かために炒めた有機キャベツに、ゴマ油と有機すりゴマの香ばしさがからんで、
お箸が止まらないおいしさです!
ゴマ油は火を止めてから仕上げに加えると、ゴマ油の香りをしっかり楽しめます。
シャキシャキとした食感が楽しいサラダも添えて。

【末金典子】


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▶私たちは毎月約50種類の雑誌に目を通しています。今日の料理は扶桑社ESSEに連載されている「クリトモ食堂」栗原友さんのレシピ。栗原さんは言わずと知れた、売れっ子料理研究家栗原はるみさんの娘さんです。巷には料理本や番組やレシピが溢れていますが、ほんとうにおいしいレシピを提案して下さる料理研究家はそれほど多くありません。その中で、「あ、この人いいな」と思える方のプロフィールを拝見すると、成功した料理研究家の子どもたちだったり、お母さんがとても料理が上手だったりすることが多いのです。

栗本友さんをはじめとして、ケンタロウさんは有名な小林カツ代さん、コウケンテツさんは韓国料理研究家・李映林さんの息子ですし、辰巳芳子さんのお母さまも料理家でした。有元葉子さんの記事を拝見すると、「父親の実家は、福島県会津若松市の400年くらい続いている醸造元で、お酒をつくったり、おしょうゆ、おみそとかをいまだにつくっていて、そこのおみそ、おしょうゆを私はずっと使っています」「 母親は長崎の医者の娘で、本当においしいものだけ食べて、おしゃれして・・・そういう娘時代を過ごしていました」とあります。有元さんが子どもの頃から質の高い食事に触れていたことが容易に推測できます。栗原はるみさんも、インタビューの中で、母親が見事な和食の作り手だったとおっしゃっています。小林カツ代さんも「食べることが大好きだったという両親に育てられたため、彼女の周りには、いつもおいしいものがたくさんあった」とおっしゃいます。

味覚は子どもの頃や若いときにとる食事によって大きく影響され、後々の人生やその子どもたちにまで重大な影響を及ぼし続けていくのではないかと思います。近年食事があまりに「便利」になったことで、家庭で丁寧に料理をする両親がずいぶん減っています。豊かな食事が豊かな社会の要素であるならば、子どもたちの世代、若い世代にできるだけ丁寧な食事を提供するような社会でありたいと思うのです。

オールクラッドのフライパンに、オーサワの国産菜種油をしいて、岩手県産有機にんにくのみじん切り、宮崎県産無投薬刀根鶏のもも肉、伊平屋の塩夢寿美(えんむすび)の塩を加えて炒めます。肉に火がとおったら、有機キャベツ、長ねぎを加え、最後にマルホンの太香ごま油を入れて出来上がり。最後に有機白すりごまをかけて頂きます。有機キャベツ、長ねぎ、ごま油はサンエーハンビータウンで。

▶私たちは一食一品が基本なのですが、週末はもう一品作ることにしています。品数が多い食事を好む方も多いと思いますが、ほんとうにおいしい料理は一品でも最高に幸せになりますし、そしていくらでも食べられますので、一品増えるだけでも相当贅沢な感じがします。セロリたっぷりの中華風サラダは、無添加のタコを薄切りにして、千切りの有機セロリ、有機にんじん、きゅうり、無添加ザーサイを、マルホン太香のごま油、美濃有機純米酢粗糖(甘糖太陽)、伊平屋島の塩で和えるだけ。丁寧に千切りするほど食感が良くなります。無添加のザーサイはサンエーハンビータウンに置いてありませんので、いつもサンエーコンベンションシティ内のカルディ・コーヒーファームに買いにいきます。

▶お皿は女性陶芸家野村晃子さんの作品です。色とりどりのサラダやキャベツの優しい色合いに合わせてみました。

【樋口耕太郎】

なぜ私たちが食に関心を持つのか、おいしいレジスタンスを参照下さい。