お元気ですか?
今日はクリスマスイヴですね~。

クリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝う日とされていて、
由来は諸説あるのですが、古代ローマ暦の冬至の日に行われていた太陽神への
収穫祭が最初で、のちにキリストの生誕祭と結びついてクリスマスになったと
言われています。冬至の頃は、日が短く寒く、古代の人々は闇への不安や恐れを
感じる一方で、不滅の太陽を信じて、盛大なお祭りを各地で行っていたようです。
クリスマスに様々なお料理を食べるのは、その年の収穫物をすべて食卓に
並べていた収穫祭の名残だとか。
クリスマスを厳かに過ごす習慣は、昔太陽が休んでいる時期に騒ぐと光が
戻ってこないと信じられていたためなのだそうです。

これらは現代のクリスマスにも引き継がれていますね。
恋人とロマンチックに過ごしたり、友達同士でワイワイ騒いだり…が主流の
ジャパニーズクリスマス、あなたは今夜はどんなふうにお過ごしに
なられるのでしょうか。

さて、こんなふうに季節の暦の折々にお便りをお送りさせて頂きましたが、
今年も最後のお便りとなってしまいました。
毎回お読みいただき本当にありがとうございました。

今年もたくさんの方々と出会うことができ、様々なお話を交わすことが
できました。そのなかで、とても意外なことなのですが、気づいたことが
あります。

たくさんの方が、自分を受け入れられなかったり、
自分の待遇や置かれている立場に対して疑問や不満を持つあまり、
なんだか自分が認められていないような気がして、寂しくてせつなくて
仕方がないと感じておられました。
自分がイヤで鏡さえ満足に直視できない人もいらっしゃったほどです。
本当に意外なことでした。

深い自己否定がある時、私達は幸福であることを、自分に許すことができません。
自分が嫌いで、自分を小さくしか思えないと、幸せがやってきても、
「私なんて」「私にはできない」と思ってしまうんですね。
自己否定はなかなか手ごわい症状です。
誰もがその状態の自分が好きではないのに、
その状態の内面にとても苦しんでいるのに、
そこに居続け、幸福をさえぎってしまうもったいない症状です。
もし自分が好きになれず、いろいろなことに自信が持てずに、
いつも心が痛かったなら、あなたはそれまで自分に向けて、
自分を傷つけるような、自分のエネルギーを奪うような想いを向けていたのです。
このことに気づき、これをやめる時、あなたのエネルギーは、優しいエネルギーで
塗りかえられていくはずなのです。

実は、私達の生命と細胞は、自分を認めてくれる優しいエネルギーが
欲しくて欲しくて乾いています。存在を認められ、愛されること、
優しいエネルギーを注がれることを、とてもとても必要としているのです。
あなたは、あなた自身に優しい言葉をかけてあげていますか?
それはとても大きな温かい癒しの波をあなたの中に広げるのです。
自分に声をかけるなんて、恥ずかしい、バカバカしいなんて言わないでください。
あなたの心の内側に優しいエネルギーを流し始めてあげましょう。
自分の心を嫌わずに、じぶんのよくないところばかりを見て嫌わずに、
自分を認め、ほめてあげてください。
「頑張ってくれてありがとう」
「よくやってるね。すごいよ」
などと、あなたの優しい言葉で、自分の命をなでてあげてください。
もし失敗しても、自分を責めるのを優しくやめて
「ああ、いい経験したね。大丈夫。これで成長できるよ。頑張ったね」
とあなたを認める優しい言葉を心の内側に届けてあげるのです。
不安が出てくるたび、その不安を認め
「そうだね。怖いよね。でも必ず越えられるよ」
と、あなたが誰かに言ってもらいたい優しい言葉を自分に注いであげるのです。
そのことにより、いのちは幸福を生み出す力をたくさん充電できるのです。
何度でも、何度でも…。
繰り返し、繰り返し…。
いのちがほっとするのがわかるはずです。実は、それだけで涙が溢れる人もいます。
心の硬いところが溶けて、深い呼吸ができてホッとする人もいます。
スッとラクになる人も…。

自分の内側にどんなエネルギーを注いでいるか、あなたがあなたをどのように
扱っているか、そこにあるものがあなたの人生として創造されていくのです。
優しく温かく存在を認めてくれる愛のある言葉は、私たちの細胞がとても
必要としている大切な力なのです。
時には泣き崩れるほど、それを必要とするのです。
ですからその優しさを溢れさせることを出し惜しみしないで豊かに
流れさせましょう。

そしてまた、あなた自身が認めてあげることで喜んでくれる人、
いっそう頑張ってくれる人がいないか探しましょう。
探すといますよね?
まず奥様、旦那様。パートナー。お子様。後輩、先輩。お仲間、お友達…。
誰も認めてくれないと嘆く前に、あなたが誰かを認めましょう。
そうすればきっと、幸せが生まれます。
ほしいものがあるなら、まず自分が与える人になりましょう。

あなたの愛する人たちに、どうぞステキな言葉をかけてあげてくださいね。
わかっているはずと思い込まずに、大好きだと伝えましょう。
何度でも温かい励ましと、存在を認めるステキな言葉をかけて
「よく頑張ってるね」「ステキだね」
と命を優しく包む言葉をたくさんかけてあげてください。
あなたが優しい言葉を溢れさせる時、あなたの内側とあなたとかかわるすべての
人に、幸福な安らぎのエネルギーが伝わり、広がります。
来年もまた、優しい呼吸で、温かく生きたいものですね。

さて。
もうあっという間に、一年の終わりということになってしまいました。
なぜとはいえない気ぜわしさと、街の賑わいとはうらはらに一抹のさみしさも
おぼえる時です。

そして。
今年も本当にありがとうございました。
世の中も大きく揺れ動いた今年一年でしたが、私にもこの一年いろいろなことが
起こりました。
帯状疱疹で仕事を長くお休みしてしまったり、大家さんとトラブルがあったり、
ひどい腱鞘炎になったり、小さな事も含め本当にいろいろと…。
自分の身に何かが起こる度ごとに、その道のエキスパートのみなさんに教えを乞い、
助けていただきました。医師、薬剤師、検査技師、建築士、会社経営者、
マスコミ関係、司法書士、教師、税理士、会計士、銀行マン、弁護士、
政治家……数え上げるとキリがないほどです。
つまりはそれだけたくさんの異業種の素晴らしい方々に、
支えていただいているんだということをしみじみと想いました。
だからどんなトラブルが起ころうとも、いつもそういう方々に
支えていただきながら今日があることの幸せの方が、どんなに幸せなことかと
いうことに改めて思い至った次第です。
いつもお心にかけていただきまして本当にありがとうございます。

あなたが穏やかに一年を締めくくることができますように、
そして何より、あなたがどうかこのうえもなくお幸せでありますよう、
心からお祈りいたします。

【2008.12.24 末金典子】