カロリーを下げるために、味付けなどに余計な添加物が入れられていることがあり、お勧めできません。

ソース: 沖縄定番のA-1ソースは、残念ながらお勧めできません(添加物)。有機トンカツソース有機ウスターソースなどが大手スーパーなどで販売されています。

粉末だし: 本当はだしをとることに勝るものはありませんが、それが難しければ、無添加のものが大手スーパーなどで販売されています。

香辛料: 最近は大手スーパーなどで、有機粗挽きこしょう、有機唐辛子など、有機無農薬のスパイスが入手しやすくなりました。香辛料やハーブは特に有機無農薬が生きると思います。同様に、にんにく、しょうが、わさびなど香味もの野菜は、どんなに価格差があっても国産有機無農薬をお勧めします。料理全体の味と深みがぐっと高まります。

野菜: 野菜は常に、国産有機無農薬野菜をお勧めします。特に、きゃべつなどの葉もの、きゅうりなどは大量に農薬をかけて育てられていることが一般的です。

ビール: 麦とホップだけで作られているもの。国産の方がやはり鮮度が良く、おいしいと思います。やはり、ヱビスかサントリーのプレミアムモルツではないでしょうか。発泡酒やノンアルコールは避けてください。沖縄が誇るオリオンビールは、原材料費を下げるためにコーンスターチが使われています。コーンスターチはトウモロコシから作られますが、その殆どはアメリカ産であり、アメリカ産のトウモロコシの大半は、遺伝子組み換えの農作物であり、したがって、オリオンビールにそのような材料が混入している可能性が高いという事実があります。

肉: 豚肉は良質な飼料で育てられた沖縄県産紅豚、鶏は完全無投薬で育てられた宮崎県産無投薬刀根鶏(とねどり)など。牛肉は宮﨑産の無投薬尾崎牛が最高においしいと思います。高価なので細切れを中心に購入しています。ひき肉などにはニュージーランド産のオーシャンビーフを利用することが多いです。ミンチ肉がなければ、こま切れ、もも肉などを自分でフードプロセッサーでひいて利用することも良いです。

世の中の食品事情、すなわち皆さんが普段食しているモノの実体を理解するためにぜひお読み頂きたいのが、安部司著『食品の裏側』(2005年10月、東洋経済新報社)です。5年ほど前に沖縄で、安部さんが食品事情について講演されたのですが、私は講演会場でこの書籍を購入し、直ぐに一気に読みました。安部さんはもと添加物メーカーのトップセールスでしたが、ある日自分が販売しているモノが社会にもたらすことの意味に気がつき、その問題を啓発していらっしゃる方です。

最近は自然な食材を仕入れるには、インターネットほど役に立つモノはありません。お薦めのサイトはなんといっても「オイシックス」!無添加のものを1点から買うことができますし、多種類手に入るので、私もとても重宝しています。ぜひのぞいてみてください。

【2011.7.18 樋口 耕太郎】