折角の連休でしたのに、なんだか中途半端な台風がちょろちょろしていて
計画がだいなしになってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とにもかくにもあなたはのんびりお過ごしになられましたでしょうか?

ここのところは暑さも随分マシになりようやく秋の気配がしてきましたね。
私の住む北谷のアラハビーチ前のアパートメントは、真夏以外なら冷房いらず、
扇風機いらず。海側の西の窓とベッドルームのドアを開け、
東側にあるリビングルームの窓を開けると、気持ちのよい風が、サーッと一気に
吹き抜けます。風通しのよさは快適性に欠かせないものです。
圧迫感のあるものをなくし、風の通り道をつくると一気に風が通り抜けて行きます。
片方の窓だけ開けても風は入りません。
どんなことでも出口を作らないと入り口から入ってこないのです。
道をつくってあげることが風を感じる第一歩。

そこでふと思い出したのは、水泳のレッスンを受けていたときのこと。
昔私が泳げなかったのは、息継ぎが上手にできなかったからなのですが、それは、
息を吸うことばかり考えていたせいでした。
息継ぎのポイントは顔を水面に上げると同時に口で息をふっと吐くこと。
そうすると自然と息を吸うことができます。息継ぎは吐くことだけを考えれば
できるようになる。これは大きな発見でした。
これもまた風と同じ、何事も出口がないと入って来ないのです。

手に入れることばかり考えていては何も手に入らない。
きっと何でもそうだと思います。
私がよく使う喩えなのですが、
両手に荷物を持っていては、次なる新しい荷物は拾えない、と。
つかんでいるものがあったら手放してみましょう。
空っぽになった手の中に次のものが入ってきます。
捨てること、出すこと、デトックスをすること…。それはとても大切なこと。
運気もお金も健康も、風通しを良くすることが重要なのだと思います。

またそうなると人生がどんどん変わり始めます。
私はよく思うのですが、人生というものは、突きつめていくと
いつも二者択一の連続だな、と。
どうすべきか迷ったとき、答が見つからないときは、その悩みを分析していくと、
結果、ふたつの選択肢に突き当たるはず。
その何かと何かのどちらかをチョイスすれば前に出られるようにできています。
そのひとつひとつの選択が、パイ生地のようにミルフィーユケーキのように
層になって未来を大きく決定づけていくのです。
すべては自分で決めたことの積み重ね。
そう思うと、やはり大切なのは小さな毎日の決断。そして今この瞬間、なのです。

それから、何事も自分の意思で決めていくこと。
自分の小さなプライドや決め事、他人の視線などにとらわれず、
自分の心がのびのびとできるように、自然体で風通し良く、快適に生きることを
日々大切にして、迷ったときには自分で考えながら選択していきたいものです。
そうすればどんな未来も後悔しないはずです。

明後日は秋分の日。
あなたの心にやさしい秋風を通してみてくださいね。

そして、
今日を人生の最高の日にしてくださいますように。

【2001.9.20 末金典子】